1ヶ月ほど前になるんですが、東京六本木で開催中の『セーラームーンミュージアム』に行ってきました。
あまりの素晴らしさに、ここが人生の最終地点かと錯覚するリアル・クリスタル・トーキョー。これに関わった人全員を地球(くに)ごと抱きしめたい…
まず、中に入るとわれわれを出迎えるのは超巨大セーラームーン。このミュージアムのために武内直子先生が描き下ろしたスペシャル画らしい。美しすぎてもはや恐怖。
厳(おごそ)か、という言葉すら軽くなるほどに神々しい入り口。そう…ごぞんじ、過去と未来を繋ぐ「時空の扉」…
われわれが「セーラームーンの世界の一部になった」演出に、脳内は完全にムーン・ヒーリング・エスカレーション。俺は妖魔だった。
ギィイイイイイイイ………
おもむろに開かれる扉。オイオイ…いったいなにが始まるってんだ……
バァアァァアアアアアアアーーーーーーンン!!!!
なんといきなり飛び込んできたのは「現実」のセーラー5戦士の変身ロッド&スティック…確実にここにセーラームーン達は存在しているのだ…
マスクの下でヨダレを垂らしながら無我夢中で写真撮影に狂っていると
スタッフ「正面にご注目ください……なお、ここから撮影はいったんお控えください……)
ファッ……
ドゥ!ドゥドゥッ!ドゥルドゥルドゥルッッ!!!!!
テレレレレレンレレレレレンレレ〜〜〜〜レ!
テレレレンレレンレレレレ〜〜〜レ!
テレレレ!レレンレ!レレンレ!レーーーーレ!
デレレレレッ!レッッ!!!レレッッ!!レッ!!
ジャァーーーーーーーン!!!!
「ごめんね…すなフォァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア〜〜!!!?!?!」
『ムーンライト伝説』のエゲツないスペシャルムービーが流れ、網膜が焼かれる一同。
涙を流し歓喜するもの、ヒザから崩れ落ちるもの、あ然とした表情で虚空を見つめるもの、うわ言のようになにかをつぶやき続けるもの、それぞれが正気を失い、ただひたすらにセーラームーンの世界を「尊(たっと)んでいた」
ミラクル・ロマンスとはこのことだったのだ。
そして次々と降臨するセーラー戦士たち…
セーラームーン…
セーラーマーキュリー…
セーラーマーズ…
セーラージュピター…
セーラーヴィーナス…
もう、帰っていいですか…
凄すぎて、逆に帰りたい。そう思うほど開始5分で全てに「勝利」してしまった…
しかしこれだけでは終わらねぇのがセーラームーンミュージアム。
中に進むと、出るわ出るわ…国宝級の原画複製の数々……
今回展示されていたのは、原作第3部・第4部を中心とした60点。行く時期によってどんどん変わるらしい。俺に「ここに永住しろ」と言っているのか…?
シャッターを押す手が止まらない。完全に事件現場で証拠写真を収集する鑑識のそれ。
セーラームーン「あたしの夢は、皆が幸せに暮らせるように、この星を守っていくことなの」
「セーラースターヒーラー!」
「セーラスターメイカー!」
「セーラースターファイター!」
「セーラースターライツ!参上!」
ちびうさ「……ねぇ、セーラームーンって、強いの?」
エリオス「……助けて……__乙女よ」
セーラーサターン「いつでも終焉とともに希望と再生があるのです。__それをもたらすのは、あなたです。スーパーセーラームーン」
衛「結婚しよう、うさ」
ホログラム加工された数々の名場面に、完全に眼球が「幻の銀水晶」の形になってしまった。
そして、次にやってくるのはアニメの絵コンテ集だ…今すぐにDALIのみなさんをここに呼びたい。
子供セーラー戦士…ちっ、チッッッチャアアアアアアアアア……。かっ、カワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…………
星野「俺じゃ………ダメか………?」
マーズ「バーーーニングッッッッッ!!!!
(ポンポンポンポンポンポッッッ!!!!!)
マンダラァアアアアアアアア!!!!!!」
(ボビュウウウィイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!)
こ…………これは…………
オ…オ……
隕石デュゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
セーラームーン「みんなはあたしが…!守ってみせる!!お願い…!銀水晶、力を貸して…みんなを守れる力を…!誰も一人にしない力を…!」
ヴィーナス「みんな!あたしたちも一緒に…!」
ジュピター「残りのパワーで、うさぎちゃんを援護しよう!」
マーズ「そうよ!あたし達は死なない!」
マーキュリー「みんなで地球に帰りましょう!」
隕石デュゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
セーラームーン「ウワァァァアアアアア……!!!!ウグゥウウウウウ………………」
タキシード仮面「(ニコッ…)」
マーキュリー「ウッ…クッ…」
うさぎ「コラ!遊ぶ時はちゃんと遊ばないとダメでしょ!」
亜美「そうね!じゃんじゃん遊んじゃお!」
マーキュリー「うさぎちゃん…!」
マーズ「……」
うさぎ「すごーい!レイちゃんってがんばり屋さんなんだ!」
レイ「あーら!今ごろ気づいたの?」
マーズ「うさぎ…!」
ジュピター「ウゥッ…」
うさぎ「うわぁー!そのおにぎりおいしそー!」
まこと「あんた…あたしが怖くないの?」
うさぎ「へぁ?なんで?」
ジュピター「うさぎちゃん…!」
ヴィーナス「ッ……!」
うさぎ「カンドー!あこがれのセーラーVちゃんが目の前にいるなんて!」
美奈子「ジャーーン!えっへん!」
うさぎ「ふふふ笑」
ヴィーナス「うさぎちゃん…!」
隕石デュゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
そうだ…いつもみんながあたしにパワーを与えてくれる…そして勇気を…あたしと銀水晶どんどん強くなれる…!もう…誰も一人にし、すいません興奮してラストシーンのセリフ完コピしてしまいました。今日という日が、俺のMoon Revenge。
…さらに先を進むと、目を疑うような信じられない光景の数々…その眼(まなこ)をカッぴらいて、刮目せよ…
人込みに消えてゆく…背中に向かって手を振った……昨日までが嘘みたいに見える……
自然と観月ありさ『風も空もきっと…』を口ずさんでいた。他のみんなもきっとそうだったろう…
この他にも絶対に撮影が許されない、ミュージアムに行ったものだけが拝むことができる「超絶怒涛美麗原画」がわれわれを待ち受けていた…「もうこれで終わってもいい」、竹内直子先生の夫・冨樫義博の代表作「HUNTER×HUNTER」の名セリフが思わず口から出てしまった。
そして最後に、俺がこのセーラームーンミュージアムで一番の衝撃を受けたのが「トイレ」です。
なんと、男子はタキシード仮面、女子はセーラームーン風のピクトグラム…便所までもがセーラームーンの世界に…
用を足している全員のツラがまえが、違った。
つまり、誰もが大切な人を守りたいと願いミュージアムのトイレに訪れた女性は全員がセーラームーン、そして男は全員「タキシード仮面」なのだ…
俺はタキシード仮面…俺はタキシード仮面…俺はタキシード仮面…心の中で何度も唱えた…
どんな日も 君の笑顔を 守りたい
あ、すいません。間違えて「セーラームーンR」に登場する謎の男・月影の騎士になってしまいました。アデュー…