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ケンコバがラブライブ!を永田裕志とイジるのはダメか

先週のアメトーーク!の「 昭和アニソン軍vs平成アニソン軍」で、ケンドーコバヤシがアニメ「ラブライブ!」のSnow halationって曲の敬礼みたいな振り付けを指して「声優さんがなんでみんな永田裕志のマネしてるんですか?」とボケて一部のアニメオタクにめちゃめちゃ怒られてた。※プロレスラーの永田裕志は敬礼ポーズをよくする

 

昭和アニソン軍はケンドーコバヤシ、博多大吉、よゐこ濱口、麒麟川島、平成アニソン軍はキスマイ宮田、ハライチ岩井、天津向、足立梨花でそれぞれ昭和平成アニソンの良いところやここは勝ってるという部分をプレゼンしていくって内容で、予想通り昭和アニソン軍は「バビル2世はオープニングと最終回だけ観ればいい」「じゃりン子チエの再放送チン毛まみれ」「キン肉マンとか聖闘士星矢の歌い方」みたいな昔のアニソンのわかりやすさとか雑さみたいなのを面白可笑しくイジって紹介するプレゼン 、反対に平成アニソンは「ユーリ!!! on ICEのこの映像が凄い!」「有名アーティストもアニソンを歌ってる」「水樹奈々の歌詞の言葉遊びが凄い」みたいな単純に「好き」を伝えるプレゼンをしてて、アメトーーク観たことある人ならわかると思うんですけど、だいたいこのテの企画ってどうしても深い話をするよりかは「笑い」の方向に寄るのが多い。

 

特に、ケンコバさんがメンバーにいたりすると、いかに揚げ足取ってボケるか、みたいな大喜利要素が強くなるんで、単に「作品の魅力を知りたい」って人にとっては時にそのボケがウザく感じることがあるのもわかる。わかるけど、今回の放送はコアな層だけを狙ったド深夜の放送じゃなく7時のゴールデン番組、老若男女がメシでも食いながらダラダラ観る時間帯なわけで、アニソン企画だからってアニメに教養のあるオタクだけが観るとは限らない。そこで、テメェの話は喜々としてするくせに他人の話を聴いて上手く返すことに関してはてんで無力なオタク改め平成アニソン軍の面白いことも言わず怖いくらいの熱量だけで「このアニソンの曲が凄い!歌詞がヤバい!映像が!キャラクターが!たまらん!」みたいな語り口だけだとさすがにキツい。苦しまぎれに「けものフレンズの曲は星野源さんとか平井堅さんも絶賛してるんですよ!」とか言われても興味なけりゃ「は、はぁ。。。」で終わる。

 

俺も放送中は実家で父さん、母さん、ばあさんとメシ食いながらアメトーーク観ていて、ラブライブの声優キャラがドアップで「届けて〜〜〜〜!」って歌いだしたときに母さんが反射的に「ゲッ!」って言ったり、けものフレンズのオープニングの映像を観てるときのばあさんが完全に「無」の顔になったりしてましたから。あれ遺影の顔だ多分。食卓の雰囲気は完全にブリザードで、別に俺はけものフレンズのファンでもラブライブ!のファンでもなんでもないのに、なんか一刻も早く場から離れたい気分になってました。そんな地獄の中でケンコバさんが「声優さんがなんでみんな永田裕志のマネしてるんですか?」ってボケてくれたことで俺と父さんが爆笑して一気に食卓の温度が元に戻ったのでその時は本当に助かったと思った。

と、俺みたいに救われてる人間がいる一方で、やっぱり冒頭でも書いたとおり好きなアニメをネタにされて気に食わない人は一定数いて、結果ケンコバさんはキレたアニメオタクの逆鱗に触れた。それで、Twitterとかで反応みて色々考えたんですけど、これも根っこの部分で言うと例えば、保毛尾田保毛男が燃えたのと一緒だと思ってて、要は「100人いたら10人はキレる笑い」なんだと。

ディテールの違いはあれど、どっちも「誰も傷つけずみんな笑顔にする」芸とは言えない。単に笑いのツボの違いによるウケるウケないとは別に、確実にそれをすることで傷ついたり、怒る人がいる。保毛尾田保毛男を見て「俺達(私達)はこんなんじゃねぇ、死ね」って思うゲイの人間は絶対いるだろうし、ケンコバさんの永田裕志ボケで「ラブライブ!馬鹿にしやがってふざけんじゃねぇ、死ね」ってキレる人間もいる。

芸人に限らず、例えばこのブログでも、最近だとポルノグラフィティ岡野昭仁は全219曲中どれだけ「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」と叫んでいるのか調べたという記事は読んでくれた人が多くて、好意的なコメントがほとんどだったんだけど、これもある意味じゃ「ポルノグラフィティをイジってる」記事で、やっぱり一部「昭仁を馬鹿にしないでください、傷つきました」みたいなコメントも寄せられたりもした。爆笑問題の太田さんが「笑いはいじめそのもので俺のやってることはヘタすりゃ人殺す」といつか言ってたけど、それはほんとにその通りだと思う。軽い気持ちでイジった結果、相手やその対象を好きな人間が死なないなんて保証はどこにもない。

 

ただ、このへんはある意味「ウケたもん勝ち」みたいになってるとこがあって「90ウケてりゃ10不快になる人間がいようが知ったこっちゃねぇ勝手に傷ついてろ」って切り捨てるのは簡単だし、開き直ることもできる。でも、そこを無視して好き勝手やり続けるのもなんか違う気がする。

かと言って逆に「絶対に人傷つけないように笑わせろ」とかってなるのもなんか気持ち悪い。バラエティにテツandトモとにゃんこスターみたいなのしか出なくなったらたぶん日本滅ぶ。

 

最後、アニソンの話題なんで無理矢理アニメの話に例えますけど、考え方が極端すぎる志々雄真か緋村剣心どっちか選べって言われると、相楽左之助が一番マトモに見えるように、そこらへんのバランスをうまいこととっていくのが大事なんだと思います。思い出はいつもキレイだけど、それだけじゃおなかがすく、みたいな。