朝マックの「ハッシュポテト」がうますぎて怖い。
丸く揚げられたイモ…サクサクとホクホク…「奇跡」としか言いようのない最高極まりないバランス…初めてハッシュポテトを口にしたとき「こんなにうまい食べ物がこの世に存在していいのか」とこれまでの人生の価値観が180度変わったのを今でも覚えている。
そしてなにより、こんなカロリー爆弾のような食い物を「朝に食う」という背徳感…これがたまらない。
「朝はスムージーしか口にしないんで…」
とほざく腐れ自称青年実業家の無駄にテカったツーブロックの頭をポテトでフルスイングする感覚…金?地位?名声?そんなものはハッシュポテトの前ではまるで「無」。朝にハッシュポテトを食べることができる自分、それが全てだった。
が…毎朝のようにハッシュポテトを食べるたびに、いつしかある衝動に駆られる自分がいた。
「朝以外もハッシュポテトが食いたい」
食いてぇ…朝だけじゃなく昼も夕方も夜も深夜も…雨の日も雪の日も…ハッシュポテトが食いてぇよ…その想いは日に日に強くなっていった…
なんでだよ…なんで朝しかハッシュポテト売ってくれないんだよ…オイ…くれよ…ハッシュポテトくれよ…なぁ…頼むよ…ハッシュポテト食いたいんだよ…くれよ……
自分の中の「悪魔」を抑え込む日々…一歩間違えれば昼のマクドナルドに出向き、
「ハッシュポテト出せ、店にあるハッシュポテト全部このカバンに入れろ」
と店員を脅していたかもしれない。そんなある日、マクドナルド公式ホームページの「お客様相談窓口」にこんな質問を見つけた。
Q.ハッシュポテトが大好きなのですが、レギュラーメニューにはできないの?
A.貴重なご意見ありがとうございます。現在、レギュラーメニューとしてマックフライポテトがあり、ハッシュポテトと合わせて両方をご提供することはキッチンのシステム上難しいため、朝食の時間帯でのみご提供させていただいています。
「大好きなのですが…」
「できないの…?」
この敬語とタメ口が混ざったバカの文章…ハッシュポテトを欲するがあまり狂ってしまいそうな自分を必死に隠しながら書いているのがひしひしと伝わってくる…俺だけじゃなかった…ハッシュポテトによって人生を変えられた人間は俺だけじゃなかった…そんな安堵感と同時に、言いしれぬ違和感が胸に去来した…
「キッチンのシステム上難しい」
キッチンの…システム上…難しい…?いや…そんなハズはない…マクドナルドぞ…?天下のマクドナルドのシステムですら制御できないほどの問題が…このハッシュポテトにあるだと…?
おかしい…なにかが…おかしい…
ハッシュ…ポテト…?
ハッ……シュ……
「まさか」と思い、震える指で「ハッシュ」の語源を調べた…ハッシュとは一般的に「細切りで炒められた料理」という意味らしい…が…
https://ja.wikipedia.org/wiki/ハッシュ
- ハッシュ、ハッシュ値 - データから算出した小さな値。各データを区別・表現する目的に用いる。
- ハッシュ関数 - データからハッシュ値を算出する関数、そのコンピュータ技術。
…
…
…
- hash (Unix) - Unixコマンド
- ハッシュタグ
- 「#」記号
- ハッシュ関数 - データからハッシュ値を算出する関数、そのコンピュータ技術。
- 大麻を表す隠語
お…俺はとんでもねー闇に足を踏み入れてしまったのかもしれ…