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かんそう

かんそうブログ。20代後半男。札幌

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ものづくりしたいですか

悪口

仕事帰り、駅のホームにでかでかと「ものづくり企業合同説明会開催!」と書かれた看板があった。そうですか、ものづくりしたいですか。

昔のことを思い出した。

本州の工場で働いていたことがあってそれは車のヘッドライトの工場だったんだけど、ライン作業で1日多いときで1000個のヘッドライトを作る。ひたすらボディと呼ばれる土台にランプを装着する係、ひたすらネジを撃ちこむ係、空気銃みたいなやつでレンズの埃を吹き飛ばす係、ひたすら部品をラインに流し込む係、出来上がったヘッドライトにひたすら埃が混入していないかチェックする係。作業音だけが響き渡る工内。

プシュー、ポン、プシュー、ポン、ガガガガガ、プシュー、ポン、プシュー、ポン、ガガガガガ、プシュー、ポン、プシュー、ポン、ガガガガガ

毎日同じことの繰り返しだと、もうみんな例え思考停止をしていても、目を瞑っていてさえその仕事ができるようになるので、工員それぞれ思い思いのBGMを頭の中で響かせながら仕事をしていた。

「俺、今日は一日中B'z聴いてたわ」

「俺は宇多田」

「マジ?俺は今日は気分上げたいからずっとDragon Ash聴いてたわー」

「わーは谷茶前節口ずさんでたさぁー」

「ワタシハコキョウノウタヲキイテイマシタ」

みんな思い思いのBGMを「頭の中」で響かせながら仕事をしていた。

夜勤だったので給料は二十歳にして手取りで35万程の給料を貰っていた。食事は社食だったし、住んでいた場所は会社貸上げのアパートで半分の家賃、水道光熱費は負担してもらっていたので大体月に使う固定費は10万以下だった。そのため月に25万円は貯金に回すことができた。家を買いたい、車を買いたい、田舎の家族のために出稼ぎに来ているなど貯金する目的がある人間はそれができるのだが、俺はその会社にあるサッカーチームに魅力を感じてその仕事をすることを決めたので貯金して欲しいものなど無かった。

一日のスケジュールとしては夕方の18時から3時まで通常業務で繁忙期は朝8時まで残業。昼13時から16時までサッカーチームの練習というサイクルで生活していた。

プライベートに余裕がなく、金の使い道もない。ストレスは溜まる。そのうち、パチスロとキャバクラにハマるようになった。その頃、どうしても攻略したい台(エヴァ)と落としたい女(源氏名レイちゃん)がいたので稼いだ給料の内、月20万程パチスロとキャバクラにつぎ込んでいた。サッカーチームの練習が休みの日曜日は朝から並んで夜までパチスロ→買っても負けても朝までキャバクラという日々を繰り返していた。

その甲斐あってエヴァンゲリオンはアニメを観たことがないのだが、下手なファンより詳しくなったし、レイちゃんが初体験の相手だった。レイちゃんは俺で3人目だと言う。サービスサービス。

入社して4年程して退職を決意し、地元である北海道に帰郷することにした。貯金通帳を目をやると残高は殆ど無かった。

ものづくりしたいですか。

 

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