アニメでもドラマでも必ずといっていいほど1期より2期のオープニング曲のほうが好きになるんですよ。
たしかに1期よりは派手さにもキャッチーさにも欠けるかもしれないんですけど、主人公も成長途中で、主要キャラが出揃って、物語も核心を突いてきてって中での勢いだけじゃない、深みが増した2期OP、最高。『タッチ』より『愛がひとりぼっち』だし、『君が好きだと叫びたい』より『ぜったいに 誰も』だし、『おジャ魔女カーニバル』より『おジャ魔女はココにいる』だし、『そばかす』より『1/2』、『ウィーアー!』より『Believe』だし、『ムーンライト伝説』より『セーラースターソング』興奮で頭おかしくなる。
2期のOPは主要キャラが物語の中でどういう立ち位置でどういう性格なのかっていうのがわかるそれぞれにスポットが当たるカットが挟まれることが多いんですが、あれがマジで最高。最初は1期からガラリと変わったオープニングに戸惑いながらも少しずつ2期の魅力に虜になり気がつけば1期一色だった細胞が2期の色に徐々に染まっていく「セカンド・ソング・セル・イロージョン(第2期曲細胞侵食)」、あの感覚がたまらない。
アニメだけじゃねぇ、なににおいても1番目よりも2番目が好きになる傾向がある。長男より次男だし、1番手より2番手。マリオだったら必ずルイージ選びますし、道明寺より花沢類だし、綾波よりアスカに踏まれたいんだよ。
恋愛モノでもそう。ぶっきらぼうでコミュ障で口悪くて全然気合わねぇしケンカばっかりなのにいつの間にか、運命に導かれるかの如くただ風と草木が共にあるようにヒロインと惹かれ合っていく主人公の男じゃなくて、優しくて、仕事もできて、金もあって、絶対にヒロインを傷つけない、世界中の誰よりもヒロインの女のことを大切に思ってる2番手。
なんか最終回間近になったら物語の便宜上、そのへんのポッと出の女か同じように主人公にフラれた2番手の女友達と無理やりイイ感じさせられる、そんな悲しき2番手。なによりも健気で尊い…それが2期であり2番手。
だからこそ2期OPが1期OPに比べてめちゃくちゃナメられる傾向にあるのが納得いかねぇ…他の番組で作品の特集組まれても流れるのは必ずといっていいほど1期OPだし、他の歌手とかがアニソンカバーしてみました!演奏してみました!みたいなのもだいたい1期。まるで最初から1期なんか存在しなかったかのような扱い…甲子園で『愛がひとりぼっち』演奏してる吹奏楽部一校でもあんのか?
極めつけはカラオケで1期OP誰かが歌って狂うほど盛り上がった後に2期OP入れたら高確率でポカンとされるのマジで全てを終わらせてやろうかと思いましたわ。
「あ〜〜…そんな曲もあったね〜…」
じゃねぇんだよ。お前の人生2期目に突入させてやろうか?
いつだってそうだよ。2期はいつだって比べられるんだよ。1期という巨大な壁を常に感じながら、認められなければ一瞬でファンが離れてしまうかもしれない、という恐怖に怯えながら戦わなきゃいけない、そのプレッシャーが、恐怖がお前らにわかるか?
それなのにお前らは好き勝手言いやがるよな。
「1期のほうが良かった」「1期には勝てない」「やっぱ1期だよな」「2期微妙じゃね」
「2期になってから見なくなった」
バカが。こっちだってな、わかってんだよ。1期あっての2期だってことも、2期は1期に勝てねぇことも、全部わかってんだよ。なぜなら紛れもない2期こそが1期のことを誰よりも尊敬してるんだからな。それでも自分のことも好きになってもらいたい、認めてもらいたい。なんでそれをわかってくれねぇんだよ…
「前の彼が忘れられないの……」
つってフラれたことがあるんですが、思い返したら元彼は1期、俺は2期だったんですかね?『元彼カーニバル』で『俺はココにいる』…ってか?うるせぇぶっ飛ばすぞ。
ピーリカピリララポポリナペーペルト、俺を誰かの1期にしてください…