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『半分、青い。』ってドラマ、実は2つある説

『半分、青い。』って朝ドラがあって「#半分青い」と「#半分白目」でツイート検索してもらうとよくわかると思うんですけど、感想がウソみたいに100か0、天国と地獄です。

『#半分青い』は毎放送後、とてもあたたかいメッセージが寄せられてまして「毎日が神回、最高の神ドラマ!」「ストーリーが新鮮で面白い!」「こんなに見ててハラハラする朝ドラは初めて!」「ホントに愛に溢れてる、泣ける!」「登場人物みんな好き!愛おしい!」「毎朝の楽しみ!生きる活力!」「こんな元気をもらえるドラマはない!」「言葉の力ってこんなに凄いんだって再認識させられる!」「登場人物はたしかにこの世界で生きてる、それくらいのリアリティ!」「感情移入しすぎて胸が苦しい…!」「怒涛の北川マジックすごすぎる!」「北川先生の脚本は聖書!」「先生というよりもはや尊師とお呼びしたい…」「もう胸がボンババボン!」

一方『#半分白目』、まごうことなき地獄でございます。「近年稀に見る糞ドラマ」「こんなにわかりやすい泥舟久しぶりに見た」「回を重ねるごとに酷くなる」「伏線が雑すぎて伏線になってない」「ままごと見せられてる気分」「演じてる役者が可哀想」「人間というものをまったく描けてない」「登場人物全員サイコパス」「脚本家は人を不愉快にさせる天才」「とにかく話が下手、小学生の作文以下」「受信料で作ってるかと思うと腹立つ」「視聴者バカにするのもいい加減にしろ」「歴代朝ドラの中でも断トツでワースト、他と比べるのもおこがましい」「ただのゴミ、9割ウンコに改名しろ」「15分砂嵐見てたほうがマシ」「人殺してないだけでやってることはヤクザ映画」

 

ホントにこれ同じドラマの感想かよ…っていう。俺たちが生きている世界とは別の世界線、パラレルワールドがあって、それぞれの世界ではまったく内容が違う『半分、青い。』が放送されていて、唯一Twitterだけがその2つの世界を繋ぐカギなんだとしか思えないんですけど。

そもそもなんでここまで『半分、青い。』が賛否両論なのかって、脚本家がTwitterで誰にも頼まれてないのにライナーノーツやりだす、作中の時間の飛び方がクロノトリガーのそれ、だとか理由は色々あって、わかりやすいところでひとつ挙げると、

主人公の鈴愛が夫の涼次に離婚を突然切り出される回があるんですけど、涼次は「ずっと夢見てた映画監督にようやくなれる、でもこのチャンスをモノにするためには家族は邪魔になる、だから別れてほしい」っていうことを娘の5歳の誕生日に告げてそれに対して鈴愛が

「死んでくれ…死んでくれ涼ちゃん…そしたら許してあげる、別れてあげるよ…」って言うんですね。

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それで2人して死んだ魚の目してたら、娘が現れてムリヤリ2人の手を繋がせて「仲直り〜!」とか言うんですよ。でも結局、涼次の考えは変わらず、娘にプレゼントを渡してそのまま家出てくっていうこの世の終わりみたいな話で、案の定この回の放送後の荒れ方ハンパなかったし、「鈴愛の気持ち考えたらこの言葉が出てくるのもわかる」「これは仕方ない涼ちゃんが悪い」「死ねとか冗談でも言うな糞が」「年寄りも見てるんだから死んでくれはない」って賛否の意見どころか、なぜか『お前ら絶対ドラマ観てないだろ勢』にも飛び火して

「これはDVの構造そのもの」

「旦那を刺すシーンがなかっただけ平和でしょ」

「命をなんだと思ってるんだ」

みたいな、すいませんお金あげるんでちょっと黙っててもらっていいですかっていうのもあってカオスオブカオスだったんですけど、これね、もうちょっと丁寧にここまでのくだり描いてたら絶対こんなに荒れてないです。

だって、この放送の前々回くらいまで「娘、生まれる生まれない」って話やってんですよ。ぶっちゃけこっちは鈴愛が結婚したことすらまだ飲み込みきれてないのに、ちょっと目ぇ離したスキにガキ生まれてる〜〜〜!!??ってビックリしてたらいきなり時空ぶっ飛んで5歳の誕生日で別れ話、しかもここに至るまでの、あったであろう涼次の葛藤とか、鈴愛が育児に苦心してる姿とかもほとんど全部すっ飛ばしてて「映画監督になる、別れてくれ」「いや、死んでくれ」って、脚本書いてるアンタはわかってるかもしれないけど、見てるこっちはわけわかんなくなるし、いきなり脈絡無視でパワーワードだけブチ込まれたら、そりゃ荒れるだろっていう。ワンピースだってもうちょっと丁寧に空白期間描いてましたよ。しかもなにがおそろしいって絶対わざと雑に、確信犯でやってんですよ。いっつも聞いてもないことベラベラ喋ってるくせに、なんで肝心な部分は「汲み取ってください」みたいなスタンスなんだよ。

 

てな感じで、このシーンだけじゃなく『半分、青い。』の至る部分でゴリラ並みに強引な話の持っていきかたするんですよ。しかも「退屈な朝ドラに一石投じてやんよ」みたいな思想が透けて見えて、良くも悪くも大勢がイメージする『朝の連続テレビ小説』とはかけ離れてるから真面目に見てると軽く頭バグってきます。このドラマを見て「新鮮で面白い!」っていうのも「雑でつまらん」っていうどっちの気持ちもわかるし、それくらい人の感情をプラスにもマイナスにも大きく揺さぶってくるから北川悦吏子って脚本家はタチ悪い。

でも、個人的にはたしかにムカつく部分は山のようにあるんですけど、まだギリッッッギリこっちの『#半分青い』の世界も楽しめてるので、できるだけ最後までドラマ見届けたいと思ってます。ちなみに、実家のばあさんに「今回の朝ドラ見てる?」って聞いたら「寿命縮みそうだからとっくに見てない」つってました。ふぎょぎょ。