※10/23追記更新
ガールズグループプロジェクト『Nizi Project』をキメてしまった。
デビューを目指す一万人強の候補生の中から、
・オーディション:10,000人→26人選抜
・東京合宿(5日間):26人→13人選抜
・韓国遠征(180日間):13人→デビューメンバー選抜
と、ふるいにかけていく過程を余すことなく見せるガチンコファイトクラブよりもガチなオーディション番組。
でも、俺そもそも見る前にNiziUデビュー曲『Make you happy』のジャケ写ガッツリ見ちゃってて、曲もめちゃくちゃ聴いてて。こういう番組の醍醐味って「誰が選ばれるか」のドキドキ感だからメンバー振り落とし式のオーディション番組を今から楽しめるんかって不安だったんですけど、0.000001ミリも問題なかった。単純に名前と顔全然覚えられてなかったし、メンバーの名前がローマ字表記だったからよくわからなかった。このときほど自分の記憶力と学のなさに感謝したことない。
ジャケ写見ても問題ない理由はもうひとつあって、メンバー全員オーディション参加時とデビュー後の雰囲気、ぜんッッッぜん違ぇ…候補生はほとんどが10代、なかにはまだ中学通ってるメンバーすらいて、マジで全員豆苗かってくらい成長早い。俺が無の表情で仕事して帰って浴びるように酒飲んで風呂も入らねぇで寝落ちしてる一日の間に彼女らは人生変えてる。
一日、数時間どころか、画面に映るたびに表情もパフォーマンスもガンガン成長して、俺、数分前まで「あー…こりゃキツいな…ぜってー落ちるな」って思ってた候補生見て、数分後に涙流しながら「て、天才や…この子は…まぎれもなく天才や…神に愛されて生まれてきた子や…」って涙流した。手のひら返しのスピードでトンネル掘れる。
たとえば、前半ほとんど目立つことがなかった候補生のひとり「マユカ」。韓国合宿をかけた最終選考の時点で、キューブ(歌・ダンス・スター性・人柄の項目ごとにもらえる、揃えるとデビューできる宝石)1個も獲得できてない確実にこの時点で当落線上にいた一人。が、そこで行われたグループでのパフォーマンス、完全にゾーン入ってた。歌と踊りの鬼「舞鬼」でした。
マユカが歌い出した瞬間にプロデューサーのJ.Y.Park(餅ゴリ)が「え!?誰この子!?こんな子おった!?」みたいな感じで書類めくりまくるんですけど、俺も完全に同じリアクションした。
それで最終的にJ.Y.Parkに鬼ホメされて、
「来てください…ダンスも上手でした。歌も上手に歌えました。スター性もとても目立っていました…」
つって一気にキューブ3個ゲットしたとき、ワールドカップの決勝くらいテンション上がった。キューブを受け取ったマユカの嬉しそうな顔見ながら、俺はハイボールグイって飲み干して「サンライズ…」って呟いた。太陽の子がそこにはいた。そこからメンバー入りまでの道のりはマジで主人公。アニメ化してほしい。
そんな「成長」と「覚醒」の瞬間を見ることができるのが最大の魅力。このマユカをはじめ、普通の女の子がスターに駆け上がるまでの圧倒的なドラマ性ともうひとつ、元々プロになるためのレッスンを受け続けていた「JYP練習生」たちの物語が激アツ。
彼女たちはオーディションの段階で他の参加者たちよりも基礎能力が高く、だからこそある意味「うまくできて当たり前」「受かって当たり前」の状況になってる。これは何より一番に「どれだけ成長したか」を重視するNizi Projectにおいてはある意味、めちゃくちゃ不利な部分でもある。でもそれぞれがプレッシャーの中で葛藤したり悩んだりしながらも、そういうのを全部受け止めて吸収して、名実ともにスターになっていく瞬間、全身震え上がるくらい興奮する。
なかでも永遠に脳髄に焼き付いたのが「ミイヒ」。そもそも全体の中でも常にトップクラスの実力とアイドル性を兼ね備えてて、J.Y.Parkはじめ周りの期待値も要求されるレベルも高いっていう中で、韓国合宿の個人ステージで披露したWonder Girlsの『Nobody (Rainstone remix)』
は…?女神(アテナ)………?
ミイヒの凄さは「ギャップ」。パフォーマンス10秒前まで「おねがいしまぁす」って3歳児みたいな舌足らずで喋ってたのに、イントロかかった瞬間「世界中の人間が私を見てる」みたいな雰囲気出す。あまりの表現力にJ.Y.Parkが思わず、
「ハッハァ……グゥェ……上手すぎる……ヴォェッ……」
って卒倒するんですけど、俺もすごすぎて吐きそうになった。この世のあらゆる「魅力」を集約したようなパフォーマンス。宗教だったら一発で入信してた。で、またパフォーマンス終わったら「ありがとぉございまぁす」とかのんびり喋ってて「さっきまで歌ってたのマジで誰だよ…」ってなった。こわすぎる。
「最初のワンフレーズ、歌い始めた瞬間にキューブをあげようと思いました…」
ってJ.Y.Park言ってたんですけど、俺はマンション買ってあげようと思ったから。
このミイヒ筆頭に「個」の力も高いのがNiziUなんですけど、これがグループになったとき、さらに大爆発、ビッグバンが起きる。1+1が2兆なんですね。特に好きなのはリマ、ミイヒ、アヤカの3人が披露したI.O.Iの『Very Very Very』。冗談抜きで10000000チャクした。
ステージにあがるたび鬼の成長力をみせるアヤカ、中に何人いるのかわからなくなるほど曲によって人が変わるミイヒ、最初から最後までいっさいのスキがなく完璧なパフォーマンスを披露し続けたリマ、最強のバランス…どこにいけば金振り込めますか?
なにより、この成長を生んでるのがJ.Y.Parkの「プロデュース能力」にあって、特にメンバーの個性を尊重する、いわゆる「肯定力」、一人ひとりの短所を決して否定せず、長所を伸ばすことに重きを置く指導スタイルは安心感のかたまり。見てて不快感が一切ない。その上で、ただ褒めるだけじゃなく「ここを伸ばせばもっと良くなる」みたいなことを技術面でも精神面でもしっかりと伝える。
それを受けて候補生たちはお互いの足を引っ張ったり、蹴落としたりすることなく、ひたすら自分たちができる最大限の努力をして「高め合う」。そこにソーダより爽やかな「青春感」生まれる。しかも「順位」がちゃんと出る。審査はガチ中のガチ。そこにいっさいの妥協はない。前回どれだけ良い評価を得ようが少しでもサボリが感じられた人間にはそれ相応の評価が下されるし、反対に今までビリだろうが死ぬ気で努力した人間には心からの賛辞とキューブが贈られる。
真っ直ぐすぎる「青春感」と真正面からぶつかってく「ガチンコ感」によってメンバー同士の絆がどんどん強くなっていって『NiziU』というグループが出来上がってく。この過程を余すことなく見させられたらそりゃ推すだろ。この星ごと推す。
なにより素晴らしいのが、最終選考まで残ってるメンバーみんな「良い」。「こいつはちょっとな…」とか思うのが一人もいない。マジで全員幸せになってくれ…って心から思う。最終オーディション前にメンバーそれぞれの親からビデオレターが届くんですけど、自分の親のターンじゃないのにみんな泣いてるんですよ。他人の親見て泣けねぇよ普通。どんだけ心キレイなんだよ、真っ白じゃねぇかよ。頼むからそのままでいてくれ…絶対にTwitterやらないでくれ…
最初は「この子歌うまい」「この子かわいい」くらいの軽い気持ちで見始めてたハズが、回を追うごとにどんどん『Nizi Project』というグループそのものに没入していって、最終的には「誰が」とかじゃなく、Nizi Projectに関わるすべての全員を応援して全員の成功と幸せを願う俺がいた。気持ちだけはJ.Y.Parkだった。俺が「来てください」言いたかった。
メンバーの親からビデオレターが贈られてくる場面があるんですがマジで「俺が」出てくるのかと思った。
そして、このオーディションをふまえた上で聴くプレデビュー曲『Make you happy』、完全に涙腺が終わります。J.Y.Parkが込めた期待と少女達の希望、夢そういう目には見えないものが全て具現化された究極に矢印が真っ直ぐ向いてる曲。特にサビのニナが歌う「その笑顔見てるとき ほんと幸せ」の
「ほんっっとッ…!」
マジで……ただの「幸せ爆弾」………シンプルに……生まれてきてくれてありがとうございます……の気持ちになる……もう親…オレオレ詐欺じゃなくてNiziUNiziU詐欺されたら2秒で振り込む……
…それでNizi Projectを見終わって、無料期間のうちにさっさとHulu解約しようと思ったんですけど、
なんか一週間ごとに更新される「個人スポット回」始まってて…たぶん一生退会できません。『make Hulu happy』かよ