kansou

ミクスチャーブログ

広告

ポルノグラフィティ最高傑作『カメレオン・レンズ』感想(5,000字)


www.youtube.com

 

アミューズの株買い占める。

紛れもなく最高傑作、この曲を生み出すためにポルノグラフィティが20年活動してきたと言ってもいい。「ポルノグラフィティは最新こそが最高」が証明されてしまった。『PANORAMA PORNO』辺りから明らかに意識して増えてた「日本語詞と英語詞を混ぜる」「電子音」「打ち込みサウンド」「EDM調」そういう試みがカメレオン・レンズでついに完成した。…さんざんこのブログでも「頼むからシングルで出せ」と書いてきた新藤晴一作詞作曲のいわゆる「闇・ポルノグラフィティ」の楽曲…『ルーズ』『ANGRY BIRD』『煙』『AGAIN』『ミステーロ』『Part time love affair』『MICRO WAVE』系譜がついに表舞台に出た。

本楽曲、ゴリゴリの不倫ドラマ『ホリデイラブ』の主題歌なのですが、仮に「不倫」「浮気」だとか「不貞行為」みたいなことによって『カメレオン・レンズ』が誕生したんであれば、世の夫婦、カップル、もっとしろ。むしろ俺がその生贄になりたい。曲に抱かれたい。曲と不倫したい。

これが曲だ、これが歌詞だ 、これが歌だ、これが音楽だ、これがポルノグラフィティだといわんばかりに、その音が詞が声が、そのすべてが俺を震わせて、狂わせて、泣かせる。「歌詞に共感して泣く」とかじゃなくて「曲が凄すぎて泣く」なんてことがあるか?あった。

この言葉大嫌いだがあえて言いたい「神曲」と。とりあえず、早く『関ジャ厶』で「ポルノグラフィティ特集」やれ。行くから。蔦谷好位置ぶん殴って俺が座るから。そして警備員に首根っこ掴まれながら「カメレオン・レンズ万歳!カメレオン・レンズ万歳!」っつって叫んで刑務所入りたい。

  

では今から好きなポイント「100」挙げます。

 

 

・イントロ

最近のポルノの曲のイントロの高揚感は頭おかしいが『カメレオン・レンズ』もご多分に漏れず、お漏らしする。「トゥントゥントゥントゥントゥントゥン…トゥントゥントゥントゥントゥントゥン…」の打ち込み音だけでもヤバいのになんらかの音「ヌァヌァヌァヌァ…」で「ぉぉン??…なんだなんだなんだなんだ…」とこっちの劣情を煽るだけ煽っておいてからの岡野昭仁の「あ」は耳シンナー。

 

・新藤晴一の歌詞のゾクゾク感

新藤晴一の書く歌詞というのは「次に何を言ってくれるんだろう」というゾクゾク感が凄い。「次はこういうことを書いてるんだろうな」というこちらの予想は絶対に当たらない。いつも想像の遥か斜め上を行ってくれる。だからこそワンフレーズワンフレーズを噛みしめるように聴くことができる。しかも何がすごいかというと、噛む人間の舌によって味が変わる。

そして今作『カメレオン・レンズ』の歌詞、「ポルノグラフィティの歌詞に『色』『空』『月』『薔薇』『ワイン』『鳥』『羽』『夜』が出れば名曲」というのは誰もが知るところですが、奥さん、全部入ってる。「歌詞役満」完成でございます。全てのフレーズがキラーワード。

「Aメロ…うわ…良い…Bメロ…あっ…ああ…良い……サビィ……ヒィィィィ……良い…………」と一曲で一生分のため息。酸素足りなくなって無事死亡。

 

・曲の長さ

ポルノグラフィティのすごさというのは、その声も歌詞もメロディもアレンジもそうなんですが、俺が挙げたいバカデカポイントとして「曲の長さが絶妙」というのがあります。ポルノグラフィティの曲を通して聴いたとき、特にシングルにおいては長すぎず、短すぎず、「もう一回聴きたい!」と思わせる本当に丁度いい塩梅の曲時間で収められいて、今回の『カメレオン・レンズ』もそう、いや、いつにも増してそのこだわりが垣間見える。

例えば大サビの部分、普通なら二回繰り返したいところを一回でスパッと終わっていてそこが曲全体の「余韻」をより強いものにしている。まさに

「名曲」と呼ばれる曲の9割は曲時間3分〜5分である

という絶対真理を完璧に体現した曲。

 

・2番の入り・間

『カメレオン・レンズ』に限らず、ポルノの曲は「2番の入り」が全ミュージシャン中最強。よく多用するのが2番Aメロ終わりで一瞬音が止むアレ、、、

真紅の薔薇もワインも…(ンケッンケッンケッ…)

色をなくし泣いてるのぉ…(ンケッンケッンケッ…)

ァッ………………

ッッチャカッ…ッッチ…パパァァァン………

 

…ここで俺の耳は溶けてなくなる。本当にありがとうございました。

 

・日本語と英語詞のバランス

冒頭でも書いたように、最近のポルノグラフィティの、特に晴一詞の傾向のひとつでもある「日本語詞と英語詞」の組み合わせ、曲によっては無理にはめ込んでいるように感じることも正直あったのですが『カメレオン・レンズ』の英語詞のブチ込み方は非の打ち所がない。これがあることによってより日本語詞のキラーフレーズが引き立つようになっていて全身の毛が抜ける。

カメレオン・レンズでの昭仁の完璧すぎるほど完璧な英語の発音を聴いてると、今までの英語詞は岡野昭仁をこのレベルまで到達させるためにやってたのか、とすら思えてくる。「君の明日はぁーーーーーーーーー!」からの「ホワットカラァッ……」色気で失神。

 

・岡野昭仁の声の「抜け」と「吐息」

岡野昭仁の声の魅力と言えば「パキッと出る高音」は言わずもがなですが、最大の武器はその高音との落差、低い音程のAメロやBメロでの語尾を伸ばさないときの「声の抜け」と「吐息」にあると思ってます。英語詞の部分でも書いた「君の明日はぁーーーーーーーーー!」からの「ホワットカラァッ……」を筆頭に『カメレオン・レンズ』での「声の抜け」は吐息だけで人が死ぬ完全犯罪。

例:「などぉ…」「しないぃぃ…」「たりぃ…」「みたいにぃぃ…」「ユゥスィィィ…」「あかはぁ」「ホワットカラァッ……」「てはっ…」「もぉぉん……」「泣いてるのぉ……」「世界はぁ…」「なのにぃ…」「ステンドグラスぅ…」「フォエバァッ…」「なぁぜ……」「いたみがぁ…」

 

 

・アレンジのヤバさ

『カメレオン・レンズ』の編曲は篤志さんなんですけど、過去曲で言うと『ANGRY BIRD』『Montage』なんかが記憶に新しく、ポルノグラフィティ特有のギターロックに上手い具合にEDMの要素を取り入れてくれて曲のテンポ自体は決して速いわけじゃないのに踊れる、身体が勝手に動くアレンジをするのが超絶巧。

「岡野昭仁の声と新藤晴一のギターさえ鳴っていれば、ポルノグラフィティになる」という圧倒的個性を逆手にとった大胆なアレンジ。例えば、これがドラムに正式なメンバーがいたらこの音作りはできない、これが他のバンドにはないポルノグラフィティが「二人組だからこそ」できる最強のアドバンテージポイント。

そして細かいアレンジがいちいち「おっ…お前ぇ……この感じポルノに入れてくれてありがとうございます……」となる。Aメロの「などぉ…」「しないぃ…」「たりぃ…」「にぃ…」のエコーとか、サビ前の「コァァァァッッッ…」とかね、もう、CD食べたい。

 

 

・間奏部分の『愛の言霊』

間奏部分とアウトロの「デェーーーーーデェーーーーデェーーーーデェーーーーーデェーーーーーデェーーーーー、デェーーーーーデェーーーーデェーーーーデェーーーーーデェーーーーーデェーーーーー」のサザンオールスターズ『愛の言霊~Spiritual Message~』のオマージュ感。どんなご褒美……?

 

 

・Skoop On Somebody・TAKEさんの激ヤバコーラス

これほどポルノがアミューズで良かったと思ったことはない。なんちゅう贅沢な使い方してるんだよ。ラスサビの「アーーーーーーーーーーーーーーッ」「ブラキュァホワァァィ!」「ヌゥヌゥッ…ヌゥヌゥゥゥッッ…」とかもうスピーカーの前で土下寝しました。

とりあえず『sha la la』箱買いします。

www.youtube.com

 

 

・裏声「なぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

昭仁のここぞというときの「裏声」が大好きなんですが、元々岡野昭仁というボーカリストは裏声があまり得意なほうではなかったんだと思う。地声の高さゆえにそれ以上の高音を出そうと裏声を使うと掠れてしまったり、途切れてしまう、ということがあって「お前それOKなのかよ」みたいな裏声使ってる曲もあって。言い換えればそれは「セクシー」と言えるんですけど、「完璧」かというとそうじゃないよなぁとも思ってたんですね。

それでも、逃げずに「裏声」を使っていって、こう言うのもおこがましいんですけど、なんかどんどん上手くなってて、初期の曲の裏声と最近の曲の裏声を比べてもノビや艶がまるで段違い、もはや必殺の裏声。そして満を持しての今作、

「なぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

はいっ……危険薬声に指定しろ国。

 

 

・歌ってるように聴こえる新藤晴一のギター

言いすぎかもしれませんが、この世に現存する全ギタリストを一列に並べて順に適当なフレーズ弾かせてって、目隠しで両手両足縛られた状態で銃口向けられて「新藤晴一はどれだ、当てなきゃ殺す」って脅されても一発で答えられる自信があるほど、彼の奏でるギターのリフには名前が書いてある。

あくまで感覚的な話になるんですけど、一番大きいのは「一音一音がしっかり鳴ってる」ってとこだと思ってて、バラードだろうがポップスだろうがロックだろうが、そこにギターの存在感が出るのは新藤晴一だからこそだと思います。そして明るい曲なら明るい音色、暗い曲なら暗い音色とちゃんとリフに感情を乗せるのがメチャクチャ上手い。まさにギターで歌うリアルギター侍。

 

・岡野昭仁の歌詞に対する声の字余り、字足らず的なタメ感

『カメレオン・レンズ』で「今までとは違う…」と思ったのが、メロディに対する歌詞とか声の当て方で、「ネオメロドラマティック」なんかだとメロディに歌詞とか声がバチッとブレずに当てられてるんですけど、今回やたらタメて歌ってるんですよね。例えばわかりやすいところで言えばサビの「お互いを知らないまま」、ここ「おぉたがいを」「うぅつくしい」って若干タメて歌ってるんですよ。こういう歌い方今まであんまりしてなかったような気がする。逆にCメロの字余り感なんかもミスチルなんかがここぞというときにやりがちな歌詞、声の当て方で、どっちもより曲に感情が乗ってるというか……時代が時代なら18禁コーナー行きだったんじゃないですか。

 

・岡野昭仁の「あ行」

先ほども少し触れましたが、今作『カメレオン・レンズ』において岡野昭仁の口から発せられる「あ行」の破壊力はシン・ゴジラのビームの692278963562547566億倍です。

例:冒頭Aメロ「ありのまま」の「あ」、1番Bメロ「林檎の赤は」の「あ」、「君の愛は」の「あ」、サビ「お互いを」の「お」、2番Bメロ「君の明日は」の「あ」、2番サビ「あれは僕が」の「あ」、「美しい羽」の「う」、Cメロ「痛みが」の「い」

 

 

・具体的なことはほぼ言ってないのになぜか情景が浮かぶ新藤晴一の歌詞

『カメレオン・レンズ』の歌詞はほぼ比喩表現に終始していて具体的なことはほぼ行ってないんですよ。にも関わらず「僕」と「君」の情景が「なぜか」浮かんでくるのが凄いを通り越して恐ろしい。「わからないのにわかる」という異常な感覚になります。

サビ「2つの月」「双子の月」とか、わかりあえない二人を描きたいなら、ふつうの作詞家ならそこ「太陽と月」とか書きたいところでしょ。100人いたら98人はそう書くはずなのに、なに?「双子の月」って?元はひとつだったってことなのかな、ごめん、やっぱわかんねぇ。なんだよ2つの月って、月はひとつだろ。

ラスサビの「月食の夜 待ち続ける」とかさ、決して互いを知ることがない並んでいたその2つの月?が完全に重なり合う(わかり合える)ことを望んでる?ってことなのかな?なるほど。わかんねぇ。

は???ステンドグラスがなんだって?カラスが?僕が?君の空に?放した?青い鳥?自分にとって幸せだと思っていたことは実は相手にとっては不幸だった?みたいな?はぁぁぁんんん、ふーむふむふむ、わかんねぇ。

そうやって言いたいならそうやって書けばいいんですよ。でも言わない、書かない。あえて回りくどい比喩表現で勝負する超絶面倒くせぇ男・新藤晴一。愛してる。

そして、内容もさることながら凄まじいのがこのワケわからん詞を「歌詞として成立してること」で、良い詞に触れたいなら詩集でも読んでりゃいいんですよ。それをキチンと曲として音楽としてメロディに乗せてるというところが新藤晴一がギタリストでありミュージャンであるというところのゆえんです。

Cメロ「痛みこそが唯一の分かり合えるもの」と一気にストレートな言葉で確信をついてきてマジで即射案件。「Cメロに一番伝えたいことを込める」と以前誰かが言いましたが、まさにそれ。ここに終結するからこそ、比喩表現が活きてくるという、鬼かよ歌詞を書く鬼かよ。

なんなんだよ。『MICRO WAVE』『夜間飛行』とか、関ジャニの『応答セヨ』、中島愛の『サブマリーン』でも思ったんですけど、新藤晴一先生、作詞家としてなんかまたひとつ上のステージ行った気がするんですが。どこまで行くんですか先生。次の元号「晴一」でいい。

 

 

・まとめ

焼肉とかカレーがいくら大好きでも365日食ってたらそりゃ「飽き」がくるじゃないですか。なのに『カメレオン・レンズ』、今んとこ昨日の夜から150回くらい聴いてるんですけど、まるで飽きる様子もなけりゃ、再生のたび初めて聴いたかのように動悸が止まらねぇ。「人の心臓の鼓動の回数は決まってる」とか言いますけど、もうだいぶ寿命縮んでる。僕はこのままカメレオン・レンズ聴きすぎて鼓膜爆発して死んでも本望です。ありがとうございました。

 

 

カメレオン・レンズ(初回生産限定盤)(DVD付)

カメレオン・レンズ(初回生産限定盤)(DVD付)

 
PORNOGRAFFITTI 色情塗鴉 Special Live in Taiwan(初回生産限定盤) [Blu-ray]

PORNOGRAFFITTI 色情塗鴉 Special Live in Taiwan(初回生産限定盤) [Blu-ray]

 

2018年ブレイク女性ボーカルアーティスト10選

2018年ブレイクする女性ボーカルアーティストを顔で選びました。

『ブレイク』の定義なんですけど、さんざん悩んで「俺の家出した親父(59)が知らなそうなアーティスト」という基準で選びました。ちなみにポルカドットスティングレイとDAOKOは知ってた。なんでだよ。

 

 

顔で選ぶ2018年ブレイク女性ボーカルアーティスト10選

緑黄色社会


緑黄色社会 / Bitter

もう常々言ってるんですけど、元・乃木坂46の橋本奈々未と女優の波瑠を足して2で割ったらちょうど割り切れてできたのが緑黄色社会のボーカル・長屋晴子ちゃんです。真顔は橋本奈々未なのに笑うと波瑠になるという恐ろしい女。

そしてビックリしたのがこの人、「この顔からはこの声だろ」ってイメージのドンピシャの声してるんですよ。透明感があるのにどこか落ち着いた雰囲気もあって、めちゃくちゃ美味い塩ラーメンみたいな声と顔。たぶん近所にあったら毎日通います。

 

 

Salley


Salley - 「kodama」ミュージックビデオ(Short ver.)

ボーカル・うららの見た目の妖精感すごいのに、アイドル好き・少年漫画好き・ドラクエ好きってギャップが「マジで言ってんのか」と。しかも中途半端な「好き」じゃなく、例えば『ダイの大冒険』ひとつ語らせてもゴメちゃんの話しながらボロボロ泣き出すとか、熱量がもう居酒屋のオッサンのそれ。

音楽としても、どの曲聴いても歌詞もメロディもJ-POPど真ん中、王道スタンダードのギターROCKって感じなのに、うららの声でもってどことなくエキゾチック感が出てちゃんとSalleyの色が出るのが良い。特に「て」「に」「を」「は」の発音が超キレイで惚れる。

 

 

Awesome City Club


Awesome City Club – 今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる (Music Video)

ボーカル・PORINちゃんの色気ヤベェんですけど、たまにニカッと笑う顔を見せてそのギャップにいつも殺される。そして声も絶妙にかわいいと綺麗の絶妙なミックス感を出してくるのでダブルで死亡、残機×1。

そして恐るべきは、PORINちゃんがバンドのフロントマンとして圧倒的な存在感を放ってるのは間違い無いんですけど、実はツインボーカルのもう一人、atagiさんがAWESOMEの真の本体と言っても過言じゃありません。メロディに対しての音のとり方の上手さがハンパじゃなくていっつもむしろ『atagiさん待ち』みたいになって彼の声聴くたびに「うわっ…うっま…」とため息出て残機が終わります。

 

chelmico

www.youtube.com 

女性二人組のラップユニットでMC MAMIKO(鈴木真海子)とMC RACHE(渡賀レイチェル)、言い方がアレですが、見た目のお洒落さに音楽が全然負けてないのがすごい。チル感のあるスローテンポの曲ばっかりかと思ったらゴリゴリにビート感のある曲もあって振り幅が凄い。なのにどれもchelmicoの色になってる。

映画『モテキ』の長澤まさみがこの世で一番好きなんですけど、長澤まさみ本人ですらもうあの時の長澤まさみじゃないのに、鈴木真海子はずっとあのときの長澤まさみなんですよ。本人ですら自分が長澤まさみであることを若干ネタにしてるくらいに圧倒的な長澤まさみ。ずっとそのままでいてください。

 

 

SHE IS SUMMER


SHE IS SUMMER -とびきりのおしゃれして別れ話を

元・ふぇのたすのMICOのソロプロジェクト。

メロディも歌詞も声も外見そのまんまの期待通りの音楽やってくれててとんでもない安心感がある。このかわいさはたぶん自分のこと「かわいい」って自覚してるタイプのかわいさで、絶対好き嫌い分かれるタイプだとは思うんですけど、このまま突っ走ってってほしいです。自覚的なかわいさ最高。

 

the peggies

www.youtube.com

3人組ガールズバンド。みんなかわいいんですけど、特にボーカル・北澤ゆうほの顔の角度だったり、表情のキメ方だったりの「どういう風にすれば自分が一番かわいく見えるか」って巧さは「本出せ」レベル。そのあざとさ、かわいさに楽曲が負けてないのが凄いです。

 

 

きのこ帝国


きのこ帝国 - クロノスタシス(MV) 

ずっとブレずにボーカル・佐藤千亜妃の透明感のある声を引き立つようなメロディの曲を作ってる「寝る前耳元で演ってほしいバンド」ランキングで圧倒的な第1位、きのこ帝国。

この「わかりやすさ」とか「普遍性」は言い換えれば「飽きやすい」ってことにもなってくると思うんですけど、地元のタクシー運転手が足繁く通うボロい定食屋と同じで「そこにしかない変わらない味」を求めてる人ってのは絶対いるのでほんとずっと続けてってほしいなぁと思います。

 

 

Lucie,Too


Lucie,Too - Lucky (Official Music Video)

音楽的にはそこまで新鮮味があるものじゃないんですけど、MV見てもらってもわかるように本人達がめちゃめちゃ楽しそうに演ってて「『音を楽しむ…』それが一番なんや…」とライブハウスの一番後ろで腕組みながら涙流して聴いてる知らんオッサン、みたいな気持ちになる。

あと、とにかくみんな手がキレイでニベアのCMソングとかやりゃあいいな、と思う。

 

 

コアラモード

www.youtube.com

おそらく今日本で一番オーバーオールが似合う女・コアラモードあんにゅ。 

あんにゅの大人子供みたいなルックスのイメージ通りのポップで跳ねるようなかわいい曲もあれば『未来』だとか『大旋風』みたいなクールな楽曲もこなせるかなり器用なグループ。特に『大旋風』は、ずっと「妹」のように接してた真隣に住んでる幼馴染みに久しぶりに会ったらえらく女っぽくなっててドキドキした、みたいな感覚で動悸がヤバいです。

「多様性」を打ち出してる女性ボーカルグループってそこまで多くないと思うので、これからももっと色んなことやってほしいなーと思った。

 

 

スピラ・スピカ(スノーマン)

www.youtube.com

MVでもわかるように紅一点ボーカル・幹葉のキラースマイルから繰り出されるナチュラルサークルクラッシャー感が良い具合に音楽に昇華されてて、聴いてて色んな意味でドキドキしてくるバンドです。オフの感じとライブ中で全然顔違う。

「最近どうなってんだろ?」とホームページ覗いたらスノーマンからスピラ・スピカに改名して一人減ってた。おい幹葉。

 

hakubi


Hakubi - 夢の続き 【MV】

どんなに血眼になって探しても顔がちゃんと写ってる画像の一枚も映像の一秒もない徹底ぶり。『すごいよ!!マサルさん』のマサルの母ちゃん?ボーカル・片桐の力強いのにどこか廃退的で切なさも感じさせる唯一無二の声。聴いてると胸のあたりが「グッ!!!」っとなる。

そして片桐の声だけじゃなく、単純にバンドとして、音楽としてめちゃくちゃ良い。一音一音しっかりと鳴らしてる。調べたらまだ十九、二十歳で末恐ろしい。

 

まとめ

どうでしたか。これ読んだら親父、連絡ください。

墓を見に行ったらYAZAWAが死んでた

先日、父方のじいさんが死んで、最近ようやくバタバタが落ち着いたんで、墓どうするか決めに親族みんなで霊園に行った。

それで、ちょっとビックリしたんですけど最近の霊園ってほんとスゴくて。そこの霊園、室内に納骨堂があるんですけど、もうほとんど神殿なんですよ。めちゃめちゃキレイで、天井超高くて、24時間ずっと泉湧いてて、辺り一面花畑で、なんかライオンの石像とか建ってて。ほぼダーマ。たぶん祈ったら転職できる。

しかも、霊園の内観だけじゃなく故人ひとりひとりの墓のデザインがとにかくヤバくて、よくある一般的なイメージのシンプルな墓石じゃなくて、なんかかわいらしいキャラクターのイラスト彫られてたりとか、自分の名前よりもデカい文字で『情熱』とか彫ってたり(湘南美容外科クリニックかよ)、ステンドグラス埋め込まれてたり、石の上にクリスタルオーブみたいなの乗ってたり、音楽やってたからってピアノの形になってたり、オフコースの『さよなら』の歌詞「さよなら さよなら さよなら もうすぐ外は白い冬」って彫られてたり、失礼な話ですけど、見てるとちょっと笑えてきて。

 

 

極めつけは、真っ黒な大理石にどデカい星のマークとスタンドマイクみたいなイラストが彫られてあって、星の上を見ると『YAZAWA』の文字。

 

「や…矢沢……?」

「あっ。いえ、この方は生前、矢沢永吉さんの大ファンの方で。こちらに本名が。(墓の側面を指さす)どうしても自分の墓にはYAZAWAを入れたいという本人たっての希望でこういったデザインになりましたね…」

「もうほとんどYAZAWAの墓じゃないですかこれ」

矢沢永吉 ALL TIME BEST ALBUM(通常盤)

 

…自分の名前よりもデカく、好きなミュージシャンの名前を彫る。そんなファンに、俺もなりたい(なりたくない)

そんなリビングデッドYAZAWAのインパクトと霊園スタッフの「お参りに来られた方はみなさん終わったあとに他の方の墓も見ていきますね(笑)」の発言にやられてだんだん家族みんな頭バグってきて、もう「いかに目立つ墓作るか」みたいなテンションになってきて。

 

「じいさんは細川たかしが好きだったからいっそ墓石に『北酒場』って彫ろうか…?」

「いっそ墓自体を細川たかしの姿に削ってもらって…」

「いや、どうせならレイザーラモンRGの姿にしよう、それで「あるある言いたい」って入れよう」

「いや、もうそれ誰の墓だよ」

「親戚以外も来るんだから…」

「ばあさんのこと引くほど好きだったから『ばあさんLOVE』って入れる?」

「いやだよ、あたしゃ。恥ずかしい、あたしが入るときどうすんだい」

「そのときは『じいさんLOVE』って追加で……」

「もうあえて『建てない』って選択肢も……」

 

 

 

墓場から死んだじいさんの「いや、わしの墓!」と言う声が聞こえてきそうです。スマン、じいさん。

※最終的にわりとシンプルなのに落ち着きました

 

 

ポルノグラフィティ新藤晴一、「女をダシに」した歌詞書いたら最強説

「女をダシに」と言うとめちゃくちゃ聞こえ悪いんですが、「女性」をテーマに歌詞を書くときのポルノグラフィティ新藤晴一は本当にすごいんですよ。

新藤晴一の女性視点の歌詞で書かれた曲を聴くとき、俺は男でありながら主人公の女に共感する。心は完全に女になる。いるはずもない「彼」「あなた」を想って人知れず枕を濡らす。

 

・寂しいと素直に言えず貝になりたい女

・自分の本当の想いをストレートに言えず冗談めかして言ってしまうニヤついた女

・星を眺めては手に入らないと窓を閉める起きるのが遅い女

・「私好みじゃないパフューム」と強がる女

・一秒と千年の違いがわからない空中ブランコに乗った女

などなど…

 

これら、どの曲にも共通して言えることが登場する女性はみな「強くて弱い女」だということ。みな強くて美しい女性だという印象を受けるが自分から相手に対してストレートに想いを伝えられずにいる。

例えるなら「大学卒業後すぐに実家を出て上京し一人暮らしをしているバリキャリOL」

男顔負けに仕事もこなし、家事も料理もきちんとこなす。毎朝早くても、化粧をバッチリにキメ、都会というジャングルを必死に生きている、そんな強い女。本当に勝手なイメージだが、背が高く、髪はロングヘア。高校まで女子校。歳の近い弟と二人兄弟。牡羊座。B型。

だが、彼女たちは『恋愛』となると殊更しおらしくなる。「好き」「愛してる」「そばにいて」「行かないで」そのたった数文字、たった一言が言えず、それは泡となり消える。そんな彼女たちの心の内を千の言葉で代弁する。それが新藤晴一という男。

なのに、言葉数の多さに反比例して具体的な描写は驚くほど少ない。そして「話が飛ぶ」。例えば(こんな曲はないですが)自分の朝食ったメシの話をしてたかと思いきや、いきなり宇宙の理の話をする。にもかかわらず曲の輪郭が全然破綻しない。ヤバい。

だから新藤晴一の歌詞を見るといつも「わかる〜!」じゃなく「(なんかよくわからんけど)わ……わかる……」とため息が出る。

 

「男」が女視点の歌詞を書き、それを「男」である岡野昭仁が歌うからこそ俺は曲の女になるのかもしれない、これが「女」が女視点で書いた歌詞ならそうはいかない。大塚愛の『さくらんぼ』では、YUIの『CHE.R.RY』では俺は女になれない。「足りない 足りない! 足りない!!」とエピソードトークの多さで絆を強調する女には、なれない。

あくまで男の書いた「フィクション」「幻想」「夢」だからこそ、俺は貝になりたい女に、空中ブランコに乗った女になる。

だからか、新藤晴一が書く女性視点の歌詞には「生々しさ」みたいなものがない。女の情念を歌にしてもやはりどこか清々しく、儚げで、そして美しい。ただ、こんな女、たぶんいない。

 

そして、げに恐るべきは「貝になりたい女」ことポルノグラフィティ最大にして最強の曲・サウダージの歌詞、これ「男の女々しさを女の言葉で書いた」曲だということ。リスナーは完全に掌でクルクル転がされてる。アホみたいな面しながらあのキレイな手の上で踊ってらぁ。

そりゃあ共感するだろうよ…そりゃあ枕濡らすだろうよ…。だって新藤晴一が書いていたのは、どこぞの女じゃなく、紛れもねぇ「「俺」」だっただもん…………。はぁ……………好き………。

 

…では最後に、仮に俺がポルノグラフィティの曲に一作だけ女性目線で歌詞を書いたとしたらどうなるか………、

待ち続けるの 彼からのライン

どうして?こんなに好きなのに?

「いますぐに会いたいよ」思わず送るの。

既読までの時間が苦しい 苦しい 苦しいよ wow wow 

これが限界だよ。含みも情緒も糞もねぇ。ただのミクシィの日記。 ゲオでバイトしてる店員。天秤座。1杯目からカシオレ。趣味「人間観察」。

 

だが……これがもし「男の女々しさを女の言葉で書いた」としたらどうだ…?なんということでしょう………完全に通報案件。ゲロで枕濡らす。ありがとうございました。

PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary“ALL TIME SINGLES”(初回生産限定盤 )

PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary“ALL TIME SINGLES”(初回生産限定盤 )

 

 

 

『愛が呼ぶほうへ』の新藤晴一のヤバい歌詞とそれ以上にヤバい岡野昭仁の歌について

せーの!

岡田くん!

あおいちゃん!

結婚!おめでとう!

 

そんな、岡田准一くん主演ドラマ『末っ子長男姉三人』の主題歌にもなったポルノグラフィティの『愛が呼ぶほうへ』をご存知でしょうか。

一般的に「ポルノグラフィティ」といえば、アポロやミュージック・アワーのようなデジタルロックや、サウダージやアゲハ蝶のようなラテン調の曲を思い浮かべる人が多いですが、この『愛が呼ぶほうへ』を抜きにしてポルノグラフィティを語ることはできません。

人が人へ想いを伝えるラブソングはたくさんありますが、『愛が呼ぶほうへ』はそれらに比べるとだいぶ毛色が違ってきます。まごうことなき世にもおっそろしいバラードナンバーなのです。

 

『愛が呼ぶほうへ』という曲を簡単に説明するとこうです。

 

 

スペシャルドラマ「愛が呼ぶほうへ」

…やぁ。

突然現れてすまない。ビックリしたよね。

雨。僕は雨。そう、空から水が降る、あの雨だよ。

そして僕は風でもあるんだ。そう、あのビューと吹く、風。

意味がわからない、って顔してるね。ふふっ、そうだよね。

 

じゃあ、改めまして。僕の名前は愛だよ。そう、愛。愛だよ。

はじめまして、じゃないよ。僕らは何回も会っている、君は知らないかもしれないけどね。

僕はずっと君を見ていたんだ。あれ?信じてないかい?

 

そうだ、面白い話をしよう。

 

君がまだ幼かった頃、男の子にフラれたことがあったろう?そのとき一緒に泣いてくれた友だちを覚えているかい?そう、カオリちゃんだね。カオリちゃんの隣に僕はいたんだ。そう、ずっと、いたんだ。隣で微笑んでいたよ。

でも、カオリちゃんも、僕だよ。

それと、君が上京するときにお父さんが見送りに来ただろう?君は気づかなかったかもしれないけど、あのときお父さんは泣いていたんだ。背中でね。背中で泣くのが男さ。そして、それを受け止めたのが僕さ。

そう、君のお父さんも、僕なんだ。

 

もう言わなくてもわかるね?僕の名前は愛。

そして悲しみ。そう悲しみ。悲しいと涙が出るよね?あれは、僕だよ。

そして喜びでもあるんだ。嬉しかったり、楽しかったりすると笑うだろう?あれも、僕だよ。

 

空に向かって伸びる花。

海を越えようとする旅人。

みんな、僕に導かれているんだよ。

でも、空も、花も、海も、旅人も、僕だよ。

 

最後にもう一回だけ言うよ、僕の名前は愛。愛さ。

そして、君も愛なんだ。

うん、そうだね。君の名前はミユキちゃんだね。でも、君も愛だよ。

いままで君が歩んできた人生、それは僕だよ、これから君が歩む人生、それも僕だよ。

君がいまこうやって僕と話しているこの瞬間、これも僕だよ。

僕は君であり、君は僕なんだ。

そう、僕は君にとってのすべてなんだよ。

遠くから、そして近くから、君のことを見ているんだよ。

 

わかった?

 

わかった…?

 

わかったならどこかに電話するの、やめてくれないかな…?

 

以上。

さて、ここからが本題。この曲をサラリと歌ってしまうボーカル岡野昭仁という男。彼の声の持ち味というものを挙げるとすれば「パキッと伸びる高音」「ハキハキとした滑舌の良さ」がありますが、例えばバラード、そう今回の『愛が呼ぶほうへ』のような曲において特筆したいのが「一曲のなかでカメレオンのように変わる歌い方」です。

 

その最たる例がコチラ。

1番サビ

「僕を〜知っているだろぅ〜かぁ…いつもそばに〜」

続いて2番サビ

「君は〜知ってるだろぅ〜かぁ〜悲しみも〜」

 

そしてラストサビ

「僕を〜知っているだろぅ〜か〜あいつもそばに〜」

 

お分かりでしょうか。1番サビ「かぁ…いつも」2番サビ「かぁ〜悲しみも」ラストサビ「か〜あいつも」この微妙な変化を。

なぜあえてそんなことをするのか。このことに気づいてから私は狂ったように愛が呼ぶほうへを聴き続け、やがて一つの結論に達しました。

 

「僕は愛だよ。そして君も愛だよ」

 

そう、もうおわかりですね。『愛が呼ぶほうへ』は雨の、風の、友の、父の、悲しみの、喜びの、空の、花の、犬の、猫の、虫の、人の、僕の、そして君の曲。

そう、愛は一つであり、二つであり、三つであり、全て。

一番の「愛」と二番の「愛」とラストの「愛」、すべては違う「愛」だということを本当に、本当に小さな、ブレスの、タメの変化によって表現しているのです。

  

この歌詞を書く新藤晴一も新藤晴一なら、それを受けてこの歌い方をする岡野昭仁も岡野昭仁でしょう。そう、これが「ポルノグラフィティ」。いいえ、ポルノグラフィティも愛です、そして僕で、そして君です。どうぞよろしく。

 

愛が呼ぶほうへ

愛が呼ぶほうへ

 

「草彅以外」おじゃMAP香取慎吾&稲垣吾郎2人トーク文字起こし

12月21日放送『おじゃMAP』での香取慎吾と稲垣吾郎2人トーク部分の文字起こし。

 

 

稲垣吾郎(以下:吾郎)「いや〜、面白かったなぁ、今日は」

香取慎吾(以下:慎吾)「どうでしたか?」

吾郎「いや、もうねホントに幸せだった…。ま、とりあえずじゃあ。いや、これねおすすめのワインをね、用意したんですよ」

慎吾「どういうこと?」

吾郎「慎吾がさ、初めてワインをおいしいって思ってくれた」

慎吾「一緒にね、食事会に誘っていただいたときに」

吾郎「初めてワインってこんなに美味しいんだって言ってくれたじゃん。それで、そのときのワインはさすがにあれはもう高級すぎて、でも似たような感じのワインをちょっと見つけて。僕も大好きなワインで」

慎吾「ふーん」

吾郎「フランスのブルゴーニュ地方の」

慎吾「僕がその食事に行ったときに美味しいって言ったワインを覚えてて」

吾郎「覚えてる覚えてる」

慎吾「その味に近い感じなの?」

吾郎「うーん。まあちょっと比較的タイプは近い」

慎吾「こんなグラス持ってない」

吾郎「ホントですか?」

慎吾「ビールのグラスとウイスキーのグラスしか持ってない」

吾郎「香りが、でも結構いいですね褐色で、色も…。とりあえず、はい、今日はありがとうございました」

慎吾「ありがとうございました」

吾郎「なんか、素敵なパーティの場を設けてくれて。…あっ、いいよ。もう香りでわかる」

慎吾「おいしい。あっ、おいしいよ」

吾郎「あっ、さすがソムリエ、俺(笑)いや、おいしい」

慎吾「ほんとにさ、こっちから撮りたいけど、カメラだけ据え置きでスタッフゼロの、こんな感じにしたかったの?吾郎ちゃんと最後2人で話したいとは言ったけど、ここまでとは俺は思ってなかったなぁ」

 

2017年を振り返って

慎吾「どうですか、いま、この新しいお仕事?2017年どうでしたか?」

吾郎「うーん、まぁ色々あったね」

慎吾「うん」

吾郎「まぁ‥まぁ…もうほんとに一生忘れられない2017年だよね、まぁそれは誰でもそうだし、もちろんこうやってテレビ観て応援してくれる人たちにとっても色んな思いがあった17年だと思うし。でもなんか、少しは成長できたのかなと思うし、17年があったから。ほんとノンストップでずーっとやってきてるから、色んなことがマヒしてて、色々自分の人生のこと考えたり、自分の周りの人間のこと考えたり、家族のこともそうだし、なんか改めてさ…」

慎吾「考えさせられた」

吾郎「ほんと考えすぎなくて、今までやってきてなんかほんとに、すごい人を傷つけてきたのかなとか思って、これほんとにもう素直に」

慎吾「傷つけた?」

吾郎「いやいや、あるよあるよ。やっぱり忙しすぎてさ、なんかすごくイライラしちゃったりさ」

慎吾「見えてなかった?」

吾郎「うん、一つの仕事のありがたみとか」

慎吾「うーん、そうだね。それは今年はもうとんでもなくわかってたはずなのに」

吾郎「そう、わかってたはずなのに」

慎吾「わかってなかったね」

吾郎「僕らのこともそうじゃん。わかってたはずなのに、相手のことわかってないとか」

慎吾「でも今日はこれ、吾郎ちゃんのこと俺ほんとに知らなかったね、何なんだろうね?これね?」

吾郎「うん、でもさ誰よりも知ってると勝手に思ってたけどね」

慎吾「思ってた」

吾郎「僕も」

慎吾「草彅とかとはまた違うさ、それこそオーディションの日とかが一緒なんだよね」

吾郎「そうそうそう、ほんとは一番最初に会ってるというかね」

慎吾「不思議、ほんとに。つよぽんだけじゃなく、他の人もみんなのこと考えたの今回。吾郎ちゃんがゲストで来てくれるって」

吾郎「うん」

慎吾「草彅以外のみんなのこと考えたときに、色んなことあるのよ。思い出話ってあんんの」

吾郎「うん」

慎吾「…だけど吾郎ちゃんのこと全然ないの(笑)」

吾郎「あ、思い出話が?」

慎吾「ない」

吾郎「なんでないんだろうね?」

慎吾「2人で食事行ったことないよね」

吾郎「ないね」

慎吾「今年だよね、ま、去年から今年にかけていっぱい話したなかで、二人きりで今年も話したかな、今年の頭ぐらいに二人だけで」

吾郎「そうだね」

慎吾「会って話したのは今年かな」

 

今後の活動について

慎吾「今後どうなるんですか?」

吾郎「今後どうなるんですかね?」

慎吾「今日、舞台の話いっぱいあった」

吾郎「今日、特に舞台のほうが多くて」

慎吾「舞台は好きなんですか?」

吾郎「舞台、好きです。もちろん。なんか生活のリズムがキチッと決まってて」

慎吾「へぇ〜」

吾郎「日々やっぱり俺意外と考えちゃうから、反省しちゃうというか、やり直せることがいいんです。だから生放送とかすごい苦手で」

慎吾「うん」

吾郎「なんか…やり直して磨いていきたい、ひとつのことを」

慎吾「へぇ〜〜」

吾郎「そういうところがあって」

慎吾「でも、ほんと性に合ってるじゃないけど、舞台は」

吾郎「合ってます。はい、だから舞台の人たち今日来てくれて、みんなほんと素敵な人多いなと思ったし、またやりたいしね、お芝居。まぁ映画もやるしね、色々やっていきたいなと思うけど」

慎吾「年齢を考えるとそうそうね、のんびりはしてられない、ところで言うと吾郎ちゃんとかは今後どういうことをしていきたいの?」

吾郎「やってることが、結局10代20代の頃から変わらないし、その若いつもりでやってるじゃん」

慎吾「そうなんだよね」

吾郎「そう、同じペースでやってるし、役職が変わるわけでもないじゃん普通の会社員と違って。だけど、気づけば年齢は40歳過ぎてるわけだから、それはすごく思うけどね」

 

SNSを通じて感じた事

慎吾「なんかね、ツイッターとかインスタ始めて思うのがね面白いのがね、コメントとかをいっぱい見るのよ、そうすると僕と一緒に歳を重ねてくれた近くにいる応援してくれた人たちは知ってる慎吾ちゃんなんだけど、この年齢でお前なにやってんの?みたいなコメントがあったりすんの。そうすると、あっそうだよね、俺なにやってんの?みたいないやいや、でも俺こうやって生きてきたんだよ?みたいな」

吾郎「そう、僕もSNSやって一番気づいたのは、あっ吾郎さんってこんな人だったんですね、ってすごいコメントが、特にブログなんてまぁもちろんすごくコアなファンだけではないので、ブログの読者のファンがいるからアメブロの、初めてお便り出しますとかなんとなく5人のなかの1人としか知らなかったんですけど、とかそういうコメントが多くて、誤解されてたところも多かったなぁとか思ったり。あっ、こうやってお友達とご飯とか食べるんですね、とか(笑)」

慎吾「へぇ〜〜」

吾郎「なんか、それがやってて面白い」

 

自分の芝居について

慎吾「吾郎ちゃん、舞台でお芝居とかするでしょ?」

吾郎「うん」

慎吾「したいでしょ?」

吾郎「うん」

慎吾「ドラマもやりたい?」

吾郎「もちろんもちろん」

慎吾「映画もやりたい?」

吾郎「もちろん」

慎吾「お芝居好き?」

吾郎「お芝居、好きですよ。やっぱりなかなかうまくできないけど、お芝居って難しいし」

慎吾「自分のお芝居ってどうなの?」

吾郎「駄目!」

慎吾「え〜〜っ!」

吾郎「やっぱり好きだけど…」

慎吾「ヘタ?」

吾郎「さっき映像された、ートーベンとか見ても恥ずかしくてしょうがなかった、実は」

慎吾「え〜〜〜〜っ!」

吾郎「やっぱり、お芝居って天才がいっぱいいるから」

慎吾「うん」

吾郎「草彅剛なんて天才じゃないですか、そういうふうにはなれないから」

慎吾「へぇ〜〜〜」

吾郎「なんとなくは…そつなくはないか…なんとなくは僕はできると思ってるけど芝居は」

慎吾「うん」

吾郎「だけど、ああいう天才的な人見ちゃうと」

慎吾「もっともっとこうしたいって自分がほんとはいるんだ?」

吾郎「あるある」

慎吾「へぇ〜〜」

吾郎「やっぱお芝居ってほんとに難しいよね。うまくやろうと思ってうまくできることじゃないから、もう才能ってけっこうあるから、まぁ頑張るしかないんだけど。でも好きなんで」

 

 

慎吾「最近、ほんと今日のこのロケもそうだし、初めて吾郎ちゃんが俺『貴族・吾郎ちゃん』がすごい人間なんだなって最近知ったんだよね」

吾郎「人間と一緒にやってきてるでしょ(笑)いやいやいや、まぁでも特にねグループの中でいると僕はそう思われてきたも大きいのかもしれない」

慎吾「それは大きい」

吾郎「やっぱ比較ができるじゃん、横に人がいると。タレントって。それによって助けられてることもあったし」

 

歌手活動について

慎吾「歌ってどうなんですか?」

吾郎「歌ってどうなの?」

慎吾「歌うの?」

吾郎「歌、好きですよ。でも歌はもうヘタだからみんな、しょうがないからこれは」

慎吾「ヘタでも歌いたい!とかあるじゃん」

吾郎「うーん…どう…?どう…?(笑)いやいや歌いたい…」

慎吾「踊りは?踊りたい?」

吾郎「まぁ…でも」

慎吾「吾郎ちゃん踊りヘタってさパブリックイメージであるじゃん、そんななかで吾郎ちゃんは踊りが好きなの?」

吾郎「踊りはね…大嫌い」

慎吾「(笑)」

吾郎「どう?どう?どう?(笑)でもね聞いて?これだけじゃないから。でも、踊りは大嫌いだけど、すごい気持ち良いな、とか…」

慎吾「は、あるの?」

吾郎「あっ、好きかもって思うときはいつもある」

慎吾「あんだけ何万人の前で歌って…あの気持ち良さはさ」

吾郎「そう、そりゃ僕らにしかわかんない」

慎吾「わからないよね」

吾郎「いや、恥ずかしいなと思ってずーっと踊ってきたけど、まぁでもなんか紛れたら大丈夫だな、って」

慎吾「いやいや。でも、あの気持ち良さはもう…」

吾郎「もちろんもちろん」

慎吾「面白かったなぁ…」

 

『ジャンプ+』の連載漫画が本家ジャンプ並に面白い

Web漫画誌『少年ジャンプ+』の連載漫画たちが本誌週刊少年ジャンプとタメ張るくらい面白いので更新曜日ごとに欠かさず読んでる漫画を紹介します。

shonenjumpplus.com

 

 

月曜日

ファイアパンチ/藤本タツキ

f:id:ikdhkr:20171220134919p:plain

<毎週月曜更新>『氷の魔女』によって世界は雪と飢餓と狂気に覆われた。凍えた民は炎を求めた。主人公アグニに与えられた祝福は、希望か呪いか…。

もはや作者自身も「何が描きたいのかわかってねぇんじゃねぇか」と思わせるほど、良い意味でも悪い意味でも意味不明、奇妙キテレツなシーンが毎話あり、「は?」と思わず最初のページに戻ってしまう。そのせいで、毎週欠かさず読んでいるにもかかわらず「今までのストーリーがまったく頭に浮かんでこない」という脳がバグる漫画。

この悲劇の物語がどこを目指し、どこに行き着くのか、その答えは神も知らないし、作者も絶対知らない。

 

[まとめ買い] ファイアパンチ
 

 

 

サマータイムレンダ/田中靖規

f:id:ikdhkr:20171220134907p:plain

幼馴染の潮が死んだ———。その報せを聞き、故郷の和歌山市・日都ヶ島に帰ってきた慎平。家族との再会。滞りなく行われる葬儀。だが島にはある異変が…?ひと夏の離島サスペンス!!

まだまだ序盤にもかかわらず、早くもジャンプ+の看板になりつつある奇才。『サマータイムレンダ』を一言で表わせと言ってもホラーなんだかサスペンスなんだかSFなんだか、現行最新話時点では、正直「なにもわからない」のだがそれでも先が気になって仕方がなくなるほど、次話への「引き」のうまさは若手漫画家のそれじゃない、落語家のそれです。 

 

 

火曜日

透明人間の骨/萩野純

f:id:ikdhkr:20171220134941p:plain

来宮家では、日頃から母に手を挙げる父。我関せずを貫く兄。幼き日の主人公・花(あや)が「ここに居たくない」と念じた矢先、“透明になる”力を得る。時は流れ、15歳になった花はある日・ある出来事を契機に決意を固め…。 

不気味なほど淡々と描かれ、知らず知らずのうちに真綿で首を絞められるような感覚になる作品。取りようによっては「味気ない」「わかりにくい」作品と評されてしまうのは仕方のないことで俺もそう思っていたが、あるシーンでこの描写法が「あえて」のものだと気づくとガラリと作品の色が変わり、たまらなくもう一度1話から読み返す自分がいた。

タイトル「透明人間の骨」の意味に気付いたとき、お前はもう泣いている。

 

透明人間の骨 1 (ヤングジャンプコミックス)

透明人間の骨 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

 

水曜日

青のフラッグ/KAITO

f:id:ikdhkr:20171220134957p:plain

高校3年生…将来の進路に悩む時期に、出会った3人の男女。彼らを待つ、甘く、苦しく、切ない日々。青春漫画の名手が贈る"純"愛物語、開幕!!

「クロス・マネジ」から思春期ならではの心の機微を繊細に描くことに関しては、群を抜いていたKAITO先生だが、この『青のフラッグ』ではやりすぎなほどやりすぎにキャラクターたちの「心」を覗き見させられ、我々読者は「共感性羞恥」をまさに「風に揺れる旗」の如く煽りに煽られ「く、靴舐めますから許してください……」という気分にさせられる問題作。

 

 

 

寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。/三秋縋、田口囁一

f:id:ikdhkr:20171220135018p:plain

メディアワークス文庫の名作『三日間の幸福』、待望の漫画化! 未来を悲観した青年・クスノキは、寿命の大半を売り払い余命3ヶ月となるが!? 

「命の値段」という重たいテーマながら終始「愛」というものを描くことに全力を注いだ作品。誰も二人が選んだ選択を「間違い」だったと責めることなんてできない。起・承・転・結の流れが本当に美しく、押し付けがましい感動描写は一切ないのに自然と涙が出てくる作品。もう二人の写真のスライドショーを自分の結婚式で流したいほど愛してる。

 

ツンデレ漫画『寿命を買い取ってもらった。一年につき一万円で』に刺し殺された - KANSOU

 

[まとめ買い] 寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。

[まとめ買い] 寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。

 

 

 

木曜日

剥き出しの白鳥/鳩胸つるん

f:id:ikdhkr:20171220135031p:plain

どんな時も飾らず、ありのままの自分でいたい——…。名門高校に通う成績優秀、容姿端麗のパーフェクトヒューマン白鳥飛(カケル)は追い求める。生きる意味を、自らの青春を。天高く舞う白鳥伝説!

 紛れもなく「馬鹿」。馬鹿にしか描けない馬鹿のための一点の曇もない馬鹿漫画。良い意味でも悪い意味でも作者がどういう顔してこの漫画を描いているのか知りたい。こういう作品に出会えるからこそ「Web漫画」というのはここまでの巨大コンテンツに成長したんだと強く思える。二歳児が描く漫画。

 

 

土曜日

左ききのエレン/かっぴー、nifuni

f:id:ikdhkr:20171220135225p:plain

天才になれなかった全ての人へ——…。Webが熱狂した心を抉るクリエイター群像劇…!才能を巡る物語——堂々開幕。 

モノを作る仕事をしているなら一度は読んでおきたい「中」を描いた漫画。Webで公開されていた原作はウェブ漫画とはいえあまりにも画がヘタすぎたので、読むのを躊躇っていたが、このリメイク版は「ワンパンマン」と同じく優秀な原作と優秀な画、互いの長所を生かし合っているこの時代だからこそ成立しえるバービーボーイズ的作品。

 

左ききのエレン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

左ききのエレン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

 

ROUTE END/中川海二

f:id:ikdhkr:20171220135237p:plain

特殊清掃。それは人の死が日常となる職業。一人の特殊清掃業者の青年が、「END事件」と呼ばれる連続猟奇殺人事件に足を踏み入れ…?生と死の在り方を問うサイコ・サスペンス!

お世辞にも上手いとは言えない画力、だがそれを補って余りあるほど独特な世界観に引き込まれる作品。とにかく登場人物一人ひとりの「セリフ以外」での心理描写が素晴らしく、「漫画」というジャンルではあるものの、キャラクターが自分の役を演じている「役者」にすら見えてくる。 ぜひ実写化してほしい。

 

[まとめ買い] ROUTE END

[まとめ買い] ROUTE END

 

 

 

彼方のアストラ/篠原健太

f:id:ikdhkr:20171220135245p:plain

『SKET DANCE』篠原健太先生の最新SF物語がジャンプ+に降臨!! 惑星へのキャンプへと出発した高校生達に起こる異変!!

「SKET DANCE」で俺が胸焼けを起こしていたイキすぎた「キャラクターへの愛」と「メッセージ性」が彼方のアストラでは完璧なバランスになっている。

一話完結モノではなく、ひとつのゴールに沿って描かれている物語だからこそできる、伏線回収の妙はまさに「見事」というほかない。更にゆるくも笑えるギャグ、魅力的なキャラクター(特に女性陣のカラダの線の描き方は随一)など篠原健太本来の持ち味も存分に味わえる名作。

 

 

 

フードファイタータベル/うすた京介

f:id:ikdhkr:20171220135253p:plain

ギャグ漫画界の最先端を走り続けるうすた京介、最新作!!想像の斜め上をいく「食べる」系漫画であなたを胃袋から笑わせます!!

「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」「ピューと吹くジャガー」はギャグ漫画史を語る上では外すことのできない伝説的作品だが、やはり前時代なギャグの要素もあって今読み返すと思ったほど笑えなかったりもする。

そんなジレンマを抱えながら、このシュールが食い尽くされた時代に、うすた京介が「あえて」当時のノリ120%で繰り出すギャグのフルコース、上等だよ、完食してやろうじゃねえか。

 

 

 

日曜日

スピナマラダ!/野田サトル

f:id:ikdhkr:20171220135304p:plain

ある事件をきっかけに超一級フィギュアスケーターとしての道を捨てた白川朗(ロウ)が、氷都・苫小牧でアイスホッケーと宿命的出逢いを果たす! 中学生にして超高校級の腕前を誇るアイスホッケープレイヤー・源間兄弟を相手に、無謀にもリンクの使用権を賭け勝負を挑んだロウは…?

北国のならず者どもは冬になると学校のグラウンドにわざわざアイススケートリンクおっ立てて、男子は全員シドニー・クロスビー、女子は全員キム・ヨナ化するため英才教育と言う名の改造実験を施されるのですが、原則「男子と女子は同じリンク内にいてはいけない」というルールが敷かれていた。

だが、腹の中で俺達は「ホッケーこそが至高フィギュアは所詮メス猫の遊び」「フィギュアの前ではホッケーなど豚畜生の戯れ」と火花をバチバチに燃やしていた。フィギュアとホッケー、どっちが上なのか、どっちが面白いスポーツなのか。「じゃあフィギュア選手にホッケーやらせたろ」と「せっかく北海道きたんだから刺身とジンギスカンどっちも食べたい」みたいに欲張ったのがこの漫画。全雪国民、必読。

 

 

 

読み切り

ドラゴンボール外伝 転生したらヤムチャだった件/ドラゴン画廊・リー、鳥山明

f:id:ikdhkr:20171220135354p:plain

ドラゴンボールに超とんでも外伝が登場!主人公はまさかの…アイツ!!最強を目指し、とてつもない修行にチャレンジする…!?

主人公が転生した現代の青年=ヤムチャという設定上、どこでストーリー区切りをつけるかがこの作品の大きなキモだったのだが、個人的にはこの上ない最高の締め方。

こういうパロディは原作ファンに叩かれるが常だが、レビューで好意的な感想が多く書かれているのを見ると作者がいかに「ドラゴンボール」という世界を愛し、そしてそれが読者にもきちんと伝わっているのがわかる。元気玉よりデカい「愛」があるからこそ描ける素晴らしきパラレルワールド。

 

DRAGON BALL外伝 転生したらヤムチャだった件 (ジャンプコミックス)

DRAGON BALL外伝 転生したらヤムチャだった件 (ジャンプコミックス)