12年会ってない父さんがいるんですが、昔から女優が好きな男だった。
そんな父さんにオススメしたい、若手女優10人紹介します。よかったら父さん以外のみんなも読んでくれ。
山田杏奈
すでに多くの映画、ドラマで主演を演じている女優だが、昭和の女優ばかり追いかけている父さんはたぶん知らないだろう。
幼さの残る顔立ちから正統派の恋愛モノが似合うと錯覚するかもしれないが、実は違う。とにかく「リミッターを外すのが上手い女優」の一人で山田杏奈のシリアスな役を演じたときのその迫力はまさにトラウマ級。
映画『ひらいて』『ミスミソウ』などでの役を見たら、きっと父さんは泡を吹いて倒れることだろう。
中田青渚
出典:映画『街の上で』
ドラマ『だが、情熱はある』でオードリー若林(髙橋海人)が想いを寄せる女性役で話題になった女優だが、すでに数多くの映画では爪痕を残している。
特筆すべきは「なにげない会話」の上手さだ。
特に恋愛映画などでの、付き合うか、そうでないかの微妙な距離を感じさせるシーンでの上手さから来る唯一無二の親近感と愛おしさは、確実に父さんの脳を破壊するだろう。
母さんともたまにはこういう会話をしてやってくれよ。
伊藤万理華
元・乃木坂46のメンバーだが、父さんは知ってるか?卒業後は女優として本格的に活動をスタートさせ、そのナチュラルで嫌味のない演技力で、NHKのドラマ『燕は戻ってこない』をはじめ話題のドラマや映画への出演が徐々に増えてきている。
俺が伊藤万理華の演技で衝撃を受けたのはドラマ『お耳に合いましたら』で、チェーン店のメシが大好きな女性を演じていた時。ともすれば「なんだコイツ……」と思われかねないクセのある役柄を、見事に愛くるしさと面白さを両立させながら見事に演じていた。
父さんも伊藤万理華が美味しそうにメシを食う姿を見れば、持病の糖尿も少しはよくなるんじゃないか?
河合優実
出典:映画『あんのこと』公式サイト|2024年6月7日(金)全国公開
ドラマ『不適切にも程がある!』で昭和からタイムスリップしてきた阿部サダヲの娘役を演じ、話題となった今最注目の女優の一人だ。
6月公開の映画『あんのこと』で主演を務めていて、俺は試写でいち早く見させてもらったが、はっきり言って河合優実は「天才」だ。演技を超えて現実に「存在する人間」として役に向き合い、もはや「演じる」という感覚すらないのではないかと思ってしまう。
あまりにもその役になりきってしまうので、確実に役者名よりも役名で覚えられてしまうのではないだろうか。ただ、俺は絶対にこの名前は覚えておきたいと思った。父さんも物忘れが激しい年齢だろうが、河合優実という名前を絶対に忘れるな。
福地桃子
出典:福地桃子 - LesPros Entertainment
カブトムシ哀川翔の娘として一時話題になっているから父さんも見かけたことがあるかもしれないな。
しかし、話題性だけじゃなくその演技力は本物だ、俺が福地桃子を認識したのは、朝の連続テレビ小説『なつぞら』で、広瀬すず演じる主人公・なつが引き取られる一家の長女・夕見子だった。
演技力もそうだが福地桃子の最大の魅力といえば、心も体も全てを癒すような極上の声だろう。「ヒーリングエンジェルボイス」と呼ばせてもらいたい。彼女が言葉を発するだけで、その場が彼女の色に染まってしまうのだ。
父さんもパチンコのやりすぎで耳は悪いだろうが、ぜひ彼女の声を聴いて聴力を回復してくれ。
南沙良
出典:君に届け | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
そのビジュアルと、確かな演技力で『ドラゴン桜』『鎌倉殿の13人』など数々の話題作に出演し始めているブレイク女優の一人だ。Netflixのドラマ『君に届け』の実写化で黒沼爽子役を演じたのは記憶に新しいだろう。
俺も父さんに似て「懐古厨」なところがあるから、『君に届け』は映画版しか認めていなかったのだが、改めてドラマ版を見ると彼女の凛とした目の強さは、たしかに少しずつ自分に自信を持つようになった爽子の強さと美しさにピッタリだった。
父さんも「昔は良かった」なんてのたまってないで、新しい風を感じてくれ。
蒔田彩珠
出典:恋風邪にのせて / Vaundy:MUSIC VIDEO - YouTube
2009年から活動を始め、幼少期から数多くのドラマ、映画、CMなどに出演している21歳で『海よりもまだ深く』、『三度目の殺人』、『万引き家族』など是枝作品に何度も出演を果たすなど、その演技力は関係者の中でも高く評価されている。ちなみに、「俺が彼女を意識したのは、朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』。百音(清原果耶)の妹役は本当に素晴らしかった。
とにかく「娘役」を演じたときのリアリティが凄まじく、なかなか家族に対して素直になれない思春期の不安定さを見事に演じていて、見ていると胸が痛くなってくる。かわいいだけじゃない、良い意味で憎たらしい演技がとても上手い。
父さんも俺によく「息子じゃなくて娘がよかった」って言ってたが、彼女の演技を見て目を早く覚ましてくれ。
桜田ひより
「ミスセブンティーン2018」に選出され、10代ではすでに知らない人間はいないと言っても過言ではない21歳だ。
彼女が確実に「ブレイク」を果たしたと言えるドラマはなんと言っても『silent』だろう。耳が聴こえない主人公(目黒蓮)の妹という難しい役をナチュラルに、かつ存在感たっぷりに演じていた。
まるでアニメから飛び出してきたようなビジュアルと華やかさ、そしてそれに負けない確かな演技力で、漫画実写の主役から、シリアスなドラマの脇役までこなす、確実にこれからのドラマ、映画界を背負って立つ逸材になるだろう。
父さんもそろそろ自分の人生を「主役」として生きてくれ。
片山友希
出典:令和エモグラシー 第一回 片山友希 〜此処東京故郷〜 - YouTube
以前から数多くのテレビやドラマに出演していたが、近年は話題作のメインキャスト務めるなど、今ノリに乗っている女優の一人だ。
特に、朝の連続小説『ブギウギ』で、主人公のスズ子(趣里)が所属していた梅丸少女歌劇団の一員・和希役は、とても素晴らしかった。
隠と陽のギャップを演出するのがすこぶる上手い女優で、『あざとくて何が悪いの?』内の企画「あざと連ドラ」で少しずつ垢抜けて美しくなっていく女性の役もできれば、『SHUT UP』でのクールな現実主義者の役もこなせる、どんな色の作品でも自分の存在を示しながら確実に爪痕を残せるオールラウンダーな女優だ。
会社では「なにかやってるようでなにもやってない」立ち位置だった父さんも、彼女の演技を見習って自分にできることを探してくれ。
八木莉可子
宇多田ヒカルの名曲を題材にしたNetflixドラマ『First Love 初恋』で主人公・也英(満島ひかり)の幼少期役を演じ、一躍話題となった女優だ。
「透明感の鬼」とまで俺に言わしめた圧倒的な雰囲気は、父さんも一度見たら忘れることができないだろう。吸い込まれそうな瞳は「ブラックホール・アイ」として俺の中で恐れられている。
「真っ直ぐさ」や「純粋さ」を演技で表現するのは実はとても難しく、ただ若いからと言ってできることでないのだが、八木莉可子はその瞬間、その年齢でしか出すことが出来ない真っ直ぐさ、純粋さを、完璧に映像の中で表現している。
父さんがもう二度と手に入れることができないものを、八木莉可子は全て持っているんだ。
以上です。他にも「この女優やべえ」というのがあれば、ぜひ父さんに教えてやってほしい。
父さん、これ読んだら連絡くれ。