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ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』6話感想

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ドラマ『A LIFE 〜愛しき人〜』6話感想。

開始1分から壮大(浅野忠信)の暴走が止まらない。面白すぎる。いや、そもそも制作スタッフ側は本当に浅野忠信にそんな演技を要求してるのかどうかすら疑わしくなってきた。もしかして勝手にやってんじゃないの、くらいに思っちゃう。アレンジしすぎて歌い方メチャクチャになってるヤバい時期の岡村靖幸みたいになってんだもん。

今回はそんな壮大の愛人であり、病院の顧問弁護士でもある榊原(菜々緒)の話。

絶縁していた父親(高木渉)が突然搬送され戸惑う榊原。自分を捨てた父親が死の淵に立たされるが、自分には助ける義理も愛情もない。だからわざと手術経験の少ない井川(松山ケンイチ)に執刀させ、失敗によって父親の命を断つか、途中で他の医者が交代しても病院を訴えると言う。それを自分と母親を捨てた父への復讐にしようとしていた。という話。

元々、榊原と壮大が愛人関係になったのもどちらも父親から十分な愛情を与えられなかったというコンプレックスからくるものだったと榊原は話す。医者の父を持つ壮大もまた98点のテストを見せ、褒められるどころか「少しのミスが医者は命取りになる。98点は0点と同じだ、100点意外はなんの価値もない」と叱られるような子供だった。

反対に、ぶっきらぼうながら確かな愛情を受けて育った沖田(木村拓哉)を羨ましく思っていたということも垣間見える。途中、起きたが実家の寿司屋に戻り、子供の頃に壮大と食べた父の作る鯛茶漬けをかっ食らうというシーンがあるのだけど、照れくささを滲ませながらも親と子の絆を今でも感じさせる沖田親子の関係性が榊原、そして壮大との対比で描かれる。

にしても、前回の牛丼のシーンでも思ったが木村拓哉という男はメシを食う演技がほんとうにうまい。汁を少しすすり、目の色を変え、一気に丼をかっこみ一言、

「うまいわ…」

はい、次の永谷園のCM決定です。

 

一方で、そんな厳しい父の元で育った壮大には認めてくれる人間が誰もいない。大病院の副院長という地位を手に入れつつも、義父であり院長の虎之介(柄本明)とはトコトンうまくいかない。病院の提携話を決めるも「よくやった…なんて私が言うとでも思ったのか?こんなものに合併の価値などない!!」と吐き捨てられ、ふだんやらない米研ぎをしてまで深冬(竹内結子)に頼られたかったのに、ギリギリの状態で彼女が頼ったのは沖田の元だった。深冬の震える肩を抱きしめる沖田。影から恨めしそうな顔で二人を見つめる壮大。

ただ、ここで勘違いしてほしくないのは、沖田は「恋愛」という勝負には最初から負けているということ。壮大は勝手に取り乱して、他人に当たり散らして、髪乱して、壁殴って(なぜか2つに増えてた)、勝手におかしくなってるが、現に深冬は壮大と結婚し、大事な一人娘もいる。例え深冬の命が助かったとしても、深冬は壮大や娘を捨てて沖田を選ぶということはあり得ない。

これが、すべての恋愛ドラマに勝ってきた、ただひたすらにかっこいい男を演じてきた木村拓哉のドラマと違うところだ。愛する人を助ける方法すらいまだ見つけることができず苛立つ、いままでの木村拓哉のなかでもっとも不器用で、無力で、人間臭い彼がそこにはいる。

 

中盤、菜々緒と竹内結子がバチバチにやり合うシーンがあってそのあと公式Twitterみたら、ほら、「実は裏ではこんなに和気あいあいなんですよ〜〜〜」みたいなのよくアップされてるじゃないですか、俺あれが反吐出るくらい嫌いなんですけど、今回ばかりはね、光の速さで保存した。あぁ〜〜。ほんとありがとうございます。

 

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