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ポルノグラフィティ新藤晴一のビールがうまい歌詞フレーズ20曲

自宅にて

 

ポルノグラフィティ・新藤晴一のビールがうまくなる歌詞フレーズ20曲集めました。

 

 

今宵、月が見えずとも

空にツバを吐いたら自分にかかった

恋愛、ひいては人生なんてもんは自分の顔面にツバ吐きかけることの連続。分かり合えたかと思えば、まったく伝わってない、うまくいかない、唾液交換してるつもりがてめえのツバ飲んでるだけ、なんてことは日常茶飯事。だからこそ分かり合えない相手をもっと知りたいし、それはとても苦しい。

 

 

星球

Song for you あなたがたゆたえるほどのテンポで時計の針は緩めておいた

音楽に身を任せているこの瞬間だけは、忙しない時間の流れが少しはゆっくりに感じられるでしょう?これ以上優しい曲はねぇ。

 

 

幸せについて本気出して考えてみた

そっちがその気ならと好きなことしてきたし 

 「そっち」とは「現実」のことなんですが、この一向に気持ちに気づかない幼馴染みたいなノリで「いや、お前がそんな感じなら、全然、俺も他の女と遊ぶから、別に女はお前だけじゃないし」と現実に対して言ってのけるこの軽さがたまらないです。

 

 

蝙蝠

黒ならば黒で愛そう

「黒ならば黒で愛そう」なんて「松崎しげるのために日焼けサロン週7で通ってムリヤリ同じ色にする」みたいなことじゃないですか、なかなかできることじゃない。普段殆ど「愛してる」というフレーズを使わない新藤晴一だからこそ、それを使った時の破壊力はすさまじい。「触れてもいいかな?」どうぞどうぞ触れて下さい。  

 

 

ゆきのいろ

殴り書きのままだった僕の未来までも

「未来」に対して「だった」と過去形を合わせてくるところがどうしようもなく最強。さらに「殴り書き」と合わせることで具体的なことは一切言っていないにもかかわらず「僕」が今までどういう人生を歩んできたどういう人間なのかがリスナーに一瞬で分からせる圧倒的な説得力。足向けて寝れねぇ。

 

 

憂色 〜Love is you〜

キミは無口な魚のようで

「こんなに美しい君から出たウンコは今日も臭い」のように(こんな歌詞はない)この場を強調するために、当たり前に当たり前を重ねる表現の仕方がべらぼうに上手いのが新藤晴一。

書いてる途中で気づいたんですけど『ワン・ウーマン・ショー 〜甘い幻〜』じゃなくて『甘い幻 〜one woman show〜』だったらあんなボロクソに叩かれなかった気がするんですけどどうなんですか。  

 

 

たわわな胸をめぐる狩りの途中

NaNaNaサマーガールでも「Gカップ」というフレーズが出てくることから察するに新藤晴一はおっぱい星人だということはみなまで言うこともないが、と、なると色々と納得がいく京子のごろ。このどうしようもない変態性こそがポルノグラフィティがポルノグラフィティたる所以です。

ちなみに、アゲハ蝶、コウモリ、カラス、魚、狼、ライオン、サル他とポルノグラフィティの曲で動物が登場する歌詞は名曲確定だというのはファンあるあるです。

 

 

We love us

まるで笑みを絶やしたことない可愛らしい人みたい

家でメイクしてる彼女を見た男の心情を綴った一節で「怒った顔も泣いた顔も、他の人には見せない顔を、俺は知ってるよ」という、端的に愛の言葉を歌詞にしなくてもこんな些細な日常のワンシーンを切り取るだけで想いを表現できるそのストーリーテリング力に「ケツの穴まで全部見せます」という気持ちになる。

女に言われて嬉しいセリフランキング堂々の第1位が「こんなこと…○○にしかしないよ…」なんですがまったく関係ないですね。

 

 

瞳の奥をのぞかせて

いけない時間は甘噛みのように

このフレーズのあとに「淡い赤色 消えな跡を残して」と続くのだが、実際は甘噛みなんだから跡なんかつかないですよね。そこをあえて「甘噛みのように消えない跡を」と表現しているところ、そこが新藤晴一。

 

 

ルーズ

内緒にしていたつもりだろう 首元の小さなタトゥー

曲中だけだと女が頑なに隠していたタトゥーに対して男がどう思っていたのかはイマイチ汲み取れない。「隠すことはなかったのに。どんな君でも僕は受け入れるから」なのか「本当はタトゥーが入ってる女なんて嫌だったけどずっと我慢してた」なのか。はたまた、そのままの意味じゃなくなんらかの隠語なのか、こういう無限の解釈ができるのも奴の歌詞の魅力。

そして「タトゥーの女」ということで毎回言いますが、土屋アンナの「腹に入れてあるフェニックスのタトゥーの目だけ彫ってないのは、いつか自分の子供に入れさせたいから」というトンデモエピソードが面白すぎるので後世まで語り継ぎたい。

 

 

Part time love affair

今夜の出来事まで ありのままに話してしまうの?

いや、どういう状況だよコレ、なんで本命?かどうかは知らんが、他の男にセックス報告するんだよ。と、初聴からずっと引っかかってたが、俺の中で一つの答えが出た。これアレだ、デリ嬢と客だ。クラブWのマーメイドちゃんだ。お客さん…ウチはプライベートでの恋愛禁止ですんで。究極の一方通行。

 

 

ライン

誰もが君の笑顔見つめ 僕だけうつむき君のスニーカー見つめる

だからどういう状況!?相手の笑顔を自分以外のすべての人間が見つめて自分だけうつむいて女のスニーカー見つめるってどんなシチュエーションなんだよ。なんだ?生徒会長選挙の演説中かなんかか?

それくらいあり得ない状況ですら、自分の想いを素直に伝えることも、相手の顔を直視することもできない、そんな片想いの苦さを表現した新藤晴一にアッパレ。

 

 

痛い立ち位置

思わせぶりが手口 鋭さをます切り口 隠せない傷口 〜ここが迷路の入り口

二人の距離が微妙 曝け出さない窮状 踏み込んで来た以上 〜危うい恋が炎上

突然ZEEBRAも裸足で逃げ出す韻踏みをブチ込んでくるのが新藤晴一という男。それを日本一滑舌の良いボーカリスト・岡野昭仁の声で聴ける贅沢…こっちまで韻踏みたくなります。yeah yeah ポルノを産んでくれた地球に感謝 思わず出るその声「よっしゃ」食いたくなる紗々 そのままタクシーに乗車。

 

 

EXIT

「これ以上 この場所に留まってはいけない」とトイレの落書き

新藤晴一の歌詞の特徴の一つとしてわざと少し浮いたインパクトのあるフレーズを使うことで曲に引っかかりのようなものを持たせる時があって、『ベアーズ』「ママチャリ」『今宵、月が見えずとも』「グーグル検索」『2012Spark』「アプリ」『オー!リバル』「ウイルス」然り、歌詞の世界観を保ちつつも効果的に「え、なんて?」と聴き直したくなる死角からいきなり飛んでくるフリッカージャブのセンスに度々ノックアウトさせられる。

 

 

AGAIN

国道沿い 冷えた公園の 薄い乳色の朝もや

この曲に関しては頭のてっぺんから爪先までもれなくビールがうまいんですが、「乳色」…実際、この色を知らん人間っていないわけじゃないですか。聴いた瞬間に本能レベルで情景が頭のなかに飛び込んでくるこの言葉が曲のどアタマから出てくる新藤先生の脳みそどうなってんだと毎度身震いします。

 

 

ドリーマー

やめろ そんな淫らな口づけを

端的に言えばオナニーの曲で、2番で夢精に代わる。夢精ってのは自制が効かないものなのだが、それがラストではそれを「自分でコントロールしてやるぜ!」という妙な自信に代わる、このスイッチングが童貞特有の「プライドだけは一丁前に高い」というどうしようもない特性を見事に表していて…吐きそう。

 

 

空想科学少年

みんな一緒 同じ顔

実際、ルックスの好みなんてのは千差万別で、「好きな顔、身体選んでもいいよ!」と言われても全員が同じパーツ選ぶ、なんてことありえないじゃないですか。それなのに「これでコンプレックスとお別れ みんな一緒 同じ顔」と言い切るところにどうしようもなく哀れなコイツの気持ちが痛いくらいにわかります。よし、死のう。

 

 

天気職人

明日こそは誘えるといいのにね

とにかく終始美しい歌詞世界で「明日はどんな日になるのかな」でありがちに終わらせるんじゃなく「初めて君のこと誘えそうなんだ」「最高の天気は最高の口実」「明日こそは誘えるといいのにね」とフリからオチまでつける構成力の高さ鬼。

 

 

鯨(Buzy)

 愛した真実 亡くした事実 ささやかなる落日

ループ(坂本真綾)

この星が平らなら二人出会えてなかった お互いを遠ざけるように走っていた

ポルノグラフィティ名義じゃない歌詞なので深く掘り下げることはここではしないが、新藤晴一の歌詞を語るうえでこの2曲は絶対に外せない。『鯨』のラスサビの一番言いところでのこの歌詞、口が気持ち良すぎて溶ける。そして『ループ』、本気で語ると6億字いくので一言だけにしますが、地球って丸いんですよ…だから2人が正反対の道すなわち人生を走っていればいるほど巡り合うんですよ…。なんすかこの歌詞……。

 

 

 

岡野昭仁という強烈すぎるボーカリストの手から離れて新藤晴一の歌詞だけを独立させたとき、こんなにも圧倒的な個性が光るのかと。ミスチル桜井和寿が岡野昭仁を評して「声に名前が書いてある」と言っていましたが、新藤晴一は言ってみれば「歌詞にハンコが押してある」作詞家。…抱いて……。

 

あと600個くらいあるんですけど、一旦終了です。じゃあ、はなむけにビール飲みましょう。

 

 

新藤晴一 ポルノグラフィティ (GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIES)

新藤晴一 ポルノグラフィティ (GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIES)

 
ルールズ

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自宅にて

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