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SixTONES『わたし』2022年度「サビ前の無音オブ・ザ・イヤー」受賞おめでとうございます

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つねづね「サビ前の無音」と結婚したいと公言している身からすれば、SixTONES『わたし』はどう考えても「俺のために作った?」としか思えない。わりぃ…俺…この曲と結婚するわ。

 

正直な話、今年の「サビ前の無音オブ・ザ・イヤー」は、Creepy Nuts『パッと散って灰に』がブッチギリの1位だと確信してたんですが、まさかSixTONESからここまで最高の無音が爆誕するとは息切れと動悸が止まりません今すぐ救心をくれ。

SixTONESはジャニーズの中でも「王道を崩した王道」とでも言えばいいのか、あえて「誰もが通る道」に行かず信じられない方向にグニャグニャ曲がる魔球的な曲を量産しているイメージがあったんですが、ここに来てド真ん中剛速球ストレートラブバラードを出してくるのは一周回って「罪」としか言いようがない、確実にギャップで死人が出るストピーの原罪。

その中で満を持してブチ込まれる無音。「夢にまで見た無音」とはまさにこのこと。Cメロ言って一回Bメロ戻って大サビ「来る来る…来る来ッッッッツッッッ……」と、ほしい場所にほしいタイミングで無音が来る快感、

 

松村北斗、髙地優吾「その意味はァ…その価値はァ…答えようのない問いだけどン…」

京本大我、森本慎太郎「それなのにィなぜェ…?それなのにィイイなぜェエエエ……?」

京本大我「何かを見つけたような気持ちでェエいるゥウウウウウゥゥ!!!!」

ジェシー「分かってはいるよォ……きっと素敵なことだとォ……」

松村北斗「それでもわたしがァ…追いつかなァア

 

ファッ……

 

アアいィィィイイイイイ………」

 

……

 

田中樹「あり得ないィイッッ!!!!!」

 

ドゥンッッ……!!!!!

 

全員「ところまでぇエエエエエエエエ!!!!!」

 

 

この「超long無音」〜「guitarドゥン音」の即死コンボ。本当にありがとうございました。いい人生だった。

そして、この時代に性別どうこう言うのも野暮なんですが、そもそも「男の歌う一人称『私』の曲」があまりにも強すぎる。一人称「僕」の曲とは違い、その多くは女性の気持ちを歌った曲が多く、全く異なる「他人」を歌っているからこそ「僕曲」よりも表現力と理解力が試される。一歩間違えば「なにも知らないくせに分かったようなこと歌うなボケカスコラァ」となってしまうある意味「諸刃の剣」曲なんですが、完璧にハマった時には地球もろとも昇天するほどの爆発力がある。

中でも特に、ジャニーズの歌う「私曲(わたしきょく)」は数こそ少ないがどれも絶品以外の何物でもない。KinKi Kids『愛のかたまり』、山下智久『抱いてセニョリータ』、二宮和也『虹』、Sexy Zone『桃色の絶対領域』…この世のどの職業よりも目の前のファンを魅了するために存在するアイドルが、ある意味で「自分ではない」曲の主人公を憑依させながら歌う、性別を超えた「人間」としてのとんでもねぇ色気が放出され、聴いた人間は否応なしに色気スプラッシュマウンテンに登頂する。「私曲」の前では誰もが登山家なのです。

 

それを踏まえた上で、この『わたし』は超シンプルなタイトル、しかし俺から言わせてもらうと、これ以上勝負に出た曲はねぇ。今書いたとおり、これを歌わなければならない、すなわちこれまでリリースしたどの曲よりもボーカルとして技量が問われてしまうということ。吐息すら聴こえてきそうなシンプルなアレンジ、すなわち良くも悪くも他のバラード曲と差別化を図れるのは「声」だけ。

そのプレッシャーを想像するだけで俺は胃に穴開くんですが、マジで「SixTONESやってくれたな」の一言。今ここに新たな名曲がオギャアオギャアと産声をあげました。それぞれの声の一番「良い部分」を抽出して鼓膜にブチ込んでくる。とりあえず作詞作曲と歌割り決めた全員にめっちゃ高い酒おごりたい。もはやこれはSixTONESであってSixTONESではない、全員で恋に狂わされる一人の女性「石美(ストみ)」を演じていた。

メンバーそれぞれが自分の中にいる石美を表現していてどこ切り取っても旨味しかないSixTONESローストビーフなんですが、特に「松村北斗」に関してはバチェラー・ジャパンを「恋愛大喜利バラエティ」として見てるような人間がなぜこんなにも切なく歌うことができるのか、俺は松村北斗が怖くて仕方がありません。

もう早く次のバチェラーになって、さんざん参加者振り回して狂わせて、最後の一人選ぶ時に目の前でバラ食ってメチャクチャにしてほしい。