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登場人物全員バカドラマ『奪い愛、冬』が面白すぎる

ドラマ『奪い愛、冬』が面白すぎる。

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あらすじは、主人公の池内光(倉科カナ)はデザイン会社に勤務している。同僚の康太(三浦翔平)と婚約を控え、幸せの絶頂にいた。しかし、過去に突然姿を消した元恋人・森山信(大谷亮平)と再会し、心揺れる。

信は光から姿を消した後、大学の同級生である蘭(水野美紀)と結婚していた。しかし、それにはある事情があり…。という話。

  

一見、何の問題もないラブラブなカップルに見える光と康太には様々な障壁があり、森山夫妻以外にも、康太を溺愛する毒親・美佐(榊原郁恵)、美佐お気に入りでやたらと首を突っ込みたがる元カノ・礼香(ダレノガレ明美)、康太を我が物にしようと画策する同僚・秀子(秋元才加)と、こうしてキャスト名を書いてるだけでもゲロ吐きそうになるくらいパンチの効いたやつらが名を連ねています。榊原郁恵ダレノガレ明美秋元才加ってオイ、なんだこのイカれたキャスティング。

このドラマ、キャストもすごいのだが、なにが一番すごいのかと言うと、他のドラマに比べ常識人が圧倒的に少ない。というより主要人物のなかにマトモな人間が一人もいない。全員めちゃくちゃバカ。 

 

主人公・光(倉科カナ)は「最後…これで最後にする、終わり、もう会わない…」と言いながら、何かと理由つけて元彼の信と会おうとする3歩歩くと自分の言ったことを忘れるニワトリ。なにかと過呼吸になります。

仕事の描写もひどい。建設会社だかのロゴデザインをするシーンがあるのだが、徹夜で作業して朝方マウス申し訳程度にちょっと動かしてカチカチッ「できたぁーー」って、お前それなんの作業なんだよ、その仕上げのダブルクリックなんなんだよ。

 

光の彼氏・康太(三浦翔平)は「神さま〜〜〜〜!!俺と光を出会わせてくれてありがと〜〜〜〜〜!!!俺にできる俺なりのやり方で光を幸せにします!!!」となんの恥ずかしげもなく空に向けて叫んでたかと思えば、突然叫びながらキレてモノ壊しだしたり、ギョロ目で鏡に向かって「好きなようにやるよ…愛してるよ….ひ、か、る」とか独り言つぶやいたり、真昼のレストランでフラッシュモブ踊るサイコ。たぶん最終的に幼児退行するんじゃないかと期待してます。三浦翔平くんは絶対近々大量殺人鬼の役オファーくる。

 

光の元彼・信(大谷亮平)は暇さえあれば虚ろな表情でシャワーを浴びてその乳首を視聴者に晒す変態、『逃げるは恥だが役に立つ』から続くそのスカした流し目は健在です。ニセノ内豊と倉科カナのベッドシーンとかヒヤヒヤするんでホント勘弁してください。

 

そして、やたらと膝をさすらせたがる女こと、信の妻・蘭(水野美紀)。ことあるごとに「あ゛ぁ〜〜〜〜〜っ、痛いぃ〜〜〜〜〜、疼くぅ〜〜〜〜〜〜、右足が疼くのぉ〜〜〜〜〜〜〜っ。さすってぇ〜〜〜〜〜〜〜〜。信〜〜〜〜〜。はやくさすってぇぇぇ〜〜〜〜〜〜」とヨガり倒す。光と信のキスをクローゼットに隠れて隠し撮り巨大パネルにして家に送りつける、信の居場所をGPS管理、キレて光の髪をつかんでむしる、4人で旅行に行ったときは「あぁ〜〜〜〜っ、信〜〜〜〜っ、三つ子を孕ませてぇ〜〜〜〜〜〜〜」と隣の部屋の光と康太にヨガり声を聞かせようとする等々、ドラマの中でも銀河ギリギリぶっちぎりのヤバい奴。(そのとき優しく耳元で「俺が塞いでてあげるからね…♡」と囁き光の耳をそっと押さえる康太も地獄)

何度テレビの前で「雪乃さん!?」と叫んだことか。約20年前の自分に「踊る大走査線の雪乃さん役の人な、20年後に自分の夫の精子凍結させようとするんだぜ…」って言っても絶対信じてくれない。

 

 

と、こんなゆかいな彼らがドンパチ繰り広げる愛憎劇コント『奪い愛、冬』は毎週金曜深夜に放送中です。金曜ロードショーのあとにどうぞ。

 

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来杉有朱の異物感『カルテット』5話感想

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ドラマ『カルテット』5話の感想。

 

家森「いや、今日ずっと疑問に思ってたんですけど、衣装も邪魔になる部分あるし、ボーイングも振り付けみたいであれじゃベストな演奏できないし」

アシスタント「あー、でもこういうテーマだし、みんなお客様にキュンキュンしていただくために頑張ってるんで」

別府「それはわかるんですけど」

アシスタント「てゆうか、仕事だし」 

4人「…」

富美加ちゃん…。

 

にしても来杉有朱、まっことおそろしい女だ。

このドラマにおける異物感やばい。シマウマの群れにライオン、戦国時代に戦車、メタルバンドのフェスにさだまさし来ちゃったみたいな、この役、当初は脚本に存在しないはずだったのに吉岡里帆キャスティングするために無理矢理ねじ込んだんじゃねえのかと疑ってしまうような気持ち悪さ。

「ハローグッバイな子」こと来杉有朱はとんでもねえサイコ女だったのだ。なにが怖いって、ドラマももう折り返し、6話に差し掛かってるというのに彼女のバックボーンが全然見えてこないところが恐ろしい。彼女自身や彼女の妹から「アキバで地下アイドル」「あだ名は淀君」「クラス学級崩壊」と語られてはいるものの、どれもフワフワとしていてまるで現実味がない。彼女がいつからこうなってしまったのか、過去の出来事がそうさせているか、それとも生まれつきなのか、「来杉有朱」という人間がまったく見えてこない。たぶん彼女を叩き割っても何もない、空っぽなんだろう。

そんな、本来ならでんでんがやってたはずの役柄を演じる吉岡里帆という女優、『ダウンタウンなう』で浜田雅功が彼女を表す一文字として「変」(変化の変)と称されたとおり、いきなりトップスピードに入る演技のアクセルの踏み方がえげつない。松たか子、満島ひかりという大女優に一歩も引かない糞度胸たるやTVタックルの田嶋陽子を彷彿とさせる。

 

一旦、CMです。

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会話をボイスレコーダーで盗聴していたことがバレ、分が悪くなると見るや否や、「巻さんのご主人のお母さんに頼まれたんです、あの人おかしいんですよ、巻さんがご主人殺したって言うんですよ(中略)私たちは巻さんの味方ですから」と、いともあっさりとすずめがずっと言えずに隠してきたことを言い、つらつらと薄っぺらいセリフを吐く有朱。まさに息をするように嘘をつける女。いや、嘘を嘘とも思っていないのか。公式サイトでは彼女のことを「小悪魔店員」と称していたけど、俺に言わせれば生ぬるい、あれは上級悪魔だ、呪われし鬼の子だ。村からつまはじきにされるタイプの、真っ先に八岐大蛇に生け贄にされるタイプの女だ。

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いらねえ服を押しつける、わざわざボイスレコーダーをすずめ(満島ひかり)に見せつけるように再生ボタンを押す、すずめが「聞き出すみたいなことするから!」のあとの「は?てめえもだろ」の目、巻に「例えばすずめちゃんなんて嘘が全然ない人だし…」と言われたときのすずめを見る「ねえ?いまどんな気持ち?ねえねえ?どんな気持ち?」の顔、『すずめ』の前で「わたし鳥肉好きじゃないんです」、「ほら!巻さんも嘘つき!」とねこだまし、「大好き大好き大好き大好き大好き大好き、殺したいって!」の顔かわいい、ボイスレコーダー聴かれたときの「やっべ」の顔からの口八丁、その他もろもろ、たまらん!クドカン?あ、いや僕は間に合ってます。

 

「私はスボン履いてればノーパンでいいと思います」

のセリフに倣い、この記事はノーパンで書いてます。よし、殺してくれ、毒で。

ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』5話感想

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木村拓哉主演ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』5話の感想。

ジェットコースターみたいな回だった。初っ端から浅野忠信演じる壮大の支離滅裂ぷりが止まらない。ドラマではあまりに取り乱してるシーンが多いのでキッチリとオールバックにセットした髪がすぐ崩れてグチャグチャになるといういわゆる「浅野ボンバー」が炸裂するのだけど、5話では開始1分でそうなる。

倒れた深冬(竹内結子)の元に駆けつける壮大(結果、とりあえずただの過労ということらしいが)、病院に戻って沖田(木村拓哉)に

「もう俺が切るよ!

俺だってオペのことは考えてるんだよ、ほら、大脳半球間裂から脳腫と経由して…わかってるよ!こんなんじゃ駄目だってことくらい…!

(紙ビリビリー声ガッサガサ)

ぬああああっ!!!!」

このくだりの愛する人を失う怖さとか、なのに自分じゃオペできず恋敵に頼らざるをえない状況とか、色んなものが混ざりあって爆発する様はもう「感動」を通り越して爆笑する。

そのこともあって冷静な病院経営なんかできるはずもなく、前回で持ち上がっていた病院提携の話はオペナース(木村文乃)のゴタゴタや壮大がなんの脈絡もなく

「死なせるわけにはいかないんだよぉ!!」

と提携病院の院長の前で吠えたためにおじゃんになったりする。そのことを秘書の榊原(菜々緒)にとがめられ、呆れて榊原が出ていこうとすると

「おい!ちょっと…行かないでくれよ…おぉん(自分の隣に座るようソファを叩く)」

みたいに可愛い一面も見せる。で、そのあとエッチして「守ってんだよぉ…はぁ、はぁ…うう」とうなされる。捨てられたネコかよ。

 

それだけじゃない、まだまだ5話は終わりません。

医学部時代の恩師である山本(武田鉄矢)の医療ミスで体調を崩した患者が病院にやってくるのだが、そのミスを黙っててやる代わりにウチの病院と提携しろと持ちかける壮大。それに同じ医学部の同期だった羽村(及川光博)がキレて壮大とやり合ったり、お前ら絶対学生時代も仲良くなかっただろ。

肝心なことはなにも話そうとしない壮大に冷静な榊原がついに「どうしてなにも話してくれないんですか?私はあなたのなんなんですか!?」のあと食い気味に「ちょっと、出てってもらっていいですか?」の壮大の糞腹立つ感じとか急に他人感出すんじゃねえ。

深冬が症状を知ったときの「沖田先生のメール「おめでとう」って書いてあったね。壮大さんと結婚する時に送ったメールの返信…。何度も見直したのよ、何度も、何度も…。なにを期待したんだろう…私、さっきもね、何度も何度も見たのよ、何度見ても…何度見ても…3センチの腫瘍…?」相変わらずの震え演技。この静かに静かに絶望を受け入れるこれこそが、彼女の持つ『子羊の演技 ラム・アクティング』。

極めつけは、沖田がミスを暴いたことで山本が病院を辞めることになり、キレた羽村が八つ当たり的に沖田をビンタして掴みかかるシーン。木村拓哉がぶん殴られることはそうそうない、犯人役の古畑任三郎かロボ役の安堂ロイドかくらいなので、かなりレアです。

 

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個性バラバラの天才集団がチームになる話が好きだった

オーシャンズ11 (吹替版)

個性がバラバラの天才集団がチームになってなにか大きな目的を成し遂げる話が昔から大好きでした。

例えば「オーシャンズ」シリーズ。

頭の回転が速い天才、凄腕の詐欺師、爆弾のスペシャリスト、伝説の泥棒、変装の達人、圧倒的な身体能力を持つ中国人などなど字面だけでワクワクしてくる。そんな彼らが作り出すストーリーのスピード感や期待を裏切らない展開、最高だ。

 

他にも、一芸に秀でた能力を持つならず者たちが、スポーツで頂点を目指す作品も好きだった。例えば「アイシールド21」、例えば「あひるの空」、例えば「テニスの王子様」、例えば「黒子のバスケ」

面白いのが、そういった作品は連載が長くなるにつれて、後付け的に序盤はモブキャラだったキャラクターにも「え?あんなに地味だったアイツにそんな能力が!?」となるのが面白かった。

こういう作品を見てると、自分にもなにかすごい能力が隠されてるんじゃないかと希望が沸いてくるし、単純にスカッとできるストーリーが多いので元気が出る。

 

あまりにも好きすぎて小学校のとき、仲の良い友だち数人で似たようなグループを組んでいたことさえある。

 

その名も「黒い翼 ブラックウイング」

 

それぞれが圧倒的な個性、能力を持っていた俺たちは毎日のように放課後に集まっては色々な活動をした。公園に集まってはケイドロやこおり鬼をしたり、空き地に秘密基地を作ったり、誰かの家でマリオカートやぷよぷよ、生えているフキを木の棒やカギを武器にして倒す「フキ退治」なんてこともした。

そして、一人ひとりにコードネームを付けてお互いを呼びあうようにした。

 

運動神経抜群!誰も追いつけない俊足の持ち主!女にはまったくモテない九九も言えない馬鹿!タカシ!

通称「黒ヒョウ」!

 

小学生離れした知識を持つ歩くコンピューター!デブで根暗のアニメオタク!シンプルに臭ぇ!ユウイチ!

通称「デスクトップ」!

 

根は優しくて力持ち!家はド貧乏!盗み癖が治らねえ!コウジ!

通称「ゴーレム」!

 

紅一点!やたらとプロフィール帳を書かせたがる情報収集のスペシャリスト!一人称「ウチ」!自意識過剰ブス!ユウコ!

通称「ホクロ」!

 

口だけの色白でヒョロヒョロのガリガリ!上から目線がウザいと言われた!俺!

通称「モヤシ」!

 

 

ブラックウイングの活動を続けた結果、俺たちはその名の通り大きな翼を広げ、学校で浮いた。

  

オーシャンズ11 (吹替版)

オーシャンズ11 (吹替版)

 

ドラマ『カルテット』4話感想

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ドラマ『カルテット』4話の感想。

実は妻子持ちだったことが明らかになった家森(高橋一生)。家森は諦めたかのように過去の話をつらつらと三人に語り始めるが、その本心はまだ見えてこない。そもそもこの『カルテット』というドラマはどの登場人物にもどこかケレン味があり、ふわふわと雲のように掴みどころがない。

家森の妻、「足が臭い美人さん」こと茶馬子(高橋メアリージュン)はトイレのスリッパを履き続ける女だ。そう、すずめ(満島ひかり)と同じトイレのスリッパを履き続ける女だ。ニセの恋人役を演じることになったすずめの「巻さんのほうが恋人っぽいじゃないですか」に対しての家森の「茶馬子は僕のことを知ってるからね」のアンサーの真意は端的に言ってすずめがタイプだということなのだろう。たしかに、すずめも「足の臭そうな美人」ではある。

結婚ってこの世の地獄ですよ

妻ってピラニアです

婚姻届は呪いを叶えるデスノートです

前クール「逃げるは恥だが役に立つ」でも「呪い」というワードが出てきていたがこのカルテットでもとうとうこの言葉が飛び出してきた。結婚なんてしょせん幻想だ、儚い夢だ、甘いことばかりではない、そう捉える人間はとても多い。2013年に放送されていた同脚本家の坂元裕二のドラマ『最高の離婚』においてもそれは痛いほど証明されている。だが、中盤に巻(松たか子)が放ったこの言葉によって「呪い」がそっと浄化されていく。

結婚って天国だ

妻ってノドグロだ

婚姻届って夢を叶えるドラゴンボールだって

たしかに幻想かもしれない、儚い夢かもしれない、でもだからこそ、それぞれの「夫婦」という形を自由に作っていくことこそが、逃げ恥から続く「呪い」に対するひとつの答えなのではないかと思う。

家森:茶馬子は俺のドラゴンボールだよ のどぐろだよ キンキだ クエだ

茶馬子:あと?

家森:あと…伊勢海老

茶馬子:魚!

巻:(家森に小声で)関さば…

家森:…関さば!

そう嘯く家森と微笑む茶馬子のなんと微笑ましいことか。

別府(松田龍平)がゴミ出しをやめたことによってどんどんと家に溜まっていくゴミ。他人が見ればゴミのようなものでも捨てることができずにいる。別府の「ゴミを捨てない人間はゴミからみてもゴミです」という台詞。確かにその通りだろう。「生きるということは捨てられないものが増えていくということ」と誰かが言っていた。開けたままのワイン、巻鏡子(もたいまさこ)が落としていったメガネ、息子に送ったバイオリン、夫の靴下。捨てられないもの、無駄になってしまったものは確かに多い。そういったものを彼らは抱えて生きているのだろう。捨てられないのは自分がかつて抱いていた夢なのかもれない。それらはいわば捨てられない想いのメタファーなのだ。だがそれでも、日々は続いていく。ここで主題歌である『おとなの掟』の歌詞が頭をよぎる。

人生は長い 世界は広い

自由を手にした僕らは グレー

そう、白と黒、清濁を飲み込んで自由を手にするために前を向いていかなければならないのも、また人生なのだ。

後半、ストーリーは急展開を迎える。3話からすずめに執拗に執着し始める有朱(吉岡里帆)、3話でのすずめとのやりとりからもしや彼女はレズビアンなのではないかという疑問が浮かんだが、4話では鏡子とのやりとりを盗み聞き、金銭を要求するなど、その本心はまだ見えてこず、ケレン味だけが残る。彼女の心の内を知る日は来るのだろうか(「目が笑ってない」と評される彼女だが、3話ですずめと笑い合っていた有朱は心から笑っているようにも見えた)。一方で、冒頭から暴走し始めていた別府の制御が効かなくなる。ひたすら剥いた甘栗をおもむろに巻に食べさせる。

あなたといると二つの気持ちが混ざります

楽しいは切ない

嬉しいは寂しい

優しいは冷たい

愛しいは…虚しい

愛しくて愛しくて虚しくなります

語りかけても、触っても、そこには何もない

じゃあ、僕は何からあなたを奪えばいいんですか?

抑えきれない巻に対する別府の気持ちのメタファーが「ゴミ捨ての放棄」だったのだろうか。指を絡ませ合う二人。手ックス。

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様々な確信に迫るであろう第5話、予告でも「第1章完結」とあるように色々な意味でターニングポイントになる回には間違いない。次回も僕達の想像をどう超えて来るのか、楽しみでなりません。

 

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「カルテット」主題歌『おとなの掟』フル音源めちゃくちゃ良かった

ドラマ「カルテット」の主題歌、Doughnuts Hole(松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平)の『おとなの掟』がダウンロードができるようになってたのでフルで聴きました、めちゃくちゃ良い曲でした。

 

おとなの掟

おとなの掟

  • Doughnuts Hole
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

ドラマ音源はもちろん尺の関係でフルてまはなく1分くらいのものだったが、フルで聴くとやっぱり全然曲の印象が変わる。

一番びっくりしたのはサビ、ドラマ音源聴いたあとにフル音源聴くとサビにいくまでめちゃくちゃ焦らされる。※そもそもこの曲サビがわかりづらくて俺が思うサビ(一番盛り上がるとこ)は「そうぉ人生はぁ長いっ!」って歌ってるところだと決めつけて話を進めます)

ドラマ音源はAメロ→Bメロ→Cメロ→サビ(そうぉ人生はぁ長いっ!)といわゆるよくある構成の曲運びなんだが、フル音源は

「Aメロ→Aメロ→Bメロ(ここまで松たか子パート)→Aメロ→Bメロ→Cメロ(ここまで満島ひかりパート)→間奏→Bメロ→Cメロ(ここでやっと高橋一生、松田龍平が入る)→サビ(そうぉ人生はぁ長いっ!)

とサビの「そうぉ人生はぁ長いっ!」まで3分近く焦らされる。この来そうで来ない感覚が逆に超気持ち良い。最初のBメロ後に一回無音になるとこがたまらん、へっ?さっ、サビは?サビ…、いや、来ないんかーい!みたいな。

例えるなら、ジュノンボーイグランプリ発表前のドラムロールかよってくらいに、目の前にエサ置かれて「待て」くらってる犬か俺はってくらいに、競馬のファンファーレから出走までの間かよってくらいに、両手縛られて股間触るか触らないかのタッチで陵辱されてんのかってくらいに、クイズ・ミリオネアのファイナルアンサー後のみのもんたかお前はってくらいに、大縄跳びで運動できないやつが縄のなかに入るか入らないか上半身を前後させてんのかそれってくらいに、互いの気持ちは一話からわかってんのに全然告白しねぇ恋愛漫画かよってくらいに、挿入前に男優がイチモツの先っぽビタビタするやつかよってくらいに、欽ちゃんの仮装大賞のドゥッドゥドゥドゥドゥドゥドゥ、ドゥッ、、ドゥッ、、ドゥッ、、、アオーーーーンの時間かよってくらいに、発売直前になって半年くらい発売日伸ばしやがったポケモン金銀かってくらいに、パチスロの前兆演出からの発展までの長さかよってくらいに、昨日の夜ライン送ったのに翌日になっても既読のまま返信ないのなんでだよ、医者が注射するときの注射針の先ピンピン「今から注射しますからね〜」じゃねぇよひとおもいにさっさとやってくれよってくらいに、お前いつまで日本にいるんだよさっさとニューヨークいけよピース綾部ってくらいに、洋画に比べて邦画の公開からDVD発売までの期間みたいな、18時〜19時で配達頼んで18時から待ってたのに18時50分に来やがったみたいな、かげぶんしん→どくどく→じこさいせいかよ、両思いになってくっついたと思ったら海外行く恋愛ドラマかお前それってくらいに、全然中身まで到達しねぇスーパーの安い菓子パンじゃねぇんだからってくらいに、日中のコールセンターの保留音から全然繋がらねぇじゃねぇかってくらいに焦らされる。

 

と、聴いてるとすごく心がみぞみぞしてくる曲でした。みぞみぞってなんだよ。

マンチカン木村文乃『A LIFE〜愛しき人〜』4話感想

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木村拓哉主演ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』4話の感想。

「まだ深冬のこと好きなのか、どうなんだ、カズァ!!」

壮大を演じる浅野忠信の演技が回を増すごとにどんどんノってきて観ながら「あ、これ絶対『2億4千万のものまねメドレー選手権』で神無月に大友康平の後あたりにネタにされるだろ」と思ってました。

この壮大というキャラクターはめちゃくちゃ情緒不安定で自分でもなにがしたいのかわかってない感じが人間臭くて最高です。3秒前にキレてたかと思ったら、ハッと我に返って「変なこと言って悪かったな、そうだ、今度もんじゃ行かないか?」と沖田(木村拓哉)におべっか使ったりする、あそこまでいくと逆にかわいくみえてくるわ。

腕は一流でも空気が読めない、しかも妻である深冬(竹内結子)の元カノでもある沖田がいることで今まで自分が築いてきたものが壊されかねないっていうのはバリバリ感じてるから絶対病院に置いておきたくなくてそのために海外にわざわざ飛ばしたくらいなのに、脳に爆弾抱えた深冬のオペができるのは沖田しかいないもんだから絶対に沖田を切ることができない。その葛藤でわけわかんなくてグチャグチャーってなってるのが声のガサガサと顔の歪みで何気ないシーンでもひと目でわかる。きっちりオールバックでキメてるはずの髪も気がついたらなぜかボサボサになってるし。浅野忠信ってこんな演技する人だったけか。このまま行くと8話9話あたりで天龍源一郎あたりと入れ替わってる可能性すらある。

 

逆に沖田一光は壮大にアメリカに追い出され、病院での地位も、愛する人も取られ自分のオペの腕しか誇れるものがない感じが節々から出てて相変わらずかなり良い。今までどの役をこなしてても結局最終的にはヒロインとくっついてきた木村拓哉がハナから勝ち目のない戦をするっていうのは俺の知る限りでもそう無いパターン(ヒューマンドラマとは言え)それについてはこっちで。

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ただ、今回は壮大の回じゃなく柴田(木村文乃)の回です。元々、木村文乃って女優はツンデレキャラを演じさせたら一級品で、虫を見るかのような冷たい目から一旦デレてからのネコみたいな顔がめちゃくちゃうまい。(ニシノユキヒコの恋と冒険は最高だった)

A LIFEでも一話から、一貫して沖田の前でだけはとことんデレる。柴田が他のドクターにキツく当たり散らすのは家庭の事情で医者になれなかったからというコンプレックスからくるもので自分より知識も技術もない医者にへいこらするのは癪だという想いからくるものだったんだけど、腕が超一流で患者のことを第一に考える沖田にだけは完全に心許したネコの顔する。絶対腹出して寝るよこいつ。

 

4話のたまらんシーンのハイライト

沖田直々にオペナースとして指名され、思わず笑みが溢れる。(かわいすぎて家にあるMOWを保湿クリームがわりに顔に塗ったくる)

中盤、自分の行動がキッカケで病院を辞めるかもしれないと落ち込み、流れで井川(松山ケンイチ)とドライブデートをすることになり思わず自分の想いを吐き出すシーンで(はっ!言っちゃた…)と恥ずかしがる顔からの、クルッと向きを変えてトコトコと歩き出しそのあと10歩くらい進んでからの、「…おなかすいた」(あまりのかわいさに我慢できなくなりAmazonでちふれ大量購入)

終盤、沖田との誤解が解けて長いおじぎのあと互いに笑い合う。(「文乃」の字面すらかわいく見えてくる)本当に結婚おめでとうございます(血の涙)

 

そしてそのあとすかさず出てくる菜々緒の獲物を狩るような目がドエロい。木村文乃がマンチカンなら菜々緒はドーベルマンですわ。反町隆史とか布袋寅泰が飼ってるやつ。

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