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ミクスチャーブログ

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三浦大知に脳焼かれたい人のための「無限三浦大知曲」10曲

生きてると「三浦大知に脳焼かれてぇな〜」って思う時があると思うんですが、そういう時のために、一発聴いたら頭から一生離れない「無限三浦大知曲」10曲選びました。

 

1.EXCITE

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「相当エキサイッ!エキサイッ!」

のキラーワードで日本中の子供という子供を全て三浦大知にした最も知名度の高い「無限三浦大知曲」

恐るべきはサビ以外にも、Aメロの時点から「ワイワイワイワイ……」「アイキムトゥファィ…」とムチャクチャな韻の踏み方をしたり、2番で急な転調から「アイガタビリーブ……」×4連発をいきなりブチ込んできたりと、人を三浦大知の世界に引きずり込むための仕掛けが頭からつま先まで詰まっている三浦大知トッポ。

 

2.Who's The Man

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「他のヤツじゃ無理」「レベルが違う」「君が信じられる男It's me」「君の興味All about me」とパワーワードを連発し、全編にわたっていかに三浦大知が良い男かをささやく鬼のドSラブソング。極めつけは間奏部分で、

 

「(コールミーネーム…)ダイチィ……ダイチィ……ダイチィ……ダイチィ……」

 

と、自分の名前を連呼させる変態プレイを披露。加えて、この曲を聴くだけで仮に「三浦大知」をいっさい知らなくても「これを歌っているのはダイチ…」ということが分かってしまい「ダイチ」の名が永遠に脳に刻み込まれるのです。

 

3.No Limit featuring宇多丸(fromRHYMESTER)

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三浦大知史上最も「キマってる」と言われ、スピード感、ギラギラ感といい尖った時期の三浦大知のヤバさが堪能できる曲。

「三浦大知の東京のお父さん」ことライムスター宇多丸の高速ラップの裏でひたすら「オーーーーレーーーノーーーーー!」と自我を叫び続ける三浦大知から我々は逃れることができない。サビの歌詞のとおり三浦大知という音楽スナイパーに完全に「ロックオン」されます。

 

4.Elevator

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「ヨマヨマエレベィタァ!ヨマヨマエレベィタァ!」と計32回「エレベーター」と歌うエレベーター曲史上最もエレベーターな曲。

「エレベェイタァ」

「エレベータァーゥ」

「エレェベィラ」

実にさまざまなな発音の「エレベーター」を聴くことができ、まさにエレベーターのごとく三浦大知に脳を上下させられてしまうのです。

そしてこの曲を聴いたが最後、あなたはエレベーターに乗るたび永遠に三浦大知のことを思い出すでしょう。

 

 5.Right Now

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心臓の音のようなビートから

「ヘイヘイヘイ俺は俺でア゛ッ!ア゛ッ!ア゛ッ!目下夢中なディスガール イェァ ディスガール 今夜 ゲット イット オン 遠慮なくいく」

とハードな三浦大知を拝める曲。サビではそれが大爆発し、

「ダンスをしてキスそしてダンスキスまたダンスキス ダンスキスダンス」

と、踊ってる最中にすらキスをせがんでくる異常癖(いじょうへき)大知と化します。

 

6.GO FOR IT

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出だしから

「ワッ!!チュガナドゥワナゴゥフォゥユゥ?ワッ!チュガナドゥ?ワッ!チュガナドゥ?ワッ!!チュガナドゥワナゴゥフォゥユゥ?ワッ!チュガナドゥ?ワッ!チュガナドゥ?」

という異常なほどネイティブな発音が中毒になるキングオブファンキー曲。特に「ワッ!!」の発音でわれわれの中にあった三浦大知の成分が一気に爆発したかのような錯覚に陥ります。

 

7.Unlock

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速いのか遅いのか言い表せない摩訶不思議なリズムからの

「ジャスアンアンアンアンロックユァセルフ…ジャスアンアンアンアンロックユァセルフ…」

これを聴いたわれわれは「君の心の鍵を開ける」という歌詞とは裏腹に「三浦大知」という部屋からは二度と出ることはできないのかもしれませんね。

 

8. Illusion Show 

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全三浦大知の曲のなかでも明らかに雰囲気の違うミュージカル調の奇曲。

「イリュジョンショッォオオッーーゥ…!イリュジョンショッォオオッゥーー…!」

と繰り返す歌詞のとおり、一発で三浦大知というイリュージョンの中に引きずり込まれ二度と抜け出せなくなります。

 

9.Dancing With My Fingers / MIYAVI vs 三浦大知

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フリもなにもない、ただ本能のままに歌い、踊り狂う覚醒した三浦大知を堪能できる超絶変態テクニシャンギタリストMIYAVIとのコラボ曲。「ダンシィンッ…!」連発は三浦大知の人生そのもの。

急所を往復ビンタされてるようなMIYAVIのギタースラップとバネのように伸び縮みする変幻自在な三浦大知の声を同時に聴いて以来、血流が良くなり肌荒れが治りました。

 

10.Touch me

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開始1秒から脳を焼く要素しかない究極無限三浦大知曲。宇宙に浮遊してるかのような怪しすぎるイントロ、「アッアッ」「イェア…」「カァモォン…」「オゥオオオゥ」と執拗に繰り返されるフェイク、そして驚愕のサビ、

 

「タッチミタッチミタッチタッチタッチミータッチミタッチミタッチタッチタッチミータッチミタッチミタッチタッチタッチミー …タッチミーガール イェエ タッチミタッチミタッチタッチタッチミータッチミタッチミタッチタッチタッチミータッチミタッチミタッチタッチタッチミー  タッチミーガール タッタッッッタタタッッタタタタ アッ タッタッッッタタタッッタタタタ アッ タッタッッッタタタッッタタタタ アッ」

 

どうだろうか。

いや正直もはや「どうだろうか。」どころの騒ぎでありません。どうもこうもあるか。なんだこの曲。こんな曲がいまだかつてあったでしょうか。ちなみに数えたところ、曲中で計「258回」タッチミーと言っていました。早くギネスに申請してほしい。

 

 

以上です。三浦大知と書いて「舌の回転どうなってるのか謎男(したのかいてんどうなってるのかなぞお)」と読みます。

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Sexy Zoneアルバム『ザ・ハイライト』が「聴く美味しんぼ」

ザ・ハイライト (初回限定盤A)(DVD付)(特典:なし)

Sexy Zoneアルバム『ザ・ハイライト』

コンセプトは「レトロ」なんですが、アルバムを通して聴くとレトロだけに寄ってるというよりは、シティポップもハウスもヒップホップもアイドルバラードもチルもコミックソングも、あらゆるジャンルをゴチャ混ぜにして令和のサウンドと融合させた、俺にとっての懐かしさ、お前にとっての懐かしさ、人それぞれの懐かしさの全てを網羅した「音楽史オールタイムベスト」と言っても過言じゃ無い傑作。

特に『THE FINEST』に関しては曲調、MVどれをとっても1980〜90年代の匂いを真空パックした完全に俺にとっての「聴く美味しんぼ」、海原雄山にも聴かせたい。

 

Forever Gold

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イントロの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいなタイムトラベル感からの菊池風磨の一発目「駆゛け゛抜゛げだディ゛ナ゛ァ゛ア゛イ゛ィイドリィ゛イ゛イ゛ッ゛ッムッ!!!」の掠れエロボイスの時点で優勝。音の一つひとつどこを聴いても「あの頃の青春」で、老若男女誰にとっても「一番いい時代」を思い起こさるような作りになってて1曲目として完璧。

今作はどの曲も全員の「歌に対するアプローチ」が最高で徹底的にメロディの良さを存分に引き出すようにメロディに寄り添った歌い方をしてるんですが、特に「英語の発音の上手さ」は引くほど上手くてECC通った?と思った。

 

Desideria

「ハウス」って呼ばれてる4つ打ちの腰が勝手に動くリズムの、合法だか違法だかわからん繁華街のクラブで鳴ってそうな曲で、こういうテイストの曲は普通ボーカルが弱いと日本人が歌っても不自然さが勝ってしまいそうなのに、そこに1ミリも負けてない。

 

THE FINEST [JQ (Nulbarich) 提供曲]

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ブリンブリンのベースラインと流れるような英語の発音がヨダレ出るほど気持ち良いガンギマリ麻薬曲。今作を「聴く美味しんぼ」と言わしめた張本人。

「ザファインネスッッ…!デェァァァァァァッゥ……」

「ユガッデッス…!ムゥゥゥゥゥゥゥウブゥ……」

この衝撃をぜひ味わって欲しい。

この前半3曲だけでSexy Zoneを知らない人間が聴いても「こいつらなんかヤベェ…」というのが伝わる構成になってる。ここ含め歌詞もメロディもほぼ洋楽アプローチなんですが、

「誰にも邪魔させない…」

「ねぇ このままずっとそばにいて…」

隙間に差し込まれた日本語の歌詞をその名の通りセクシーに歌い上げることで単なる洋楽の真似にならず自分たちの個性になっているのがあまりにも最高。

 

曲とMVのマッチ具合が凄すぎて、やってもいないアニメの映像の続きが泉のように浮かんできます。雑誌編集部で働く彼女の奮闘記でしたよね?会えばいつもケンカばかりの幼なじみと、取引先相手の俺様系の御曹司と、優しくていつも相談に乗ってくれる同僚と、テニスで知り合った年下の可愛いワンコ系が全員彼女に恋してしまいアプローチするんですけどまったく相手にされてないんですよね?

しかも男4人だけかと思いきや、10話くらいで海外に転勤してたはずの大学時代の元カレが日本に戻ってきますよね?平日夕方の再放送でやってませんでした?もはやシングル曲。

 

夏のハイドレンジア [秦 基博 提供曲]

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「いかに英語と日本語を上手く混ぜるか」を重視した曲が並ぶアルバムにおいて、ド真ん中にこの曲を配置することで、秦基博特有の「回りくどいと見せかけて実はめちゃくちゃ直球」の歌詞強さをより感じられる構成になってる。

だからこそ、アイドルが「どんな時も輝くヒロインなんだ君は」を小細工なしで真っ直ぐ歌うことの説得力とパワーが何倍にも増して、アルバムをリピートすればするほど『夏のハイドレンジア』を聴くたびに「やっぱこれこれェ〜〜!!」となります。

 

Iris

あまりにもメロディとアレンジが良すぎる。古いラジカセから聴こえてくるようなわざと音質落とした演出からのイントロの時点で感情溶けてなくなる。

並の男が歌えばその場で首ハネられかねないクサい歌詞もSexy Zoneが歌えば一撃必殺のキラーワードになるんですが、特にサビ終わりの

「世界中で一輪のFlower 君という花 Irisの香りに浸らせてよ」

聴いた瞬間に誰でもいいから無差別プロポーズするところだった。結局ラップでラブソング歌うアイドルが一番強い。もはやシングル曲。

 

SUMMER FEVER

ゴテゴテのEDMアレンジにまぁまぁイカレた歌詞が当てられたエロ曲なんですが『Desideria』でも言ったようにウッとなるようなエグみがないのはSexy Zoneが持つ上品なエロスによって完全に中和されてるからなんですよね。

特に、サビ前の松島聡パート「キミの名のCocktailで 終わらない夢を見たい 準備はいい? yeah this is SUMMER FEVER」とかまぁまぁクレイジーなこと言ってるのに甘い声のせいでサラッとイケてしまう…飲みやすいのに実はアルコール度数高くてベロベロに酔うカルアミルクか?もはやシングル曲。

 

Story

5分超える超バラードなんですがメロディと歌、歌詞の溶け込み方がめちゃくちゃ自然で、長いのに耳触りが良くて時間の長さを全然感じさせない。特にサビの

「真夏の夜のストーリー 奇跡を願うように 手繰り寄せた光 君に ただ届いてほしいから」

は韻の踏み方といい、メロディーといい、声を張りすぎない抑えめのボーカルといい、バラードとして完璧すぎる。2番「僕だけのヒロイン 夏を描いて行こうよ」で『夏のハイドレンジア』とのリンクも匂わせてるのが天才。もはやシングル曲。

 

Eliminator

急になに?

え?アルバム変わった?いきなりオス出してきてこわい。ギャップで白目剥いた。

 

Freak your body

18禁の江南スタイル。「この部屋が軋むほど伝わってく振動」?え?只野仁の話してる?

 

休みの日くらい休ませて [岡崎体育 提供曲]

急に「こち亀」の主題歌?

「どんな時も輝く…ヒロインなんだ…君は…」

「もっと欲しい…?」

「子犬連れてきてェェェエエエエエエエ!?!?!?!?」

何重人格なんだよ。仙水忍の実写化?

アイドルが歌うコミックソングは「共感性羞恥のギリギリのところを突いてくる」感じが何度も聴くうちにクセになってくるんですが、『休みの日くらい休ませて』の恐ろしいところは実際メロディはアルバムでは断トツでキャッチーで、3分4秒っていう絶妙な曲時間と、何も考えず聴けるのにメッセージ性もサラッと仕込む岡崎体育の周到さ。

「一番どの曲がTikTokとかでバズりそうか?」って言われたら圧倒的にこの曲だと思いました。

 

LET’S MUSIC

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この曲が入ることで一気にアルバムが締まった。もし『休みの日くらい休ませて』の後に『Summer Ride』だったら同じ人間が歌ってるの絶対に信じられなくて脳爆発して死んでた。

タイトルどおり音楽としてのパワーがめちゃくちゃ強い。『Desideria』『THE FINEST』と同じくゴテゴテのアレンジの洋楽サウンドで普通に歌うだけでも鬼のように難しいこの曲を、歌詞以外の「イェア…」「イェエエエ!」「フォゥ!」っていうフェイク部分の余裕さとか、ちゃんと乗りこなした上で遊びつつ「Sexy Zoneの曲」として昇華してる時点で優勝。

 

Summer Ride [STUTS提供曲] 

Sexy Zoneに「届かない想い」を歌われると漏れなく死人が出るんですが。雰囲気としてはSMAPの『夏日憂歌』好きな人間はもれなく死ぬ。

ただ、SMAPと違う部分はSexy Zoneってめちゃくちゃ「統一感」があるんですよ。さっきも「徹底的にメロディの良さを存分に引き出すように曲に寄り添った歌い方」と書いたんですが、ユニゾンをした時に4人の声がひとつに溶け合っていく感覚が気失うくらいに気持ち良い。

それはアレンジャーのミックスの上手さも確かにあると思うんですが、メンバーそれぞれの曲に対する意識がちゃんとひとつになってるからこそ、互いが互いの声の良さを引き立てるように歌ってるのが伝わってくる。もはやシングル曲。

 

Dream [iri 提供曲]

アルバムの中では一番「引き算の曲」だと思っていて、鳴らしてる音の数が多くないからこそ「ここッ!」という場所で的確に耳の性感帯を刺激してくるのが犯罪。4人のボーカルもそれを完璧に分かってて「声の抜き方」がたまらん、ブレス(吐息)の出し方ひとつ取っても計算し尽くされたエロを感じる。

特にラスサビ前の「何もいらないでしょう…」で全ての音が消えるんですが、それと一緒に俺も消えた。もはやシングル曲。

 

Ringa Ringa Ring

「結局Sexy Zoneはラブソングが合う」というのを象徴してる曲で、特に「一人に狂わされるほど惹かれている」系の曲は国で規制しないと大変なことになるだろとずっと思ってるんですが、その最新究極系。

『Story』と『Ringa Ringa Ring』作詞作曲同じ人なんですけど、マジで4人の声を知り尽くした上でそれに120%合うような曲作りしてて信頼しかない。Sexy Zoneと女声コーラスとの相性こんな良かったのかと度肝抜かれた。「4人にはこんな曲を歌って欲しい」の願い全部叶える音楽ドラゴンボールか?

曲を形成する全てが良いんですが、特にサビの「もしかしたら言えるかも もしもしからの続きを」の、物語の終わりであり、新たな物語への始まりを予感させるフレーズが天才すぎる。なんらかの賞を授与したい。『THE FINEST』がアニメ「気まぐれセクシーゾーン」のオープニング曲なら『Ringa Ringa Ring』はエンディング。

「ここはあざとさの天国か?」と錯覚するほど、最後の最後でアイドルとしての自分達の力を限界までぶつけてきてる。特に佐藤勝利の声との親和性が限界突破していて、もともと「少年性と大人性のゆらぎ」みたいなのを絶妙に表現できるボーカリストではあったと思うんですけど、この曲ではあえて細さを強調してるような歌い方で「恋に溺れる弱い男」を演出していて頭抱える。この曲でアルバムが終わることにSexy Zoneの「アイドル」としての覚悟が詰まってる。もはやシングル曲。

 

 

以上です。このカオスな楽曲群をSexy Zoneが歌うことで統一感が出るというめちゃくちゃ「アルバムで聴くべきアルバム」だと思いました。

例えるなら、色んな具材が「Sexyの皮」で包まれる音楽ギョーザ。そういう意味でも『ザ・ハイライト』は「聴く美味しんぼ」なのかもしれませんね。は?どういうこと?

最近Amazonプライムで観た、面白かったけど胸糞悪くて二度と観たくない邦画5選

最近Amazonプライムで観た、面白かったけど胸糞悪くて二度と観たくない邦画5選です。

 

明け方の若者たち

明け方の若者たち

飲み会で出会った僕(北村匠海)と彼女(黒島結菜)の淡い恋愛模様を描いた話で、途中で会抜け出して公園でハイボール飲みながらラッドのアルバムについて語ったり、ビレバンで待ち合わせて巨乳グラビア本読んでるところに「へー…そういうのが好きなんだ♡」って言われたり、下北でワケわからん演劇観たり、餃子の王将で軽く飲んだ後にホテル入って事済ませた後に裸でキリンジの『エイリアンズ』聴いたり、夜の神社にこっそり忍び込んで花火したり、ゲーセンでUFOキャッチャーとかバッティングセンターしたり、新居の荷造り手伝ってもらったり、一緒に風呂入ってハミガキしたり、服屋の試着室で買う気もねえくせにファッションショーしたり、汚い居酒屋で夢語り合ったり、終電逃して歩いて帰……ああああああぁぁぁああっっうざっってええええェエエエエエエエエエァァアアアアアバーーーーカ!!!!

と、叫びそうになる20代前半の死ぬほど羨ましい部分と死ぬほどいけ好かない部分が凝縮した「クソエモ青春」をとんでもなくビジュアルの良い男と女で映像化した「俺の気を狂わせるためだけに作られた映画」かと思ってたんですが、中盤でいきなり斜め上から叙述トリックとグロシーンかましてきて怖くて泣きました。死角から殴られると軽く当たっただけでも気絶するってこういう感覚なんだと思いました。

あと終始、黒島結菜の悪魔的な可愛さがちむどんどんしてて、何回も「こんなもん好きにならねぇわけねぇだろうがボケェえ」と画面破壊しかけたのでもう観たくない。

 

女子高生に殺されたい

女子高生に殺されたい

「女子高生に殺されたい」願望を持つ教師(田中圭)が、ある一人の生徒に自分を殺させる計画を実行していくという話。

そのルックスと優しい性格で周りの生徒からの信頼と恋心を得つつ、

「無抵抗じゃなくあくまで全力で抵抗した上で殺されたい…僕を上回る力の娘でなくては…」

「絶対条件は完全犯罪だ…僕の欲望のために彼女が罪を償うなんてあり得ない…」

とキモさ特化の夜神月みたいな思考を張り巡らせ綿密に計画を実行しようとするさまはあまりに純粋で、最終的になぜか田中圭側を応援してました。視聴者を共犯にするな。マジでずっと何を見せられてたんだ。

 

さがす

さがす

母を亡くした父親(佐藤二朗)と娘(伊東蒼)は貧乏でも仲良く暮らしてたんですけど、ある日突然父親が「連続殺人犯(清水尋也)見かけたわ、捕まえれば懸賞金300万や」って言い残し失踪してしまうんですね。当然、娘は父親を必死に探しやっと居場所を突き止めるんですが、父親の名前で働いていたのは連続殺人犯の男だったという話。

描いている内容は社会の闇を凝縮したような部分もあり、画的にもエロとグロのオンパレードで普通にキツイんですが、いつも「一人だけ台本もらってないだろ」と思うほどふざけ散らかしてるコメディ佐藤二朗をシリアスに落とし込むことによって、どんなに凄惨な場面だろうが「エンタメ」として観れてしまうので、後半は倫理観がバグってきてどういうテンションで観ればいいのか分からなくなりました。

あとキャストがほぼ『おかえりモネ』でした。頼むから天気の話だけしててくれ。

さがす

さがす

  • 佐藤二朗
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MOTHER マザー

MOTHER マザー

死ぬほど金と男にだらしねぇ母親(長澤まさみ)と、その母親のせいで人生が狂わされる息子(奥平大兼)の歪みに歪んだ関係を描いた話。

公開当時は映画館にも行ったんですが、改めてマジでこんな長澤まさみにだけは出会いたくなかったと自分の頭蓋殴りたくなりました。今すぐ全ての記憶消して『タッチ』『プロポーズ大作戦』『モテキ』『海街diary』の長澤まさみハッピーセット浴びたい。

役がクソすぎてその俳優まで嫌いになる現象って演技が上手いからこそだと思うんですが、これはあまりにも長澤まさみにとってマイナスイメージ。こんな役を完璧に演じきって自律神経がどうにかならなかったのか本当に心配です。

「これ以上のクズはいねぇ」と思った10秒後に軽々とクズ世界記録を更新していくクズ界のウサイン・ボルト。カラダにピースどころかココロにDEATHの逆カルピス。

急に家に寄生してくる阿部サダヲの期待を裏切らないクソさも相まってあらゆる胸糞が次々と襲ってくる地獄幕の内弁当で、最初から最後まで何の希望もない観ても「損」しかしない最悪映画。

邦画ってだいたいそうなんですけど、題材が暗ければ暗いほど、ストーリーが最悪であればあるほど反比例して「作品」としてのクオリティは高くなるのなんでだよ。

MOTHER マザー

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  • 長澤まさみ
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空白

空白

横暴で威圧的な父親(古田新太)と暗い性格で周囲からも浮いている中学生の娘(伊東蒼)は母親と離婚し二人暮らしをしていたんですが、ある日スーパーで娘が万引きしている所を店長(松坂桃李)が目撃し補導しようとするが逃げられてしまい追いかけた結果、娘は車に轢かれ死んでしまう。怒り狂った父親は自分のクソさを棚に上げまくってスーパーや学校にしつこく粘着し、それをきっかけに全員の人生がさらに狂っていくという話。

開始3分の時点で古田新太が「こいつとは絶対に関わりたくない」という強烈なファーストインパクトを残していくので、古田新太だけがヤバいモンスターかと思ったんですが、フタ開けてみたら登場人物ほぼキツくて、スーパー店長の松坂桃李も、パートの寺島しのぶも全員無理でした。むしろ古田新太みたいな「分かりやすいヤバさ」じゃないぶん逆にタチが悪い。あらゆるタイプの嫌な人間が大集合してるクズの大乱闘スマッシュブラザーズでした。

被害者と加害者がジワジワ精神削られていく様子を延々と観せられるだけの1時間40分なんですが、役者の演技が上手すぎて「面白く観れちゃう」という地獄。ずっとオドオドしてた松坂桃李が爆発した時は最悪と最高が入り混じって拍手しました。ただ、一応「救い」みたいなものは用意されていて、パッと見で一番どうしようもなさそうな奴がめちゃくちゃ愛くるしい奴だったのだけが唯一のセーブポイント。

二度と関ジャムで変な帽子被ってる古田新太のこと笑って観れない。

空白

空白

  • 古田新太
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以上です。逆に「マジで死ぬほどつまらないし胸糞悪いけど何回でも観たい映画」は、せーの!『模倣犯』です!

ポルノグラフィティおすすめDVDランキングベスト24

ポルノグラフィティのおすすめのライブDVDをランキングで紹介します。

※2022年5月更新

 

24位 Tour 08452 〜Welcome to my heart〜

Tour 08452~Welcome to my heart~ [DVD]

Tour 08452~Welcome to my heart~ [DVD]

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ポルノグラフィティ初のライブDVD。

『Jazz up』『マシンガントーク』『ライオン』『リビドー』『PRIME』『ハートビート』『ジレンマ』と収録曲が7曲しかないので最近のDVDに比べると満足感はないですが、初期衝動をそのまま音にしたような荒削りなパフォーマンスは二度と見ることができない「未完成のポルノグラフィティ」の姿に涙腺ブッ壊れます。

 

23位 "BITTER SWEET MUSIC BIZ" LIVE IN BUDOKAN 2002

3枚目のアルバム『雲を掴む民』のライブツアー。ファイナルでしかも追加公演ということもあってか昭仁の声の調子が死ぬほど悪く普通に心配になる場面も多いんですが、それが逆に技術を超えた「魂」みたいなものを感じてダイレクトに本能に訴えてくるギン勃ちボンバーのライブになってます。

また、エンディングで幻の楽曲「LIVE ON LIVE」が流れているので音源入手したい人は買い。

 

22位 ∠TARGET”LIVE IN JCB HALL 2010∠

8枚目のアルバム『∠TRIGGER』のライブツアー。 昭仁の髪型が死ぬほど短いので、そこばかりに目が行ってしまいがちですが、最近ライブでは演奏することの少ない「アニマロッサ」「瞳の中をのぞかせて」が収録されている数少ないライブDVD。

特に「ヘソ曲」と言われる中盤に長い時間を取って演奏される「ロスト」での昭仁のサビでのいつもより溜めたような歌い方、晴一の3分以上にも及ぶギターソロなどプレイヤーとしての2人が存分に堪能できる一枚。

 

21位 "OPEN MUSIC CABINET" LIVE IN SAITAMA SUPER ARENA 2007

6枚目のアルバム『m-CABI』のライブツアー。オリジナルアルバムでのアリーナツアーは記憶しているなかだとこれが初。

『m-FLOOD』で客を巻き込みめちゃクソにダサいダンスを踊らせる、というくだりはさすがに「急になに始めとんねん」と思いましたが、とにかく昭仁の声の調子が良く、アレンジを加えた「ヴォイス」や「アポロ」や、終盤の「DON'T CALL ME CRAZY」での高音の伸びはマジで「化物」の一言。

 

20位 12th LIVE CIRCUIT “PANORAMA × 42" SPECIAL LIVE PACKAGE

9枚目のアルバム「PANORAMA PORNO」のライブツアーDVD。初めてライブCDも同梱。

楽曲1曲1曲のアレンジが最高で、ファンク調にアレンジした「ネオメロドラマティック」、よりアコースティック感が増した「EXIT」、サビ始まりで爆発する「ゆきのいろ」などCDで聴いても楽しめる楽曲揃いの良盤。DVDとCDでは公演が異なるのもお得感があって良いです。

 

19位 13thライヴサーキット“ラヴ・E・メール・フロム・1999” Live in MARINE MESSE FUKUOKA

オールタイムシングルベスト発売後のライブツアーDVD。

セトリがほぼシングルで埋め尽くされていて、初めてポルノのライブに触れるという意味ではうってつけのDVDなんですが、逆に言えばアルバム曲やカップリング曲は全然入ってないので濃いポルノを味わいたい人は他のDVDのほうがいいかもしれない。ただ滅多にやることのない過去曲のタイトルが歌詞に散りばめられた『Let's go to the answer』が入ってるのは「ありがてぇ……」としか言えません。

特典で収録されている50分超えのライブ裏のドキュメンタリー映像は「素」すぎて大丈夫か?となる。

 

18位 神戸・横浜ロマンスポルノ'14 ~惑ワ不ノ森~ Live at YOKOHAMA STADIUM

15周年記念ライブとして行われた惑ワ不ノ森、オールタイムベストアルバム発売後というのもあってセトリも新旧織り交ぜたポルノグラフィティの一つの節目的な作品。

他のライブと比べると妙にユルい雰囲気があってゴリゴリに盛り上がるライブというよりはゆったりと楽しめる。 レア曲は「ダリア」「グッバイサマー」「PRISON MANSION」「Sheep~Song of teenage love soldier」「Jazz up」「PRIME」などなかなか見ることができない曲を演ってくれてるんですが、メドレーが多めなので総曲数の多さの割に消化不良感はある。ポルノDVD入門版としてはおすすめ。

 

17位 つま恋ロマンスポルノ'11 ~ポルノ丸~

初会場の静岡県にある「つま恋」で開催された野外ライブ。開放感という意味ではどのライブよりも圧倒的で音から歌から声援から天気から何から何まで「広すぎる」。セトリは頭から『君は100%』『NaNaNa サマーガール』『Sheep 〜song of teenage love soldier〜』『狼』とポジティブでアホな曲が多く、昭仁のテンションが特にバグってるのが面白いです。

ただ、震災後初のライブということもありキメる所は死ぬほどカッコよくキメてて、特に中盤の『ワンモアタイム』やラストの『∠RECEIVER』がヤバい。

 

16位 15th ライヴサーキット“BUTTERFLY EFFECT"Live in KOBE KOKUSAI HALL 2018

11枚目のアルバム『BUTTERFLY EFFECT』のライブツアーDVD。

アルバムツアーにも関わらず「ワールド☆サタデーグラフティ」「ハート」「月飼い」とファンなら発狂しながらヨダレ垂らして失禁する曲のオンパレードで極めつけは『Part time love affair』のスタンドマイクで歌う岡野昭仁は完全なる違法ポルノ。音楽に抱かれる快感を味わい尽したい。

ディスク2には別現場の映像も特別収録されていて最初から最後までポルノを堪能できる一枚。

 

15位 FANCLUB UNDERWORLD 5 Live in Zepp DiverCity 2016

ファンクラブ会員限定のライブ『FANCLUB UNDERWORLD』を初めて収録した貴重なライブDVDで、1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』の収録曲が曲順もそのままでセットリストになっていてファンにとっては家宝以外の何者でもない。より洗練された昭仁のボーカルと晴一のギタープレイはもはや鬼。

 

14位 17thライヴサーキット "続・ポルノグラフィティ" Live at TOKYO GARDEN THEATER 2021

2年ぶりのシングル『テーマソング』を引っさげての3年ぶりのライブツアーの最終公演。セトリは蓋を開けてみれば『UNFADED』を超える一見ファンポカン、コアファン失神セットリストで、『ドリーマー』からの『ANGRY BIRD』、『鉄槌』からの『Fade away』からの『元素L』と、ファンですら「なんだこのライブ…?」と怖くなる選曲。

さらにはアンコールで突然の新曲メンヘラロックバラード『メビウス』と千回聴かなければ解明できない謎の曲『ナンバー』の2連発と、従来のポルノのライブの在り方を大きく変えるようなタイトル通り「その先」を感じる革命的な作品になった。

 

13位 14thライヴサーキット“The dice are cast " Live in OSAKA-JO HALL 2015

10枚目のアルバム『RHINOCEROS』のライブツアーDVD。とにかく初っ端のブチギレロック『ANGRY BIRD』と16曲目のエロ不倫変態曲『瞳の奥をのぞかせて』がNAOTOによるストリングスも相まって最高すぎて気が狂う。この2曲を聴くためだけに買っても損ないです。

 

12位 横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜 IN YOKOHAMA STADIUM

「ハネウマライダー」というヒット曲が生まれたあとのスタジアムライブでファン、メンバーともに高い熱量が感じられる。「天気職人」で1番の歌詞を丸々飛ばすなどハプニングもあるがそれを補うほどの余りあるパワーのあるライブ。シングル曲も多く、初めて手を出す人にもおすすめできる一枚。

レア曲も多く布袋寅泰のカバー「POISON」や「ロマンチスト・エゴイスト」など今ではなかなか聴くことのできない曲も演奏している、本編ラストの昭仁と晴一の2人だけで演奏する「愛が呼ぶほうへ」は涙腺崩壊。

ちなみにKing Gnu井口理がオールナイトニッポン0でコスプレしたのはこのライブの衣装です。

 

11位 横浜・淡路ロマンスポルノ'08 〜10イヤーズ ギフト〜 LIVE IN AWAJISHIMA

DVDの最大の見どころはなんと言っても、本編DVDよりも特典映像に収録されているファンの間で「伝説」と呼ばれている横浜のライブ。

普通なら中止になるほどのエゲツない大豪雨のなかで決行されたこのライブはメンバーもタガが外れたように鬼気迫るプレイを見せているファン即買いのDVD。

それ以外では、ボサノバ調にアレンジされた「アゲハ蝶」が吐くほど素晴らしかった。幻想的な演出と相まって感情のビッグバンを起こす。

 

10位 74ers LIVE OSAKA-JO HALL 2003

74ers LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003 [DVD]

74ers LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003 [DVD]

  • ポルノグラフィティ
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3人時代最後のDVD。今と比べると別バンドかと見間違うくらいにゴリゴリに尖り散らかしたポルノが拝める貴重な作品。

ミュージカル調の謎の演出が入るのも他の作品とは一線を画する良い意味でトガり散らかしたライブ。 淡々と演奏するシーンが続くので、最近のポルノグラフィティに慣れている人は戸惑うかもしれないですが、シラタマファンには一番おすすめです。

 

9位 横浜ロマンスポルノ'16 ~THE WAY~ Live in YOKOHAMA STADIUM

ポルノ初心者にも楽しめるようにシングル曲が多めのセットリストになっているが、どの曲もアレンジが加えられて新たな曲の一面も垣間見ることができるので新旧どちらのファンも楽しめる。序盤の『敵はどこだ』→『2012Spark』の流れは「これがロックじゃ」と言わんばかりに脳味噌ぶん殴ってきます。

また、アンコールで披露された新曲『LiAR』、これはまだ発売前ということもあって実際にリリースされた楽曲とは歌詞が大きく異なっていて原曲よりエロくてむしろこっちのほうが好きです。 本編ラストのTHE DAY(THE WAY ver.)はこれから彼らが進む道を示すような追加のサビが加えられていて、胸アツ超えて胸爆。

 

8位 7th LIVE CIRCUIT "SWITCH" 2005

7th LIVE CIRCUIT“SWITCH”2005 [DVD]

7th LIVE CIRCUIT“SWITCH”2005 [DVD]

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通常のライブDVDとは少し異なり、演奏の合間合間にツアー前日までの様子が収録されているドキュメンタリー形式のDVD。

ライブだけを観たいという人には若干物足りないものになっているかもしれませんが、メンバーのライブに臨む意気込みや、プライベート、関係性などが垣間見える貴重なDVDなのでファンとして持っていて損のない1枚。

晴一がカメラを回してメンバーにモノマネを振るところや(滅多にないポルノ2人のプライベート的絡みが見られるのはファン激震)、体調を崩し声が出ない昭仁の代わりに晴一が「ジョバイロ」を歌うところはファン失禁案件。

 

7位 10TH LIVE CIRCUIT "ROYAL STRAIGHT FLUSH" LIVE IN YOYOGI DAIICHI TAIIKUKAN

2度目のベストアルバム「ジョーカー」「エース」を引っさげたアリーナツアー。

新旧のヒット曲をこれでもかと織り交ぜたドーピングみたいなセットリストでポルノを知らない人でも確実に楽しめる内容。特におすすめなのはオープニングの「今宵、月が見えずとも」、中盤の「リビドー」でCD音源よりもさらに溜めて歌うような歌唱法は完全に「シン・オカノアキヒト」

 

6位 ポルノグラフィティがやってきた" LIVE IN ZEPP TOKYO 2008

7枚目のアルバム『ポルノグラフィティ』のライブツアーDVD。会場がZEPPということもありメンバーとファンの距離間がとても近く、ロックバンド・ポルノグラフィティとしての自力が堪能できる1枚。

会場が狭いからこそ映える曲というものがあるとして、特に「ROLL」は音源超えの超絶パフォーマンスで気が狂うかと思いました。また「パレット」や「黄昏ロマンス」のアコースティックバージョンも聴くことができ昭仁の声の調子も最高に良い。収録曲数は少ないですが値段も手頃なのでおすすめ。

 

5位 5th Anniversary Special Live "PURPLE'S" IN TOKYO TAIIKUKAN 2004

死ぬほど売れたベストアルバム『RED'S』と『BLUE'S』発売後のライブツアーDVD。

収録曲も日本人全員が知ってるヒット曲を惜しみなく演ってるので万人に勧められます。昭仁、晴一とサポートメンバーの小畑ポンプ、NAOTO、ただすけ、nang-chang、野崎森男7人の副音声も収録されていて、一緒にライブを観ながらベロベロに酔っ払って「素」で話すポルノの声が聴ける貴重な作品。

 

4位 PORNOGRAFFITTI 色情塗鴉 Special Live in Taiwan

ポルノグラフィティ初の海外公演の模様を収めた一枚。普段のホームでは見せないようなギラついた表情のポルノグラフィティを拝むことができます。

セットリストも「アポロ」「サウダージ」「ミュージック・アワー」「アゲハ蝶」「メリッサ」などの自分たちを代表する過去のヒット曲から「今宵、月が見えずとも」「オー!リバル」「THE DAY」など今のポルノグラフィティを象徴する最新ヒット曲まで惜しげもなく披露されていてコアなファンのみならず、非ファンにポルノグラフィティのヤバさを見せつけたい時にもおすすめのDVD。

 

3位 16thライヴサーキット "UNFADED" Live in YOKOHAMA ARENA 2019

サブスク解禁を記念して「全ての曲の中から並列にセットリストを組んだ」と銘打って開催され、全23曲中シングルが『幸せについて本気出して考えてみた』『ジョバイロ』『Zombies are standing out』『カメレオン・レンズ』『フラワー』『オー!リバル』『サウダージ』『ハネウマライダー』のたった8曲しか入ってないという200曲聴くのが前提のコアファン向けライブ。

ただ、披露されたアルバム・カップリング曲は『オレ、天使』『夕陽と星空と僕』『ビタースイート』『パレット』とファン人気の高い曲が選ばれてるので「ポルノグラフィティ」の裏も表も知ることができる入門編としてもおすすめできる作品です。

 

2位 ポルノグラフィティ20th Anniversary Special Live Box

『16thライヴサーキット "UNFADED"』に加え、東京ドーム2Days公演『NIPPONロマンスポルノ`19~神vs神~"』を完全収録し、3枚合わせるとほぼ全シングルを網羅している20,000円超えのエゲツない値段に見合うだけの作品。

どれも「集大成」と言うべき激熱のライブで、特にドーム公演の2日目の一体感は異常で、サポートメンバーで長くポルノグラフィティと活動を共にしたNAOTOが『瞳の奥をのぞかせて』でサプライズ出演し、ストリングスアレンジが施された『リンク』〜『サウダージ』〜『ブレス』〜『愛が呼ぶほうへ』の流れは「神」の名に相応しい。

ブッ壊れた盛り上がりのまま『Zombies are standing out』『サボテン』『ヒトリノ夜』『瞬く星の下で』『ハネウマライダー』を経ての『アゲハ蝶』で完全に5万人が一人になった。

 

1位 幕張ロマンスポルノ'11 〜DAYS OF WONDER〜

長年のファンを唸らせるセットリストに精神からブッ飛ぶ観る合法麻薬DVD。オープニングの「Search the best way」「見えない世界」から始まり、「サボテン」「ワールド☆サタデーグラフティ」、中盤のポルノ屈指のレア曲「蝙蝠」から最新曲の「2012Spark」、続き「鉄槌」〜「渦」と続く流れは圧巻。最初から最後まで息をもつかせない選曲で完成度でいえばポルノのライブで間違いなく最高。

細かいところでいえばオープニングの「Search the best way」入りの「ワン、ツー、スリー、フォー!」と終盤の「今宵、月が見えずとも」でのアウトロはロックすぎてヨダレ垂れ流して最終的に失禁する。義務教育で見せるべきポルノDVD。

アンジュルム『愛すべきべき Human Life』の「ねえねえ!」で完全に生き返った

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『あざとくて何が悪いの?』のカラオケ企画で歌う上國料萌衣の姿を見てから魂が消滅し、眼球が「A」の形になり、そこから当然のようにアンジュルムというグループに顔面からダイブしたのが1年半前。

そこから狂ったように曲を聴き漁り、アンジュルムの曲の良さを叩きつけられるたびに「アンジュルムを知らなかった俺のこれまでの人生はなんだったんだ…」と、後悔が俺の心を支配し世の全てを恨んだ。俺の人生はアンジュルム以前以後に分けられてしまいました。

 

だが、そんな俺を闇から引き戻してくれたのもまたアンジュルム。アンジュルムの新曲『愛すべきべきHuman Life』が……

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世が世なら『LOVEマシーン』並の歴史上で語り継がれる大名曲になっていたに違いないほどの…いや「なっていたに違いない」じゃねぇ、俺が、俺たちが、この曲を歴史的名曲にするんだよ、と思わせられた開始1秒で全てを黙らせるパワー。足し算に次ぐ足し算のアレンジで永遠に耳にこびりつく中毒性。そしてメンバー一人ひとりの圧倒的輝き。この世にある全ての幸(さち)の集合体だった。

「お先はまっキラ」

「前途は多感」

「五里宇宙」

「邂逅はso good」

この曲を聴いている限り死んでもネガティブは許さん、と言わんばかりのIQ破壊ソング。アホこそが最強だと改めて思い知らされた。

作詞作曲は堂島孝平なんですが、感動したと同時にめちゃくちゃ引いた。この曲を一言で表すなら「私信」。歌詞からも曲からも怖いくらいのアンジュルムへの愛がダダ漏れしていて、全人類に広く開かれた曲でありながら歌詞を紐解くとめちゃくちゃただの「重めのファンソング」にしか聴こえないというエグさ。この曲さえ聴けばそれまでアンジュルムの存在を知らなかった人間も気がつけばズブズブに沈んでいくのです。

特に「And You? And You?」と自分達のグループに名前を絡めることで自己紹介の役割を担うとともに、アンジュルム自身が聴いてる人間全員に向かって

「And You?」=「あなたもアンジュルムでしょ?」

と問いかけられる二重構造になっているのが策士すぎる。このフレーズが頭にこびりついた時点でYesかNoかはどうあれ、聴いた人間全員が強制的にアンジュルムになってしまう。完全に全ての人間をアンジュルム化する「全人類アンジュルム計画」を実行しようとしているマッド・サイエンティスト。

 

私はアンジュルムの武器とは「出来るからこそ崩せる凄さ」だと思っており、ある程度コンセプトが固まってくるとどうしても「クール」か「キュート」のどっちかに寄ってしまうのは仕方がないことで、それがグループの「色」になってくると思うんですが、アンジュルムはバキバキにカッコいい曲も歌い踊りこなせるポテンシャルの高いアイドルであると同時に、誰もが想像するステレオタイプの「かわいいアイドル」も完璧にやりきる。

この「両方」を妥協せずに極めてる「ハイブリッド感」こそアンジュルムの「色」で、そこが最高なんですが「カワイイ」に振り切った『愛すべきべき Human Life』がブッ刺さらないわけがなかった。なぜなら冒頭でも書いたとおり、俺はそもそも「あざとい」アンジュルムに消滅させられたのだから。

あんなにカッコいいパフォーマンスをするのにこんなにカワイイ一面があるなんて…というギャップ、アホみたいな例えですが、バリバリ仕事できて頼りになる会社の先輩が飲み会でベロベロに酔っ払ってフニャフニャしてる姿マジ愛おしい、その感覚が『愛すべきべき Human Life』にはある。

忘れてはならないのが、さっきも言ったようにアンジュルムは「出来るからこそ崩せる」。MVもその場のノリとテンションで元気にかわいくやってるように見えて、ワンフレーズワンフレーズが上手い。その証拠に、1秒ごとに停止しながら見て欲しいんですがただの1コマも「かわいくない瞬間がねぇ」

このかわいさをどこまで計算してやってるのか、恐ろしさすらあるんですよ…その先輩もしかして酔っ払ってるフリしてただけの可能性ある。は?

そしてサビ終わり

 

「ねえねえ!」

 

の4文字によって『愛すべきべき Human Life』が完璧なる名曲確定の瞬間を迎えました。この「ねえねえ!」があるかないかで曲全ての完成度が変わってくるんじゃねぇかと思うほど重要なフレーズで、歌詞というのは対象を広くすればするほど逆説的に「俺には関係ない」と思わせてしまうリスクもあるんですが、『愛すべきべき Human Life』の全ての人間に向けて歌っている歌詞が最後にこの「ねえねえ!」を持ってくることによって

 

「も、もしかして俺だけのために歌ってんのか…?」

 

と思わせられてしまう。アンジュルム「ねえねえ!」と言われたら、たとえそこがアマゾンの奥地だろうがマグマの中だろうが地獄の果てだろうが、俺は即復活してすぐに帰ってくるでしょう。帰るべきべき 俺の Life is アンジュルム…

米津玄師『ETA』怖すぎて聴く山本耕史

『ETA』…シン・ウルトラマンの主題歌『M八七』のカップリングなんですが、メフィラス星人の山本耕史くらい怖い。聴く山本耕史。なんだこれオイ。こんなん米津玄師のことあんまり知らないウルトラマンファンが「主題歌良かったからCDも買っちゃうぞ〜!」って映画観たテンションで聴いたらウルトラマンどころか狂うトラマンと化して全身の汁を漏らしながら泡吹いて気絶するだろ。

昔、米津玄師の曲でも特に変な音がいっぱい鳴ってる気持ち悪いのに気持ち良い通称「米津米津曲」だけを集めた記事書いて満点を「10米津」としたんですが『ETA』は「2億米津」でした。これをヒーロー映画のカップリングに持ってくる狂気…どれだけ人気が出ようが、大型タイアップの主題歌になろうが「絶対に俺の音楽には慣れさせねぇ」っていう執念すら感じる。もう俺は「米」という文字すら怖い。

 

鳴ってる全ての音がヤバい役演じてる時の山本耕史のような得体の知れない「恐怖」「不安」の具現化で、曲中0.1秒たりともホッとする瞬間がねぇ。聴いてる最中に急に米津が部屋入ってこないかずっとビクビクしてる。

タイトルが「ETA(到着予定時刻)」なのに出だしの時点でいきなり「人のいない空港」で全否定してくるのドサイコですし、こんな怖いのに「レスキュー」「モンタージュ」「ビーフシチュー」「延滞中」で陽気に韻踏んできてギャップで吐きそうですし、間奏ではもう完全に世界崩壊してますし、いたるところで鳴り響く

「ブボボボボボボッボオッボボボボボボボッ……!!!!!!」

という掃除機でティッシュ吸い込んだみたいな爆音、アレに人間の尿を漏れさせる意外の目的があるのなら教えていただきたいんですが…

俺この曲なるべく昼間から夕方にしか聴かないようにしてるんですよ。夜に聴くと次の日ベットの上が大洪水になりかねないので。子供の頃に間違ってアホみたいにグロいホラー映画観ちゃって、しばらくお父さんお母さん無しじゃ夜にトイレ行けなくなった時期みたいなの誰にでもあると思うんですけど、まさか大人になって味わうとは思いませんでした。もう30超えてんのに…

しかも1番終わってから1分18秒で急に全ての音が消えて米津でもない謎の女の声で

 

「ルーーーールーーーールーーーー……」

 

「ルーーーールーーーールーーーー……」

 

マジで誰…?大黒摩季の『あなただけ見つめてる』の間奏で急に外国人の声で「チンチン……モミモミ……」って聴こえてきたとき以来の衝撃。もはや音楽というより「音怖」

極めつけはこの曲4分47秒あるんですが、歌自体は3分30秒くらいで終わりそこからひたすら

「謎の電子音を脳内に流れ続ける」

という時間が「1分以上」続くんですよ…体験したことありますか、楽器の音ならまだしも、なにがどうやって鳴ってんのか1ミリも分からない謎の音を聴かせ続けられる恐怖、なんだこの三半規管バグり不協和音エレクトリカルパレード…

 

もう『ETA』聴くの嫌なんだよ…油断したら一瞬で精神がもっていかれそうになるし、ここ数日どんだけヤクルト1000飲もうが米津が夢に出てきて耳元で「義務野菜義務野菜義務野菜…」って言ってくるんだよ…多分これ以上いったら音に溺れて死ぬ、なのに気づいたら『M八七』よりも『POP SONG』よりも回数聴いてるし、むしろここ数日は『ETA』しかリピートしてねぇエンドレス米津ゾーンに突入してんだよ…

さっきも書いたように米津玄師が作る「米津米津曲」ってほぼホラー映画なんですよ、扉開けたら何が出てくるか分からない、怖いのにそれを覗くことをやめられない。むしろ米津の曲で死にたいから聴いてるし、逆に言えば米津米津曲を聴くことが生きる理由のひとつになってる…誰か俺を助けてくれ。

だからもう米津玄師を聴くことを一生やめられないんですよ…もう俺の人生は米津と共にある。「米津米津」、私の好きな言葉です。

ETA

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音楽好きだからって歌上手いと思うな

俺にとって音楽を聴くことは「救済」なんですが、逆に人前で歌を歌うことは、ほぼ「死」と同じ意味です。歌うこと自体は本当に好きなのに、気持ちに体が1ミリも追いついてない。

 

カラオケの採点で、他の人間共が歌うと「神業のようなロングトーンです!」「透明感のある歌声ですね!」「1つ1つの音が生き生きと聴こえてきます!」「安定感、ビブラート、声の響き、全てが完璧!」「もしかしてプロの方ですか?」とか、こんなもん採点キャバクラじゃねぇかよってくらい褒め殺してんのに俺だけ、

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「高音と低音があまり出てないようです。もう少しやさしい曲にトライしてみては。」

 

殺してくれ

 

お前これ要約すると「テメェの声不快なんだよ調子乗ってこんな曲歌うな黙って童謡でも歌っとけハゲ」ってことだろ…?なんで金払ってこんな言い方されなきゃいけないんですか…?

俺にもビックリマーク使えよ、なにが「みては。」だよ。さじ投げてじゃねぇよ、なんなんだよ「高音と低音が出てない」ってよ。じゃあ俺の口からはいったい何出てんだよウンコ?

 

だから仲良くないやつの前とかで絶対に歌いたくない。好きな曲だとなおさら歌いたくないんですよ。なのに、たまに「音楽好きなら完璧に歌えて当たり前」みたいな意味不明すぎる感覚のバカがいて、音楽の話するとほぼ確実に

「え!音楽好きなの?じゃあカラオケ行こうよ!」

とか言われてカラオケという名の牢獄に強制連行されて、いくら俺が「いや本当に歌下手だから無理ですよ〜」っつっても旧時代の煮こごりみたいなオッサンが、

「いや好きなら歌えるっしょ!」

のテンション崩さねえで「King Gnu好きなの?アレ歌えるよね?呪術廻戦の映画の!」「え?ヒゲダンも?じゃあ東リべのあの曲歌ってよ!」つって鬼畜みたいな難易度の曲を勝手にブチ込んで、『Cry Baby』歌わされるんですよ。結果、

 

「アレンジが目立ちます。まずは基本のメロディをしっかりと覚えましょう。」

 

はやく殺して

 

この世の終わりみたいな空気になって(こうなったのはお前のせいだ…俺に歌わせたお前が全部悪い不景気も犯罪も疫病も戦争もなにもかもお前のせいお前お前お前お前…)って心の中で呪詛唱えてたら、言うにことかいて

 

「あれ〜?好きって言ってたけど、実はあんまり知らないでしょ?www」

 

こっ、ころっ、ころすころころころす…んなっなにが「基本のメロディをしっかり覚えましょう」だ?なにが「あんまり知らないでしょ?」だ?俺を舐めるのもいい加減にしろよ…

俺はな、この曲のメロディはママの歌ってくれた子守唄より身体に染み付いてんだよ…俺がどれだけこの曲を愛し何千回この曲を聴いてきたか、どれだけ救われてきたか、なんにも知らねぇくせに機械も人間も好き勝手言いやがって…

ちょっと2番の、

 

「忘るな忘れるなと言い聞かせ続けたのにィイイイイイイ????」

 

「どうしてェ……!?やり直してェ…!?しくじってェ…?どうしてェ……!?踏み倒してェ…?肩落としてェ…?どォォ〜〜〜〜〜〜してェェエエエエエエエエエエエエエエエァァァアアアアアアアアアアアン!?!?!?!?!?!?」

 

デェェエエエエエエエエエエエエン!!!!!!デェェエデェエエエエエエエエエエ〜〜〜〜〜!!!!!デデデェエエエエデデェエエエ〜〜〜〜!!!!!!デェェエデェエエエエエエエエエエ〜〜〜〜〜!!!!!

 

ギャアアァァァァアアアアアアアンッッッ!!!!!

 

グチャアアァァァァァッッッッッッッ!!!!

 

デェェエエエエエエエエエエエエン!!!!!!デェェエデェエエエエエエエエエエ〜〜〜〜〜!!!!!デデデェエエエエデデェエエエ〜〜〜〜!!!!!

 

ギェェェェエエエエエエエエエエエ!!!!!!フェエエェェェェエエエエエエエンッッッッ!ブリュリュリュリュリュリュリュッッッ!!!!!!デェェエエエエエン!!!!デェェエデェエエエエエエエエエエ〜〜〜〜〜!!!!ギュエエェェェェェェェェエエエエエ!!!!!フェェエンフェェエンュェエエエエエェェェエ!!!!

 

 

「あァッ……傘はァ…いらないからァ………」

 

歌えなかっただけだろうがよ……は?そもそもなんだこの曲?なにが「どォォ〜〜〜〜〜〜してェェエエエエエエエエエエエエエエエァァァアアアアアアアアアアアン!?!?」だ?こんなもん常人がカラオケで歌う曲じゃねぇだろ…最近の曲全部これだよふざけやがって…

 

いいか?全員が全員好きなものが得意だと思うなよ?野球好きなやつが全員野球上手いわけじゃねぇし、小説好きなやつが全員文章上手く書けるわけじゃねぇし、お笑い好きなやつが全員面白いわけじゃねぇし、漫画好きなやつが全員絵上手いわけじゃねぇし、ゲーム好きなやつが全員ストⅡ得意なわけじゃねぇし、格闘技好きなやつが全員タトゥーのマッチョじゃねぇんだよ。エロいくせにセックス下手なやつ死ぬほどいるだろうが。

 

それと一緒なんだよ…「好きこそものの上手なれ」?うるせぇよ。俺は音楽のこと誰よりも愛してるのに、音楽は俺のこと愛してくれない