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『少年ジャンプ+』の新連載漫画が全部面白すぎる

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アプリ『少年ジャンプ+』の新連載漫画いつくかあるんですが全部面白すぎて怖い。打率がバグってる。

 

株式会社マジルミエ

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「バケモノを退治する魔法少女」が普通に仕事として存在する世界で、就職活動に苦戦する女子大生・桜木カナが面接先で出会ったのはベンチャー魔法少女企業だった

という仕事漫画の面白い部分とSFファンタジー漫画の美味い部分を混ぜた読むユッケ。例えるなら「半沢直樹 セーラームーン編」。

とにかく「魔法少女の現実への落とし込み」が死ぬほど上手くて、実際に「魔法が使える少女」がいるわけじゃなくて「スイッチ押したら空飛べてバケモノを退治できるホーキ」「カワイイ格好に変身できる社員証」が家電のノリで開発されていてそれを扱うのが上手い専門の女性がいて、職種「客室乗務員」とかと同じ意味で「魔法少女」が存在してて最高です。俺もその世界で生きたかった。

また、主人公が所属する少人数で工夫と成長で経営する零細ベンチャーの魔法少女会社がある一方で、金とネームバリューにモノ言わせて優秀な魔法少女をバンバン派遣してバンバン消費する大手魔法少女企業との対比も描かれていて、仕事漫画としての側面も死ぬほど面白いのに、個性の塊みたいなキャラクターがバンバン登場して最高の二乗。

真面目で記憶力が良い新人ツインテール魔法少女・カナに、身体能力バケモンの金髪ギャル先輩魔法少女・仁美、魔法少女に魂を売った変態社長・重本、根暗でオタクの凄腕魔法エンジニア・二子山、営業でマジルミエの縁の下の力持ち・翠川、魔法少女業界超大手アスト社の利益主義の冷酷社長・古賀、感情欠落系の最強魔法少女・土刃…は?無敵か?

展開がスピード感が爆速なのに丁寧で細けえこと考える前に脳が「なんだこれ面白え」の回路で埋め尽くされる「次にくるマンガ大賞2022」大賞確定。

 

ココロのプログラム

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少年・宇佐美九が出会ったのは、「心」を学びに来たロボットの少女・いちこ。一緒に暮らすことになった二人を待つのは…

小学生男子の家に突然やってきた美少女ロボットと一緒に暮らすことになるという性癖が歪められそうな恋愛漫画なんですが、1ページ目から「画力の暴力」。あまりにも絵が上手すぎてもはやセリフが無くても成立するほどのパワーがある。

にも関わらず、思春期の性への目覚め、初恋の甘酸っぱさ、心なきロボットとの禁断感など、美味しい部分全部乗せバイキングで、単純に漫画としてめちゃくちゃ強い、恋愛漫画に戸愚呂弟が参戦した感がある。

 

彼岸島のものどもよ

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死者を呼び寄せるイタコ姉妹が悪霊を成仏させていく話なんですが、1話の終盤で明かされるある「仕掛け」が上手くて何回も読み返したくなる。

伏線とかどんでん返しってあまり露骨すぎるとどんなにすごくても「しゃらくせぇなァアア!」って思っちゃうんですが、この漫画はネタバラシまでを丁寧に丁寧にでもごく自然に描いてるので「こんな展開考えつく俺すごいやろ?」みたいなイヤラシさがなくて良かった。

それに加えて、なぜ悪霊が悪霊になってしまったのかという人間ドラマとしての面白さと、インパクトのあるホラー描写の怖さのバランスもかなり凝っていてエンターテイメントとして楽しめます。稲川淳二の怪談聴いてる気分。

 

アフタースクールメイト

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体と心の性差を自分ではわかっていても理解を得られないことに苛立ちを持つリカは、ある日母親とケンカをして家を飛び出す。そこで出会ったのは、【理解されない】ことを共有できる少年・サツキだった

という話。メッセージ性が強いジェンダーレス漫画で、もしかしたら合わないかもと思いつつ読み始めたのですが、物語を通して、何かを伝えたい、何かを考えてほしい、みたいな想いだけじゃなくてちゃんと漫画として面白いものを描きたいというのが伝わってきてよかった。

 

サラダ・ヴァイキング

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動物も人間も地球に存在する「肉」をすべて食い尽くしてやろうと企む宇宙人が、野菜と出会い野菜の美味しさに気付き農業を始める

というクレイジーグルメ漫画。濃すぎる画力、過剰演出、顔芸、話のスピード感、全力でバカをやりつつ、しっかりと「素材」の美味さを伝えようとしてるのが最高にアホ。こいつら全員ずっと何やってんの?「外側だけ綺麗なウンコチンコ漫画」でした。

「真面目にふざけるやつが一番強い」という真理がまた証明されてしまった。

 

エクソシストを堕とせない

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生まれてから徹底的に「神の教え」を叩き込まれた少年は最強のエクソシストとして魔王と戦う運命を背負っていた。そんな心身ともに信仰に染まりきった少年が「恋」を知る物語

扱っているテーマは広く重いです。信仰の自由と呪縛、性に対する欲望と抑圧、自己犠牲とアイデンティティ確立の問題など、文章で読むと頭痛くなって胃酸こみ上げてきそうなテーマを逃げずに真正面から漫画でやろうとしてる。

1話時点じゃまったく話の展開が読めず、エログロドギツ鬱バトル路線で行くのか、王道ボーイミーツガールファンタジーバトル路線で行くのか、はたまたそのどちらでもないのかわかりませんが「どう進んでも面白い」という確信だけはあって怖楽しみです。

 

タコピーの原罪

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ゴリゴリにイジメられてる少女・しずかの前に不思議な道具を持った異星人タコピーが現れて未来に影響を与えていく

という話なんですが、実際やってることはほぼ『ドラえもん』です。ただ話の主軸を「SF」に振っているのがドラえもんだとしたら、ただひたすらに「リアル」に振っているのがタコピー。「のび太とジャイアンの家庭環境がもし最悪だったら?」をやってる。地獄ポップとはまさにこのこと。

人によってはトラウマになりかねないほど胸糞悪い描写がてんこ盛りでタコピーのカワイイ外見だけではカバーできない重たさがあります。それどころか、地球のことを、人間のことを愚かしいほど何も知らないタコピーのアホさが地獄に拍車をかけてる。

「最悪な未来を辿ったしずかをどう救うのか」というのが物語の主軸なんですが、今のところ救える雰囲気が1ミリもねぇ。それなのにストーリー展開の巧みさと、どんなにショッキングな内容も逃げずに描く胆力、そしてそれに反比例するタコピーのキャラクターとのギャップでグイグイ読まされてしまうバケモン漫画。

同じ作者の読み切り『キスしたい男』『ヒーローコンプレックス』も人間が背けたい最悪を正面から描いてるのに読後感が異常に良くて最高のゲロ出た。

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