kansou

ミクスチャーブログ

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ヒマなら家で肉を漬けろ

最近はひたすら家で肉を漬けてます。

 

外でうまいメシが食えないのならウチでうまいメシを作ればいい。とても簡単なことだった。結果、肉を漬けてる。肉は最強。

そのへんに売ってる安い豚肉ブロックを醤油、砂糖、ニンニク、みりん、水で作ったタレと鍋の中にブチ込み、漬けるだけ。しょっぱい味が好きなら醤油を多めに入れたっていいし、甘い味が好きなら砂糖を足せばいい、ニンニクが好きならニンニクを足したっていい。好きにすればいい。どうしたって肉にしかならないのだから。肉は自由だ。

 

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次に鍋に火をかけ、肉が完全に漬かるのをひたすら待つ。漬かるまでのあいだ、なにをしてたっていい。音楽を聴いたっていいし、映画を見たっていい、本を読んだっていい。好きにすればいい。仕事をしながらでも肉は漬けられる。肉は自由だ。たまに肉を見て、ひっくり返す。それだけでいい。

鍋より一回り小さいフタを肉の上に乗せながら漬けるとなおいい。フタがないならアルミホイルをぐしゃぐしゃにして乗せればいい。それがなければ皿を乗せたっていい。

『それは「漬ける」じゃなく「煮る」だろ』

細かいことは気にするな。肉がタレに漬かっていればそれは「漬ける」だ。肉は自由だ。

 

肉がタレに浸かりながら火が通りどんどん色味をなくしていくのを見るとなんとも言えない気分になる。

本当にいま自分は肉を漬けているのか、それとも肉に漬けられているのか、なにもわからなくなる。俺から見ればこの肉はまぎれもなく「俺に漬けられている肉」だが、肉から見ると俺は「肉を漬けている肉」だ。ということは、この漬かっている肉よりもある意味肉を漬けている俺のほうが「肉」なんじゃないか…

こんなふうに少し見方を変えるだけで世界はアッサリと姿を変える。見上げていた青空は本当に青空なのか、枯れた花は本当に枯れているのか、抱いていた夢は本当に叶えたい夢なのか…

 

なんで寝る前にオシッコいかなかったのか、なんで何回も失敗してるのに「よく振ってからお飲みください」に開けてから気づくのか、なんで早起きした日に限って電車遅れるのか、なんで家出る前にスマホ充電しておかなかったのか、Wi-Fiにつないでると思って動画ガンガン見てたらなんで4Gになってるのか、なんでシャンプーとリンス同時に使い切れないのか、広告で出てくる漫画絶対つまらないのになんでクリックしちゃうのか、リアルタイムでやってるテレビ番組なのになんで「早送り」ボタン押しちゃうのか、おいしくないのわかってるのになんでコンビニのワゴンセールになってる変な味のポテチ買っちゃうのか、なんでいっつも爪切り見つからないのか

 

そんなことを考えて数時間後、肉が完成した。

 

 

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肉。肉です。どこからどう見ても肉。圧倒的な肉。

 

そして食べる。ただ目の前にある肉と向き合う。好きな味のタレに漬かった肉がまずいわけがない。知らない人もいるかもしれませんが、肉はうまい。

一緒に酒を飲んだっていいし、酒が飲めない人は水かお茶かジュースを飲めばいい。ここは自分の家、自分の城だ。誰に強制されることもない。好きにすればいい。肉は自由だ。

 

家ですることがない?なら肉だ。肉を漬ければいい。肉を漬けて、そして肉を食えばいい。

 

肉を食うだけで人生に勝った気になれる。肉を食ってるときは誰もが王様。

どうも、キングブーです。時ィイにはァア〜…