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ミクスチャーブログ

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SixTONES『こっから』人人人人人人人人人人人人人人人で脳爆発

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『人人人』が、間違いなく今年の「ベストソング」だと思っていた時期が私にもありました。

興奮で手足がもげるほどのカッコ良さと、全身の毛穴が一瞬で開くほどのグルーヴ感、アイドルの歌うヒップホップとして正直これ以上の曲はない、と確信していました。

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ヒッ………人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人ッァアアアアアアアアアアアアアア!!?!??!?!?

 

良すぎて狂ってる。SixTONES…まだ成長するのか…?まだ変身を残してるのか…?フリーザ様なの…?と、絶望した。

まず曲うんぬんの前に全員服なに?色どうなってんのそれ?どこで売ってんの?いつどこで着る想定で作られた服?シャツなの?ジャケットなの?分からない…なにも分からない…ユニクロには絶対売ってないということしか…俺がおそらく一生着ることのない服…そしてそれが全員べらぼうに似合っててカッコイイだと…?いったいどうなってるんですか…?京本大我に至っては本当になんですかそれ?進撃の巨人?

進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス)

という、あまりにも衝撃的なビジュアルに負けるどころか圧勝している最高の名曲が爆誕してしまった。

『人人人』を遥かに超えるスピードと、そこから生まれる圧倒的な疾走感、あまりにも速い、速すぎる。全力ダッシュしている俺の横をF1カーがブチ抜いていったかのような…「あ、最初は樹かぁ〜」と思ってたら次の瞬間、

 

ジェシー「ファイァヤァアアア!!!!」

 

で脳が爆発した。1サビまでの時間わずか

 

「40秒」

 

これがいかに異常な数字かがわかるだろうか。イントロあって6人全員マイクリレーして40秒だ?は?ウソつけェ!!!と、計測してみたところ、

イントロ(8秒)→樹(4秒)→大我(4秒)→ジェシー(4秒)→髙地(4秒)→北斗ジェシー(8秒)→慎太郎(6秒)→ジェシー(2秒)

なんじゃこの狂ったような歌割り…?絶対にスキップや早送りを許さない、曲を聴かせる強制力が聴くウシジマくんでこのスピード感を落とすことなく、展開が意味わからんくらいに目まぐるしく変化するんですが、どこからどこまでがAメロでBメロみたいな日本のポップスの基本的概念は粉々にブチ壊されてるのにも関わらず、サビはきっちりTHE J-POP。

サビ以外は口ずさめないし絶対にカラオケとかで歌わせる気ないのに、サビはめちゃくちゃ歌いたくなるという矛盾、そしてそこから生まれる圧倒的な中毒性。バンドサウンドとヒップホップとアイドルソングが完全に融合した本当の意味でのミクスチャー。

こんな魑魅魍魎な曲を完璧に歌いこなすSixTONESにはもはや「恐怖」しかない。6人もいて「あれ?」と思う部分が一瞬たりとも無い時点で異常…オールナイトニッポンを聴けば聴くほどパフォーマンスとの同一感がなくてより頭がおかしくなる。本当に先週、東京駅と機種変にブチギレてた男共と同じ人間か…?

 

そしてこの曲を生み出してしまった作詞作曲編曲の「佐伯youthK」について語らねばなるまい…この男、完全なるバケモン。まず彼がSixTONESに提供した楽曲の一覧をご覧いただこう。

 

「NEW WORLD」

「ってあなた」

「僕が僕じゃないみたいだ」

「僕が僕じゃないみたいだ(Dramatic Rearrange)」

「"CITY" Interlude」

「With The Flow」

「共鳴」

「わたし」

「オンガク」

「オンガク -声ver.-」

「人人人」

「こっから」

 

どうだろうか。

 

どうもこうもない。SixTONESを聴いている人間ならこのラインナップのヤバさが分かるだろう。もはやただのベストアルバム。いくらなんでも打率が高すぎる。これが野球だったら大谷翔平が「もう勘弁してください…」って泣いてる。

佐伯youthKは、どの部分を切り取っても「メロディに対する歌詞のハメ方」の上手さが異常で「この音にはこの言葉しかない」という最適解を、歌詞の進研ゼミ通ってるんですか?と思うほどバンバン叩き出してくる。例えば『オンガク』の

「言葉にしようもんならあの文学賞もんだな」

この韻の気持ち良さと文章の美しさ…今すぐ顔面にこのタトゥー彫りたい。

MV公開前、作詞作曲は「佐伯youthK」か「Creepy Nuts」の二択でTwitterが死ぬほど割れてたんですが、Creepyの曲だと思ってしまうのも無理はない。佐伯youthKの書くリリックは「韻の飛距離」という部分においてR-指定とかなりの類似性がある。

「A」という言葉と「B」という言葉で踏もうとしたら、「A」と「B」の言葉の響きは近ければ近いほどいい。でも、その内容がかけ離れていれば離れているほど、韻として面白い

2月18日放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』より

『こっから』で言えば「オギャー」と「荒野」「ノーマル」と「鉱脈」のような「この言葉にこの言葉合わせるの…?」という、四六時中韻のことだけを考えて韻に取り憑かれてなければ絶対に出てこない、韻への変態性がまったく同じ。

そしてその内容に関しても、そのリンク性がバケモンで、特にここ

俺悪くない 何も間違ってない 自分じゃない

何かのせいにしたい 天才じゃないの だっせ分かんなさい

これフィクションじゃない 読みなさい

天賦の才などない でもやめられないみたい

あたしゃほうが馬鹿みたい

 

感情どっかいった

 

『人人人』の流れを汲む、かつ明らかにCreepy Nuts『たりないふたり』の「こちら たりないふたり〜」の部分をオマージュしたアレンジに、若林正恭と山里亮太のひねくれた性格と諦めの悪さを表現した歌詞、この一文にあまりにも「全て」が内包されていた…

この曲単体を聴いてもブッ刺さるし、それぞれの文脈をたどることで曲の良さがどんどん増してくる構成…こんな完璧な曲があるか…?『こっから』?いやこれ以上どこ行く気だよ。