kansou

Fight Song

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祖母(80)が仮想通貨ビットコインの話しだしたので全力でデタラメ言って止めた

 

「最近は、なんとかコインっていう、使ってるお金を電気の世界のお金に変えると良いみたいだねぇ。アンタもやってるのかい?」

 

「は……?は?」

 

耳を疑った。先日、祖母の家に顔を出しに行ったら開口一番、祖母の口から信じられない言葉が飛び出した。なにをトチ狂ったかと思った。

 

なんでも、先日『NEWS ZERO』で「仮想通貨・ビットコイン特集」なるものが放送されていて、祖母もそれをたまたま観たらしい。(祖母は嵐の櫻井君が大好き)

 

 

これはヤバい、と思った。完全に『靴磨きの少年』案件。

『靴磨きの少年』

 ケネディ大統領の父親ジョセフ・P・ケネディが、靴磨きを少年にしてもらっていたとき、「おじさん、今ここの株を買ったらゼッタイ儲かるよ」と言われたことに「靴磨きの少年までもが株式相場が絶対上がると思っているのは正常ではない」と危機を感じ、自分の株を全て売り払うとその後すぐに大暴落が起きた。

株から一番縁のない人間が手を出そうとしたら終わりだという話。

 

俺自身はビットコインもとより仮想通貨に手を出してないし、興味もないのだけど、この『靴磨きの少年』の話に倣うと、情報ピラミッドの下も下、地面突き抜けて地獄に片足突っ込んでる祖母がビットコインの話をしだしたんなら、もはや完全に終了。

しかも、この間ビットコインで儲けたとかいう友達に会ったら、目ぇバッキバキにさせながら「いかにこれからの時代は仮想通貨がアツいか」を延々と語られてウンザリしてたので尚更だった。(その前は「スー」とかいう死ぬほど胡散臭いネズミ講SNSに手出してた)

 

そもそも、インターネットのことを「電気の世界」なんて呼び方をする超絶アナログ人間の祖母にインターネット上の仮想通貨なんて取り扱えるわけがなく、もし変な奴が介入してきて言いように騙されるのだけはマズイ。そんなものに祖母がずっと貯めていた金を使わせたくもない、絶対阻止する。

 

ウチの祖母は一度こうと決めたら自分の考えを曲げないガンコなところがあるので、これ以上祖母に仮想通貨・ビットコインの良い印象を持たすわけにはいかない。というわけで、全力でデタラメ並べて祖母の頭の中から「ビットコイン」「仮想通貨」の単語を完全に消すことにしました。

 

 

「いや…でもね、ばあちゃん、よく聞いて。おばあちゃんの言う電気の世界のお金、ビットコインとか仮想通貨って、聞こえはいいけど、あれの胴元って知ってる?『新興宗教』だよ…」

「えっ!そうなのかい?」

 

祖母は大の宗教嫌いで、玄関先に来た宗教勧誘のババアをリアルに「塩まいて」追い払ったこともあった。(なんで対処法は宗教的なんだよ)

 

 

「…あんまり知られてないんだけどね。だから、もし自分のお金をビットコインに変えて儲かっても、そのお金はそこの教団管轄のお店でしか使えないんだよ」

「えっ」

「使える店が少ないっていうのはそういう理由なんだ。それで、そのビットコインで1億円の利益を得たって人を『億り人』って言ってるんだけど、そうなっちゃうと全員その宗教の幹部にさせられるんだって。だから『おくりびと』本当の意味ってつまり、『完全にあっち側の人間になった』なんだって…」

「げ、そりゃ気持ち悪いねぇ」

「…だから別にばあちゃんお金に困ってるわけじゃないし、ビットコインはやらないほうがいいよ」

「そうだったのかい。わかったよ」

「あと、仮想通貨の話あんまり他の人に言わないでね。テレビに出てた人、目がキマってたでしょ?ああなっちゃうからさ」

「はぁ〜〜〜。こわいねえ、良かったよアンタに聞いて」

 

「(ホッ…)なんもさ!そんなことより、ばあちゃん……」

 

 

 

電気、ファッ…。

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

「誕生日…おめでとう!」

 

 

「えっえっ!?」

 

 

「今年で80歳だよね?いつもありがとう!これからも元気で長生きしてください!」

 

 

「ちょっと、なんだい……!びっくりしたじゃないかぁ〜〜〜〜〜。うわぁ……ありがとうねぇ……」

 

 

…。

 

 

このあと、家族みんなで寿司とケンタッキー食いながら『VS嵐』の再放送観て帰りました。

 

 

 

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