子供の頃は本当にこう思っていた。なぜなら毎週楽しみにしていた月曜日、7時からのテレビ名探偵コナン→金田一少年の事件簿→世界まる見えテレビ特捜部の最強コンボが巨人戦に潰されてしまう。まさに進撃の巨人。いや、こっちは5時半からNHKのおじゃる丸→忍たま乱太郎→天才てれびくん→フルハウスからの日テレに移動しての究極フルコンボがなによりの楽しみだった。その楽しみを奪う読売ジャイアンツは間違いなく子供の敵だった。エブリウェア ユー ルック。
月曜日に巨人戦が被ると小学生の僕らはひたすら東京の雨を願ったし、9時からのテレビも繰り上げになるとヒーローインタビューのしている選手に殺意を覚えた。応援してくれたファンにはいいから名探偵コナンを楽しみにしていた子供に一言謝れ、お前らがネクストコナンズヒント言えよと。ヒントが役立ったことは一度もないけど。
だからミレニアム打線とか呼ばれた当時のジャイアンツは凄く嫌いだった。 野球部が持っていたジャイアンツの下敷きの高橋由伸の顔をマッキーで塗りつぶしたし、パワプロなんかの野球ゲームをしていても絶対CPUの対戦相手は巨人にしてガルベスや桑田真澄を自前のサクセスチームでボコボコにしていた。
そんな理由で野球はずっと3回まででいいと思っていた。打者一巡すれば十分でしょ、ピッチャーも9回も投げたら疲れるでしょと。3回までならまだ世界丸見えが観られるから我慢できるよと。所ジョージの毒にも薬にもならないトークが聞けるよと。お酒はぬるめの燗がいい 肴はあぶったイカでいい 野球は3回まででいい
あと日曜9時の「題名のない音楽会」お前は絶対に許さん。