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ドラマ『重版出来!』最終回感想

いや面白かった、ちょっと面白すぎて毎分脳汁がドバドバ出てドラマ終わった瞬間に死ぬんじゃないのかっていうくらいには面白かった。

多分ラストは黒沢の担当してる漫画家の作品が重版かかってみんなで「ワアアアアアッッ!」ってなって終わるんだろうなぁっていうのは1話を観た時から誰もが予想してたとは思いますが、ありがちな「予測できないラスト」や「衝撃の展開」に逃げず、視聴者全員が「こう終わって欲しい」と思う終わり方を堂々とド真ん中に放り投げてくれて胸が熱くなった。まさに誰も傷つかない、誰も不幸にならないハッピーな終わり方。俺はドラマ観すぎてもう牛の頭した吉田鋼太郎演じる殺人クリーチャーが七人の選ばれし子供達を殺しにかかるんですけどそれを「待ちな!気に入らないねえ!」って江角マキコが止めに来るようなドラマでしか楽しめねぇのかな…?って思ってたんですけどこのドラマに出会えて本当に良かった。面白い題材で最高のキャストが最高の演技で最高の物語を作っていけば小細工なんかはいらないんだ。誰かが死ななくても、誰かが騙されなくても、誰かが恋愛しなくても失恋しなくても、誰かが不幸にならなくても面白いドラマは作れる。

黒木華が演じる黒沢心は顔がやかましいので最初は苦手だなぁと思って観てたんですけど、途中からコロコロ変わる表情が異常にかわいく見えてきて、世の中の女はみんな水原希子じゃなくて黒沢心を目指せばいいのにと思いました。当初黒沢役は能年玲奈ちゃんの予定だったらしく周囲のゴタゴタで能年ちゃんが表舞台から姿を消したことで黒木華に白羽の矢が立ったという噂らしいのですが、結果的には黒木華で大正解だったんじゃないですかね。あの感じのキャラは素のルックスが可愛すぎると同姓からは反感しか買いませんから、良い意味で可愛すぎない親しみやすいルックスの黒木華が演じることで全ての人に愛される黒沢心というキャラクターが完成したのではないかと思う。そして全然関係ないけど「ゆとりですがなにか」の安藤サクラが演じる茜の「まぁ〜ちぃ〜ん」が毎回マジで顔面ぶん殴りたくなるくらい腹立つのにバリバリ仕事してるシーンの時はすごい綺麗に見えるからあのドラマは毎回疲れる。

それで重版出来に話を戻しますけども、なんで俺こんな何気ないシーンで泣きそうになってんだろって思うくらいずっと泣きそうだった。特に三蔵山先生が出てくるシーンは毎度涙腺ぶっ壊れて大変だった。まさか涙腺への直接攻撃力がのび太のばあちゃんの域まで達してる人間がこの世に存在するとは思わなかった。小日向文世は最近狡い狸みたいな役が多かったから余計やられた。あの人マジでバケモンだ。北海道だと「わかさいもの人」で通ってるのに。

そして三蔵山先生もそうだが、幽霊と言われた小泉がちゃんと「ピーヴ遷移」の売り上げプランを抜かりなく立ててるシーンも、安井が黒沢に10,000,000の字を書いて見せたところも五百籏頭が「ドラゴン急流」の受賞時のメイン画?メイン画と作品詳細を考えてるシーンも、中田伯がおにぎり食うシーンも、あのラストの小料理屋でのバイブス編集部メンバーの打ち上げのシーンも、なぜだかわからないが何気ない一幕ですらいちいち涙が出てカーペットがビショビショだった。荒川良々に至ってはそこに奴がいるだけでもう俺は駄目だ。ワンシーンワンシーンのキャスト、いや重版出来に関わった人間全員の熱量の伝わり具合がヤバい。涙がちょちょぎれる。

その熱量とは逆に作中に登場する漫画「ピーヴ遷移」「ドラゴン急流」「ツノヒメ」他どれも「なんじゃそら全然面白そうじゃねぇぞ」って俺は思ってたんですけどそれもご愛嬌。最終回まで観てるととても愛おしく見える。あと回を増すごとに安顕さんの顔がどんどん歪んでって最終回では左半分完全に機能してなかったんですけど顔元に戻るのかアレ。

「実写化成功ねえ!」とか吉幾三ばりにのたまう人が多いですが、間違いなく最高の実写化ドラマでした。

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