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ミクスチャーブログ

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カラオケで『サウダージ』の「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」を歌うのか歌わないのか

サウダージ

カラオケでポルノグラフィティ入れるんですけど、「採点やりましょう」ってマウント取ろうしてくるやつが、いたんですよ〜〜

何ィイイイイイ!???

で、仕方なく受けたら、そりゃそいつはカラオケに自信があるサイコパス野郎なんで、当然90点台バンバン取るんですよ。採点コメントも、

「音程もリズムも完璧!澄み渡る空のようにキレイな高音!もしかしてプロの方ですか?」

カラオケっつーかホストかキャバクラじゃねぇかみたいな褒め殺しコメントばっかりで。俺もさぞ褒めてくれるんだろ?って『サウダージ』歌ったら

 

「アレンジが目立ちます。まずは基本のメロディをしっかりと覚えましょう」

 

殺す

 

他の歌手ならいざ知らず、俺にポルノの曲を指差して「もっと原曲聴き込みましょう」だ?は?お前の何億倍も聴いてるわ。人生累計2兆回は聴いてるっつーんだよ。わざわざ音源再生しなくても脳内で聴き放題ぐらい曲が細胞に刻み込まれてんだよ俺は。

「アレンジ」だ?してねぇよ誰がいつアレンジしたんだよ1ミリもしてねぇよ俺以上に原曲に忠実な人間がどこにいんだよなにが「ビブラート」だよ本人すらビブラート全然かかってねぇんだぞ俺が正解だろお前らが間違ってんだよ。

曲中上部に表示される心電図みたいなバー全然合わないんですけど、よく考えたら「合わない」ってなんだよ、金払ってんのこっちだぞ?お前が俺に合わせろ、つーか全員100点でいいだろうが。気持ちよく歌わせろクソ野郎がバカ死ね。

 

…いや…そんなことはどうでもいいんだよ。俺が一番腹立ってんのは『サウダージ』のここだ。

 

youtu.be

アキヒト「よぉぞら〜〜〜をぉ!こぉがしぃてぇ〜〜〜〜!私は!生きたわぁ!恋心とォ〜〜〜〜〜〜ォォ〜〜〜〜ォォ〜〜〜ォオ〜〜」

 

ハルイチ「トゥトォワントォワン〜〜〜トゥルルル〜〜〜ティレレ〜〜〜レレ〜〜〜ェェトォワァ〜〜〜〜ァァレ〜〜〜ェン!キェレレレ〜〜〜〜トォワァントォワ〜〜ントゥルルルトォワァントォワ〜〜〜ン!トゥルントゥルントゥルントゥルントゥルルルトォワ!」

 

アキヒト「ベイベェ〜〜〜〜ェェエ〜〜〜〜ッ!!!」

 

ハルイチ「トゥトォワントォワン〜ワントォワンワントォワンワントォワンレ〜ワントォワン」

 

アキヒト「…ナァッ、ナナッツ、ナナッツナァアォッ…」

 

ハルイチ「ギュイイイ〜〜〜〜〜ン!!」

 

アキヒト「オォン…」

 

ハルイチ「トゥトォワントォワン〜ワントォワン〜トォワン…トゥルゥルトゥルトゥルトゥル!」

 

アキヒト「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」

 

 

ここ、なに?

 

 

いやそもそも冷静に考えて、なんなんだよ

 

「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」

 

って。「ラララ」と「ルルル」とか「イェーイ」とか、その辺のワードを使おうね、が音楽シーンにおける暗黙の了解のはずだろ。そこに、突如として現れた「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」、常識外れの「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」

生きてて一回も「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」って言ったことがない。実生活でいつ「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」って言うんだよ。口が「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」の動きをしたことがない。

 

しかも意味不明なのがカラオケの字幕に「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」が字幕に出ねぇんですよ。こんなもん罠だろ。仮にサウダージあんまり知らない人とカラオケ行って俺が突然「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」って歌い出したら

 

「えっ…なんかこの人急に叫びだしたんですけど…怖…」

 

なるだろ。その後の関係性に確実に影響出るだろ。「急に謎の言語叫ぶキモ野郎」っていう認識になるだろ。どうすんだよ大事な取引先の人だったら。

だから俺はそれが怖くて「恋心」くらいで半笑いしながら真っ赤な顔して停止ボタン押してる。正直悔しいですよ。原曲に忠実に歌わないなんて俺のポルノグラフィティ愛が許さねぇ…

 

いや原曲はわかった、じゃあカバーはどうなんだ…?そう思って、Spotifyで「サウダージ」って検索してみたんですよ。

 

誰一人「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」歌ってねぇじゃねぇかァア死ね〜〜〜〜〜!!!!

 

youtu.be

 

なんだこいつら?文化祭か?

 

誰か知らないですが「ナナナナァーーーーー!ラァーーーーーッ!ジャーン!(ドヤァ)」じゃねぇんだよ「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」はどうしたんだよ?涼し気な顔して終わってんじゃねぇよ絶対お前らヤッてるだろ。

いいか?サウダージの本体は「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」なんだよ。「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」が主人公の感情すべてを表してるんだよ。恋が終わりゆくどうしようもない昂りが「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」なんだよ。「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」を歌わないサウダージはもはやサウダージではない。そんなこともわからないでサウダージでドヤ顔するな。あまり「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」をなめるな。

「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」を軽く見るものはいつか「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」に殺されるだろう。決めたよ、俺は誰になんと言われようが「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」を歌う。やってやるよ。「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」最高。

YouTubeで『インリビング』と『ブレイキングダウン』を交互に観る「精神サウナ」

最近はYouTubeで「精神サウナ」をすることにハマってる。

精神サウナとは「静と動」、真逆のジャンルの動画を交互に観て脳を振り回すことで心がスッキリする、オリジナルのストレス解消法です。

 

まずは「静」の動画。最もおすすめするのが『in living.(インリビング)』

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無印良品を擬人化したような真っ白な肌とショートカットが特徴の女の子が、日常のルーティンや最近買った商品のレビューをするだけという、信じられないくらいに「なにも起きないチャンネル」なんですが、そこに収められた映像は綺麗すぎてもはや恐怖。もう3年ほど観続けているんですが、最新動画が更新されるたびに自己肯定感が破壊されて、人生が終了します。

マンションなのかアパートなのか一軒家なのかすら分からない謎の部屋、ゴミひとつ落ちてない、汚いものがいっさい映り込まない異常空間。朝起きても目ヤニひとつぶついてないし、飲みかけのペットボトルや缶ビールが一個もそこら中に散乱してないし、一昨日脱いだパンツや靴下が転がってないし、床にホコリとか謎の虫とかが死んでない…

1秒ごとに「ウソつけェエエエエエ!!!!」と叫びたくなる光景の数々。起きたい時間に起きて…寝たい時間に寝て…食べたいものを食べて…着たい服を着て…自分を大切に…ノンストレス…丁寧な暮らし…丁寧丁寧丁寧。は?新宝島?

なにも悪いことしてないのに画面に向かって土下座したくなりましたし、水アカまみれの鏡で自分の姿を見ながら「俺はなんのために生まれてきた?誰が生めと頼んだ?」とミュウツーの逆襲の気持ちになりました。もう逆に「kan living」やったろか?

 

しかし、このチャンネルの本当の恐ろしさとは別のところにある。「in living.」とは一人の名前ではない、チャンネルの主役「ririka」と、そしてもう一人、彼女を操りこの世界観を演出している「yawn」というディレクターの「2人組ユニット」なのです。

そう、in living.とは植物園のような「完璧に作り上げられた自然」でした、この事実が本当に怖い…チャンネル登録者のことを「ご近所さん」と言ってるのも怖い、こんな近所の住人がいてたまるか。

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たまに家を飛び出して旅行してる動画もあるんですが、こんなん「ぼくのかんがえたさいこうのデート」以外の何者でもない。エモ若手バンドが作るラブソングのMVみたいな映像を延々と観せていったい俺をどうしたいんですか?存在しないはずの「イマジナリーririka」との淡い思い出が掘り起こされて頭がおかしくなりそうだよ…え?aikoが『二時頃』で歌ってた「バニラの匂いがするtinyな女の子」ってもしかしてin living.……?

 

 

そんな『in living.』の圧倒的な「静」に狂ったあと、心の安定を保つために観る「動」の動画が『ブレイキングダウン』です。

ブレイキングダウンとは喧嘩自慢の不良や、格闘技界を追放された元プロ選手たちを集め、1分間の最強を決める大会。朝倉未来のYouTubeチャンネルで本戦出場をかけたオーディションが開催されているのですが、これがあまりにも面白すぎる。参加者の一部を紹介すると、

 

アウトローのカリスマにしてブレイキングダウンの顔「瓜田純士」

暴走族元総長でボクシング界を追放された元日本ランカー「飯田将成」

瓜田純士に「こんな所に出てきていい人間じゃない」と言わせる彫り師「バン仲村」

THE OUTSIDER元王者「啓之輔」

元愚連隊総長・濱の狂犬「黒石高大」

会津伝説の喧嘩屋「久保田覚」

45歳の現役K-1ファイター「モハン・ドラゴン」

ボクシング元東洋太平洋王者「山本隆寛」

自称、日本に住む最強の中国人「チョン・ツーウェイ」

朝倉未来1年チャレンジ一期生「西谷大成」

19歳の暴れ馬「井原涼」

施設育ちのボクサー「平石光一」

後藤真希の弟「後藤祐樹」

闘う料理人「こめお」

売上1億円ホスト「咲人」

ホストを親の仇ほど憎む拳法家「山川そうき」

額に69のタトゥー(油性マジック)を刻んだ狂人「金城行虎」

謎のポーランド人「ポーランドの刺客」

謎の蛍光ボクサー「まさお」

醤油を自分の頭にブッかけて相手を威嚇する「醤油ニキ」

椅子を蹴って朝倉未来に注意された「椅子ニキ」

武器を持った10人を1人でボコボコにした武勇伝を持つ「10人ニキ」

岡山の孫悟空「勾配ニキ」

青汁王子「三崎優太」

「ピーター・アーツ」

と、この世の全てのヤバいやつが集まると言っても過言ではないグラップラー刃牙 最大トーナメント並の濃厚人間が揃っているのですが、本戦に出場するにはオーディションで朝倉未来を始めとする審査員に「コイツ面白えな」と思わせなければならないのです。

無差別に相手を威嚇するもの、逆にどっしりと構えて強者のオーラを出すもの、一発芸を披露するもの、全員があの手この手で爪痕を残そうとすることで生まれる「ガチ」と「茶番」が絶妙にブレンドされた雰囲気に毎回脳がどっかいきます。

 

しかし、ブレイキングダウンの最大の魅力はそこではない。その後に訪れる「圧倒的なギャップ萌え」こそ最高のコンテンツ。

メンバーの名前を検索すると、全員が普通にYouTubeをやっており、そこに映っているのは、ブレイキングダウンで見せる姿とはあまりにもかけ離れた「ほのぼの映像」

もちろん真面目なスパーリングなどの映像もあるんですが、見やすい字幕をつけて、耳馴染みの良いBGMを流して、かわいい効果音をつけて、ごはん食べたり、観光したり、キャンプしたり、カラオケしたり、ルーティーンしたり、YouTubeのフォーマットでめちゃくちゃちゃんとYouTuberしてる猛者。ギャップの差で死ぬかと思いました。

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そして「てめぇ絶対に殺すからな」「今すぐさらってやろうか?」「裏で会ったら覚えとけよ」と、あれだけ煽り、殴り合っていたのに、しばらくすると互いのチャンネルでコラボして真面目に将来について語り合ったり、一緒に仲良くふざけて笑い合う姿は完全にヤンキー漫画の日常回。

『ブレイキングダウン』とは、「ろくでなしBLUES」であり「ホーリーランド」であり「今日から俺は!!」であり「東京卍リベンジャーズ」であり「世紀末リーダー伝たけし!」だった。関わりたくないけど全員抱きしめたい。

 

 

「静」からの「動」かなりオススメなんですが、真逆だと思ってたものは、実は意外と近い位置にいるのかもしれません。『インリビング』と『ブレイキングダウン』は「ご近所さん」でした。

とりあえず俺は、ririkaとバン仲村が一緒に無印良品に買い物行ってる動画を見たい。

10年会ってない父さんに今オススメしたいアイドルグループ10選

10年会ってない父さんがいるんですが、男女問わず「アイドル」が好きな男でね…

そんな父さんに今オススメしたいアイドルグループ10組選びました。

 

私立恵比寿中学

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もともと味濃いタルタルソース大量にぶっかけた個性激強の巨大エビフライみたいなグループだったんですけど、そこに採れたての野菜以上に新鮮なメンバーが加わって、最強の定食が出来上がってしまいました。改めて紹介します、白米無限おかわりマシーンことエビ中です。

新しい曲聴くたびに歌も上手くなってるし、ルックスもバチバチに仕上がり続けてて、普段の活動も「NGないんか」と思うほど色んなことやり続けてて、成長がとどまることを知らないTomorrow never knowsアイドル。

 

フィロソフィーのダンス

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もう「少人数アイドルグループの完全体」と言ってもいい4人組で、小さい身体の中に大巨人飼ってる日向ハル、神経から狂わされる十束おとは、一口食ったら糖尿病でブッ倒れる激甘ショートケーキの奥津マリリ、アイドルオブアイドル佐藤まりあ。

曲聴いてても、現メンバー全員の声に彫刻刀で名前が彫ってあるくらいドロドロに濃い個性が歌の殴り合いを繰り広げてるんですけど、ふとした時に全員がバチっとハマる瞬間があって、元から一つだったかのような感覚になります。

 

SixTONES

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全てを壊しかねない激しさとヒビ割れたガラスのような繊細さ、その両方を持つ「陰のある曲」歌ったら恐らくブッチぎりトップの男達。

普段からバラエティもドラマもラジオも山ほど出てる親しみやすさの塊なのに、裏にどこか「底知れなさ」があって時々めちゃくちゃ怖くなるんですけど、その二面性がとんでもない魅力を生み出してる。ここまで全員が「正義の味方」と「悪の幹部」どっちもイケると思わせられる奴らを俺は知らない。早く誰か「哀しき過去を抱えた主人公」か「サイコパス犯人」やってくれ。

 

RYUTist

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新潟のご当地アイドルで、多くの楽曲を君島大空という音楽のド変態かつド天才が作ってるんですが、楽曲のクオリティが笑えるほど高くて鳴る音一つひとつの気持ち良さマジ胎内。もはや聴いてるのに聴いてない透明感。

その激シャブメロディに「世界の汚い部分どこいったんだよ」と思うほど純粋無垢なメンバーの歌声が合わさることで透明度が限界値突破して脳が無くなります。

 

Negicco

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アイドルを応援する理由って「曲が良い」とか「顔面が良い」とか「流行ってるから」とか「ガチ恋」とか色んな理由があると思うんですが、Negiccoはすごい特殊で、俺にとってこんなにも優しさをくれるアイドルはいません。

ずっと家族のように接してた近所の幼馴染に同窓会で久しぶりに会った…君はあの時よりもえらく女っぽくなってて僕は正直かなりドキドキしたけど、その子にはもう結婚して子供もいた…僕だけがあの日のまま立ち止まっていて、少しさみしい気持ちはあるけど…君が幸せなら僕も幸せなんだ……

という、心の中にあるとても温かくて死ぬほどキショい感覚をいつも思い出させてくれる。ありがとな…

 

CYNHN

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2017年に結成されたボーカルグループで、基本的に全員べらぼうに歌が上手いんですが、特に息の吐き方だけで死人出せる息柱だろと思うほどブレスを極めてて、なんの曲を歌ってても滲み出る「儚さ」と「色気」に交感神経と副交感神経が同時に刺激されて意識ブッ飛びます。

プラス、曲の浸透力がただの化粧水で、完璧に「声」に合うように曲が作られていて一瞬で身体の中に入ってくる。歌聴いて「これ塗りてえ」と思ったのは初めて。聴くオールインワンゲル。

 

ukka

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桜エビ~ずからずっと素人感が抜けないんですけど、そこが最大の武器になっていて最近では初々しさと貫禄が仲良く同居した「文化祭の出し物のプロ」と化してます。

一人ひとりのキャラやルックスも、曲も一発でガツンと来るタイプというよりは、独特のメロディとつたない歌声、この世の不純物を全てろ過して取り除いてできた天使の笑顔が、ずっと心の隅のほうに引っかかってて、ジワジワと頭と心が侵食されていき、気付いたら「しょうがねぇから俺が養ったるか…」と全財産引き落としてる天然の魔性。

 

DIALOGUE+

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メンバーが全員「声優」で、そのせいもあって曲中に会話とか寸劇みたいなくだりが吐くほどあって、曲そのもののブッ飛び具合でいったら断トツ1位。

しかも「UNISON SQUARE GARDENの田淵智也が関わってる」という情報でお察しのとおり、ほぼ全曲良い意味で「ふざけてんのか」って言いたくなるほど曲展開がアホで、聴いてるとめちゃくちゃIQ下がるんですけど「中毒性」の観点で言えばDIALOGUE+以上にクセになるアイドルソングは他にないし、そんな意味わからん楽曲センスを毎回ぐうの音も出ないほど完璧なアイドルソングに仕上げてるメンバーやべぇ…となる色んな意味で怖すぎるグループ。

 

fishbowl

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静岡のご当地アイドルグループなんですが、スタイリッシュさと面白さを両立させた一回聴いたら永久に耳に残り続ける曲、タイトル二文字縛り、本当にご当地かと疑うくらいにすでにスタイルが確率されてる。

ふとした瞬間は素人っぽいのに、キメるところはバチっと急所撃ち抜いてくるプロ感。本当に強い殺し屋は見た目弱そう、みたいなギャップがある稀有中の稀有アイドル。

 

Sexy Zone

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楽曲の幅が広すぎて良い意味でめちゃくちゃ雑多なんですが、古今東西あらゆる音楽を吸収して、長年培ってきた「エロさ」っていう絶対の武器で最終的に自分達の色に染めるのが圧倒的に上手いスポンジボブアイドルがセクゾ。

当たり前なんですけどメンバーそれぞれが「俺がSexy Zoneだ」っていうのを誰よりも自覚してて、どの媒体のどの瞬間の誰の姿を見てもそこが1ミリもブレてないから、ファンは1億パーセントの信頼と安心をもって捧げられる。セクゾのためならなんの迷いもなく村の生贄になれる。

 

アンジュルム

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ハロプロのアイドルって基本的に「表情筋の鬼」なんですが、アンジュルムは特に信じられないほど喜怒哀楽の表現がグニャグニャのほぼルフィ。

この歌詞に対してどういう顔と声で自分が歌えば最も魅力的に見えるかっていうのを完璧に把握してて、カワイイ…カッコイイ…オシャレ…守りたい…アイドルを見て感じる全ての感情を掘り起こされる埋蔵金みたいなグループなんですけど、さらに全員キャラクターが大渋滞引き起こしてて、一人にハマるとドミノ式に全員に落とされる。アンジュルムの渋滞は一生解消されなくていい、アンジュルムのいない家には帰りたくない。

 

 

以上です。他にも「このアイドルグループやべえ」というのがあればぜひ教えてやってください。父さん、これ読んだら連絡くれ。

俺はドラマ『silent』の湊斗を救いたい

ドラマ『silent』の湊斗を救いたい。

その前にまず、湊斗に対して、心からの「謝罪」をしたい。

『silent』第3話を観終わるまで、湊斗のことをそこらの有象無象の男どもと一緒にしてしまったこと、「お迎え」とか言っちゃうそのテメェの可愛さを完全に理解したあざと過ぎる言動や優しさ隠れ蓑にして欲望隠そうとしているその煮え切らない態度に「なんじゃお前???濡れアルパカか?」とキレてしまったこと、「ファミレスでのお前めっちゃ坂元裕二ドラマのキャラっぽいな」と思ってしまったこと、そんな湊斗のアダ名を「検索くん」か「逆Siri」のどっちにするかに迷っていたこと、全ての無礼を謝りたい。

その上で、俺は本気で湊斗を救いたいと思ってます。数年ぶりに突然再開した元彼に彼女を奪われる嫉妬心よりも親友の病気を受け入れることができない、その真っ直ぐ過ぎる気持ちが俺の心を貫いた。こんな世界があるからいけねぇんだ、湊斗が幸せになれない世界なんて俺が全部ブッ壊してやる、心からそう思った。そして俺はいま、湊斗のためになにができるのだろうか…

湊斗のことを思えば思うほど公式の

「15周年の節目、川口春奈さんフジ連ドラ初主演! 共演はフジ連ドラ初出演となる目黒蓮さん(Snow Man)! 音のない世界で再び出会った二人が織り成す、切なくも温かいラブストーリー」

の文章にジワジワとムカついてる。少しは湊斗の気持ちも考えてほしい。湊斗が読んだらどう思う…?「えっ俺別れるの決定なんすか…?」ってなるだろうがよ?

…音のない世界で再び出会った二人が織うるせェエエエ!!!!なにお前らだけの世界入ってんだ?この物語は完全に「三人」が織り成してるだろ勝手に二人で織り成すな。てゆうか「織り成す」ってなに?普段生活してて一回も「織り成す」とか言ったことないんですけど?あーなんかもう『silent』のフォントにすら腹立ってきた。なんじゃこのフニャフニャした字体?読みにくいんだよ創英角ゴシックで書け。

こういう時こそお得意の「スピンオフドラマ」やれよ。今までおちゃらけ激安恋愛ドラマでさんざん脇役のサイドストーリー流しておいてこういうガチドラマではいっさいの余白を見せようとしない、本当になんなんですか?

なんだ?フジテレビに湊斗の味方は一人もいねぇのか…?今すぐに湊斗主演の湊斗の笑顔だけを集めた湊斗のためのドラマ『minato』を1年間毎日放送しろ。

そもそも湊斗はなんの仕事をしてるんですか?いっつも退勤早くね?休みの日の趣味は?家族構成は?好きな映画は?アニメは?音楽は?食べ物は?

俺は湊斗のことをなにも知らない…なぜなら湊斗は紬の話しかしねぇからだ。俺には湊斗がいま自分を大事にしてるとはとても思えない…紬の幸せが湊斗の幸せだって勘違いしてねぇか?違うぞ、お前自身が幸せにならないと意味ないんだよ。ちゃんとゴハン食べてるか…?ちゃんと寝てるか…?

ずっと考えてる…湊斗にとっての「救い」とはいったいなんなのか…湊斗が幸せになるにはどうしたらいいのか…

 

・紬と別れ、新しい彼女を作る

これは完全に論外。どれだけ湊斗が紬を想っているかは3話で痛いほど伝わった。2人が過ごした「3年」という月日はあまりにも長ぇ。3年も経てば赤ん坊も言葉を発するようになる。もはや湊斗にとって紬は「全て」だと言っていい。それを相手が親友とはいえ、簡単に「はいそうですか」と諦めることができるか?仮に湊斗自身がそれを望んだとしても、湊斗はもう二度と他の女を好きにはならない…それが湊斗の本当の幸せと言えるか…?

 

・そのまま湊斗と紬が付き合い続ける

これもありえない。なぜならば、湊斗が紬を想い続けている以上に、想のことを大切な友達だと思っているからだ。想が紬を想っている限り、湊斗が紬との関係を続ける可能性はもはや「ゼロ」に近い。そして3話冒頭で湊斗自身が言った

「無理してやったことって無理な事なんだよ、無理すると本当に全部無理になっちゃうんだよ」

これが答え。仮にこのまま湊斗と紬が付き合い続けたとして、それは「紬に無理をさせてしまうこと」になってしまう…そんなこと湊斗は絶対に望んでねぇ…

 

付き合うのも地獄、別れるのも地獄、どうすりゃいい…?どうしたら文字通り「ヒザを抱え」泣いてる湊斗を笑顔にすることができる…?俺に、俺に今できることは…

 

 

湊斗におすすめの動画を紹介する

 

 

これです。俺が湊斗にしてやれること、それは湊斗が少しでも笑顔になるような動画をいっぱい紹介する、それのみ…検索して…?

 

「ボンジョビ 地下鉄 おじさん」

 

「ハッピーセット ハチャメチャ」

 

「カレーパンマン 踊れない」

 

「アルコ&ピース平子 剛力ダンス」

 

「コブクロ 国家」

 

「なかやまきんに君 アナウンサー」

 

「プロレス コラコラ問答」

 

「将棋 お姉さん」

 

「のど自慢 神回」

 

「宇野 エラー」

 

「オリラジ 喧嘩 ラジオ」

 

「古武術式 縮地」

 

「スマブラ 海外の反応」

 

「ジャイアン 首とれる」

 

「タイヤマルゼン ヤマダ電機 」

 

「尿路結石 仕組み」

 

…かわいいの出てくるから…それ見て待ってて…

米津と常田がモーニング娘。サンプリングしてチェンソーマンの曲作ったらミッドナイト息子。でした

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米津玄師と常田大希が組んでモーニング娘。サンプリングしてチェンソーマンの曲を作った結果、ミッドナイト息子。が爆誕してしまいました。

冒頭のエンジン音のようなベースからすでに圧倒的常田。ガチャガチャで支離滅裂しかし聴き心地が抜群な演奏と、ウイスキーの原液をイッキしてからレコーディングしたのかと思うほどの米津の荒々しい声、それ以上にとにかくめちゃくちゃバカすぎる歌詞。「聴く西成」とはまさにこのこと。

チェンソーマンの主人公デンジは自他共に認めるバカでまぎれもなくミッドナイト息子、すなわち毎晩陰茎握童貞男なんですが、そんなデンジでも「ギリ理解できる言葉」でほぼ全編歌詞を書いている。するとどうだろう、聴く人間の脳は破壊されIQがデンジとイコールになってしまう。

本来、語彙の悪魔であるところの米津玄師があえてそれを抑えてこの歌詞を作り上げているのが本当に恐怖でしかない。そして「米津玄師が『そうだ!We’re ALIVE』をサンプリングした」という事実、風邪引いた時に見る夢かと思いました。米津とモー娘。が同じ世界で繋がる?言ってる意味が1ミリがわかりませんでした。

が、フタ開けてみたら死ぬほど「努力未来 A Beautiful Star」って歌ってました。数えたら「21回」歌ってた。秒数にすると「47秒」、狂ってるとしか言いようがありません。

しかし、俺がそれ以上に怖かったのが、ここ。

 

「幸せ(しやわせ)になりたい」

 

よ…米津……

 

俺たち平成初期に生まれ平成を生きた人間にとって、モーニング娘。は切っても切れない関係でした。学校では毎日のように「ゴマキ派となっち派による殴り合い」が行われていましたし、全員「明るい」を「明るウィ」と発音していましたし、好きな子に告白する時は「大キライ大キライ大キライ大スキ…ah」と言って普通にキモがられてた。

『そうだ! We're ALIVE』当時のメンバーは、飯田圭織、安倍なつみ、保田圭、矢口真里、後藤真希といった絶対的メンバーに加え、後輩である石川梨華、吉澤ひとみ、辻希美、加護亜依が完全に馴染んだ状態で黄金期を迎え、さらなる新メンバー高橋愛、紺野あさ美、小川麻琴、新垣里沙が加入し13人体制となった状態での2作目。

1作目『Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜』が「全編謎のミュージカル調」というアホアホクレイジー楽曲をブチ込み、多くの人間が「どうなっちまうんだ…?」と期待と不安が入り混じった中でのこの曲。ヒップホップとファンクとロックとポップとロシア民謡を一皿にまとめたMr.Moonlightを超える異常メロディとトリップ状態で書いたとしか思えない歌詞。「キャモォォオンナッッ!」「ザッニンゲンンンンッダッ!」に代表されるヤバすぎる節回し。正直「めっちゃ好き!」というよりは「なにこの曲…怖……」という気持ちが非常に強かったのです。

しかし、曲唯一のマイナスイオン、アイドル全開のドキャッチーなサビこそ俺の「救い」でした。「幸せ」を「しやわせ」と歌う、こんなにも愛おしい、地球ごと抱きしめたくなるキュートな歌い方が、いまだかつてあったでしょうか。

 

し…♡やわせになり…♡たいっ♡

 

あ…♡なたを守ぉ…ってあげたい…♡ 

 

本当の〜♡気持ちはきっと♡伝わる♡はず!!!!

 

ゴー!ゴー!ゴー!ゴー!

 

ウィ…アラァァアイブ……♡

 

この「♡」の部分があまりにも最高。「浄化」と言っても過言ではない。それをふまえたうえで、米津をお聞きください。

 

しイイイィイイイイイやわせになァアアアアアりィイイイイたァアアアアァ!!!イイイイイ!!!

 

楽して生きィイイイイていたァアアアアい…………

 

全部めちゃくちゃにしァアアアアアたいイイイイイ!!!!!!

 

何もかもォ消し去りたァァアアアい………

 

あなたのそのォ……胸ェ……のォ……なァァァアアアアアアアアアアアアアかァアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!!!!!!

 

ギュウウウィイイイイイイイイイ!!!

 

デェェエエエエエエンゥウウウ………!!

 

デ、デ、デ、デ、デ、デ、デ、デ、!!!!!!

 

ギャゥガッッァァアアアアアアウウウウウ!!!!!!!

 

米津君?

 

平成…その全てをブチ壊し、再構築する米津の暴力的なまでの叫び。幸せじゃなくて「死嫌忘世」でした。

娘「あなたを守ってあげたい」

デンジ「楽して生きていたい」

「あなたが幸せになることで私も幸せになる」モーニング娘。と「ひたすら自分が幸せになりたい」デンジ、完全に真逆の価値観である2曲が「努力 未来 A Beautiful Star」とフレーズによってひとつに集約されていた…それは紛れもなく、90年代後半〜00年代前半を駆け抜けたモーニング娘。と、90年代後半を舞台としたチェンソーマンの世界との対比構造であり、共通する「幸福への渇望」はどの時代のどんな世界においても変わらず在り続ける、という人間の滑稽さを皮肉ったメッセージだとでもいうのか……?よ…米津……

 

その真意は米津と常田にしか分からない…しかしそんなことは正直どうでもいい。俺がいま一番気になってるのは

「学生時代の米津君と常田君はモー娘。のメンバーで誰が好きだったのか」

です。米津君は意外と加護ちゃん派なんじゃないかな、常田君は絶対にゴマキ。俺は石黒彩。

髭男の『Subtitle』がI LOVE…とCry Babyをねるねるねるねさせてできたバラードの皮被ったグニャグニャのヘビ

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曲出すたびに限界超えるのもうやめろ。耳が置き去りにされてる。恋愛ドラマの主題歌なんだから安牌切ってゆっくり王道バラードやると思うじゃないですか。

『I LOVE…』と『Cry Baby』をねるねるねるねさせてできた、バラードの皮被ったグニャグニャのヘビでした。もはや大蛇。聴くアナコンダ。メロディリズム音程アレンジ演奏声なにもかもがキングオブ変態。Z世代がこの曲Tik Tokで踊ろうとしたら確実に手足ちぎれる。

 

曲をリアルタイムで聴きながらひとつずつ話進めますが、まずセオリーとして曲ってだいたいAメロ→Bメロ→サビって流れじゃないですか。

スタートの「凍りついた心には太陽をォゥ……」からをAメロとしましょう。で、「ごめんねェ…笑ってェ…やってェ…」で一旦終わるんですよ。そのあと「火傷しそうなほどのポジティブのォ…」でまたAメロ始まり「きっと君に渡したいものはァもっとひんやり熱ゥいものォ…」となる…Aメロの2連、まあここまではわかる。ピアノポロンポロンのまだ一般的なバラードと呼べる曲調で

 

聡「綺麗事じゃないけどッ綺麗で揺るぎないものッうわべよりも胸の奥の奥を温めるものッ理想だけはあるけどッ心のどこ探してもまるで見つからないんだよッ」(常軌を逸した早口)

 

急になに?

 

「ドゥンッ!」合図に曲変わりすぎだろ。なにをどうしたらこのBメロ辿り着く?どんな歌詞の詰め込み方してんだこれ?激安スーパーのカップ麺詰め放題のテンションで譜割りすな…

すでに俺は4人の姿見失ってる。みんなで仲良くマラソン走ってたはずなのに急にタクシー乗られた。一緒にゴールまで行こうね…って約束したのによ…

「綺麗事じゃないけど綺麗で揺るぎないもの」って1ミリたりとも意味が分からないんですが、かまいたち山内が言う「もし俺が謝ってこられてきてたとしたら絶対に認められてたと思うか?」みたいな意味でいいですか?

 

完全に一人で迷子になってる俺に

 

聡「伝えたい伝わらないッ! その不条ォオオオオオ理が今ァアアア〜〜〜〜!キツく縛りつけるんだよォオオオオォオ〜〜〜……臆病な僕のッ…この一挙手一投足をォゥゥゥゥ………」

 

な、なんですか?

 

これはBメロがまだ続いてるんですか?それともCメロを1番サビ前にブチ込んでくるという鬼畜の所業?しかも速いのかと思ったら急に遅くなるわ、叫んでるかと思ったら囁き出すわ、わからない…この曲に関して俺はもうなにもわからない…

 

聡「言葉はまるで雪の結晶ォオオ〜〜〜!!君にプレゼントしたァアァアアくてもッッ!!夢中になればなるほどに 形は崩れ落ちて溶けていって!消えてしまァアアアアアアうけど!!!!でも僕が選ぶ言葉が ァ〜!そこに託された想ォオオオ〜〜〜いがァアアアアア!!!君のッ!胸を震わすのをッ!諦められないッ!愛してるよりも愛が届くまで ェ〜〜〜〜!!」

 

(アァーーアーーーァーーアーーーァーー)

 

聡「もう少しだけ待っててェェ……」

 

(アァーーアーーーァーーアーーーァーー)

 

「この一挙手一投足をォゥゥゥゥ………」からの「言葉はまるで雪の結晶ォオオ〜〜〜!!の爆発部分マジで本人以外の誰が歌えるのか教えてくれ。「歌えるもんなら歌ってみろ」ってメチャクチャ胸ぐらつかまれてる。まだ1番だぞ…?これから俺はどうなっちまうんだ…に…2番いくぞ…

 

聡「薄着でただそばに立っててもォ… 不必要に汗をかいてしまう僕なんかもう… どうしたって生温くてキッ!ミッ!をッ!を痛めつけてしまうのだろう……」

 

てゆうか、お前さっきからずっと大丈夫???

そんな自分のこと自分で傷つけなくてもいいだろうがよ…汗かきは体質なんだからしかたねぇって…お前にも他に良い所いっぱいあるって…彼女だってそれ分かってくれてるって…とりあえずエイトフォー貸すか…?

 

聡「手のひらが熱いほど心は冷たいんでしょう?」冗談でもそんな残酷なこと言わないでよ ッ別に言えばいいけどッ 全人生を賭けてもちゃんと覆さしてよ……」

 

な、なぁ……もう諦めよ聡?な?別の恋しよ?俺がいくらでも紹介するからよ…それか今日、このあと相席居酒屋でも行くか…?「そんなこと言わないでよ」「別に言えばいいけど」ここの躁鬱感ヤバすぎて見てらんねぇよ俺は…聡……

 

聡「救いたい=救われたいこのイコールが今ァァ〜〜〜〜〜!優しく剥がしていくんだよォォオォオオッゥ……堅い理論武装 ッ…プライドの過剰包装をゥゥ………正しさよりも優しさが欲しいィィイ! そしてそれを受け取れェエエ〜〜〜〜れるの!はッ!!!イルミネーションみたいな 不特定多数じゃなくてただ1人 君であってほしいィィイイイイイイ〜〜〜〜〜〜!!!」

 

えっえっ急にテンションの高低差がすごい。わ、分かったからッ!!俺が悪かったっっ!!諦めろなんて言わないからッ!!!

 

ギュウウゥウウウウイイイイイ!!

 

プピピピーィイイーーーーー!!!!!

 

デェエェエエン!デェエェン!!

 

ビルビビビビリルルル!!ビルビルビルビルビビビビルビルビルビルビビビイイイイリリリッ〜〜〜〜〜〜!!!!

 

「かけた言葉でェ〜!割れたヒビを直そうとしてェ〜!足しすぎた熱量でェ!引かれてしまァアアアったァァカァァァーテン…そんな失敗作をォ!重ねてェ…重ねてェ…重ねてェ…… !見つけたァァアアアアいんだいつかァァ 最高の一言一句をォオオオォオオオオオ〜〜〜〜〜〜!!!!」

 

俺「………」

 

「言葉はまるで雪の結晶ゥ……君にプレゼントしたァとして………… 時間が経ってしまえば大抵 ィ記憶から溢れ落ちて溶けていィィって 消えてしまう……

 

 ……でもッッ!!絶えず僕らのストーリーにィイ!! 添えられた字幕のよォオオオオオうに!!!!思い返した時ィ………不意に目をやる時ィ………… 君の胸を震わすものッッ!探し続けたいッ! 愛してるよりも愛が届くまでェェエエエエ!!!!!」

 

(アァーーアーーーァーーアーーーァーー)

 

「もう少しだけ待っててェェエエエエエエエエエァァアアエエエエ!!!!」

 

(アァーーアーーーァーーアーーーァーー)

 

「言葉など何も欲しくないほどォ!!! 悲しみに凍てつく夜ッォオオオオル〜〜〜〜!!でも ッッ!!!勝手に君のそばでェエエ〜〜! あれこれと考えてるゥゥ〜〜〜 雪が溶けても……

 

残ォォォォォっ………

 

 

てるゥゥゥゥゥゥゥ………………」

 

 

無理でした。

 

少しでも聡の気持ちに寄り添いたかったんですが、後半ひと言も声かけてやれなかった。聡の愛は俺の思っていた一兆倍重たいものでした。

しかもメロディの不安定さとギターのノイズ感、2番サビ前のドラムの力強さ、ベースの要所要所で急にかかる「ブゥゥウン」というブースト音、グチャグチャで強すぎる愛が歌詞だけじゃなく、曲の至るところで表現されていた…特に

「もう少しだけ待っててェェエエエエエエエエエァァアアエエエエ!!!!」→「雪が溶けても……残ォォォォォっ………てるゥゥゥゥゥゥゥ………………」

高低差が宇宙からの深海。気圧で耳破裂するかと思った。

僕なんかあの子にはふさわしくない、そんな感情では絶対に「割り」切れない、「たし」かに他人から見ればドン「引き」するような、いびつで「かけた」ものかもしれない……そんな想いが……

 

文章で四則計算するの難すぎるだろ。聡…やはり天才か…

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  • IRORI Records
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藤井風の新曲『grace』で「俺は藤井風」であることが証明されてしまった

藤井風のある意味「危険なところ」は、この世の物事がほぼ全て「それ藤井風ですよ」で片付いてしまうことにあります。

 

女子高生「最近、彼氏にフラレて辛い…」

俺「それ藤井風ですよ」

人は出会い別れ

失くしてはまた手に入れ

それでも守り続けたくて

私のガーデン 果てるまで

『ガーデン』

 

サラリーマン「嫌いな上司がいて会社にいくのが辛い…」

俺「それ藤井風ですよ」

あんたの軽ぃキック へでもねーよ

あんたの軽ぃパンチ へでもねーよ

あんたの軽ぃブロウ へでもねーよ

へでもねーよ バカじゃねーよ

『へでもねーよ』

 

おじさん「最近、痔なんですけど………」

俺「それ藤井風ですよ」

燃えよ

『燃えよ』

 

と、このようにどんな悩みも苦しみも藤井風の歌詞を用いることで解決できるのですが、全ての答えであり万能薬がとうとう爆誕してしまった。その名も『grace』

www.youtube.com

グレェェェェエイスッ……

 

グレェェェェエイスッ……

 

(シャラァァァ〜〜〜〜〜〜ン…シャラァァァ〜〜)

 

グレェェェェエエエエ〜〜〜エイスッ……

 

グレェェェェエエエエ〜〜〜エイスッ……

 

(ンタッ、ンタッ、ンタッ、ンタッ、ンタッ、ンタッ、)

 

グレェェェェエイスッ……

 

グレェェェェエイスッ……

 

グレェェェェエエエエ〜〜〜エイスッ……

 

グレェェェェエエエエ〜〜〜エイスッ……

 

完全に『天使にラブソングを』の続編としか思えない「最近の曲のイントロは短ければ短いほどいい」と言うオッサンの披露宴のスピーチみたいな言論をフル無視した15秒超えのイントロに、サビに突入する際の音から音への「飛距離」、たった数十秒で「この曲はヤバい」ということを耳が理解しました。

 

「ただいま朝日、おかえり夕日、やっと共に廻り始めルアァァアアア〜〜〜〜〜〜!!!たしにィ……」

 

転調の概念をひっくり返す「ル」から「アァァアアア〜〜〜〜〜〜!!!」の唐突感。サビを聴いてやっと「えっえっこれって最近死ぬほど流れてるCMの曲……?」と気付くレベル。まるで鳥かごの中の鳥がいきなり巨大化して鉄の檻引きちぎって大空へと羽ばたいていくかのようなパワー。常識外れ過ぎる。

 

「待たせてごめん…いつもありがと…」

 

「会いにいくよ…一つになろう…」

 

ファッ………

 

……

 

「アァァアアア〜〜〜〜〜〜!!!たしにィ……」

 

溜めて溜めて「アァァアアア〜〜〜〜〜〜!!!」車で坂道を急に下って股が寒くなるような感覚があまりにも快感。極めつけはこのフレーズ

 

あなたはわたし

わたしはあなた

みんな同じと気付いた時から

僕らは みな等しく光ってる

 

完全に姉さん事件です案件。ついに藤井風自身の口から「俺は藤井風であり藤井風は俺」という連立方程式が証明されてしまったのです。

 

「藤井風が光る=俺が光る=藤井風も光る=俺も光る=藤井風も光る…」

 

は?ポジティブ永久機関か?

 

俺は今まで藤井風という人間に対して「恐怖」にも似た感情を抱いてきました。齢25にして恐ろしいまでの才能と人間性を見せつけられ、絶望し、ああ、藤井風は俺とはまったく別次元の天才、パーフェクトヒューマンネイチャーなんだと思ってました。

しかし、この歌詞によって全てが報われました。アホみたいな顔して汗だくパンイチで画面に向かってキーボード叩いている俺も藤井風。とゆうか人類全員藤井風でした。みなさんも藤井風なんですよ?もっと自覚を持ってください。

 

自分が藤井風だと自覚すれば、この世のほとんどの悩み苦しみは無くなり、藤井風としてのプライドが出てくる。「藤井風」の名に恥じる行動はしなくなる。もしも、俺がなんらかの事件を起こして逮捕され、ニュースに取り上げられた場合

「北海道在住の藤井風ことかんそう」

として全国で流れてしまう…藤井風が悲しむ顔は見たくない…俺は藤井風のためにも絶対に罪を犯すわけにはいかねえ。抜き足差し足忍び足…