ジャニーズアイドルが最低男や不幸男や犯罪者や復讐者やサイコパスの役を演じる「闇ジャニーズ作品」を愛してます。
なかでも、嵐のメンバーによる闇のジャニーズ作品が最高で、ふだんのメンバーの輝きゆえに、イメージとかけ離れた役を演じれば演じるほど闇も深くなる「闇嵐」作品を紹介します。
大野智
闇・大野の魅力は「ギャップ」。バラエティ番組で見せるいつものフワフワとした掴みどころがない大野智を知れば知るほど、とまどいながらOne Love。
・ドラマ『魔王』
大野智の演技は一言で言えば「消える」。作品ごとにまったく違う顔を見せ、そこに「大野智」をいっさい感じさせない。特に魔王・成瀬領は復讐の鬼となり、計画を淡々と実行していくその冷酷さと美しさに窒息。
・ドラマ『鍵のかかった部屋』
逆に大野智の「無口」「なにを考えているかわからない」という元々の特性を120パーセント増しにしたのが、榎本怪。立場上「正義」のはずなのに、その不気味さゆえ事件が解決しても「まったくスッキリしない」異常ドラマ。
ほぼ変わることのない表情、上がることのない声のトーン、仮面が張り付いたようなその顔が本当にたまらない。
二宮和也
闇・二宮の魅力は「純粋」。怒り、悲しみ、憂い、迷い、それを全身全霊でありのままに演じることができる。だからこそ怒りの演技のシーンは見ていてこっちが怒られてるような気持ちになって漏らすし、悲しいシーンは一緒に死にたくなる。
・映画『青の炎』
「苦悩する青年」を演じさせたら二宮和也の右に出る役者はいない。母と妹を守るため完全犯罪を企てる憂う少年・櫛森秀一。少しずつ底に沈んでいく秀一の姿は息を呑むほど美しくも儚い…焼酎『百年の孤独』を見ればニノの顔を思い出す。
・ドラマ『ブラックペアン』
性格は超がつくほど傲慢だが腕は超一流の外科医・渡海。「実力」という名の剣を相手のノドに突き刺しながら正論を捲し立てるニノに罵倒されたい。
・映画『検察側の罪人』
「ニノに罵倒されたい…」3秒前の俺の夢を漏れなく叶えてくれる…沖野の恫喝を目覚まし時計にして毎朝起こされたい。
松本潤
闇・松本の魅力は「オーラ」。ふだん圧倒的なアイドルオーラがあるからこそ、それとは正反対の地味な役、影のある役を演じたときにより光によって闇が深くなる。
・ドラマ『スマイル』
本人はなにひとつ悪いことしていないのに環境ゆえにどんどん最悪な方向に転がり落ちる青年・ビト。
ふだん見てるこっちが失明するほどの輝きを放つ「松潤」はどこにもいない。だからこそ、前述したように「ビトが可哀想になればなるほど松潤が際立つ」という意味がわからない現象が起こる。
・映画『ナラタージュ』
結婚していながらそれを隠し生徒と思わせぶりな関係を続けるどうしようもないドクズ教師・葉山。
「40%まで目力を抑えた」というくらい、いつもの「松潤」は抑え込まれた役のはずなのに、その一挙手一投足に釘付けにならずにはいられない。葉山がただじっと泉を見つめるだけで画面から色気がエロが溢れ出る、溢潤(あふじゅん)。
櫻井翔
闇・櫻井の魅力は「知性」。頭が良いからこそ、闇の人物を演じたときほかの誰よりも「うさんくささ」「底知れなさ」が際立つダークライ翔。
・ドラマ『ザ・クイズショウ』
人をおちょくり振り回し壊すカリスマクイズ司会者・神山悟。イラつく演技をするときの櫻井翔は圧倒的な闇。「実は後輩(横山裕)に支配されてるだけ」という裏設定もたまらない。
・ドラマ『家族ゲーム』
常軌を逸した学習方法で教え子どころか家族もろとも破壊し再生する変態サイコ家庭教師・吉本荒野。
元々は古くからある作品のリメイクで、主演の吉本は松田優作や長渕剛などワイルドの塊みたいな男たちが演じていたが、改めて櫻井翔がこの役を演じるからこそ、従来の家族ゲームにない「優しく物静かな委員長が狂った」恐ろしさを感じる。
・CM『三井不動産』
突然4人に分身する櫻井翔怖すぎる
相葉雅紀
闇・相葉はいない…相葉ちゃんに「闇」なんかあるわけないだろ、いい加減にしろ、中華屋の息子だぞ?誰もがそう思いたい…だからこそバラエティでふとした瞬間の「無表情相葉」が本当に本当に怖くてゾクゾクする。
たのむよ…もっと…もっと闇嵐くれよ…『最後の約束』のもっとドギツいバージョンくれ……