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アンジュルム『愛すべきべき Human Life』の「ねえねえ!」で完全に生き返った

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『あざとくて何が悪いの?』のカラオケ企画で歌う上國料萌衣の姿を見てから魂が消滅し、眼球が「A」の形になり、そこから当然のようにアンジュルムというグループに顔面からダイブしたのが1年半前。

そこから狂ったように曲を聴き漁り、アンジュルムの曲の良さを叩きつけられるたびに「アンジュルムを知らなかった俺のこれまでの人生はなんだったんだ…」と、後悔が俺の心を支配し世の全てを恨んだ。俺の人生はアンジュルム以前以後に分けられてしまいました。

 

だが、そんな俺を闇から引き戻してくれたのもまたアンジュルム。アンジュルムの新曲『愛すべきべきHuman Life』が……

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世が世なら『LOVEマシーン』並の歴史上で語り継がれる大名曲になっていたに違いないほどの…いや「なっていたに違いない」じゃねぇ、俺が、俺たちが、この曲を歴史的名曲にするんだよ、と思わせられた開始1秒で全てを黙らせるパワー。足し算に次ぐ足し算のアレンジで永遠に耳にこびりつく中毒性。そしてメンバー一人ひとりの圧倒的輝き。この世にある全ての幸(さち)の集合体だった。

「お先はまっキラ」

「前途は多感」

「五里宇宙」

「邂逅はso good」

この曲を聴いている限り死んでもネガティブは許さん、と言わんばかりのIQ破壊ソング。アホこそが最強だと改めて思い知らされた。

作詞作曲は堂島孝平なんですが、感動したと同時にめちゃくちゃ引いた。この曲を一言で表すなら「私信」。歌詞からも曲からも怖いくらいのアンジュルムへの愛がダダ漏れしていて、全人類に広く開かれた曲でありながら歌詞を紐解くとめちゃくちゃただの「重めのファンソング」にしか聴こえないというエグさ。この曲さえ聴けばそれまでアンジュルムの存在を知らなかった人間も気がつけばズブズブに沈んでいくのです。

特に「And You? And You?」と自分達のグループに名前を絡めることで自己紹介の役割を担うとともに、アンジュルム自身が聴いてる人間全員に向かって

「And You?」=「あなたもアンジュルムでしょ?」

と問いかけられる二重構造になっているのが策士すぎる。このフレーズが頭にこびりついた時点でYesかNoかはどうあれ、聴いた人間全員が強制的にアンジュルムになってしまう。完全に全ての人間をアンジュルム化する「全人類アンジュルム計画」を実行しようとしているマッド・サイエンティスト。

 

私はアンジュルムの武器とは「出来るからこそ崩せる凄さ」だと思っており、ある程度コンセプトが固まってくるとどうしても「クール」か「キュート」のどっちかに寄ってしまうのは仕方がないことで、それがグループの「色」になってくると思うんですが、アンジュルムはバキバキにカッコいい曲も歌い踊りこなせるポテンシャルの高いアイドルであると同時に、誰もが想像するステレオタイプの「かわいいアイドル」も完璧にやりきる。

この「両方」を妥協せずに極めてる「ハイブリッド感」こそアンジュルムの「色」で、そこが最高なんですが「カワイイ」に振り切った『愛すべきべき Human Life』がブッ刺さらないわけがなかった。なぜなら冒頭でも書いたとおり、俺はそもそも「あざとい」アンジュルムに消滅させられたのだから。

あんなにカッコいいパフォーマンスをするのにこんなにカワイイ一面があるなんて…というギャップ、アホみたいな例えですが、バリバリ仕事できて頼りになる会社の先輩が飲み会でベロベロに酔っ払ってフニャフニャしてる姿マジ愛おしい、その感覚が『愛すべきべき Human Life』にはある。

忘れてはならないのが、さっきも言ったようにアンジュルムは「出来るからこそ崩せる」。MVもその場のノリとテンションで元気にかわいくやってるように見えて、ワンフレーズワンフレーズが上手い。その証拠に、1秒ごとに停止しながら見て欲しいんですがただの1コマも「かわいくない瞬間がねぇ」

このかわいさをどこまで計算してやってるのか、恐ろしさすらあるんですよ…その先輩もしかして酔っ払ってるフリしてただけの可能性ある。は?

そしてサビ終わり

 

「ねえねえ!」

 

の4文字によって『愛すべきべき Human Life』が完璧なる名曲確定の瞬間を迎えました。この「ねえねえ!」があるかないかで曲全ての完成度が変わってくるんじゃねぇかと思うほど重要なフレーズで、歌詞というのは対象を広くすればするほど逆説的に「俺には関係ない」と思わせてしまうリスクもあるんですが、『愛すべきべき Human Life』の全ての人間に向けて歌っている歌詞が最後にこの「ねえねえ!」を持ってくることによって

 

「も、もしかして俺だけのために歌ってんのか…?」

 

と思わせられてしまう。アンジュルム「ねえねえ!」と言われたら、たとえそこがアマゾンの奥地だろうがマグマの中だろうが地獄の果てだろうが、俺は即復活してすぐに帰ってくるでしょう。帰るべきべき 俺の Life is アンジュルム…