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ミクスチャーブログ

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誰も知らない最高のシミュレーションゲーム『ライアット・スターズ』

「ライアット・スターズ」というプレイステーションで発売されたシミュレーションゲームを知っているだろうか。いや知らない。知っている筈がない。

誰も知らない、いや『知られてはいけない』と言ったほうがいいのかもしれない。歴史が隠した禁断のゲーム、それが『ライアット・スターズ』だ。

ライアット・スターズは紛れもなくゲーム史上最高の戦略型シミュレーション。三国志、信長の野望、タクティクスオウガ、ファイナルファンタジータクティクス、なんぼのもんじゃい。PS4を所持していながら未だに時折プレイしたくてたまらなくなり初代PSを起動させてしまう麻薬のような中毒性を誇るゲームなのだ。

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舞台は中世、「カーライン王国」と「ディール帝国」の戦争を軸に、様々な陰謀渦巻く世界で主人公はカーライン王国の宮廷第9軍として奮闘していくというもの。

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味のあるキャラクターデザインに親しみやすいキャラアイコンが特徴のゲームで、自分好みに自由に1チーム5人編成の小隊を作り、敵部隊を殲滅することが目的。多くのシミュレーションゲームにありがちな「ターン」の概念がなく「ウェイト」すなわち部隊毎の重さによって行動順が決定し、重戦士は行動が遅く、武闘家は速いといった具合に現実の戦争さながらのスピーディかつスリリングなバトルが楽しめる。

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戦闘はチョコマカとキャラクターが動いて勝手に戦い、基本的にプレイヤー自身で操作はできない。しかし、ジェム(右下にある丸い玉)を溜めることにより必殺技を発動することができる。

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キャラクター毎にパラメータが定められていて、レベルを上げることによって強化されていく(レベルの上げ方は後述)HPが0になるとストーリーをクリアするまでは戦闘に参加することができない。小隊が全滅すると文字通り「死ぬ」。決して 復活することはない。

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またキャラクターにはクラスというものがあり戦士・武闘家・騎兵・魔術師などの「人間」、ピクシー・ホビット・リザードマンなどの「亜人」、ドラゴン・ゴーレムといった「モンスター」、そして「機械兵」とその種類は実に100を超える。

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ドラゴンや、可愛らしい猫ちゃんも仲間にすることができる。

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ちなみに猫ちゃんはレベルを上げ、クラスチェンジさせることで額からレーザービームを発射し敵を殲滅させる強キャラ。

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戦闘に勝利するとストーリーが進行し、フィールドマップに以降する。アイテムの購入やキャラクターのスカウト、部隊の強化などができる。

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この「ライアット・スターズ」には経験値という概念がなくキャラクターの育成は全てジュエル(お金)で行う。いくら戦闘で敵を倒してもキャラクターが成長することはない。逆に言えばジュエルさえあればたとえ序盤であっても無限にキャラクターを強化することができる。この要素こそがライアット・スターズが史上最高のシミュレーションゲームと呼ばれる所以。

そして忘れてはならないライアット・スターズのもう一つの魅力は「裏技の容易さ」にある。主人公の名前を「わにさん」と入力する、それだけで100000ジュエルを所持した状態でゲームをスタートすることができる。そう、ゲームを始めた瞬間から「レベル上げ」「資金集め」といった面倒な要素から解放される。

この自由度の高さはさながら真っ白なキャンパスに絵を描くのに等しい。

初めてライアット・スターズをプレイした時、まるで羽が生えたかのように心が軽くなった。今までプレイしてきたシミュレーションゲームは籠の鳥だったという事実からしばらくコントローラーを手にしたまま呆然と立ち尽くす自分がいた。自由と信じて疑わなかったものは自由などではなかった。僕達は鎖に繋がれた犬にすぎなかった。

ワンプレイ、またワンプレイと繰り返す度に解きほぐされていく心の糸。ゲームをしているのではない、まさに自分そのものがゲームになったかのような感覚。目を閉じるとそこに浮かび上がるのはいつか見た空。母の手の温もり。

一切のストレスを排除した最高のシミュレーションゲーム「ライアット・スターズ」、あなたがプレイするのは明日なのかもしれない。