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ミクスチャーブログ

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YouTubeで『インリビング』と『ブレイキングダウン』を交互に観る「精神サウナ」

最近はYouTubeで「精神サウナ」をすることにハマってる。

精神サウナとは「静と動」、真逆のジャンルの動画を交互に観て脳を振り回すことで心がスッキリする、オリジナルのストレス解消法です。

 

まずは「静」の動画。最もおすすめするのが『in living.(インリビング)』

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無印良品を擬人化したような真っ白な肌とショートカットが特徴の女の子が、日常のルーティンや最近買った商品のレビューをするだけという、信じられないくらいに「なにも起きないチャンネル」なんですが、そこに収められた映像は綺麗すぎてもはや恐怖。もう3年ほど観続けているんですが、最新動画が更新されるたびに自己肯定感が破壊されて、人生が終了します。

マンションなのかアパートなのか一軒家なのかすら分からない謎の部屋、ゴミひとつ落ちてない、汚いものがいっさい映り込まない異常空間。朝起きても目ヤニひとつぶついてないし、飲みかけのペットボトルや缶ビールが一個もそこら中に散乱してないし、一昨日脱いだパンツや靴下が転がってないし、床にホコリとか謎の虫とかが死んでない…

1秒ごとに「ウソつけェエエエエエ!!!!」と叫びたくなる光景の数々。起きたい時間に起きて…寝たい時間に寝て…食べたいものを食べて…着たい服を着て…自分を大切に…ノンストレス…丁寧な暮らし…丁寧丁寧丁寧。は?新宝島?

なにも悪いことしてないのに画面に向かって土下座したくなりましたし、水アカまみれの鏡で自分の姿を見ながら「俺はなんのために生まれてきた?誰が生めと頼んだ?」とミュウツーの逆襲の気持ちになりました。もう逆に「kan living」やったろか?

 

しかし、このチャンネルの本当の恐ろしさとは別のところにある。「in living.」とは一人の名前ではない、チャンネルの主役「ririka」と、そしてもう一人、彼女を操りこの世界観を演出している「yawn」というディレクターの「2人組ユニット」なのです。

そう、in living.とは植物園のような「完璧に作り上げられた自然」でした、この事実が本当に怖い…チャンネル登録者のことを「ご近所さん」と言ってるのも怖い、こんな近所の住人がいてたまるか。

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たまに家を飛び出して旅行してる動画もあるんですが、こんなん「ぼくのかんがえたさいこうのデート」以外の何者でもない。エモ若手バンドが作るラブソングのMVみたいな映像を延々と観せていったい俺をどうしたいんですか?存在しないはずの「イマジナリーririka」との淡い思い出が掘り起こされて頭がおかしくなりそうだよ…え?aikoが『二時頃』で歌ってた「バニラの匂いがするtinyな女の子」ってもしかしてin living.……?

 

 

そんな『in living.』の圧倒的な「静」に狂ったあと、心の安定を保つために観る「動」の動画が『ブレイキングダウン』です。

ブレイキングダウンとは喧嘩自慢の不良や、格闘技界を追放された元プロ選手たちを集め、1分間の最強を決める大会。朝倉未来のYouTubeチャンネルで本戦出場をかけたオーディションが開催されているのですが、これがあまりにも面白すぎる。参加者の一部を紹介すると、

 

アウトローのカリスマにしてブレイキングダウンの顔「瓜田純士」

暴走族元総長でボクシング界を追放された元日本ランカー「飯田将成」

瓜田純士に「こんな所に出てきていい人間じゃない」と言わせる彫り師「バン仲村」

THE OUTSIDER元王者「啓之輔」

元愚連隊総長・濱の狂犬「黒石高大」

会津伝説の喧嘩屋「久保田覚」

45歳の現役K-1ファイター「モハン・ドラゴン」

ボクシング元東洋太平洋王者「山本隆寛」

自称、日本に住む最強の中国人「チョン・ツーウェイ」

朝倉未来1年チャレンジ一期生「西谷大成」

19歳の暴れ馬「井原涼」

施設育ちのボクサー「平石光一」

後藤真希の弟「後藤祐樹」

闘う料理人「こめお」

売上1億円ホスト「咲人」

ホストを親の仇ほど憎む拳法家「山川そうき」

額に69のタトゥー(油性マジック)を刻んだ狂人「金城行虎」

謎のポーランド人「ポーランドの刺客」

謎の蛍光ボクサー「まさお」

醤油を自分の頭にブッかけて相手を威嚇する「醤油ニキ」

椅子を蹴って朝倉未来に注意された「椅子ニキ」

武器を持った10人を1人でボコボコにした武勇伝を持つ「10人ニキ」

岡山の孫悟空「勾配ニキ」

青汁王子「三崎優太」

「ピーター・アーツ」

と、この世の全てのヤバいやつが集まると言っても過言ではないグラップラー刃牙 最大トーナメント並の濃厚人間が揃っているのですが、本戦に出場するにはオーディションで朝倉未来を始めとする審査員に「コイツ面白えな」と思わせなければならないのです。

無差別に相手を威嚇するもの、逆にどっしりと構えて強者のオーラを出すもの、一発芸を披露するもの、全員があの手この手で爪痕を残そうとすることで生まれる「ガチ」と「茶番」が絶妙にブレンドされた雰囲気に毎回脳がどっかいきます。

 

しかし、ブレイキングダウンの最大の魅力はそこではない。その後に訪れる「圧倒的なギャップ萌え」こそ最高のコンテンツ。

メンバーの名前を検索すると、全員が普通にYouTubeをやっており、そこに映っているのは、ブレイキングダウンで見せる姿とはあまりにもかけ離れた「ほのぼの映像」

もちろん真面目なスパーリングなどの映像もあるんですが、見やすい字幕をつけて、耳馴染みの良いBGMを流して、かわいい効果音をつけて、ごはん食べたり、観光したり、キャンプしたり、カラオケしたり、ルーティーンしたり、YouTubeのフォーマットでめちゃくちゃちゃんとYouTuberしてる猛者。ギャップの差で死ぬかと思いました。

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そして「てめぇ絶対に殺すからな」「今すぐさらってやろうか?」「裏で会ったら覚えとけよ」と、あれだけ煽り、殴り合っていたのに、しばらくすると互いのチャンネルでコラボして真面目に将来について語り合ったり、一緒に仲良くふざけて笑い合う姿は完全にヤンキー漫画の日常回。

『ブレイキングダウン』とは、「ろくでなしBLUES」であり「ホーリーランド」であり「今日から俺は!!」であり「東京卍リベンジャーズ」であり「世紀末リーダー伝たけし!」だった。関わりたくないけど全員抱きしめたい。

 

 

「静」からの「動」かなりオススメなんですが、真逆だと思ってたものは、実は意外と近い位置にいるのかもしれません。『インリビング』と『ブレイキングダウン』は「ご近所さん」でした。

とりあえず俺は、ririkaとバン仲村が一緒に無印良品に買い物行ってる動画を見たい。