ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』最終回感想。
予想通りといえば予想通り、期待通りといえば期待通り、視聴者を裏切らない完璧な最終回。
壮大(浅野忠信)が病院から追放され、深冬(竹内結子)のオペは予定通り、沖田(木村拓哉)が行うことに。しかし、1度目のオペでは深冬の脳にあった腫瘍は腫れによって奥に入り込んでしまいすべてを取り切れず、腫れが収まってから再手術をすることに。
柴田「あとは神経と腫瘍を見分けられるか、ですよね」
沖田「こればっかりは『経験』がモノを言うから」
この言葉どおり、2度目の手術には日本でもトップの腕を持つ脳外科医である壮大の力が絶対必要になった。ここで視聴者はずっと分かり合えなかった沖田と壮大が協力して「二人」で深冬を救うという未来が見える。そしてそれは現実になる。誰もが待ち望んだ王道ド真ん中の展開。淡々と自分の仕事をこなす「職人」の沖田に対して、ひとつひとつ饒舌に確認しながら手術を進める壮大はいわば「司令塔」まさに正反対のスペシャリストが揃った究極のオペ。無事深冬の手術は成功し、言葉を交わす二人。
沖田「壮大!俺ひとりじゃ厳しかった、ありがとう」
壮大「別にお前を助けるためにやったわけじゃないよ」
沖田「知ってるよ…。やっぱりお前最高だよ、外科医として」
壮大「…」
沖田「言い過ぎた…」(照れ臭そうに笑いながら振り返る)
ひっ、ひっ、ひっ、ヒィアァァァーーーーーーーッッッ!!たっ、タクヤーーーーーーーーーッッ!!!!!!!
これが、これが木村拓哉が木村拓哉といわれるゆえんだ。いままで、一貫して沖田一光、いや沖田拓哉として演技してきた彼がここで「木村拓哉の演技」を解放してきた。沖田一光という役が完全に木村拓哉によって昇華された瞬間。
このワンカットを見たくて、この木村拓哉の笑顔を見たくて、われわれはA LIFEを見ていたところはある。やっぱり俺は木村拓哉が好きだ。
すべての仕事を終えた沖田は再びシアトルに戻ることに。壮大も病院に戻り、晴れて院長に、家庭も円満、病院の壁も髪型も元通り。大円団とも言うべきラスト。ラストの深冬とのシーンで見せた沖田の去り際の背中、深冬への残る想いを振り切り自分の道を進む沖田が最高にクールでカッコ良かった。
…さて、お別れですね。もっともっと書きたいこととかね、あったと思います。このドラマが伝えたかったメッセージとか、他のキャストのこととか、全部ですが、このへんで勘弁していただきたいなとは思いますね。このA LIFEというドラマはいままでの木村拓哉主演作品に比べ決して派手さがあるわけではないんですけど、手術シーンひとつとっても細部までしっかりと作り込まれていて最終回まで飽きずに楽しんで観ることができたドラマでした。このドラマのあとは少しゆっくりしたいなぁって、10話感想を書くというのはあっという間だったとは思わないですし、話が脱線したとか、壮大のイジりやすさに頼り切った感想だったとかあるんですけど。
それではドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』最後ですね、勝手ながら締めさせていただきたいと思います。ちょっと声張りますね。
おきたー!まさおー!みふゆー!いがわー!しばたー!アライフーー!!!じゃあねーー!!!バイバーーーイ!!!!
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