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Creepy Nuts隠れた名曲10選

掘れば掘るだけ合法麻薬溢れ出す音楽温泉Creepy Nutsの隠れた名曲10選。※名義、コラボ、参加曲含む

 

シラフで酔狂

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2013年に発表されたCreepy Nutsの処女作。曲中ですでに「たりないふたり」「トレンチコートマフィア」などが登場していて今聴くと進撃の巨人なみの怒涛の伏線回収で心臓捧げたくなる。

今よりもコンプレックス全開、「酔えない」「吸えない」2人のねじれにねじれた自虐と卑屈、開き直り、酔って騒ぐだけの奴らへの毒と圧倒的なスキルへの自信を綴ったリリックと、ゆったりしたビートの酔いどれ感が超気持ち良い。シラフでベロベロになれる聴くコカレロ。

 

SOS! feat. Creepy Nuts(androp)

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andropとのコラボ楽曲。「夏の楽しさ」だけを歌ったandropのサビ部分と、「夏の糞さ」だけを歌ったCreepy Nutsのラップ部分のミスマッチが陽キャと陰キャの殴り合いが面白すぎる(結果100対0で陰キャがマウント取られまくってボコボコにされる)

 

R.I.P.(Track by DJ松永)

R-指定ソロアルバムでDJ松永がトラックを提供した楽曲で実質Creepy Nutsの前身。トンネルの中にいるような陰鬱なメロディと、ゴリゴリに尖ったリリックのアングラ感マシマシ、徹頭徹尾THEヒップホップ、ラップ正常位かましててシンプルにエロくてカッコいい。聴いてると「このとき絶対モテてただろ」ってなる。

 

Dr.strangelab(Track by DJ松永)

2分弱の短い曲時間の中にゴリゴリにテクニックを詰め込んでる曲。

蛇の如くグニャグニャしたDJ松永の変幻自在のトラックと、それを完璧に乗りこなすR-指定のフロウの凄まじさ、特にラスト30秒徐々に速くなるビートに合わせてバシバシ言葉を当てていくサマは神業。メチャクチャ上手いシューティングゲーム見てる気になる。

 

すれ違い狂想曲 feat. コッペパン(DJ松永)

DJ松永のソロアルバムにコッペパン (R-指定, KOPERU, たまこぅ, ペッペBOMB)が参加した楽曲。

一聴で耳に残るキャッチーさと聴けば聴くほどハマっていくスルメ感を両立させたDJ松永の変態的なトラックの真骨頂を味わえる。舌噛みちぎる超舌ラップと情報量に脳のキャパがパンパンになりそうになるのに、途中途中のピー音など随所に挟み込まれるユニークな仕掛けによってまったく聴き疲れない怪曲。

 

Daydream feat. KOPERU,R指定,MUMA,LB(LBとOtowa),TARO SOUL,TOC(DJ松永)

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メロウでノスタルジックなトラック、すでに涙の洪水なにかの間違い。

「ネクタイをしめ向かった面接 抱きかかえるベイビー

気の知れたフレンズ ネクタイのしめ方間違ったフレンズ

残されたファミリー 今合わす手 レンズ刻み込む刹那

色あせりゃセピア 捨てちまえば本当の夢になる

前略、未だあの道の上より 頭の上 空の色はまだ…」

このバースにR-指定のというラッパーが目指しているヒップホップの全てが詰まってるような気がした。重みが違う。

 

ちょっとだけバカ with Creepy Nuts(餓鬼レンジャー)

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餓鬼レンジャーとのコラボ楽曲。

「脳の欠陥 のっけからあっけからんとしてるパンチラインドランカー喋ってばっか準備万端いや注意散漫うわやってもうたどうしよう多動症なモーションのADHD OCDなりに全身全霊過ごす日々だからRESPECT ME」

ビヨンビヨン跳ねるリズムの中毒性、マシンガンのごとく細かい言葉で韻を踏みまくるリリックに脳みそハチの巣にされるトンチキ曲。ユーモラスのなかにメッセージ性を含ませるのが上手すぎる。

 

『13の理由』意見楽曲

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Netflixで配信されたテレビドラマ『13の理由』の意見楽曲。

「昔なら迷わず引けた 引き金が重くなった今日この頃 殺したいアイツの中にすら見出した人間臭い諸々

あの日のトレンチコートマフィア 無差別にぶっ放した銃弾

時を経て、俺の眉間目掛け見事にUターン ブーメラン」

ドラマ自体は「イジメ」「自殺」を扱ったゲロ出るほどの重たい内容でルサンチマンに真正面からぶつかったリリックに心臓抉られる。曲終わり怖すぎて即漏らす。

 

浪漫飛行 feat. Creepy Nuts(SANABAGUN)

SANABAGUNとのコラボ楽曲。イントロの「ゴザル、メンメ、メッ、メッメーーーン」からワンループで耳にこびりつくトラックの中毒性、

「OK、オールライト兄弟 じゃあFly with me どうせ飛べっこ無いってな猜疑心

保安検査場で破棄して発揮してみるかこの減らず口の使い道

たとえパスポート失くそうとも あれば大丈夫さ発想の滑走路

多少機体は揺れるけど 期待の方はクレッシェンド雨天決行」

もはや飛行機大喜利のごとくキラーフレーズを次々とブチ込むラップ、そして誰もが知る浪漫飛行のサビの爆発力が完璧に融合していて、ただただブッ飛べる。

 

ポーカーフェイス(ゴスペラーズ)

ゴスペラーズのトリビュートアルバムに収録。ラブソング自体Creepy Nutsには珍しくそれだけでも貴重。元々はRHYMESTERとのコラボ楽曲で、誰よりも彼らを慕っているCreepy Nutsがこの曲をチョイスしたのも最高。

聴き比べると、原曲はエロエロな大人の恋愛、男女の駆け引きを歌ったラブソングなのに、こっちはスタートラインにすら立てないモテない男の悲哀が漏れ出た「ラブ手前ソング」で、そのリアルさに泣き吐く。