先日、家でストロングゼロを飲みながらインターネットをみていたら『人のションベンの速さは約300キロ!』という文面を目にして子供みたいにテンションが上がった。
誰もがみな「大谷翔平が160キロのストレートを投げた!すげぇ!」と讃えるが、そんなもん全然すごくない。人はみな股間から大谷翔平を2人分、発射してるのだ!
大谷翔平が以前なにかのインタビューで、
「頭で最初に考えて、そして後からモノができる。160キロ投げている姿がある。そこに後からできる現実がある」
と言っていたが、俺は頭で考えるよりも先に300キロのションベンを発射してる。99%の才能と1%の努力!
大谷翔平がブルペンで投球練習してる横でションベンしながら「おそっ!160キロって!俺300ですけど?」と笑ってやるわ。160キロが、二刀流がなんぼのもんじゃい。俺は1時間に1回の頻度で大谷翔平を超える!てゆうかもう俺が大谷翔平だ。
と、ひとしきり興奮し終えたあと、冷静になって考えたら「いやまてよ」となった。
『人のションベンの速さは約300キロ』ということは、例外なく大谷翔平のションベンの速さも300キロということだ。じゃあ仮に大谷翔平がストレートを投げるように勢いをつけてションベンをしたらその速度は460キロを超えるんじゃないのか。だとしたら、さっきの大谷の言葉は、
「頭で最初に考えて、そして後からモノができる。460キロでションベンしてる姿がある。そこに後からできる現実がある」
になるよな。460キロのションベンはたゆまぬ努力から生まれるのか。
やっぱり大谷翔平はすごい。うわ大谷すげぇ。
それで昨日、飲みの席で酔っ払って鼻息を荒くしながら友達に同じことを話した。
「そういえばさ!人のションベンって300キロ超えるんだって!すごくない?すごくない?ってことは大谷翔平は460キロってことだよね?すごくない?」
「ションベン?ん?それションベンじゃなくて『クシャミ』じゃない?」
「クシャミ?えっ、ションベンじゃないの?」
「うん、クシャミだぞそれ」
「クシャミ」
「クシャミ」
「クシャミ…ええ…クシャミか…」
いったい私はなにを興奮してたんでしょうか。