何億回も言いますが、星野源って「優しさの塊みたいな柔和な雰囲気ダダ漏れ純朴モヤシ青年の面構えした冷酷無比のアサシン」だと思ってて、なんで未だに星野源に日本中を震撼させるサイコパスの役が来ないのか不思議でしょうがないんですが、それをわかってない連中が多いのか、一時期『うちで踊ろう』コラボが鬼流行りした時にネット民が星野源の上半身と自分の下半身合成させたクソ雑コラ大量に投下したじゃないですか。
あれを見た瞬間、震えが止まりませんでした。あまり星野源を舐めるな…と。半年前の星野源ANNでの「最低な奴ら土に還って草木の養分になれ」然り、政治絡みのゴタゴタに巻き込まれたあとの「ひとつだけ~」然り、あの時期の星野源が醸し出すひとつ間違えばビッグバン起こしそうな不安定さがメチャクチャ怖かった。
USBの裏表わからない星野源とか豆腐開けられない星野源のレベルならまだ「おもしろ」で済ませてたかもしれないんですけど、明らかに深い超えて不快な動画もあってそれを目にするたびに、
「おい…もう…やめろ…お前らそろそろいい加減にしろ…ヤバいって…ヤバいって…それもう一線超えてっから…なんで引き際わかんねえんだよ…終わった…マジで終わった…臨終…」
って心の中でレクイエム唱えてました。
そしてビッグバンはついに起きないまま迎えた2020年の大晦日、とうとう解禁された『うちで踊ろう』フル。強すぎて漏らした。
地球ごと抱きしめる圧倒的な「包容」を感じると同時に、改めてわかる優しさや肯定感だけじゃない、決して逃れることができない地獄とそれを受け入れて生きていかなきゃならない現実、その中にある一筋の光を渡っていくギリギリの綱渡り感。フワフワしてるのにどこかピンと張り詰めたピアノ線のような緊張感、よしよし頭撫でながらザクザク心臓刺してくる。
誰よりも冷たいからこそ誰よりも暖かく、誰よりも怖いからこそ誰よりも優しい、ラブハッピースマイルファックキルユーそれが星野源なんだと。特に、
常に嘲り合うよな 僕ら
それが人でも うんざりださよなら 変わろう一緒に
ひとつじゃない色んな意味があるんだろうが、このフレーズ聴いた瞬間に俺の中でスーーッと溜飲が下がったのを感じると共に星野源をなめてた連中に対して「お前ら命拾いしたな…」と心から合掌した。
「うんざり」
うんざりだってよ
『うちで踊ろう』然り、『折り合い』然り、こうやって星野源が喜びも楽しみも怒りも憎しみも悲しみも渦巻くあらゆる感情を自分の中で砕いて殺して音楽に昇華、いや浄化してるから良いものの、冒頭にも書いたように仮に星野源がマジのアサシン、暗殺者だった場合、確実に怒りと憎しみを戦闘力に変えてコラ作った奴ら全員の上半身と下半身を真っ二つにしてるでしょう。
そういう意味での「うんざりださよなら」だと俺は思いました。完全なる拒絶、完膚なきまでの抹殺。にもかかわらず、それでもなお「変わろう『一緒に』」と続ける意味…
『土へ還ろう』にならなくて本当に良かったな…
星野源が『第71回NHK紅白歌合戦』にて披露した「うちで踊ろう(大晦日)」の歌詞をアップします!
— 星野源 Gen Hoshino (@gen_senden) December 31, 2020
元々の歌詞に2番を加え、新たなバージョンでお送りしました。感想もぜひお送りくださいね!#うちで踊ろう #DancingOnTheInside#NHK紅白 #星野源 pic.twitter.com/8FbxbRrzzf