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小細工なしでまっすぐ抱きしめてくれるOfficial髭男dism『Laughter』感想

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感想「おっきい……」

 

その一言に尽きた。これまでの曲の中でも圧倒的に「デカい」ロックバラード。これだけのクソデカ曲を結成8年デビュー2年で出せるとかOfficial髭男dismマジでどうなってるんだよ。高音域よりも低音域に重きを置いたアレンジで、決して派手じゃないのに一歩ずつ音が上がっていく感じと、とにかく一音一音が粒立って立体感が見えるくらいハッキリしてるから、曲時間5分50秒にも関わらず1秒もダレることなく聴ける…なんだこのデビュー25周年で出すみたいなスケール感…なにより、このデカさを歌と歌詞と演奏で真正面から作りあげてる…小手先じゃなく地肩の強さだけでこれを表現してるのがもうワケわかんねぇ

イントロからギターの壮大で重厚でビリビリしてマジで大地の強さ感じて、そこからAメロBメロとベースとストリングスがベースが徐々に絡んでいってフワッ…と風が吹き抜けたかと思ったらサビ前のドラムで一気に助走つけてサビで大空に羽ばたいていく感じ。歌詞よりも先にメロディが曲のテーマ表してる、理解よりも先に感じられる、こんなもん泣かないわけねえ。Pepperでも泣くだろ。大好きな人にまっすぐ目見て「好きだ」って抱きしめられてるようなもんなんだから。「好きだ」「嫌いだ」って曲じゃないが、ある意味どんな曲よりも「ラブソング」だよ。

 

去年、髭男のホールツアー『Traveler』行ったんですけど、2,000人入るか入らないかのキャパの小さい会場なのにアリーナとかドームのスケール感でやるんですよ。声とか会場ヒビ入るんじゃねぇかってくらいデカいし、楽器の音とか奥行きが凄すぎて前から聴いてるのに四方八方いろんなとこから聴こえて、本当に髭男の音楽に包まれた気がして…最初は俺の耳と頭がとうとうおかしくなったんかって思ったんですけど、終わった後に一緒に行ったやつが、

「髭男に…抱きしめられたんだけど……」

とかウットリした目で言ってて俺より重症でした。Official狂男dismでした。俺もあいつも会場にいた全員狂男(キョウダン)でした。髭男の音楽って5万10万っていう人間に一気に届ける遠さと同時に、目の前にいる俺にもお前にも、文字通り「一人ひとり」に届けるような近さもあるんですよ。

 

この『Laughter』聴いてると、ライブのときとまったく同じもの感じる。バカデカい歌声で、演奏で、歌詞で、メロディで、アレンジで、聴いてる人間の人生ごと包み込んでくれる。とにかくデカくて優しすぎる。少し前に「Official髭男dismが無理」とかいうタイトルのクソnoteが拡散されてたみたいに髭男のこの優しさがウザい、キツいってやつもいるだろうし、めんどくせえこと言ってくるやついっぱいいると思うんですけど、それすらも肯定も否定も受け止めて、許して、包み込んで、歌う。それを爆発させたのがCメロ終わりの、

 

「アラララララァァァァ〜〜〜〜〜〜〜!!(ラーーー!ラーラララー!ラーララララーーーーーララララララーーー!)ウゥウゥウウゥ〜〜〜〜〜〜!(ラーーー!ラーラララー!ラーララララーーーーーララララララーーー!)オ〜〜〜オォォオォォオオオォォォ〜〜〜〜〜〜〜!!」

 

なんじゃないかと思ったし、この先いろんなこと全部片付いて、今まで通りライブできるようになって、髭男好きな人間でデカい会場パンパンに埋まって、最高の音聴きながら、手叩いて、体振って、それでライブのクライマックスでこの部分全員で歌ったら、たぶん気持ち良すぎてぶっ倒れると思う。それで心から笑いたい。

 

Laughter

Laughter

  • 発売日: 2020/07/10
  • メディア: MP3 ダウンロード