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『フランケンシュタインの恋』4話感想

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ドラマ『フランケンシュタインの恋』4話感想。

継実(二階堂ふみ)に背中を押され、人間の世界で生きていくこと、恋をすることを決心したフランケン・深志研(綾野剛)。ちい散歩ならぬ『けん散歩』が始まる。

継実「こうやって歩くことを『散歩』と言います」

研「さんぽ?さんぽたのしいです(キラキラ〜)」

 

あっ、あっ、かわいい、あっあっあっあっ。犬見ただけであの笑顔。『どうぶつ奇想天外』とか観たらどうなるんだコイツ。

 

「ここは駅です」

「ここでも散歩をするんですか?」

「散歩というより遠出?遠くに行く人達です、電車に乗ります」

「でんしゃ?でんしゃのりたいです!!」

「目的地を決めてから乗ってください」

「もくてきち?」

 あ〜〜〜〜、かわいいい、まさか二階堂ふみと綾野剛が同じ画面にいて二階堂ふみよりも綾野剛を目で追う日がやってくるとは。どうしちまったんだ俺は。年末特番『けん散歩&ぶらり途中下車の旅(ゲスト・深志研)16時間スペシャル』やったらリアルタイムで全部観て録画もするぞ。

そしておもむろに始まる『ふかしけんファッションショー』すげぇ、なに着てもウンコ着てても似合うはずの「綾野剛」っていう極上の器に入ってる男が表情1つでここまで「似合わなさ」を演じ分けられるものなのかよ。もはや演じてるとかそういうレベルじゃなくて1話感想でも書いたように「外界のことを何も知らない120年生きている不死の男・深志研」がそこに確かに存在してる。それは綾野剛だけではなく、研と接する二階堂ふみや柳楽優弥の力もあってのことで、演者全員が真摯に役と向き合ってるからこその結果だ。それが「フランケンシュタインの恋」をファンタジーではなくリアリティなヒューマンラブストーリーとして成立させている。

 

中盤、リスナーの要望もあってかコーナー続投が決まった天草(新井浩文)に再びメッセージを送る研。

「僕は恋をすることができました。だけどその人は治らない病気で悩んでいます、大事な人の命を守るためにはどうしたらいいのでしょうか」

この問いに答えるために天草は継実たちの大学の教授でもある鶴丸(柄本明)にこの質問をぶつける。

「相手を喜ばせることです、楽しめることです。そうやって相手をもっともっと長く生きたいを思うようにその力を引き出すことです。なによりも相手に生きてほしいと強く願いことです」

「でも、願えば叶うなんて宗教の世界じゃないですか?」

「恋をすることは願うことではないのか。どうすれば相手が笑顔になるのか、どうすれば相手が喜ぶのか、それを願う力が『恋』ではないか。(中略)」

「フランケンシュタインさん、相手を喜ばせて笑顔にしてください、そう願う心から『革命』を起こしてください」

 

「僕は津軽さんが好きです、津軽さんに恋をしています、津軽さんも僕に恋をしてください。津軽さんを喜ばせます、津軽を笑顔にします。そしたら津軽さんは長く生きられます、もっと一緒に散歩をしましょう、一緒に楽しみましょう、もっと一緒に願いましょう」

答えを聴き、いきなり継実にブッこむ研。お、おぉフ…。これ、文に書き起こすとめちゃめちゃ気味の悪いセリフだが前述したように深志研が言うととたんに暖かい色を帯びる。これも「嘘」がない、「嘘」を知らない、洗いたてのシャツのように無垢で真っ白な研の心があってのこと。が、「勝手なこと言わないでください」と継実には拒否されてしまう。それでも真っ直ぐな研の言葉はちゃんと継実には届いていた。

届いていたし、病気で長くは生きられない、死を恐れながら生きる継実と他人を傷つけてしまうことを恐れながらも生き続けることしかできない研に違いなんてない。終盤、事故で病院に入院することになった研は病院の看護師である継実の姉に正体を知られてしまい逃げ出してしまう。

「僕は人間に触ってはいけないんです、人間を殺してしまうかもしれない。だから津軽さんには触れない、なにもできない、抱擁もできないんです。だけど僕は津軽さんに恋をしています。それはいけませんか?津軽さんと一緒にいてはいけませんか?」

そう尋ねる研に「私にはわからない、自分の人生が短いことを悲しいとも思いたくない、私がこちをしても仕方がない」と答える継実。すると、おもむろに目の前の枯れ木に触れ力を込める研。

メキメキメキメキィーー!!

胞子を纏い、木からピンク色のキノコが大量に生えてくる。

「津軽さんがいることに感謝しています。津軽さんに喜んでもらえるように、津軽さんが笑顔でもっともっと生きられるように、僕が願います。津軽さんを枯らしません。僕が『革命』を起こします!」

「はい!」

満開のキノコの木の下で笑い合う二人。

正直、この展開には感動通り越してポカンだったのだが、これでいい。そもそも愛し合う二人のノリなんてのは他人には決して理解できないものだし、二人にしか分かればいいもの。この「視聴者置いてきぼり感」こそがドラマにおけるリアリティというやつなんだと思う。それで、この生命力を与える「ピンクのキノコ」こそが継実を救うカギになるんだろうが、その結末を想像するだけで俺は涙で画面が見ればべん。

 

そして次回!ついに天草と対面する研!どんなリアクションを見せてくれるのか?果たして『あまくさソング』のデュエットは聴けるのか?稲庭先輩の真意は?その答えはもちろん、天草に訊け。

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