※2024/6/26更新
超人気があってメインのド真ん中にいる好きな俳優が、その俳優を認識する前に観てたドラマに脇役で出てたのを後から知って悔しくて口から血吐いてる。
例えば11年前、2010年にTBSで放送されていた学園ドラマ『ヤンキー君とメガネちゃん』(通称:ヤンメガ)。主演は成宮寛貴、仲里依紗。他にメインキャストとして川口春奈、本郷奏多、小柳友、鈴木亮平。
このドラマめちゃくちゃ見てたんですよ。成宮寛貴のカッコよさに憧れすぎて、当時は24時間つねに「アヒル口」やってた。そのくらい夢中になったドラマだっつーのに…俺は…まったく気がつかなかった
これはクラスメイト役の座席表です
3列目の、左から2番目と、3番目
なかむ……?まみ……?
まだだ、2014年の三浦春馬主演ドラマ『僕のいた時間』でも家庭教師のアルバイトをしていた三浦春馬の生徒役で出演していた小学生女子、それが
浜辺美波(13)
最近ドラマ見返して気づいた瞬間に画面叩き割った。今やテレビに映るだけでこの世の全ての光が集まるかのような輝きを放つ大天使を当時まったく気にも留めてなかった俺。散らばった破片で自分の膵臓かっさばきたかった。
あと、2008年のドラマ織田裕二主演『太陽と海の教室』っつーマジで周りで誰も観てなかったドラマ。そこに出演していた岡田将生の幼少期の役を演じていたのが、何を隠そうあの「北村匠海」でしたし、生徒役になんかまた
「中村倫也」
オメーはどこにでもいるなァ…倫也ァ…
俺は、まったく、気がつかなかった
いまや見ない日はない鬼の人気を誇る俳優達が、10年前は2番手3番手どころじゃなく10番手11番手の脇の脇役をやっていたという衝撃と、当時「それにまったく気づかなかった」という自分のアホさに頭がおかしくなるかと思った。
お前はいったい何を見てきたんだ?未来の大スターをまるで気にも留めなかった俺の先見の明のなさ、今すぐこの腐った眼球をくり抜きたい。
なによりムカつくのが、役者を認識してないだけならまだしも「実はこのドラマ出てたんですよ!」ということを突きつけられて最初に思ったのが「あの役で?マジ?」という嬉しい驚きじゃなく、
「え…?そんな役の奴いた?」
というシンプルな忘却。単純にバカ。記憶力が致命的にねぇ。しょせん俺はドラマを観ているようでいて、物語の中心にいるほんの数人のキャストにしか目に入ってなかったという事実に全身から血が吹き出そうになった。
戻りたい、11年前に戻って目の前のダイヤモンドにばかり気を取られて、その隣にいる原石を見ることすらしなかった過去の自分をぶん殴りたい。成宮だ、仲だ、とのたまう俺のまぶたの裏に「間宮祥太朗」「中村倫也」の名前を刻んでやりたい。
「成宮くんホントカッコいい!」「本郷奏多くん大好き!」「仲里依紗超かわいくね?」「俺はやっぱり川口春奈かな!」
と主演たちを褒める若僧のとなりで、
「間宮と中村だ…確かな演技力のポテンシャルがありながらも主役を引き立てピエロになることのできる間宮と中村があってこそのヤンメガだ…」
とか言いたかったし、
「間宮祥太朗…中村倫也…今は地味な役どころだが、わたしにはわかる…10年後…彼らは確実に日本中を騒がせる役者になっているだろう…」
とか言いたかった。「11年前から間宮祥太朗も中村倫也も認識してる俺」としての人生を歩みたかった。合コンとかで中村倫也好きの女子にドヤ顔してドン引きされたかった。
古いファン、いわゆる「古参」は新規のファンからしたらアピールがウザくて嫌われがちだが、正直めちゃくちゃ羨ましい。今の俺からしたら誰がなんと言おうと「ファン歴=正義」
言いたい…俺も「King Gnu、インディーズのSrv.Vinciから知ってた」とか「ダウ90000、はりねずみのパジャマの頃から絶対売れると思ってた」とか「呪術廻戦、マンガの1話から人気出ると思ってた」とか言いてぇ…
あー、もうこの際誰でもいいわマジで誰でもいいから古参アピしてぇ…たとえば50年後、ヨボヨボのジジイになった俺は、62歳になった「寺田心」をテレビで見て、
「ワシはな…50数年前に寺田がCMで便所の雑菌をやってたころから…ずっと寺田に目をつけてきた…あのころからワシは確信しておったわ…ヤツはこの日本を背負って立つ人間になるとな……」
とか言いてぇ……
は?心くん今「16」……?ウソだろ…俺の中ではまだ「6歳」なんだが…?じゃあ俺は何歳なんだよ…怖い…早く俺を殺してくれ…心…