近所のスーパーのトイレ入ったんですよ。
いつものように用足して、ウォシュレットのボタン押したんですね。
「おしり」ポチー
ウォシュレット「ウイーーーーーーン……ブッ、ブシャアアアアッッッ!!!!アアアッッ!!アッッアアアッッアアアアアアアアアアア!!!」
…
ちょっ、勢い強ええな…
ウォシュレット「ブシャアアアアッッッ!!!!ブッッッシャアアアアアアアッッ!!アッッアアアッッアアアアアアアアアアア!!!」
強弱ボタン見たら思っクソ「強」で。
「いや前使ってた奴どんだけ門かてぇんだよ大阪城かよ。難攻不落かよ」って思って。最初余裕こいてたんですけど、
ウォシュレット「…ァッァアアアアアッッッ!!!!ブッシャアアアアァァァアアアアアーーーーーー!!!アッッアアアッッアアアアアアアアアアア!!!」
いや…ちょっと強すぎ…痛い痛い……もうこのままじゃ俺の門がちぎれるから…そ、そろそろいいかな…
「弱」ポチー
ウォシュレット「ブッッッシャアアアアッッッ!!!!アッッアアアッッアアアアアアアアアアア!!!ブシャッッッッ!ブシャアアアアアアアアアア!!!!」
俺「…」
「弱」ポチー
ウォシュレット「アァァアーーーーーーーーッッッッッ!!!ブッッシャアアアブシャッッブシャアアアアアアアーーーーーーー!!!!」
ボタンぶっ壊れてらぁ
ウォシュレット「ブシャアアアアアアッッ!!!!!アッッアッッアアアーーーーーーーーーーッッ!!!ブッシャアアアアアッアッツアアアアッッ!」
まってまって。一回。一回。一回止まって。
「止」ポチー
ウォシュレット「ウゥゥゥウウウウウンッッッ……」
ハァハァハァハァ……やっ、やっと止まっ、
ウォシュレット「ヴヴゥヴゥゥヴウウウウウンッッ!!!」
ちょっ、まっ、
ウォシュレット「ブッッシャアアァァァアアアアッッッッッ!!!アアゥンアァァァゥゥンァアアアアアーーーーーーーッッッッ!!!ブシャブシャアアァァァァアアアアアアアアッッ!!!」
じ、地獄……
イデデデデデデデデデ!!!やめろオイ!!!もうやめろ殺すぞ!!!殺すぞコララアッァァアアアアア!!!
「止」「弱」「止」「弱」「止」ポチポチポチポチッッ!!
ウォシュレット「ブシャアアアアアンアンアンアナナアアアアアアアアア!!!!ブシャアアアアッッッ!!!!アァァァアアアアアーーーーーー!!!アッッアアアッッアアアアアアアアアアア!!!」
…た……たすけて……
もう「死」を覚悟しました
…が、人は死の淵に立つことによって眠っていた真の力が目覚める…ひとつの閃きが頭をよぎったのです
「ビデ」
そう、止まらないのなら、反らせばいい。
「ビデ」ポチー
ウォシュレット「ウィイイイイイイィィィン………」
ど…どうだ……
ウォシュレット「シャァァアアアァァーーーーーーッ………ァァアンァッァァンシャァーーーーーーッ……」
勝った……
俺は大きな戦いに勝利した。これで門が攻撃されることはない。極限状態のなかで、またひとつ成長できた自分が、少し誇らしくなった…
ウォシュレット「シャァァアアアァァーーーーーーッ………シャシャァァアンァッァァンシャァーーーッ……」
まて…
ウォシュレット「ァァアアアァァーーーーーーッ………ァァアンァッァァーーーーーッ……」
…
「止」ポチー
ウォシュレット「シャァァアアアァァーーーーーーッァァアーーーーーーーーーッッ……シャァァアワーーーーーーー……」
攻撃対象が門から外壁に変わっただけじゃねぇか
まったく意味ねぇ。むしろ攻撃範囲が広がったぶん、被害はデカくなってるだろ。なんか当たりすぎて気持ち悪くなってきた…マジで死ぬ…も…もうこうなったら最後の手段に出るしか、、、
ウォシュレット「シャァァアアアァァーーーッッ……シャァァアワーーーーー」
左手でウォシュレットをおさえ、
右手で素早く尻を拭き、
左手で水勢を止めたまま、
俺「すっ、、、、すいませェエエエエエえーーーーーーーん!!!」
シーーーン………
俺「すっ、すいませェエエエエエええええん!??店員さァァァアアアん!??」
店員らしき男「…はいーーー?どうされましたー?」
俺「あのッッッ!!ちょっ、ウォシュレット壊れてるみたいでェェェ?とっ、止まらないんですけどォォオオ……!???」
…
その後、店員が数名やってきて、色々バケツとか持ってきて、床とかそのへんがビッチャビチャになりながら、色んなモノ見られながら、およそ数十分による格闘の末、俺とウォシュレットとの闘いは「完全敗北」という形で幕を閉じた。
ふつうに「お前壊してんじゃねぇよバカ」みたいな目で見られた。
幸せな人に「前世でどんな徳積んだの?」とかよく言いますけど、逆に俺が前世でどんな大罪犯したんだよ。