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おすすめの糞面白い漫画ランキングベスト100を公表します!

こんちは!かんそう (@ikdhkr124)です!

今回は年間に1、5...いや数えきれないほどの量の漫画を読み漁っているボクがおすすめする「糞面白い!」と思った漫画100冊をランキング形式で紹介します!

ボクほど漫画を読んでいればみなさんが絶対に知らない漫画もたくさんあると思います!

超泣ける!漫画や爆笑必至のおもしろ漫画、ただただ圧倒される漫画など様々です。

あ、ちなみにこれはボクの主観だからカナリ偏った内容になってるかも!主観主観主観主観主観主観主観主観主観主観主観主観

 

それでは紹介していきます!

 

1位 死刑囚042 小手川ゆあ 全5巻

死刑囚042(1) (角川コミックス・エース)

死刑囚042(1) (角川コミックス・エース)

 

作者は「おっとり捜査」「アルカナ」などでお馴染みの小手川ゆあ。まずはあらすじを簡単に説明する。死刑制度が廃止になった日本、7人を殺害した死刑囚042号・田嶋良平は囚人の社会復帰実験のため感情が高ぶると爆発するチップを脳に埋め込まれ、高校の用務員として働くことになる。そこで出会う様々な人と触れ合うことで徐々に人間らしい感情を取り戻していき、それと同時に田嶋と関わる人々にも変化が生まれていく、という作品だ。

この作品の素晴らしい所をいくつか挙げるとすれば、最初に挙がるのが「それぞれのキャラクターの人物描写の巧みさ」だろう。「死刑囚042」の主人公である田嶋良平は序盤でこそ残忍な殺人鬼として描かれているが、物語が進むにつれなぜ殺人を犯さなければならなかったのか、彼がどういう人生を送ってきたかが明らかになっていく。田嶋は第一話の最初のページで「一切の感情を持たない」と説明されるがそれは他人が抱いたイメージであって彼には「感情を捨てなければならない」理由があり、決して生まれつきの殺人マシーンだったわけではない。そんな田嶋は多くの人との関わり、学校の用務員という地味だがやりがいのある仕事の中で様々な感情を思い出していく。そして不器用だが、その子供のように真っ直ぐな優しさに周囲の人間は少しづつ惹かれていく。そう、これは田嶋とそして周囲の人々の成長物語でもあるのだ。巻数が進むにつれて我々読者は漫画の登場人物たちと同じように田嶋を好きになっていくだろう。しかし、察しの良い皆さんならお分かりの通りこれは「救い」の物語ではない。彼は紛れも無く殺人者であり、死刑囚である。「許される」ことはない。この束の間の日常にも終わりは来る。それを覚えておいてほしい。

登場する人物の中でも大きな役割を担うキャラクターは大きく分けて三人おり、田嶋の担当医である椎名、盲目の美少女・ゆめ、そのゆめのボランティアとして学校で支援をしているあやのである。

椎名は最初こそ研究者という立場から田嶋を「実験台」という見方を変えることはなかった。しかし、そんな彼も人間である。長い時間、彼を観察し彼と行動を共にすることによって徐々に彼に特別な「友情」のような感情が芽生えていく。研究者としての立場、一人の友人としての想い、そしてそこに至るまでの椎名と、椎名の変化に伴い同じく田嶋に対しての想いが変わっていく研究チームのメンバーや刑務官たちに目を向けることでこの作品を何倍も楽しむことができる。この研究員や刑務官たちの変化こそがこの作品における重要なポイントのひとつであり、立場上「実験」ということを貫きながらも田嶋に肩入れしていく様は、人間の弱さ、そして優しさを表している。

ゆめ。彼女は盲目ゆえに他の生徒にはない純粋な心の持ち主で田嶋に対し、何の偏見も持たず接することのできる唯一の存在だ。皆さんは人が他人から受ける印象の優先度を表した「メラビアンの法則」をご存知だろうか。

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この図からも分かる通り55%は「表情・身振り・手振り」などの対面、すなわち視覚から得る印象を優先するとある。反対に電話など「声・トーン」は少し減って38%、そして「言葉」に関してはたったの7%ということだ。これについては様々な諸説があるので詳しく言及することは避けるがいかに我々が普段見た目、視覚から得られる情報に左右されているかがわかる。しかし、この「死刑囚042」に登場するゆめは視覚から情報を得ることができず声だけを頼りにコミュニケーションを交わす。そのため、ある意味では健常者以上に他人の心の機微に敏感でそれゆえ田嶋に残っていた優しさを感じ取ることが出来たのではないだろうか。目に見えるものだけが全てではない、そのことを気づかせてくれた。そして、初めは味方と呼べる存在が少ない田嶋にとって彼女の存在はとても大きく、大切なものになっていく。それは、目が見えないという理由でうまくクラスに溶け込むことのできなかったゆめにとっても同じだ。この二人の関係性の変化もこの作品を楽しむ上での大きなポイントとなる。

そしてもう一人の重要人物が、あやのである。彼女はゆめのボランティアという立場から田嶋がゆめと近く接することに対し反対的だった。しかし、とある出来事がキッカケとなりあやのは田嶋の優しさ、純粋さに直接触れることにより田嶋にある特別な感情を抱くようになる。このパートは非常に重要で田嶋が人間らしい心を取り戻す大きなキッカケとなる。それがなんなのかは是非本書で確認していただきたい。この三人の誰に自分を投影させてこの物語の中に溶け込んでいくかは読書一人ひとりに委ねたいのだが、一番我々読書と一番近い存在なのがこの「あやの」なのではないかと思う。ある程度の年齢を重ね、家族、大切な人もでき、仕事もバリバリこなしている。そんななかで突然「非日常」である田嶋との出会い。そしてその田嶋の存在が自分の中で知らず知らずの内に大きくなっていく。この田嶋の存在はそれぞれ読み手のなかで違う形として我々の中に確実にあるだろう。そんなことも考えながら読み進めていくとまた新しい「死刑囚042」の魅力を感じ取ることができる。

この三人の他にもこの作品には様々な人物が登場するが「犯罪者の社会復帰」「死刑制度」というテーマを扱うこの作品にとって決して忘れてはならないのが「被害者遺族」の存在だ。本作においても田嶋が殺害した被害者の遺族が登場し、田嶋と関わりを持つのだがその描写が丁寧に描かれる。とはいえ特異な点は「田嶋が根っからの悪」ではないということである。「死刑囚042」というストーリーを成立させるためには読者に「田嶋は悪くないのかもしれない」と主人公の田嶋に好感を持ってもらうことが大前提だ。これがもし「本当に心のない殺人鬼」を主人公にしていたならばこの漫画は全く違った毛色になっていたに違いない。そこが一つのポイントで後半には田嶋と他の囚人との対比が明確に描かれているのだが、ここでは割愛する。

被害者遺族の話に戻るが、「死刑囚042」で登場する被害者遺族は我々が通常思い描く、加害者に対し激昂したり明確な殺意を抱く遺族とは少し違う。いや、そういう想いを抱いていることは確かなのだが加害者である田嶋に対し、どこか親心のような感情を抱き和解を望むのだ。それは遺族の被害者が決して聖人君子、世間に褒められるような人物とは言い難く、遺族は被害者とどこか似た雰囲気を田嶋に感じているからなのかもしれない。この遺族と田嶋が触れ合うことでまたひとつ物語は大きな変化を見せるのだがこれも是非その目で確かめて欲しい。作中には明確に描かれてはいないが通常の殺人事件とは異なるとはいえ、もちろん前述にあるような感情を持つ遺族も存在するだろう。しかし、その描写をあえてせず田嶋の人間性にのみ焦点を当てたのは賛否両論あるとは思うが個人的には非常に良かった。

「犯罪者の社会復帰」という点については、この田嶋という実験体はとてもレアなケースでありここまで周りの人間に恵まれ、そして田嶋自身の人間性もとても「人を殺せるような人物ではない」として描かれている。田嶋がそうしなければならなかったことについては冒頭でも触れたとおり退っ引きならない理由があるのだが、個人的はこの作品には裏テーマとして「人は誰でも殺人者になる可能性がある」というものが隠されているのではないかと思う。我々がたまたま平和に生きているこの日常は奇跡であり多くの偶然の上に成り立っている。しかし、事情があるにせよないにせよ殺人という手段に手を染めてしまう人がいることも確かだ。よくニュースなどで「そんなことをする人には見えなかった」とインタビューで答えてる人を目にするが、その言葉の通り「そんなことをするようには見えない人ですら殺人を犯す」のだ。根っからの悪人だけではない、善人と呼ばれる人あっても、なにか歯車が少しでも狂えば簡単に誰でも犯罪者、殺人者になってしまう。「人を殺めてはならない」「人を傷つけてはならない」理屈では誰もがわかっている。わかっていることなのだ。しかし、そうしなければ救えない、そうすることでしか救われない人がいることも事実だ。もしも自分の親しい人、友人、家族、恋人、あるいは自分が「そう」なってしまった場合、この漫画で描かれていることをどう捉えるのか。そういったことを「死刑囚042」を読む度に考えてしまう。

これは「死刑制度の是非」にも言えることで、それについては例年様々な議論がなされてきているが明確な万人が納得するような答えは出すことはできない。今年1月に内閣府が発表した「基本的法制度に関する世論調査」によると死刑制度容認の割合が80%を超えているとあるが、一概にマジョリティだけを容認し、「死刑を廃止するべきである」というマイノリティを否定することはできないのだ。なぜならば一人ひとり犯罪に、悪というものに対する認識は異なり極端に殺人、いや殺人でなくても法を犯したものは死刑でいいと考える人間もいれば、「死刑」というその行為自体が「悪」であり、人は人を決して裁くことはできない、と考えるものもいる。この両極端な意見は交わることはできないし、それぞれ様々な意見があって然るべきだし、考えを押し付けるようなことは誰もしてはならない。ちなみに知人の父親は凶悪な犯罪者に対して「真冬の北海道で裸で一生雪かきをさせればいい」と豪語していたのだが、それもどうかと思う。

余談だが小学生の頃、中山君という勉強もスポーツもでき、顔もカッコイイクラスの人気者がいた。中山君は性格も優しく男子にも女子にも人気があり先生からの評価も高かったのだ。ある日の放課後、忘れ物を取りに教室へ戻ると中山君が一人で教室の椅子に腰掛け何かをしている。その席は中山君の席ではなかった。クラス一の美少女・奥田さんの席だったのだ。そこで奥田さんの席に座り、我を忘れ無我夢中で奥田さんのピアニカを口に入れる中山君の姿を目にした。何が起こっているのかわからず、呆然とその姿を見つめているとそれに気づいた中山君が慌ててこちらに歩み寄りこう言う。「誰にも言わないで」そう言ってその場を後にする中山君。次の日から中山君がクラスで孤立したのは言うまでもない。

ここまででも分かる通りこの「死刑囚042」は現実には起こり得ない一種のファンタジーではあるがとても重い内容をテーマにしている。しかし、作者・小手川ゆあの描く細いタッチの画によって誰の目にも読みやすいものに仕上がっている。そう、それがこの作品の魅力のもうひとつ「古手川ゆあの作画」である。彼女の描くキャラクターは男性女性問わずどれも魅力的で、特に女性キャラクターに関してはその小手川ゆあ特有の繊細さが女性の艶っぽさ、儚さを表現することにおいて非常に上手く反映されており心地が良い。登場人物同士のセリフのやりとりも軽快なテンポとデフォルメされた画のかわいさとが相まってリズム良く読み進めることができ、田嶋はじめ登場人物一人ひとりに愛着が湧いてくる。最近、改めて古手川ゆあの作画の凄さを感じたのが堺雅人・新垣結衣主演の弁護士の闘いを描いたドラマ「リーガルハイ」の第二話だった。そこでは谷村美月演じる漫画家・玉川たまが描いたとされる「破壊の天才」という漫画が登場するのだが、この作画を担当しているのが紛れもない古手川ゆあなのだ。ドラマを視聴していて彼女が関わっているということは全く情報になかったのだが、事前に知らされていなくてもそのタッチを見れば彼女が描いたものということは一目瞭然で古手川ゆあの画が唯一無二のものであることを再認識させられた。

と、「死刑囚042」の魅力を簡単に説明したが、先程も述べたようにこれはそう「救い」の物語ではない。ハッピーエンドはない。派手なバトルアクションやヒリつくようなサスペンス、過激な性描写もないが確実に読んだ人の心に何かを残す。

 

2〜100位タイ※順不同

華麗なる食卓 ふなつ一輝 全49巻

最強伝説黒沢 福本伸行 全11巻

アドリブ王子 あかつきけいいち 全11巻

ピーナッツバター 河原水樹 現行3巻

オセロ。 池沢理美 全7巻

オーバーレブ! 山口かつみ 全31巻

銭ゲバ ジョージ秋山 全2巻

GO DA GUN 片倉・M・政憲 全16巻

隗囂 大溝仁 全10巻

MÄR 安西信行 全15巻

君と僕との3週間 ゆうきひさえ 全7巻

ツリッキーズピン太郎 真倉翔 岡野剛 全3巻

ビタミン すえのぶけいこ 全1巻

神の手 〜GOD HANDS〜 新藤義春 全20巻

タラレバ娘 東村アキコ 現行4巻

いでじゅう! モリタイシ 全13巻

グルービーグルーズ 小林よう 現行13巻

サラリーマン金太郎 本宮ひろ志 全30巻

君の足音が聞こえてくる リリコ 全4巻

今日から俺は! 西森博之 全38巻

イノチ 太場達也 全10巻

スマッシュ! 咲香里 全18巻

最強!都立あおい坂高校野球部 田中モトユキ 全26巻

天使’s くるぶし優一 現行16巻

銀の匙 荒川弘 現行13巻

南くんの恋人 内田春菊 全1巻

GORIRA英雄伝 コウジ猪端 全28巻

エンジェル伝説 八木教広 全15巻

モンクロチョウ 日暮キノコ 全3巻

天の川 イイジマケイコ 全5巻

あしたのジョー 高森朝雄 ちばてつや 全20巻

DRAGON VOICE 西山優里子 全11巻

ソムリエール 城アラキ 松井勝法 堀賢一 全21巻

真剣 Z ME 原田永一 現行33巻

名探偵保健室のオバさん 宮脇明子 文庫全4巻

ぎりぎり甲子園 五味ひろゆき 全15巻

僕の初恋をキミに捧ぐ 青木琴美 全12巻

漂流ネットカフェ 押見修造 全7巻

クロサギ 夏原武 黒丸 全20巻

ANAGUMA 池田洋 鈴村宏 全22巻

シュート! 大島司 全33巻

今夜の食卓 いしかわあや 現行10巻

ボールルームへようこそ 竹内友 現行7巻

ボーイズ・オン・ザ・ラン 花沢健吾 全10巻

恥さらしロックンロール 轟二郎 現行4巻

キャプテン翼 高橋陽一 全37巻

ゾディアック・オブディシアン・ザ・ロングロード JOYS 全25巻

きょうは会社休みます。 藤村真理 現行8巻

LAVRI 友定まゆみ 全1巻

親友 さとうゆみ 全3巻

銀牙 ―流れ星銀― 高橋よしひろ 全18巻

赤ちゃんと僕 羅川真里茂 全18巻

BECK ハロイド作石 全34巻

健康で文化的な最低限度の生活 柏木ハルコ 現行2巻

爆撃の晃司 犬山ヒロト 全40巻

ホットマン きたがわ翔 全15巻

はらいのけ 水行松 現行5巻

Silver Garden 遠野エリ 現行11巻

都立水商! 室積光 猪熊しのぶ 全22巻

かっとび一斗 門馬もとき 全46巻

ああ探偵事務所 関崎俊三 全15巻

信長協奏曲 石井あゆみ 現行12巻

Dr.グランロデオ 稲葉弘大 現行9巻

RING 島袋光年 全3巻

Dreams 川三番地 七三太朗 現行68巻

リストランテシンフォニック やぎ純子 現行14巻

ハチワンダイバー 柴田ヨクサル 全35巻

おおきく振りかぶって ひぐちアサ 現行25巻

ベルベット・キス ハルミチヒロ 全4巻

Give and Take 秋野ヒロミ 全2巻

空手小公子小日向海流 馬場康誌 全50巻

寄生獣 岩明均 全10巻

ビブランド 青木修二 全8巻

どす恋ジゴロ 平松伸二 全2巻

KYUBO! アザナ 現行3巻

3.3.7ビョーシ!! 久保ミツロウ 全10巻

升かき升次郎 千★太郎 全4巻

武士沢レシーブ うすた京介 全2巻

もぐささん 大竹利朋 現行6巻

イツカミタソラニ 夢野ゆり 全12巻

累 松浦だるま 現行6巻

ドカベン 水島新司 全48巻

寿司の銀次 内村ジョー 全25巻

最終兵器彼女 高橋しん 全7巻

五千字の世界 冨田彩乃 現行4巻

ミラクルジャイアンツ童夢くん 石ノ森章太郎 全2巻

MOST 清水宏秋 現行10巻

ハイキュー! 古舘春一 現行18巻

ダイの大冒険 三条陸 稲田浩司 全37巻

ライジングインパクト 鈴木央 全17巻

貴族の夜に乾杯を 市船りつ 全16巻

るみちゃんの事象 原克玄 現行7巻

紙Ⅱ 石田ショウ 全3巻 

贖罪の阻害 寿林檎 全9巻

バイタルエリア 大村潤 現行16巻

デリバリーシンデレラ NON 全11巻

パイルドライバー葬 タコライス 全4巻

ROAD~輝ける道 塀内夏子 全5巻

ちなつはいつもこまりがお 田部好美 全1巻

サバイビー つの丸 全3巻

 

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