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ミクスチャーブログ

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「Vaundy」のヤバさがとどまる事を知らない

踊り子

Vaundyのヤバさがとどまる事を知らない。この止まらなさ「時」か「Vaundy」かの2強。

デビューから曲の「打率の高さ」に震え上がっていたが、ここ半年は出す曲出す曲場外ホームラン、一曲一曲の毛色がまるで違うのにも関わらず、その全てに圧倒的なクオリティが保証されてる無双状態、それが今のVaundy。

あらゆる音楽を食って自分の色に染め上げてまた吐き出してる。カービィの擬人化。あまりにも的確に人間が聴いていて気持ち良いと思うツボを突いてくるので思考が「良い」の感情以外を失ってしまう。

駅で怪しい老婆に「Vaundyさえ聴いておけばあなたも幸せになれますよ。ですからこのVaundyとはなんの関係もない80万円のツボを」と声かけられたら普通に買ってしまう自信、あります。

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新曲『恋風邪にのせて』は1990年代から2000年代始めの恋愛ドラマの主題歌のような質感で俺の心臓を的確に撃ち抜いてくる。曲もそうだが、恐ろしすぎるのが創作者全員がペン折りたくなるほどのVaundyの唯一無二の言語感覚。「恋の病」という言葉があるが治ることのない病ではなく、あくまでも一過性の「恋風邪」とすることで「終わり」を意識させてくる感情の暴力、ただただ心が持っていかれる無限ラブソング。

言葉選びと、リズムアプローチ、そしてサビの開放感、どうしようもないほどの懐かしさと切なさで、聴いた瞬間に家の服全部捨てた。

 

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王様ランキングOP『裸の勇者』は、「アニソン」としての側面と「Vaundyの曲」としての側面のバランスがあまりにも絶妙過ぎる。歌詞は「やりすぎ」と思うほど作品に寄せているのに、作品を切り離して聴いてもちゃんと刺さる内容になってるのが異常。

曲の骨太感と、声の力強さ、醜さも呪いも全部受け止めて包み込むマウンテンゴリラ的な「強さ」が、一見ほのぼの絵なのに内容は人間の業とか罪に切り込んでる王様ランキングに完全に一致している。聴き終えた頃には情緒が終わり「Vaundy様…あなたが私の王様ランキング1位です…」とつぶやくだけの「Vaundy永久家臣」になる。

 

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『踊り子』に至っては「小松菜奈の当て書き」としかいいようがない。小松菜奈がいたからこの名曲が生まれたのか、この曲があったからあそこまで小松菜が魅力的に映るのかは「1+1=2」ではないことを証明すること以上の難題。聴いて1週間は小松菜奈のことしか考えられなくなる。

録音機材に麻薬でも塗り込んだのか思うほどの中毒性を引き起こすリズム。どんなに体調が悪かろうが、全身が骨折していようが強制的に体が動いてしまう。派手さがあるわけではないのに1秒足りとも目と耳を離すことができない。

このMVを観ていると、Vaundyが鳴らす胎内のように心地良いリズム、そしてコロコロ表情を変えながら踊る気狂うほど最強にゲロかわいい小松菜奈の姿、そして画面を凝視している毛むくじゃらの自分との境界線がだんだんと曖昧になり、最終的に

「俺は小松菜奈だ」

などと、うわごとを言うだけの妖怪になるので早く私を除霊してほしい。

 

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『泣き地蔵』は『不可幸力』で感じた「メロ部分で溜めて一気に放出するサビの爆発感」を更に煮詰めて大袈裟にした脳天破裂ソング。

随所にブチ込まれる「シクシクシクシク…」が心地良いストレスになり、結果として大サビの開放感がとてつもないことになって確実に意識が飛び、コカレロにレッドブル割って飲んだ時と同じ状態になる。

 

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5秒で視聴者の耳を掴むCMタイアップとしての役割を完璧にまっとうしながらも、フル音源を聴いた時の「裏切り」これを完璧に両立させてる。

胸にドデカイ穴開けられたような爽快感と、ほんのひとつまみの悲しみ、一音一音すべてが「Tokimeki」を表現してる聴く映画。

 

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自分の曲だけ暴れてるならまだしも、他人に提供しても魔王でしかなかった。THE FIRST TAKEに突如アップされたVaundy完全プロデュース狂曲『おもかげ』の衝撃は、星野源×新垣結衣、菅田将暉×小松菜奈、あべこうじ×高橋愛の結婚ニュース以上に俺を狂わせた。

僕らはこうして どこにも見せない 愛で満たしている本当

言ってる意味が全然分かんねぇけど「そ、そうだよな!本当だよな!」と納得させられてしまう歌詞のパワー。メロディの圧倒的な多幸感と眩しさ。汚いものばかりを見聞きしてきた俺の目と耳が跡形もなく浄化された。

milet、Aimer、幾田りらという「全員何食ってんの?」と言いたくなるほど歌声のエグい3人揃ってるのにも関わらず、いっさいVaundyが消えない。曲中、3人の後ろにずっと巨大なVaundyが立っている。

いや、この曲を歌う3人の中に確実にVaundyが融合されてると言っていい、3人が個性を強めれば強めるほど同時にVaundyの個性も同時に膨らんでいく。むしろそれが相乗効果となりとんでもない激ヤバ名曲が爆誕していた。

 

Vaundyの作る曲を聴いてると「ここも好きここも好きここも好き、なんで俺の好きな音楽知ってんの?」と俺の「耳の未来」を先読みしてくる。

彼は一番気持ち良いと感じる音を聴かせてくる「音楽の進研ゼミ」なのかもしれません。あなたも「耳が満点」に取りたくありませんか?

踊り子

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