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バックが異常にうまい女・吉岡里帆『カルテット』7話感想

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ドラマ『カルテット』7話感想。

朗報です。前回、不遇の死を遂げたかに思われた最終兵器彼女こと吉岡里帆演じる来杉有朱ですが生きておりました。ピンピンしておりました。よく考えてみれば、こんなに業が強く、得体の知れない女がそう簡単に死ぬわけがなかった。

振り落とされる前、真紀(松たか子)のバイオリンを取り返そうと迫るクドカンに、たまたま近くにあった鍋でスパーンと頭を撃ち抜いたとき俺は心底痺れた、あんなに躊躇なく人間の頭を鈍器で殴れる女がいまだかつていただろうか、いや、いやしない。『ショムニ』のときの江角マキコですら、『ナオミ』のときの藤原紀香ですらできやしない。10年後のシエロのCM決定した。何回でも言うけどゼクシィのCMアレ逆効果だかんな、あんなもん見せられたあとに自分の彼女見て「かわいい」って言っても野球のメジャーリーグの試合みたあとにリトルリーグみて「上手だね〜」って言うみたいな感じになるじゃろがい。結婚関係に次元の違う美人はダメですから、男側がおののきますから。リアリティないですから。ああいうのは福田彩乃くらいのちょっと小綺麗な女芸人にやらせとくのがちょうどいい。

そしてなんといっても、この7話で吉岡里帆が見せた3度のバック運転が最高だった。1度目は家森(高橋一生)を置き去りにし、高笑いしながらエクストレイルでのバック、2度目はクドカンを振り切るためのキャラバンでのバック。そして3度目はキャラバンを真紀に返し、エクストレイルに乗り換えてからのバック。(オープニングに『おとなの掟』が流れたり、時間設定が微妙におかしかったり、7話内で執拗に「戻る」描写が描かれていたがこの3度のバックにもなにか坂元裕二の意図が隠されているのかは知らん)

で、この吉岡里帆の運転技術、よく「女がドキッとする男の仕草」に「車でかっこよくバックする仕草」が挙げられるが、まさか女のバック運転にここまで持っていかれるとは思わなかった。一瞬で心鷲掴みにされた。

車の運転経験のある人間ならわかると思いますが、バック運転というのは意外に難しい技術で例え人通りが少ない場所や、広い道であったとしてもアクセルを思い切り踏むというのは普通の人間は躊躇ってしまうもの。そんなことをすればマリオカート64のキノピオハイウェイよろしくタンクローリーに轢き殺されてしまう。一発であの世行き、世界衝撃映像の素材になるしかない。

しかし、この来杉有朱、いや吉岡里帆という女は顔色ひとつ変えずにアクセルを踏んだ。死をも恐れぬ糞度胸。そればかりか、猛スピードでそのまま駆け抜けていった。まさにサイコ。女ジゴロ次五郎、女頭文字Dと言うべき運転テクニック。たぶん彼女の実家は豆腐屋なんでしょう。

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なんだこれ、マジでかわいすぎる。毛穴どこいったんだよ。ほぼバック運転オンリーのドライブデートしたい。で、音頭歌いながらそのまま東名高速つっこんでETCのバーへし折りたい。

※ちなみに有朱ちゃんと家森が車のなかで「ヤンレヨササノサッチョコチョイ」と歌っていた曲は、作詞:西条八十 作曲:中山晋平の『軽井沢音頭』でした。

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