小学生ぶりにポケモンの新作ゲーム『ポケットモンスター バイオレット/スカーレット』を買ってしまいました。
定期的にこんなブログを書いてしまうほど、赤緑青黄の「初代ポケモン」に取り憑かれた俺ですが、なぜ今さらポケモンの新作をプレイしようと思ったか。それは「主人公の顔面を自由に変更できるから」です。
俺がプレイしてきた赤緑青黄金銀では誰と通信対戦しようがクローンみたいに同じ顔が並ぶだけ、個性もなにもあったもんじゃありませんでした。
しかし、今作は「俺が俺として」プレイできる。俺だ、俺がポケモンの世界に飛び込み、最強のチャンピオンとなる。サトシ、てめえの息の根、今日で止めてやるよ。
が…ここで思った。本当に「俺」でいいのか?と。せっかく細かく外見を変えられるのに「2秒で似顔絵書ける顔面日本代表」の、俺を、わざわざ作る?
ここは俺ではなく、俺が理想とする「日本最高のイケメン」になってポケモンの世界を旅するのが一番良いんじゃないか?と…
そして俺は決意した。俺はここで生まれ変わる。「日本最高のイケメン」にな…。そのイケメンとは誰か。
そう、「夜空ノムコウの木村拓哉」です。
きっ、キィイイイイヤァァアアアアアアアア!!!!!!!タクヤァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!
完璧すぎる…どっからどう見てもあの頃の木村…ついに、ついに作り出してしまった…
なんじゃこのパーフェクトビジュ…立ってるだけでポケモンもトレーナーも全員メロメロで死ぬだろ…
え?俺よりカッコイイ主人公作れたやついるの?
木村とポケモンがイチャついてる写真撮ってるだけで1日終わるんだが…?
これが真の「ポケモンスナップ」なのか…?
あの木村拓哉がポケモンの世界に降臨した。その事実だけで圧倒的な優勝、歴史に残る神ゲーがここに誕生したのです。
が、ひとつ問題点が。今作はいわゆる「バグ」が死ぬほど多く、例えばマリルがマリルリに進化したのに横にまだマリルがいたり、
相棒のポケモン・コライドンの背中に乗って移動していたと思ったら、急にコライドンが消えて木村だけ空中に放り出されたり、
目を疑うような激ヤバ現象がバンバン起きてたんですが、初代でさんざんバグ地獄を体験していた俺にとってそんなことはほんの些細なこと。ポケモンとは本来「バグってナンボ」のゲーム。
むしろ原点回帰にめちゃくちゃ興奮してる。もっと、もっとバグくれ…どうぐの7番目でセレクト押してバトルしたらこうなってくれ…
どこぞのゲームサイトのレビューで「操作性の悪さ」や「テンポの悪さ」についての文句を読んだんですが、マジで甘えるなと言いたい。ポケモンはお前のママではない。
まず「最初から歩き以外の移動手段がある」「ザコポケモンを避けられる」ありがたみを知れ。歩いて山登らなきゃいけなかった俺たちの気持ちを考えろ。3歩進むごとにズバットとイシツブテに無限にエンカウントする地獄を…
なんか「移動も遅いしオープンワールドの割に行けるところも少ない」とか言ってましたけど、初代の「じてんしゃを手に入れるまでのダルさ」を考えたら今のポケモンはまぎれもなく「天国」
やっと自転車屋を見つけたと思ったらクソメガネ野郎に100万ふっかけられた時の絶望を思い出してほしい。
あと、主人公たちがちゃんとまともな「教育」受けてるのがマジで凄い。子供も大人もみんな普通に「ポケモン専門学校」みたいな場所に通ってるんですが、逆に学校にも行かず、なんの夢もなくフラッと旅に出る初代の主人公のイカレっぷりが際立つ。
子供がヤクザのビルに単騎で突入して、組織ごとぶっ潰すイベントとか、今考えると本当に意味が分からない。初代の主人公はただのポケモンサイボーグです。
しかも「目が合った(見られた)瞬間バトル強制」というのがポケモンの伝統だと思っていたんですが、今回は「任意」。こっちから話しかけない限り、あらゆる敵をガン無視できると超絶親切設計。
「5人に勝たないと絶対通れない道」がある初代のヤバさ。なにが「ゴールデンボールブリッジ」だよ「キンタマ橋」だろ。
あと、これは全員もっと感謝したほうがいい機能なんですが、戦ってないポケモンも経験値が入るのが本当にヤバすぎる。
初代では先頭のポケモン一体にしか経験値がもらえず、パーティ全員を均等に育てるのに地獄のような時間をかけなければいけませんでした。
救済措置として、持っていると全員に経験値が入る「がくしゅうそうち」というアイテムがあったんですがその入手方法が
「50匹以上ポケモン捕まえた後に行方不明のオーキドを自力で見つけ出してもらう」
このダルさ、使ってる人間マジでゼロでした。結果、御三家だけを限界まで育て上げ、あとの5匹はただの「盾」。なんじゃこのゲーム。
それが今回は野生だろうがトレーナー戦だろうが、等しく全員に経験値が振り分けられ、しかも「ポケモンを捕まえても経験値が入る」という神仕様。本当にこれはポケモンなのか…?
そして、全体を通してあまりにも目的地に行くまでの道が快適すぎました。前述したように邪魔なトレーナーもいなければ、意味分からん罠や仕掛けもほとんどなく、ただただ「快適に冒険できる道」が広がっていたのです。
初代の「矢印の方向にゆっくり回転しながら進む強制移動床」「穴に石落として水の流れを止めないと通れない川」など「人間を不快にさせるためだけの仕掛け」に改めてハラワタ煮えくり返ってる。こんなゲーム遊んでよくゲボを吐かなかったなと、昔の俺を褒めてあげたい。
あと、初代はストーリーの終盤じゃないと手に入らなかった、行ったことのある街に自由に瞬間移動できる「そらをとぶ」が最初から使い放題で目ン玉飛び出ました。
そもそも「ひでんマシン」の概念がないのがヤベえ。初代はパーティ6匹のうち1匹は「ただ移動するためだけの道具と化したポケモン」がいたものですが、今回はマジで「好きなポケモン」だけのパーティを組めるだと…?
さらに、マップ画面の「目的地設定」が地味だが本当にありがたかった。「関東地方なんだったんだよ」と思うほどパルデア地方はあまりに広く、ただ街の中を歩くだけでも、どの店がどこにあるのかまったく分からず、最初は「なめてんのか」と思ってたんですが、マップの「目的地設定」と「ズーム機能」を駆使することで移動のストレスゼロ。
マジで初代でかけた時間を返してほしい。生まれる時代間違えた。
そんな最新のポケモンを体験した俺、プレイ時間は一瞬で50時間を超えました。完全なるポケ廃。努力値、種族値、特性、孵化、厳選、全部覚えた。俺は木村拓哉だ。
こうして作られた俺のパーティを見よ…
ゲンガー
性格 : おくびょう / 特性 : のろわれボディ / 持ち物 : きあいのタスキ 努力値 : HP:4 / 特攻:252 / 素早:252 技 : シャドーボール / マジカルシャイン / きあいだま / みちづれ
ほぼ全てのポケモンに対し等倍を取れる凄い奴。この不敵な笑み…完全に『模倣犯』の中居正広。
ピカチュウ
性格 : いじっぱり / 特性 : ひらいしん / 持ち物 : でんきだま 努力値 : HP:4 / 攻撃:252 / 素早:252 技 : じゃれつく / ボルテッカー / でんこうせっか / ねこだまし
天使のようなルックス、しかし「でんきだま」を持った破壊力はパーティ1、まさに『ガリレオ』の香取慎吾。
パルシェン
性格 : いじっぱり / 特性 : スキルリンク / 持ち物 : いのちのたま 努力値 : HP:4 / 攻撃:252 / 素早:252 技 : からをやぶる /ロックブラスト / つららばり / アクアブレイク
連続攻撃を常に最大で出せる特性「スキルリンク」を搭載したヤバいやつ。この容赦の無さ、完全に『十三人の刺客』の稲垣吾郎。
オコリザル
性格 : ようき / 特性 : まけんき / 持ち物 : しんかのきせき 努力値 : HP:252 / 攻撃:4 / 素早:252 技 : ふんどのこぶし / ドレインパンチ / げきりん / ビルドアップ
進化前のポケモンに持たせると防御と特防が1.5倍になる「しんかのきせき」を持たせ、ドレインパンチで回復しつつ、攻撃された回数で威力が倍増する「ふんどのこぶし」をブチ抜いていく破壊神。まぎれもなく月9の神、俺、木村拓哉。
コンパン
性格 : おだやか / 特性 : ふくがん / 持ち物 : しんかのきせき 努力値 : HP:252 / 防御:4 / 特防:252 技 : ねむりごな / みがわり / バトンタッチ / こうそくいどう
同じく「しんかのきせき」を持たせた上に、命中率を上げる「ふくがん」と「ねむりごな」の最凶コンボをキメ、みがわりとバトンタッチで後続へと繋げる裏エース。パッチリした目にチャーミングなフォルム…まさしく永遠のSMAPメンバー、森且行。
ストライク
性格 : ようき / 特性 : テクニシャン / 持ち物 : しんかのきせき 努力値 : HP:4 / 攻撃:252 / 素早:252 技 : つばめがえし / とんぼがえり / ダブルアタック / つるぎのまい
同じく「しんかのきせき」を持たせ、要塞と化したヤバい虫。特性「テクニシャン」で威力が低い技も必殺になる。この鋭利なフォルム、この安定感、間違いなく演技力の鬼こと、草なぎ剛(草なぎのなぎは弓ヘンに前の旧字の下に刀)
スポーツ・ミュージック・アッセンブル・ポケモン。最強の「ポケモンSMAP」…俺たちに勝てるやつ、いる?