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かんそう

かんそうブログ。20代後半男。札幌

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ポルノグラフィティ『THE DAY』感想

ポルノグラフィティ
THE DAY

THE DAY

  • ポルノグラフィティ
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

『僕のヒーローアカデミア』OPでポルノグラフィティの新曲『THE DAY』フルで聴きました。

俺は本当に嬉しい。ここ数年のポルノグラフィティの楽曲なかで唯一キツかったのが曲タイトルで、ポルノをあんまり知らない知人友人から「ポルノ新曲出したの?なんて曲?」とか聞かれるのがぶっちゃけまぁまぁの苦痛でした。『青春花道』『俺たちのセレブレーション』なんかは糞ダ、中々パンチが効いてて個性的で、まぁ普通にこっ恥ずかしいタイトルでした。今まで『アポロ』から『アゲハ蝶』『サウダージ』他散々スタイリッシュでシンプルなタイトルの曲で人気を博してきたポルノがちょっとファン贔屓を抜きにしても「え、えぇ...」って言い淀んじゃってた部分があって相当もやもやしてたんで今回の『THE DAY』はもう俺は頭を垂れるしかない。一分の隙もない圧倒的なカッコ良さ。曲という金属バットでドタマカチ割られるシリーズ『煙』『小規模な敗北』『ANGRY BIRD』をシングルで切ったらこんな感じになるのかっていう部分もあって本当に良い。俺は気に入った曲に対しては完全に節穴になるのでもうここからは褒めることしかしません、それくらい大好きな曲です。

OPを聴いた時からすっげぇ良かったけど、最近のポルノの真骨頂はやっぱりフルで聴いてこそ、2番からの展開の仕方なんだなぁと改めて痛感した。曲が進むにつれてスピード感が増してきてギターソロ前のピアノとドラムにゾワゾワして身震いして「こ、殺される!音の洪水に殺される!」の感じは『2012Spark』のラスサビ前とか『オー!リバル』の2番サビ後でも感じたそれで確実に昔のポルノには無かった部分で。しかも普通歌手って年重ねる毎にどうしても喉が弱くなってきてキー下げたりとかテンポ落としたりとかするのにポルノグラフィティ岡野昭仁に関しては完全に異次元でどんどん曲難しくなってきてないですか、「みんなで歌える歌」「カラオケで歌いやすい歌」が重宝されてるこの時代なのに逆にムズくなってるってなんなんだ。やっぱり昔の曲はもうちょっと簡単だったし、こんなにメロディもグニャグニャしてなかった気がする。そこはやっぱり本間曲とメンバー曲の違いだと思っていて「歌いやすい」「簡単」っていうのが「キャッチー」に繋がってくるだろうし、それが昔の曲ばかりが代表曲になるってことなのかもしれない。それは逆に言えば「飽きやすい」ってことでもあって、確かにメンバー曲はキャッチーさには欠けるかもしれないが、唸るような展開がいくつもあって何回も何回も聴きたくなる。ここ数曲はサビ始まりの曲が多いのも、THE DAYの1番サビと2番サビの歌詞を変えてないのも、そのバランスを取るためだったのかもなぁと思う。それで言うとこのTHE DAYはバランス感覚が本当に完璧だ。

あと新鮮だなと思ったのが、この曲は「一人称」が無いんですよね。全編通して主観と客観が入り交じる歌詞で明確なメッセージを確立させないで聴く人一人ひとりに含みを持たせるやり方だと思ったんだけど、これがまた面白い。最初サビと最後サビでそれ以外の部分を包み込んでるような感じを受けた、自分でも何言ってるかよくわかんなくなってきましたけど、最初サビと最後サビで非常階段で爪をどうにかしてる彼(彼女)に対して告げられてるメッセージがそれ以外の部分ってイメージです。1番2番共通して使われてる「このろくでもない世界にはある(いる)」にあるように悲観的なニュアンスの歌詞も混ぜてるけどそれは逆説的に言えばそこを認めたからこそ踏み出せる足もあるっていうことなのかもしれない。「ここは地獄じゃなくて まして天国のはずもなく ちょうどそのミシン目のような場所」のように晴一のメッセージソングはいつも寄り添うんでも突き放すんでもなく、引きすぎず押し付けずの絶妙な距離感。メッセージソングと言いつつ徹底してフィクションを書いてる感じが丁度いい。

例えば『ジョバイロ』という曲の一節に「宇宙の広さを記すとき人は何で測るのだろう? この想いを伝えるとき僕はどんな言葉にしよう?」という一節があります。この歌詞を聴いた当時、俺は慢性的な痔に悩まされていた。しかし、自分のケツの穴を晒す痔という症状の恥ずかしさから、この苦しみを誰にも打ち明けられずにいた。そんな俺には伝えたい想いを上手に言葉に出来ないむず痒さを表したこの歌詞は心に突き刺さるものがあり、凄く励みになったのを今でも鮮明に覚えている。なんていうか、そういうことなんだと思います。もしこの痛みを新藤晴一が表現するのなら「紅い海から見上げた空が落ちる程の痛み」とでも言ったところでしょうか。

それはそうと、ポルノがタイアップ決まってから『僕のヒーローアカデミア』の漫画を読み始めて、これが本当に面白い作品でジャンプ毎週買ってるのにそれまでスルーしてた自分を真っ先に殴りたい気持ちに駆られてます。卵が先か鶏が先かはどっちでも良いけどTHE DAY好きな人はヒロアカ読んで、ヒロアカ好きな人はTHE DAY聴けば単体より何倍もハマれると断言してもいいレベルで相性抜群です。とは言っても『メリッサ』とかもそうだったように変にタイアップに媚びるんじゃくて、曲の世界観もガッチリ持たせつつも、その作品に触れるとより輪郭が鮮明に見えてくる。これは作品側にも言えることで曲に触れると、作品の世界観がまた広がりを見せる。ヒロアカが無かったらTHE DAYは生まれなかったかもしれないし、THE DAYが無かったらヒロアカに触れなかったという人も大勢いるかもしれない。とりあえず、ヒロアカに関してはとにかくカエルの梅雨ちゃんがかわいくて仕方がないです。

次シングルも楽しみです。以上です。

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