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映画『愛のむきだし』感想

4時間の映画って聞いてたんでいままで避けてきましたが、たまたま深夜テレビで放送していたのでようやく観ました。面白かったけどキツかったです。いやーキツいキツい。園子温は「地獄でなぜ悪い」「冷たい熱帯魚」は凄い面白かったのに「ヒミズ」「新宿スワン」はピンとこなかった(つまんなかった)んで不安だったんですけど「愛のむきだし」はちゃんと面白かったです、カツカレーとチャーシュー麺食ってもう腹一杯ですってとこに無理矢理寿司流し込んでくるから途中でゲロ吐きそうになりましたけど。

まず「愛のむきだし」っていう名前がキツい。紛らわしいから「愛の◯◯」「恋の◯◯」って名前つけるのやめていただきたい「恋の罪」「愛の渦」「愛のむきだし」「恋の渦」「愛と誠」「愛のかたまり」「恋のマイアヒ」「愛のバクダン」「恋のメガラバ」「愛のメモリー」もうどれがどれだか。なんでしたっけ、松崎しげるとB’zの稲葉とマキシマムザホルモンが乱交パーティ繰り広げるのが「愛のメモリー」でしたっけ。

ラーメン二郎とか大嫌いなんですけど、簡単にいえばそういう映画でした。そんな盛る必要ありますか、別皿にすればいい話じゃないんですか。上のもやし食っただけで腹一杯ですけど。そして肝心の麺とスープの味が全然しない。コメディ、恋愛、アクション、学園、エロ、グロ、宗教、パンチラ、盗撮、これだけなにもかも盛りつけといてここまで残るものがない映画ってある意味凄い。4時間みても感想が「すごい映画だった」「まぁ楽しかった」以外の感想がない。でもとりあえず腹だけは膨れた。

で、なにがキツいってやっぱり4時間っていう苦行のような放映時間で、ここまで中身スカスカにも関わらず「観れちゃう」っていうとこなんですよね。普通4時間でここまで詰め込んでたら絶対眠くなるし、飽きるんですけどそんなことはなく、こんなもん4時間も「観せさせられた」っていうのところに園子温の性格の悪さを感じました。

そして、不幸中の幸いは公開当時の2009年じゃなく今が2015年だということです。他の園子温の映画を観て奴の芸風は理解できてるし、今でこそ満島ひかりも西島隆弘も安藤サクラも凄い俳優だって織り込み済みだからある程度「こういうスタンスで観ればいい」って分かったから良かったものの、これスクリーンでなんの予備知識も無く観てたら地獄だった気が。

え?満島ひかり?ああ、三浦大知を はじめとする沖縄アクターズスクールに所属する7人で結成されたダンスボーカルグループ「Folder」の元メンバーで後の「Folder5」でしょ?演技できんの?え?西島隆弘?札幌アクターズスタジオを代表する5人で結成された「Japs」の初代メンバーでその後男女7人のパフォーマンスグループ 「AAA」のメンバーの西島隆弘でしょ?演技できんの?え?安藤サクラ?下半身俳優・奥田瑛二の娘でしょ?演技できんの?っていう感じになってたんじゃないでしょうか。

ただ、作品の出来云々は抜きにして単純に面白い、つまんないでいえば「愛のむきだし」は笑いどころもあって満島ひかりのパンチラも観れたんで面白かったんですけど、とりあえず好き嫌いは別として園子温とか西尾維新とかRADWIMPSとか、なんか大層なこと言ってるようでなんも言ってない連中を気軽に他人に勧めちゃうような奴とはあんまり関わらないでおこうと思いました。なので、いつもだったら映画の感想の最後はAmazonリンク貼るんですけど、貼りません。

 

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