マウスパッドはずっとパワーサポート社の『エアーパッドプロ究極セットⅢ』を使っているのですが、この世に存在する全てのマウスパッドの中で間違いなくナンバーワン、最強のマウスパッドだと断言している。人類の叡智の結晶がここに爆誕した。
マウス「スイッ」
私「?」
マウス「スイーッ」
私「!?」
マウス「スイーーッ」
私「!!?」
初めてこの『エアーパッドプロ究極セットⅢ』を使った瞬間、思わず涙が零れた。他のマウスパッドとはなにもかもが違っていた。
「なぜもっと早く『エアーパッドプロ究極セットⅢ』に出会えなかったの…今まで他のマウスパッドを使ってマウスを操作していた時間はなんだったの…返して…時間を、私の時間を返してよ…私の…今までの人生は、いったい…」
二度と戻らない時への後悔と、今まで使っていたマウスパッドへの言い知れぬ怒り、そして自分が生きながらにして死んでいる存在リビングデッドに過ぎなかったという事実からしばらく作業を進めることができなかった。人は自分の生きてきた世界とはまったく別次元のものに触れると、己が抱いていた常識を180度覆されるとこんな感覚に陥るのかと思い知らされた。まさに「井の中の蛙大海を知らず」の出来事だった。
公式の説明文にも「エアホッケーのような操作感」と書かれているがそんな生易しいものではない、そんなものはホンジャマカに任せておけばいい。ここは東京フレンドパークではない。紛れもない「現実世界」なのだ。
この『エアーパッドプロ究極セットⅢ』例えるなら、そう、まるで氷上にマウスを滑らせているかのような感覚。完全なる摩擦ゼロの世界。まさに異次元。全ての力が開放されたマウスの動きは光の速さ。マウスが喜んでいるのがわかった。
あまりにマウスの動きが滑らかすぎて使い始めはマウスを動かしているのではなく、完全に自分の手がマウスに「動かされて」いた。しかし、それは単に俺の感覚が今まで使っていた糞ゴミマウスパッドの窮屈さに慣れてしまったからであり、このマウスパッドの評価を落とす一因には成り得ない。どんな名刀も使い手の腕が未熟であればなまくら刀にしかならない。そう、われわれがマウスパッドを選ぶようにこの『エアーパッドプロ究極セットⅢ』もまた我々を選んでいる。「選ばれし者」になる時は「今」。
そもそも、なぜここまでスムーズなマウス操作が可能になるのか。特殊な表面加工を施したマウスパッド本体の圧倒的なパワーもそのひとつだが、最大の秘密は付属の『エアーパッドソール』と呼ばれる滑性シートにある。このエアーパッドソールをマウスの裏に取りつけることにより、『エアーパッドプロ究極セットⅢ』の力は何倍にも膨れ上がる、まさに究極のカスタマイズパーツ。
『エアーパッドプロ』と『エアーパッドソール』、2つが組み合わさることによりまさに風神と雷神、ヤン坊とマー坊、天下無双の動きが可能になる。もはや誰にもマウスの動きを止めることは出来ない。 もう他のマウスパッドには戻れない、もう戻りたくない。あの暗闇に覆われた世界には。
正直、こうして『エアーパッドプロ究極セットⅢ』を他人に宣伝するのは心が痛む。なぜなら『エアーパッドプロ究極セットⅢ』の存在が広く世に知れ渡ることになればまず間違いなく他社のマウスパッドは売上が激減し廃業となってしまうからだ。この『エアーパッドプロ究極セットⅢ』 はそれだけの力を持っていると言っても過言ではない。一方にとっては神だが、もう一方にとっては悪魔にもなる。ゼウスとハデスが融合した姿、それこそが『エアーパッドプロ究極セットⅢ』。
それに間違った考えの者が『エアーパッドプロ究極セットⅢ』を持ってしまうことを懸念していないわけではない。使いようによってはある意味で世界をも揺るがしかねないマウスパッドだからだ。「強大すぎる力は使い方を誤れば大きな災いを呼んでしまう」のだ。
だが、それでも私は知ってほしい。自分達が「常識」と思っていたことは実は「常識」ではなかったと、大切にしまっていた宝箱の中身は空っぽだったと、抱いていた勲章は偽物だったと、自分達が見上げていた空は描かれた青空だったと、そこに疑いもせず自分がカゴの中に囚われた鳥だと気付かないまま一生を終えて良いのか、いや良いはずはない。
閉ざされた扉を開ける勇気、一歩踏み出す勇気、それこそが人生において最も大切なのだと『エアーパッドプロ究極セットⅢ』は教えてくれた。
さぁ、冒険の始まりだ。
パワーサポート マウスパッド エアーパッドプロ究極セットIII(エアーパッドソール付属、マットブラック) 薄 PAQ-61
- 発売日: 2007/03/16
- メディア: Personal Computers