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Official髭男dism『ペンディング・マシーン』が韻踏みマシーンで永久大優勝した

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Official髭男dismのアルバム『Editorial』に入ってる『ペンディング・マシーン』が永久大優勝した。俺の中の髭男全曲で暫定1位まである。

55、Tell Me Baby、たかがアイラブユー、Amazing、最後の恋煩い…「欲しかったOfficial髭男dism」が鬼のメガ盛り。家で聴きながら「こっ、コレコレェ〜〜〜!!キモチイイイイ〜〜〜!!」と全裸で叫び倒した。

曲を液体にして注射器から体内に入れたい。それくらいずっと飢えていた「俺にとっての髭男」がここにはあった。「いろんなおとがなっててたのしい」というヒトが抗うことができない本能をひたすら刺激してくる電子ドラッグ。聴くと気が大きくなって「今、俺に話しかけたら死ぬぜェ…?」と目がギョロギョロして「ヤクザ映画観た後」のテンションになる。その姿は極めて不審な、完全に「犯罪者予備軍」の様相を呈していた。外で聴いたら色んな意味で終わっていた。

何回聴いても曲の流れ、メロディーラインが1ミリも理解できない。曲というかもはや迷路。思考回路が爆発する。QuizKnockの問題よりもムズい。てゆうかもう脳ミソいらないです。なぜならこれは「カラダで聴く曲」だからだ。今すぐに街中で大音量で流して逮捕されたい。自分を抑えるのに必死だった。

 

特筆すべきはやはり「韻」。Official髭男dismといえば、藤原聡の歌詞といえば韻と言っていいほど「髭男×韻=性癖」の方程式が成り立つ。もう逆に踏んでない部分を探したほうが早い。親の仇かのように踏んで踏んで踏みまくる。うどんなの?

頭から「タフガイ」「耐えられない」「知らない」「病まない」と[ai]を基本韻としながら、小節のケツは「からも」「いよう」「ためにも」と[ao][io][ou]と踏んでグルーヴがフル回転。曲が進むにつれ[ae][ie][ei][oi]も加わって更に耳を混乱の渦に陥れ、極めつけは「誇り合いooiai」「泥試合ooiai」「鬼ごっこoioo」「ドッジボールoio-u」「叫び声aeioe」…と韻の中に別の韻を忍ばせる「忍者韻」をもやってのけていた。

韻を愛し韻に狂わされた韻マニア、通称「韻マニ」としてはこれは数えねばならない。韻の箇所を一覧にまとめました。以下、眼球爆発注意。

 

・[ai]

「肩代わりaaaai」「タフガイauai」「耐えられないaeaeai」「知らないiaai」「病まないaaai」「Wi-Fi aiai」「環境がないaouaai」「行きたいiiai」「額iai」「タイムaiu」「下さいuaai」「お誘いoaoi」「和気藹々aiaiai」「暗いuai」「冗談じゃないouaaai」「社会aai」「現代eai」「生きたいiiai」「why?ai」「不具合uuai」「保てないaoeai」「はいai」「申し訳ないouiaeai」「お互いoaaai」「やりたいaiai」「愛想aio」「プライベートuaie-o」「誇り合いooiai」「泥試合ooiai」「一体iai」「したいiai」「超えてやしないoeeaiai」「見てらんないieaai」「相手aie」「わけないねaeaie」「少なくはないuuauaai」「鳴り止まないaiaaai」「じゃないaai」「打ち勝てないuiaeai」「流行りaai」「ライフハックaiuau」「作り出してuuiaie」

・[ei][oi]

「憂いuei」「anymore eio」「ためにもaeio」「笑みをeio」「誇り合いooiai」「泥試合ooiai」「競いioi」「鬼ごっこoioo」「ドッジボールoio-u」「帰すべき責めiueiee」「永遠にeiei

・[ao][io]

「耳からもiiaao」「目からもeaaao」「ためにもaeio」「環境aaou」「笑みをeio」「anymore eio」「愛想aio」「叫び声aeioe」「鬼ごっこoioo」「ドッジボールoio-u」

・[ou]

「環境aaou」「有象無象uouuou」「もうou」「いようiou」「冗談oua」「返答eou」「多様aou」「前頭葉eouou」「申し訳ないouiaeai」「常識ouii」「哺乳類ouuui」「説教eou」「葬られたouuaea」「ならばそうaaaou」「離れていようaaeeiou

・[ae][ie]

「黙ってaae」「休ましてauaie」「待ってae」「だってae」「言ってie」「見栄ie」「躊躇してaeaie」「出しゃばってeaae」「叫び声aeioe」「合ってae」「黙ってaae」「じゃなくてaaue」「人間様だってieaaae」「わけないねaeaie」「前科があってeaaae」「残ってooe」「切ってie」「落としてooie」「作り出してuuiaie」「まるまでauae」「またねaae

 

…いい加減にしろ。いくらなんでも踏み過ぎだろ。ラッパーが「もう勘弁してください…」って泣くだろ。なんなの?「韻」の概念を作った人なの?この曲が生まれた今日が記念日「韻デペンデンスデイ」だろ。

恐るべきはここまでメチャクチャやっといて曲としていっさい破綻してないんですよ。ポテチ並に激軽メロディーに1ポンドステーキ並に激重の歌詞。込められたメッセージは死ぬほどセンシティブ。文字の劇物。

本来なら胃が受け付けなくてゲロ吐くような核心をグサグサぶっ刺してくる歌詞もむしろこの軽さだからソーメンみたいにスルスル「入ってくる」。アンバランスさが逆に絶妙なバランスを生み出していて、カロリーが死ぬほど高いのに無限に食える。

『ペンディング・マシーン』しかり『Cry Baby』しかり、「怒り」「焦り」「妬み」「嫉み」「憎しみ」「苦しみ」…本来なら犬も食わない吐き捨てるだけのあらゆるマイナス感情やストレスを「ただただ気持ち良い音楽」に昇華して唱歌して消化する天使の皮を被った悪魔、それがOfficial髭男dismの本当の姿なのかもしれないですね…

え、もしかして「髭男」って『孤狼の血』に出てくるような人達のこと言ってます?

 

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