このリストにめちゃくちゃ納得いかなかったので改めてOfficial髭男dismの一生聴ける名曲を10曲選びました。これが俺の非公式髭男dismだ。
夕暮れ沿い
歌詞の内容はゲロ吐き散らかすほど切ないのに、メロディが軽快過ぎて聴いてると「泣きながら笑う」という意味のわからない状態になってしまう、この世で一番アガる腰振り失恋曲。
そして音源も最高なんですが、ライブバージョンがあまりにも鬼。全員がそれぞれの持ち場だけじゃなく色んな楽器を弾きこなし、さらに歌も歌える。「音楽のスキルの素の強さ」こそが髭男の最大の魅力。Official髭男dismは「ゴスペラーズ×東京スカパラダイスオーケストラ」の融合モンスター。
parade
髭男がつねづね掲げてる「グッドミュージック」この言葉を体現するかのような多幸感に満ちた最強ハッピーソング。
Aメロの
「(ンッ)いッッ!つだってなんかありそうなっ!」
「(ンッ)どッッ!この街にもありそうなっ!」
「(ア゛ッ)リッズムに乗って始めっよう!」
この(ンッ)(ア゛ッ)のコブシの効かせ方が最強。綺麗に伸びる高音だけじゃなくソウルフルで荒々しい声も出せるこのギャップ、野良のポメラニアン。
愛なんだが…
「気持ちのすれ違いから別れてしまったけど君の大切さに気づいてもう一度やり直したい」系の曲が親よりも好きなんですが、それ系のトップを独走してる聴く恋愛映画。1番の彼女が言う「どうせ愛なんか」と2番の僕が言う「どうせ愛なんてさ」のこの「どうせ」の意味の違いに土下座させられる。
男女の恋愛観の違いだとか気持ちのすれ違いだとか、そういうのも引っくるめて君を幸せにしたいという気持ちが痛いくらい伝わる最強のラブソング。
Happy Birthday to You
ドラムのハイハット音が気持ち良すぎてヨダレの出る静かな麻薬曲。
歌詞がとにかく最高で「Happy Birthday to You」という言葉を単純な「誕生日」じゃなく「生まれ変わった日」という意味で使っていて、特に2番の
「どんな素敵な人でも 鏡の前で悩み続けてる だからこそいつになっても歌声は 誰の心にも届く」
は、アルバムタイトルにもなっている『MAN IN THE MIRROR』(マイケルジャクソンの曲に由来し「世界を変えていきたいのなら、人生を変えたいのなら、鏡の前にいる自分から変えていこうよ」という内容から)きているらしい。あまりにも天才が過ぎる。
ニットの帽子
イントロのピアノ、間奏の主張の激しすぎないギター、ただただリズムを一定に刻むドラム、ベース、オシャレなジャズバーでかかってそうな雰囲気を醸し出しながら、歌詞の内容は幸せな思い出が一生消えない傷となって自分に襲いかかってくる絶望感。その中で「ニット」と「きっと」でさりげなく韻を踏む作詞家としてのぬかりなさ。
その完成度にテキーラ吐き散らかす超名曲バラード。
55
歌詞はただ「酒飲んで騒いでイエエエ!」っていう曲なんだが、ラップ、ボイスサンプリング、「どこで拾ってきたんだそれ」みたいなわけのわからない音が耳爆発するくらい次々とダダ流れし続けるド変態曲。
ライブだと客全員「麻薬やってんのか」ってくらいに盛り上がり狂う。『音を楽しむ』という音楽の本質を地でイキまくってる。
たかがアイラブユー
ドゥーーーーン…ぺエフゥーーーーー!エエフゥーーーーー!ウウヘエーーーーー!ウウウヘエーーーーー!ニョライニョライニョライニョライ…ぺエフゥーーーーー!エエフゥーーーーー!ウウヘエーーーーー!フゥーーーーーーン…
…デレデスデッデッデスッッッ!!
愛して〜〜〜るッッ…またはそれに準じた言葉〜〜〜を…
ここがどうしようもなく最高…このイントロのタメ、そして2番始まり前の一瞬の無音からの、
「ハァ」
どうしても〜〜
のタメ、引きつけて引きつけて一瞬で爆発する。気持ち良さの爆発。「エクスタシー・オブ・ミュージック・エクスプロージョン」の使い手。それがOfficial髭男dism。「タメ」の上手さが聴く大谷翔平…
相思相愛
「悲しい歌ほど韻踏みがち」な髭男の曲のなかでも恐ろしいくらいの韻のわんこそば。ラスサビの、
「相思相愛」「じゃない」「〜愛はない」「今後一切」「いない」「〜もんじゃない」「〜たまらない」「〜もうおしまい」「〜なってください」「相思相愛」「サンキューグッバイ」
口の気持ち良さと歌詞内容の救いの無さ、タイトル『相思相愛』のハッピーな響きとの落差に落差に全臓器が弾け飛ぶ。
Amazing
死ぬまで耳から離れないドキャッチーな暴れギター、意識がトビそうなほどしつこく鳴り続けるシンセ音、打ち込み、『Pretender』の後に聴くと脳のシワが倍になる。
曲構成も素晴らしく、2番の「目を覚ませフリィィダァァア゛ァ゛ァムッッッ!」の最強のがなりからサビに行かずCメロに入ることで一気に曲が開き、ラストはまたAメロに戻る…この無限ループで頭狂う変態曲。
ペンディング・マシーン
55、Tell Me Baby、たかがアイラブユー、Amazing、最後の恋煩い…「欲しかったOfficial髭男dism」が鬼のメガ盛り。家で聴きながら「こっ、コレコレェ〜〜〜!!キモチイイイイ〜〜〜!!」と全裸で叫び倒した。
特筆すべきはやはり「韻」。Official髭男dismといえば、藤原聡の歌詞といえば韻と言っていいほど「髭男×韻=性癖」の方程式が成り立つ。もう逆に踏んでない部分を探したほうが早い。親の仇かのように踏んで踏んで踏みまくる。
曲を液体にして注射器から体内に入れたい。それくらいずっと飢えていた「俺にとっての髭男」がここにはあった。「いろんなおとがなっててたのしい」というヒトが抗うことができない本能をひたすら刺激してくる電子ドラッグ。
聴くと「今、俺に話しかけたら死ぬぜェ…?」と目がギョロギョロして「ヤクザ映画観た後」のテンションになる。その姿は極めて不審な、完全に「犯罪者予備軍」の様相を呈していた。外で聴いたら色んな意味で終わっていた。 何回聴いても曲の流れ、メロディーラインが1ミリも理解できない。曲というかもはや迷路。思考回路が爆発する。QuizKnockの問題よりもムズい。てゆうかもう脳ミソいらねぇ。今すぐに街中で大音量で流して逮捕されたい。
以上10曲でした。Official髭男dism、とにかく聴けこのリズムとスペシャルなソウル…