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騒ぐ程うまいわけでもないがまた食べたくなる札幌ラーメン屋

先日も書いたとおり、僕はラーメン屋でラーメンを食べるのがそれほど好きではありません。全国有数のラーメン街・札幌に住みながらも進んでラーメン屋に行くことは月に一度くらいです。いや、逆に言えば月に一度は必ずと言っていいほどラーメン屋に言っているので僕こそが真のラーメン好きなのかもしれません。もし仮に月に2回ラーメン屋に行くことがあればその次の月は行きませんし、仮に月に12回ラーメン屋に行くようなことになればその年はラーメン屋には行くことができません。ちなみに3月は2回ラーメン屋に行ってしまったので4月はもう行かなくていいのです。機械のように正確に「月一」というペースは守っています。

そんな僕は所謂「うまいラーメン」というものがあまり好きではありません。行列ができるほどのラーメン屋よりも大衆食堂の学生ラーメンや、ジャスコのフードコート、家で作るインスタントラーメンが好きなのです。美味すぎないラーメンこそが旨いラーメン、というのが僕の持論です。にぼしや海老でダシを取らなくてもいい、黒豚の極厚チャーシューじゃなくても良い、比内鶏の煮玉子じゃなくても良いんです。ただの醤油スープにペラッペラのチャーシュー、安いゆで玉子が乗っかったのラーメンが食べたいのです。子供が食ってる途中でも問答無用で下げようとするようなラーメン屋に行きたいのです。

しかし、昨今のラーメン高級志向の煽りを受けてなのかそんな「ふつうラーメン」を提供してくれるラーメン屋というのは段々と見かけなくなっているのが現状です。僕は札幌市内全域を必死になって探し回りました。

どこかにないのか。ホームページがなく、駐車場がなく、こすけた暖簾を掲げた、テーブルとメニューが油まみれでベトベトのラーメン屋は。

あった。

豊平区平岸街道沿いに店を構えるその名も「味幸(みこう)」

こすけた暖簾。

良い意味でラーメン屋らしい小汚い外観。

カウンターのみの店内。

革の破れたボロボロの丸椅子。

テッカテカの床、テーブル、メニュー。

音量の小さい誰の曲だかわからねぇ有線放送。

眉間にシワの寄った店主。

う〜、きたねぇ。

これだ。俺が求めていたラーメン屋はこれなんだ。

濃すぎず薄すぎないスープ。

メンマ、モヤシ、ネギ、薄いチャーシュー。

この旨すぎない、美味すぎない、うますぎないラーメン。これこそが真のラーメンなんだ。

なにが二郎系、なにが煮干しスープ、なんぼのもんじゃい。

ラーメンごときでいちいち騒ぐな。

そんな想いが込められている気がした。

ヘタに撮影すると大将にスープのダシにされかねないので写真は無い。

 

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