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だれか『ボク、運命の人です』の木村文乃さんを世界遺産に申請してください

だれか『ボク、運命の人です』の木村文乃さんを世界遺産に申請してください。

 

www.ntv.co.jp

 

たびたびブログ内で木村文乃のツンデレ演技の上手さということについては触れてきてはいたが、今作『ボク、運命の人です』において彼女が演じる湖月晴子はレベルが違う。まさに最新にして最強。かわいさが逸している、常軌を。『ニシノユキヒコの恋と冒険』や『A LIFE 〜愛しき人〜』の時もそうだったが木村文乃は「好き」に行くまでに一回「嫌い」「気持ち悪い」を経由するとバロメーターが「好き」に振り切った時に信じられんくらいかわいさが溢れる。

 

ドラマ前半1話〜3話までは亀梨和也演じる主人公・正木誠が謎の男(山下智久)から告げられた「運命」を信じて晴子に「僕が運命の人です」とアタックするのだが、晴子はまったく誠を相手にしない。しないどころか、「本当に気持ち悪い、二度と近寄らないでください」とまで言われてしまう。悪魔的なツン。もはやツンというか完全に変質者に対するそれ。

ここまでは木村文乃は女っ気を極限まで抑えてあくまで「運命を信じない幸の薄い女」として振る舞う。エンディングでは亀梨、山下と笑顔で楽しげに踊ってはみせるが劇中ではその笑顔はほとんど見ることができない。ここで我々視聴者は制作側の術中にまんまと嵌まるわけである。「オイ…!あのエンディングで人を殺せる笑顔を振りまいていた木村文乃は…?いつだ、いつになったら出てくるんだ…」となり、ドラマを観るしかなくなる。

 

4〜6話、ここでは晴子の学生時代の同級生である定岡(満島真之介)がおもむろに登場し、晴子に猛アタックを仕掛ける。ラブコメディドラマでは王道的展開、ライバルの登場だ。しかし、『ボク、運命の人です』が他のドラマと少し違うのは、定岡は早々に晴子に振られてしまう、ということだ。それどころか、それ以降の定岡は誠と晴子の仲を取り持とうと協力するある意味ではキューピット的なキャラクターへと変化していく。

そして晴子にも変化が。序盤は「急に「運命の人です」とか言い出した気持ちの悪い男」だったのが、中盤は「変わってるけど誠実で真っ直ぐな人」というように誠に対する評価がどんどん変わっていく。悪魔的デレだ。それに比例するかのように晴子もとい木村文乃の魅力がビッグバンを起こす。過酷な減量を耐え抜いたボクサーが食うにぎり飯のうまさが今まで食べたどんな食事よりもうまいように、ドラマ後半での木村文乃のかわいさはもはや人のソレじゃない。

 

7話で晴子と誠は晴れて恋人同士になる。二人はボウリング場にデートに行くのだが、晴子はなかなかピンを倒すことができない、そこで何かを閃いた誠。おもむろに立ち上がると他のボウリングのボールを差し出す。誠はサプライズで晴子に指輪をプレゼントする今日のために他人の指を見ただけでどのくらいの指のサイズなのかを把握できる能力を身につけていたのだ。

もちろん誠が差し出したボールのサイズは晴子の指にピッタリ。ウソみたいにストライクを連発する晴子。2連続ストライクを出したところで「女性はターキーを出すと回転寿司の食事券がもらえる」ということを聞き緊張する晴子。

深呼吸をし、ボールを取ろうと振り返ったその瞬間!晴子の指に指輪をはめる誠。

「遅くなりましたが誕生日プレゼントです。…指輪の感想はターキーのあとに聞かせてください、がんばって」

「…はい」

 

ガッ!ゴロゴロゴロゴロ…

 

誠のほうを振り返る晴子

「…すごい嬉しいです!ありがとう」

 

ガシャーン!ガラガラガラガラ…

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ストーリー|ボク、運命の人です。|日本テレビ

 

ウワアアアアアアアアアッッッ…!!!!目が、目がァァァァァァ!!!!!!まっ眩しすぎ直視できない!!!!このかわいさは我々が命を賭して守り抜かなければならないものであり、これを「教育」「勤労」「納税」とともに国民の4大義務に当ててもなんらおかしくないほどの…!というようなことを友達とラインで話してたら一蹴。

 

「木村文乃って結婚したよな」

 

………うっ、うるせぇ糞が。知ってんだよ、そんなことはお前に言われるまでもねぇ。このかわいさが結婚によって生まれた産物であるのなら、俺は木村文乃の幸せを心から願う。そう、俺にしてやれることと言えば、回り回って文乃が幸せで暮らせるようにあくせく働くことくらいだよ。きょうもがんばんぞ〜〜…。

 

関連記事

カラオケでゴスペラーズ歌うと終盤グダグダになってマイクぶん投げたくなる

 

ゴスペラーズ好きでよくカラオケで歌うんですけど、終盤になるにつれグダグダになってマイクぶん投げたくなります。

ゴスペラーズって基本、黒沢薫さん(声が高い頭が縦に長い人)かリーダーの村上てつやさん(グラサン)が主メロを歌って他のメンバー四人はハモリやベースを歌うことが多いんですけど、終盤ラスサビあたりからユニゾンが始まるからカラオケだと表示がめちゃくちゃになって「俺はどこ歌えばいいんだコラ」ってなる。

 

例えば、名曲『永遠に』

あぁ〜〜〜なぁたのぉぉぉ〜〜〜〜 かぜぇになぁぁってぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜

すべてをつつんであげたいぃぃぃ〜〜〜〜〜

いつもぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜

いつのひにもぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜

それがぼくのぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜

こたえさぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜

あぁぁなぁたのぉぉ

(いまぁ〜〜〜〜〜あなたのそばでぇぇぇぇぇ)

そばでぇぇぇぇぇ かぜぇになぁぁって〜〜〜〜〜〜〜

(ふたりのあいをぉぉぉぉ〜〜〜)

つつんであげたいぃぃぃ〜〜〜〜〜

(だきしめられたらぁ もう)

とぉくぅ〜〜〜〜〜

(はぁなさなぁい)

あなぁただけぇうぉぉぉ~〜〜〜〜〜

(あなただけを それはとぉわに〜〜 さぁぁ)

とわにぃぃぃ〜〜〜

(いとしいひとよぉぉ〜〜〜) 

 

うおぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜

(いぃま あなたの)

うぉぉぉ~

(そばにぃぃぃ〜〜〜〜〜)

うぉぉぉ~おぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜

(ただ あなたのたぁめぇにぃぃぃ〜〜〜〜)

(ずっと )

うぉぉぉ~〜〜〜〜〜

(ふたりのあいぉぉぉ〜〜〜〜〜〜)

うぉぉぉ~うぉぉぉ~

(だきしめられたらぁ)

うぉふぅぅぅ〜〜〜〜〜〜

(もうはぁなさなぁい〜〜〜〜)

(あなたをぉ〜〜〜〜 それはとわにぃぃ〜〜〜〜さぁ)

うぉぉぉ~

( いとしいひとよぉぉ いとしいひとよぉぉ)

 

…いやラスサビの前半はまだいい、気持ち良く歌ってる後ろでコーラスがなぞって歌ってくれて気持ち良さ倍々で絶頂寸前。が、後半、なにコーラスがメインボーカル追い越してきやがってオイ。急に後方にいた四人がトップの俺を押しのけて前に出てきてそのままゴール。最終的に俺はただ四人の背中を見ながら「うぉうぉ」歌うだけだよ。なんだよこれ…

 

もう一曲、有名どころで『ミモザ』

ガラスのくぅつぅでぇぇぇ〜〜〜〜〜〜 おどるぅミぃモぉザぁぁ〜〜〜〜〜〜〜 きんいろのぉ あまぁいキスうぉぉぉうぉぉぉ~~〜〜〜〜 

つれてぇゆくぅよぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜 きみがぁいればぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜

(きっとぉぉ)

きっとぉ さいごのこぉいいいいさぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜

 

は?早速メインボーカルの俺の「きっと」追い越してきやがった…。

 

ガラスのくぅ

(わすれられな〜〜〜い!!)

つぅでぇぇぇ〜〜〜〜〜〜おどるぅミぃモぉ

(あのひのきみがぁ〜〜〜)

ザぁぁ〜〜〜〜〜〜〜 きんいろのぉ あまぁいキスうぉぉぉうぉぅ

つれてゆぅくぅ

(みつめるだけぇで!!)

よぉ〜〜〜〜〜〜

きみがぁいれ

(こいにおちてたぁ〜〜〜)

ばぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜

(きっと)

きっとぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜うぉぉうぉ〜〜〜

 

はぁあああ?オイ…い、いきなりなんだコイツら…な、なに急に新しいメロディと歌詞お前。なんだ「わすれられな〜〜〜い!!」って。

 

ガラスのくぅ

(わすれられない!!)

「わすれないぃぇっ〜〜〜」

つぅでぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

(あのひのきみがぁ!!)

「わすれぇられないいい〜〜〜〜」

いぇっへぇいぇっへぇへぇいぇ〜〜〜〜!!!!!いぇっへぇいぇっへぇへぇいぇ〜〜〜〜!!!!!

「いえぇっ」

うぅうっ!!

「どこまでもぉ〜〜〜〜〜」

つれてゆぅくぅ

(みつめるだけぇで!!)

よぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜

きみがぁいれ

(こいにおちてたぁ!!)

ばぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜

きっとぉ さいごのこぉいいいいさぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜

 

(わすれられな〜〜〜い!!)

「わすれないぃ〜〜〜」

ミぃモぉザぁぁ〜〜〜〜〜〜〜

(あのひのきみがぁ〜〜〜)

「うぉうぉ」

あぁぁああああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜  あぁぁああああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜

「あまいぃ うぉうぉふぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜 くぅちぃづけでぇ〜〜〜〜〜〜」

(みつめるだけぇで!!)

「おぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜」

(こいにおちてたぁ〜〜〜)

 (きっと)

きっとぉぉぉぉ〜〜〜〜〜

 

あ゛っあ゛っ あ゛あ゛!!!!!あ゛っ あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!あ゛ぁっあ゛っ あ゛っあ゛ぁぁっ!!!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!俺のボーカルに侵食してくるんじゃねぇコラ!!第2だけじゃ飽き足らず第3パートまで馬鹿!村上!最後のほうなんかお前「いぇっへぇいぇっへぇへぇいぇ〜〜〜〜!!!!!」と「あぁぁああああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜」くらいしか歌えてねぇじゃねぇかよ!!!納得してんの?!??!?!

なんだよこれ…どうすりゃいいんだよ…どう歌うのが正解なんだよ。教えてくれ五人の侍ゴスペラーズ…

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朝ドラ『ひよっこ』の沢村一樹は記憶喪失なのか

朝ドラ『ひよっこ』観てるんですけど、有村架純ちゃん演じるみね子の父親である実(沢村一樹)がずっと行方不明なんですね。

ずっと東京に出稼ぎに行ってて、ちゃんと毎月働いた金を茨城の実家に仕送りしてたのにある日から急にぱったり連絡が取れなくなっちゃって。

で、警察に届け出ても事件性がないから取り扱ってくれない、良心的な若手警官は「僕、探します!」なんて息巻くんですけど、どうにも頼りにならない。そうこうしてるうちにみね子は高校卒業して、父親探しと家を支えるために京に働きに出ることになったんですね。

それで、みね子と親友の時子はトランジスタラジオの工場で働くわけなんですけど、元来おっちょこちょいでそそっかしいみね子は最初はミスばっかりしてた。毎日のように工場のラインを止めてみんなに迷惑ばかりかけてた。でも、時子や寮の仲間たちに励まされて、なんとか仕事をこなしていく。そうするっと人ってのはやっぱり成長するもんで入社当初が嘘みたいにテキパキと仕事をこなすみね子の姿が。泣く。

そんなこんなでいよいよ待ちに待った初給料日。でも、みね子の工場での給料は当時の金額で12,000円ぽっちなんですね。(大卒公務員の給料は21,000円)それで、寮の家賃やら食費やら税金やらが引かれるとみね子の手元に残る金ってのはたったの「6,000円」。しかも、その中からみね子は実家に仕送りしなきゃならないからそのうちの5,000円をその日のうちに送っちゃうんですね。遊びたいざかりのうら若き乙女がだぜ、給料のほとんどを仕送りに送るっていうことがどういうことかわかるかべらんめぇ。

みね子はその残った給料1,000円でラムネ買ったり(寮のメンバーで一本を回し飲み)、寮に来た行商で弟に送るって言って消しゴムとかノート買う。あくまで自分より家族を優先するみね子、みね子に似合いそうなかわいいブラウスを発見するも950円もするから「買えないや〜」と諦めてしまう。それを横からブスがかっさらっていくという無情。だが、そんな落ち込んでるみね子宛に小包が届く。それはみね子の母である美代子(木村佳乃)がこさえた手作りのブラウスと手紙。生まれてはじめて「お〜いおいおい!お〜いおいおい!」って声出して泣いた。

みたいな感じで東京での生活が続いていたある日、突然ふらぁ〜っと街並みに佇む一人の男が。そう、行方不明になっていた実だった。目は虚ろでどこか焦点が合っていない。なにしてんだお前は。どれだけ心配したと思ってる。これきり実は今のこと現れてないんですけど、果たして失踪の真実とは。俺は固いところで「木村佳乃が実はヤバい妻でじわじわ殺したパターン」か「古谷一行がとっくの昔に山に埋めたパターン」のあれは亡霊だったオチだと思ってたんですけど、ラジオ『爆笑問題カーボーイ』聴いてたら「完全に記憶喪失の芝居だった」と太田さんが話していて目からウロコ。

 

と、どんな結末であれ、朝ドラはちゃんと観るのが初めてで最初は、毎日15分ぽっち見続けるのダルすぎる一向に話進まねぇし忍たま乱太郎やらおじゃる丸観てるときにも感じたあの「終わりが見えない」という楽しい地獄、そもそも朝ドラ楽しんで観るようになったらジジイだろってずっと思ってたんですけど、もうジジイでもいいと心から思えるほどハマってる俺がいる。みね子、幸せになってくれ。さえないコックか警官と良い感じになる未来は辛すぎる、お前らにみね子を幸せにできんのか、みね子、俺と、俺が無理なら最悪あいつでいい、やついと、やついいちろうと結婚してくれ。

『フランケンシュタインの恋』5話感想

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ドラマ『フランケンシュタインの恋』5話感想。 

 

今回のテーマは『嘘』。そもそも嘘の意味さえ知らなかったであろう深志研(綾野剛)は継実(二階堂ふみ)のために嘘をつく。ただ研の嘘には利己的な打算がない。それとは反対に稲庭(柳楽優弥)の真意はイマイチ見えてこない。継実の研に対する入れ込み具合への嫉妬なのか、1話目からどんどん瞳が淀んできている。

「津軽さん、大丈夫です、思いやりです。思いやりがあればちゃんと会えます」

「思いやり?なにそれ?」

 

このシーンの冷めた目といい、これ絶対ラスト付近で爆発して研を殺そうとするパターンだろう。

それに反比例するかのように俺の研への愛おしさが増すと共に、研と美琴(川栄李奈)のやりとりがどんどん面白くなってる。二人共も真っ直ぐで嘘がつけない、良い意味でどこか似ている部分のある二人、研が他の人達には「さん付け」なのに美琴にだけは「なんだ、美琴か」とがっつり呼び捨て。継実とは別の意味で絆を深めていきそうな気がする。

『ごめんね青春!』『とと姉ちゃん』もそうだが、彼女がこんなにどんな作品にもマッチするバイプレーヤーだとは想わなかった。 もしかしたら女優に転身した元48グループのメンバーのなかで一番器用なのは川栄李奈なのかもしれない。作品のなかの川栄は10割増しで可愛く見える。

そしてとうとう対面する研と天草(新井浩文)。「あまくさ!天草!」「それなら散歩をしましょう!」完ッ全に犬、尻尾振って駆け寄る子犬にしか見えない。ちょっと今日から犬に研って名前つけるわ、飼ってないけど。そして一緒に寿司を食う。生まれて初めての生エビを食ってるときの綾野剛のかわいさに全俺が発狂した。ただエビを食うだけでこの愛おしさ。たのむ、スピンオフで深志研のグルメドラマやってくれ。研が普通の料理をひたすら美味そうに食うだけのドラマ『孤独のフカシ』やってくれ。しかも、合間合間に挟まれるドコモCMのわりと普通モードの綾野剛と相まってヤバい。俺の初めてのギャップ萌え童貞卒業が綾野剛でした、本当にありがとうございました。

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話は戻って、互いの話をする研と天草。幼馴染だった恋人を死に追いやってしまったと言う天草。

 

「あなたとわたしの時間、あなたとわたしの進化論、悩み事なら天草、天草に訊け」

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なんだこれは、この話の後のあまくさソングはおちゃらけたコミックソングが鎮魂歌のようにも聴こえてくる。

「俺ね、その娘の気持ちなんにもわかってなかったの、これが人間だよ研さん。どんな好きな人でも、その人のこともわからないの。自分が駄目ならわかんないの、研さんは人間のことなんにもわかってない、津軽さんのこともわかってない、俺とおんなじだよ」

 

今回も相変わらず素晴らしい。ただ、終盤テーマである『嘘』をわかりやすく体現するためなのか、同僚の飯塚が母親のために研から金を騙し取り、それを取り返すために全員で母親のスナックに殴り込みに行くくだりはいまいちピンとこなかった。激昂した研を抑えるためか、それこそ冒頭の「嘘をつくのは信じてほしいことを信じてもらうため」「相手を傷つけないようにするための自分の意思でもあるんです、嘘も時には思いやりになります」の回収かもわからないが継実の「大丈夫、落ち着いてください。わたしはあなたが好きです、大好きです、これは本当です、あなたが好きです、だからわたしのために我慢してください」はなんか、ああいうの駄目だ俺。それこそ第三者、飯塚の母親とか母親の男の気持ちになって考えちゃって「こいつら、このタイミングでいったい何の話してんだよ」ってなる。

ただ、それでも良い意味でも悪い意味でも『嘘』を知った研が継実の言葉に惑わされずに、継実の気持ちを知りたいと思ってくれたのは良かった。そして遂にラジオに出演することを決めた研、ここからどう物語がシフトしていくのか、おそらく天草でもその答えは知らない。

外国人の吹き替えとか通訳が信用ならない

外国人の吹き替えとか通訳が全然信用ならない。

海外ロケのテレビ番組とかハリウッドスターに「日本についての印象は?」「日本人のことをどう思いますか?」って質問に対して外国人が、

「いや〜〜〜、本当に日本は素晴らしいところだよ!!食べ物も美味しいし、街はキレイだし、なにより日本人はみんな親切で優しい!本当に!素晴らしい国だよ!」

みたいにあっけらかんと話すじゃないですか。ここでいっつも引っかかる。いや、ほんとか?ほんとにそう言ってんのか?お前こっちが英語喋れないからって適当に翻訳してるんじゃねぇだろうな。実際は、

「日本人?ああ、好きだよ。彼らは単純で頭が悪いモンキーだからおだてりゃ金の成る木に登るからね」

「なにイエローモンキーがアメリカ様に質問してやがる。好きな食べ物?もちろん日本の女に決まってるだろ?」

みたいなニュアンスのことを言ってんじゃねぇのか、と疑ってかかる時がある。ほんとか?本当にレディー・ガガは日本好きなのか?本当に飼ってる柴犬に「ヨーコ」って名前付けてんのか?金落としてくれてるから適当言ってんじゃねぇだろうな、とどうしてもうがった目で外国人を、特にアメリカ人という人達を見てしまいます。

というのも、『はじめの一歩』っていうボクシングの漫画が大好きなんですけど、ブライアン・ホークっていう奴がいましてコイツが前述した例に漏れないような偏見アメリカ人を体現しているようなキャラクターで、

 

「大好物は東洋の女だ、特に日本人は美味しい」

「キミはウソを言っている キミが本当に知りたいコトはそんなコトではないだろう? このホテルの1003号室だ、いつでも戸を叩きたまえ私の全てをお教えしよう」

「オレに勝ちてえのか!?そんなにベルトが欲しいのか!?ならばこの国の女を差し出せ!オレの部屋の前で順番待ちさせてろ!!オレの遺伝子をくれてやる!!この国にオレの種をまいてやるよ!20年後、日本は世界王者だらけだぜ!!」

 

とこの糞っぷり。もう怒り通り越して笑えるくらいの糞なんですよ。思春期に触れたコイツが俺の外国人イメージを支配しているのです。

もちろん、んなこと言ってるわけないのは重々承知で、ほとんどのアメリカ人、外国人は本当に日本のことが大好きな良い人達なんでしょう。そもそも学のない俺でも「イエローモンキー」って発音してたら流石に聴き取れるわって話なんですけど、なんかメディアもわざとちょっとそういうニュアンスは外国人にはあるよ、みたいな印象を植え付けようとしてません?あの例えばわざとらしい、いかにも「外人!」って感じの口調で声優がアテレコしてるのはけっこう悪意ないですか?なんか普通のこと言ってても舐められてるような気分になりませんか?マジでそんなコテコテのアメリカン口調で喋ってんの?関西人が関東圏の連中が使う下手な関西弁にキレる、みたいな感じでこれ外国人が実際こういうアテレコしてるって知られたら怒られるんじゃないの?

あと戸田奈津子ってなんか基本的にちょっと信用できなくないですか?いっつもあの人がハリウッドスターの左斜め45度の位置にいるじゃないですか。乗馬の法華津選手じゃないんだからいい加減後進に席譲ってやってくれよとなるし、たまになんかハリウッドスター差し置いて前に出ちゃって「あんたメインかよ」みたいな時とか、たどたどしくて「え?ちゃんと会話できてる?だいじょうぶ?」って見てるこっちが心配になるときすらある。でも憎めねぇ、ちょっと死んだばあちゃんに似てるんだよな、ババアがんばれ。

Thank you for reading through. See you next time.

 

はじめの一歩(41) (講談社コミックス)

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はじめの一歩(42) (講談社コミックス)

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どん兵衛食うと吉岡里帆が出る星野源となに食っても誰も出ない俺

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ゲホッ!ゲホッ!ゲホッゲホッ!!ゲーッ!!ゲーーーッ!!

ハァ…ハァ…危うく窒息死しかけた…おい…なんなんだよ。いい加減にしろ。なんだこのかわいさ…、かわいさの核ミサイルかよ。留まることを知らない可愛さのTomorrow never knowsなの?

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「どん兵衛のきつね食べてたら、いつでも私と一緒だよ♡」

 

はァァァ〜〜〜??

うるせぇうるせぇんだよ。なにがどんぎつねだよ。くだらねぇこと言ってんなよマジで。たかだか百数十円のカップ麺食っただけで吉岡里帆が家に現れる…?なに?クスリやってます?どこのライトノベルですか?

俺だってバカじゃねぇんだからそんなことはあるハズないってこたぁわかってる。が…結局は俺もバカなんだよ…わかっていてもどん兵衛きつねを速攻でダンボール買いしてしまう、ひょっとしたら俺の家にも出るんじゃないかという千草の針のような可能性に賭けてしまう力が、この吉岡里帆にはある。妖狐・蔵馬ならぬ妖狐・里帆。どん兵衛食って妖狐・里帆が出るのなら俺は魔界の植物に喜んで食われます!!本当に!ありがとうございました!!

 

ズズーッ!!ズルズルーッ!!

 

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!やっぱり来ねぇじゃねかよ糞が!!!!ンガ、ング!!!

 

「どん兵衛のきつね食べてたら、いつでも私と一緒だよ♡」

あっあっ……。いや…お前…これ改めて聴いても声アホみたいにかわいいんですけど…なに?これ?凄まじいほどの脳トロ声。これ絶対近い将来『仲間由紀恵 with 恋のダウンローズ』パターンで曲出す。『チュッ!夏パ〜ティ』歌ってくれ。そう、顔のかわいい女優も、スタイルの良い女優も、このニッポンには掃いて捨てるほどいるがここまで男の中枢神経を直接攻撃してくる声の持ち主はなかなかいない、この声こそが吉岡里帆の最強の魅力なのだ。(この声に加え、顔とスタイルと屈託のない性格、これらを全て兼ね備えているのが吉岡里帆というオンナの恐ろしさなのだが)

 

「どんぎつねです、しばらくお世話になります。だって好きなんでしょ、それ」

「あ痛!あっ、お気になさらず、どうぞどうぞ、あ痛ぁーっ!」

 

はァァァ?おいおいおいおい、ちょっと待て。待ってください。なんですかこれは。油揚げ齧って「あ痛!」は?じゃあ…お前…もし…これおまっ、齧るんじゃなくて、箸で、お前…中心から下にかけて…お前…お前…ボカーーーン!!!!!

 

そして食ってからもずっといるとか、もはや設定も理論も完全に破綻しているのだがそんな屁理屈を全部吹き飛ばす超絶めちゃんこかわいい顔でそこに鎮座するキツネ吉岡里帆がそこにはいた。

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「イヤですか?良かった♡」

そして距離が近い!あーっ!あーっ!近い!!俺は惚れてる女と仲良くなって付き合うか付き合わないか微妙な時期のふとした瞬間によくある「ちょっ、ちっ近ぇよお前」とわざとツンケンした態度を取るようなあのなんとも言えないもどかしいやりとりに命賭けていると言っても過言じゃないですけど、まさにその近さ、なんでもできるけどなんにもできない、こんなに近くにいるのに相手の心の内はわからない、いわゆる「シークレットオブマイハートゾーン」というやつだ。ドラマ『カルテット』の「ペットボトル一本分の距離を保ってください」とは奇しくも吉岡里帆自身が言っていたセリフだが、なにも500ミリペットじゃなくても良い。ウォーターサーバー用の5ガロンペットボトルの距離でも吉岡里帆ならじゅうぶんに人は殺せる。

このラスト数秒での距離の近さ、食べ始めでは対面に座っていたはずの吉岡里帆が食べ終わりにこの距離まで来ているということは、食べ進めるごとに徐々に距離を詰めていったのか、あるいは食べ終わったと同時に幕之内一歩の如く一瞬で踏み込み距離を縮めたのか。吉岡里帆はいつまでいるのか、このあとどうするのか、戸籍は。

いや…そもそも前者の徐々に距離を詰めていくパターンだった場合、冷静にうどんなど食ってられるはずはないのだが。馬鹿が、男。馬鹿かよ。ぶっころ。代われいますぐ代われよ。引っ込んでろよ。てゆうか誰だよお前。なんだこのさえねぇ奴。なんだそのだせぇ丸メガネ叩き割るぞ。丸メガネかけていい芸能人はジョン・レノンか滝廉太郎って相場は決まってんだよ。おめーの席ねぇから!なんだこいつ。なにが「嫌では…」だよテメェがツンデレするんじゃねぇよ。誰だお前は。

 

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まぁ〜〜〜〜たテメェか。星野

 

なんなんだ、お前はよ。二階堂ふみ、ガッキー、何度俺の前に立ちはだかり俺の邪魔をすれば気が済む?俺の夢を食らうバクかお前は?鼻の下のホクロすら腹立ってきたレーザー打ったろか?

お前なんかさっさと電子タバコみたいな名前の女と結婚して幸せになれ夏の星座にぶら下がって上から花火見下ろせ夫婦を超えてゆけってかやかましいわバーカバーカ!!!

『フランケンシュタインの恋』4話感想

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ドラマ『フランケンシュタインの恋』4話感想。

継実(二階堂ふみ)に背中を押され、人間の世界で生きていくこと、恋をすることを決心したフランケン・深志研(綾野剛)。ちい散歩ならぬ『けん散歩』が始まる。

継実「こうやって歩くことを『散歩』と言います」

研「さんぽ?さんぽたのしいです(キラキラ〜)」

 

あっ、あっ、かわいい、あっあっあっあっ。犬見ただけであの笑顔。『どうぶつ奇想天外』とか観たらどうなるんだコイツ。

 

「ここは駅です」

「ここでも散歩をするんですか?」

「散歩というより遠出?遠くに行く人達です、電車に乗ります」

「でんしゃ?でんしゃのりたいです!!」

「目的地を決めてから乗ってください」

「もくてきち?」

 あ〜〜〜〜、かわいいい、まさか二階堂ふみと綾野剛が同じ画面にいて二階堂ふみよりも綾野剛を目で追う日がやってくるとは。どうしちまったんだ俺は。年末特番『けん散歩&ぶらり途中下車の旅(ゲスト・深志研)16時間スペシャル』やったらリアルタイムで全部観て録画もするぞ。

そしておもむろに始まる『ふかしけんファッションショー』すげぇ、なに着てもウンコ着てても似合うはずの「綾野剛」っていう極上の器に入ってる男が表情1つでここまで「似合わなさ」を演じ分けられるものなのかよ。もはや演じてるとかそういうレベルじゃなくて1話感想でも書いたように「外界のことを何も知らない120年生きている不死の男・深志研」がそこに確かに存在してる。それは綾野剛だけではなく、研と接する二階堂ふみや柳楽優弥の力もあってのことで、演者全員が真摯に役と向き合ってるからこその結果だ。それが「フランケンシュタインの恋」をファンタジーではなくリアリティなヒューマンラブストーリーとして成立させている。

 

中盤、リスナーの要望もあってかコーナー続投が決まった天草(新井浩文)に再びメッセージを送る研。

「僕は恋をすることができました。だけどその人は治らない病気で悩んでいます、大事な人の命を守るためにはどうしたらいいのでしょうか」

この問いに答えるために天草は継実たちの大学の教授でもある鶴丸(柄本明)にこの質問をぶつける。

「相手を喜ばせることです、楽しめることです。そうやって相手をもっともっと長く生きたいを思うようにその力を引き出すことです。なによりも相手に生きてほしいと強く願いことです」

「でも、願えば叶うなんて宗教の世界じゃないですか?」

「恋をすることは願うことではないのか。どうすれば相手が笑顔になるのか、どうすれば相手が喜ぶのか、それを願う力が『恋』ではないか。(中略)」

「フランケンシュタインさん、相手を喜ばせて笑顔にしてください、そう願う心から『革命』を起こしてください」

 

「僕は津軽さんが好きです、津軽さんに恋をしています、津軽さんも僕に恋をしてください。津軽さんを喜ばせます、津軽を笑顔にします。そしたら津軽さんは長く生きられます、もっと一緒に散歩をしましょう、一緒に楽しみましょう、もっと一緒に願いましょう」

答えを聴き、いきなり継実にブッこむ研。お、おぉフ…。これ、文に書き起こすとめちゃめちゃ気味の悪いセリフだが前述したように深志研が言うととたんに暖かい色を帯びる。これも「嘘」がない、「嘘」を知らない、洗いたてのシャツのように無垢で真っ白な研の心があってのこと。が、「勝手なこと言わないでください」と継実には拒否されてしまう。それでも真っ直ぐな研の言葉はちゃんと継実には届いていた。

届いていたし、病気で長くは生きられない、死を恐れながら生きる継実と他人を傷つけてしまうことを恐れながらも生き続けることしかできない研に違いなんてない。終盤、事故で病院に入院することになった研は病院の看護師である継実の姉に正体を知られてしまい逃げ出してしまう。

「僕は人間に触ってはいけないんです、人間を殺してしまうかもしれない。だから津軽さんには触れない、なにもできない、抱擁もできないんです。だけど僕は津軽さんに恋をしています。それはいけませんか?津軽さんと一緒にいてはいけませんか?」

そう尋ねる研に「私にはわからない、自分の人生が短いことを悲しいとも思いたくない、私がこちをしても仕方がない」と答える継実。すると、おもむろに目の前の枯れ木に触れ力を込める研。

メキメキメキメキィーー!!

胞子を纏い、木からピンク色のキノコが大量に生えてくる。

「津軽さんがいることに感謝しています。津軽さんに喜んでもらえるように、津軽さんが笑顔でもっともっと生きられるように、僕が願います。津軽さんを枯らしません。僕が『革命』を起こします!」

「はい!」

満開のキノコの木の下で笑い合う二人。

正直、この展開には感動通り越してポカンだったのだが、これでいい。そもそも愛し合う二人のノリなんてのは他人には決して理解できないものだし、二人にしか分かればいいもの。この「視聴者置いてきぼり感」こそがドラマにおけるリアリティというやつなんだと思う。それで、この生命力を与える「ピンクのキノコ」こそが継実を救うカギになるんだろうが、その結末を想像するだけで俺は涙で画面が見ればべん。

 

そして次回!ついに天草と対面する研!どんなリアクションを見せてくれるのか?果たして『あまくさソング』のデュエットは聴けるのか?稲庭先輩の真意は?その答えはもちろん、天草に訊け。

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