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ミクスチャーブログ

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ドラマ『アンメット』9話のラストシーンのことしか考えられない脳になりました

ドラマ『アンメット-ある脳外科医の日記-』が面白すぎる。

1日で記憶がリセットされる脳外科医という特殊中の特殊ストーリーで、最初は「また設定ブッ飛んだトンチキクレイジードラマかよ」と思っていたんですが、まったく違いました。

まず、良くも悪くも「全員マジで声が小さい」。本当に目の前の相手にだけ聞かせる声のトーンとボリューム。演者、制作陣の視聴者に対する「一言も聞き逃すなよてめぇら」という気概すら感じる。相対的に主題歌を歌うあいみょんの声がめちゃくちゃデカく感じる。犬飼ってたり、赤ん坊育ててる人にはあまりにも向かないドラマでしょう。字幕推奨、たぶんアンメットの影響でミライスピーカーの売上爆増してる。

そして「普通の人間が言わないことは言わない」を徹底し、大げさな表情や決めゼリフ、いっさいなし。ザ・ノンフィクションなの?と錯覚するほどの会話。派手さはビックリするほどありませんが、ジワジワと心に侵入し気づいたらそのドラマのことしか考えられなくなる逆・半沢直樹。

 

特に度肝を抜かれたのは9話。完全に伝説の爆誕。杉咲花演じるミヤビと若葉竜也演じる三瓶の、10分以上にも及ぶ長回しのシーン。

なんでもない話題から核心に迫るまでの表情やしぐさの微妙な変化、そこに至る全てがもはや現実でした。いったい俺はなにを見せられていたのか…

編集で「間(ま)」をカットしまくった、美味い部分だけ食わせるファスト焼肉屋みたいな動画が正義とされている昨今において、あり得ないほどの「沈黙」で俺の心を狂わせてきたのです。

あまりにも好きすぎて今日までで100回は鑑賞。そして二人の会話を文字にし、沈黙の秒数まで正確に数えてしまいました。

記憶障害の原因を知ったミヤビと三瓶は、病院で二人だけの会話を交わす…

 

三瓶(仕事をしているミヤビを見つめる)「…」

ミヤビ「う〜ん…。(伸びをする)…!お疲れ様です…(首を傾ける)」

三瓶「お疲れ様です」

 

7秒沈黙

 

三瓶「大迫教授に会いに行ったんですか?」(自分の椅子を引きながら)

ミヤビ「はい」

三瓶「何話したんですか?」

 

9秒沈黙

 

ミヤビ「三瓶先生が、帝東医大辞めたときのこと聞きました」

三瓶「あぁ」

ミヤビ「ふふっ」

ミヤビ(何かを取り出しながら)「これ食べますか?」

三瓶「なんすかこれ?」

ミヤビ(三瓶の手に乗せて)「ラムネです」

 

二人でラムネ食べながら、8秒沈黙

 

三瓶(グミを取り出しながら)「食べますか…?」

ミヤビ「ありがとうございます」

 

7秒沈黙

 

ミヤビ「これずっと好きなんですか?」

三瓶「…好きではないですね」

 

3秒沈黙

 

ミヤビ「じゃあ何が好きなんですか?」

 

3秒沈黙

 

三瓶「好きな食べ物ですか?…いや考えたことなかったですね」

ミヤビ「私はこれ…ちっちゃい頃に妹とよく駄菓子屋さん行って買ってたんです。さっきコンビニで見つけました」

三瓶(無言で頷く)

ミヤビ「近所に駄菓子屋とかなかったですか?あんまり行かなかったですか?」

三瓶「あんまり行かなかったですね」

ミヤビ「ふ〜ん」

三瓶(水を飲む)

 

7秒沈黙

 

ミヤビ「放課後、何してたんですか?」(水筒を飲みながら)

三瓶「あっ…なんかアリ見たりしてましたけどね」

ミヤビ「アリ?」

三瓶「アリ」

ミヤビ「ふふふっ、1人で見てたんですか?」

三瓶「いや、兄と見てました」

 

4秒沈黙

 

ミヤビ「お兄さんいるんですね、私妹います」(水筒を飲みながら)

三瓶(無言で頷く)

 

10秒沈黙

 

ミヤビ「何歳離れてるんですか?」

三瓶「3つですね」

ミヤビ「うん」

 

4秒沈黙

 

ミヤビ「今何してるんですか?」

 

3秒沈黙

 

三瓶「もう、あの…」

 

3秒沈黙

 

三瓶「亡くなっちゃったんですけど」

ミヤビ(無言で頷く)

三瓶「あの、全然」

三瓶(椅子を回し後ろを向く)

 

30秒沈黙

 

三瓶「すいません、あの兄がいて」

ミヤビ「うん」

 

3秒沈黙

 

三瓶「あの、重度障がい者だったんですけど」

ミヤビ「うん」

 

5秒沈黙

 

三瓶「僕が8歳のときに重度障がい者施設に入って」

ミヤビ(無言で頷く)

三瓶「まあ、僕も」

 

3秒沈黙

 

三瓶「含め」

ミヤビ「うん」

 

三瓶「あの」

 

上を向きながら2秒沈黙

 

三瓶「障がい者施設をすすめた人たちも」

ミヤビ「うん」

三瓶「僕も、あの」

 

3秒沈黙

 

三瓶「家族も」

ミヤビ「うん」

三瓶「みんなそれが最善だと思ってたんですけど」

 

4秒沈黙

 

三瓶「兄は」

 

3秒沈黙

 

三瓶「ずっと泣いてて」

ミヤビ(無言で頷く)

三瓶「世の中も」

ミヤビ「うん」

三瓶「僕も」

 

5秒沈黙

 

三瓶「兄のため、って言いながら」

ミヤビ「うん」

 

4秒沈黙

 

三瓶「ただ遠くに」

 

6秒沈黙

 

三瓶「見えないようにしてただけなのかもしれないなと思いますね」

ミヤビ(無言で頷く)

 

5秒沈黙

 

三瓶「奈緒ちゃんのことも」

 

10秒沈黙

 

三瓶「今も正解かどうかわかんなくて」

 

13秒沈黙

 

三瓶「いろいろ頑張ったんですけど」

ミヤビ「うん」

 

6秒沈黙

 

三瓶「僕はまだ」

 

6秒沈黙

 

三瓶「光を見つけられてません」

三瓶(涙を拭う)

 

13秒沈黙

 

ミヤビ「うーん」

 

5秒沈黙

 

ミヤビ「私だったら」

 

10秒沈黙

 

ミヤビ「嬉しかったと思います。なんか、もし聞こえてたんだとしたら」

三瓶(無言で頷く)

 

4秒沈黙

 

ミヤビ「ちゃんと聞こえてるよ、って言いたかったんじゃないかなって」

三瓶(涙を拭う)

 

10秒沈黙

 

ミヤビ「うん」

 

6秒沈黙

 

ミヤビ「たぶん」

 

4秒沈黙

 

ミヤビ「光は」

 

5秒沈黙

 

ミヤビ「こう、自分の中にあったらいいんじゃないですかね」

 

4秒沈黙

 

ミヤビ「うん、そしたらたぶん暗闇も明るく見えると思います」

 

ー回想ー

ミヤビ「こうすると影が消えます。自分の中に」

 

6秒沈黙

 

ミヤビ「光があったら、暗闇も明るく見えるじゃないかなって」

ー回想終わりー

 

三瓶(無言で頷く)

 

25秒沈黙

 

三瓶「川内先生」

 

4秒沈黙

 

ミヤビ「三瓶先生」

ミヤビ(三瓶を手招きする)

三瓶(ミヤビの方に近づく)


ミヤビ「三瓶先生は、私のことを灯してくれました」(三瓶のヒザに触れながら)

三瓶(無言で頷く)

 

8秒沈黙

 

ミヤビの胸に顔を預ける三瓶

三瓶を抱き寄せるミヤビ

 

30秒沈黙

 

別シーン

 

西島「かわいそうにね。あの子も」

三瓶「…」

 

3秒沈黙

 

西島「君なら助けてあげられるんじゃないかな?」

 

シーン戻り、34秒泣きながら抱き合う2人

 

9秒沈黙

 

ミヤビ「ごめんなさい」

三瓶「はい?」

 

5秒沈黙

 

ミヤビ「どなたですか?」

 

11秒沈黙

 

 

アンメット end

いや終われるかアアアアアアアアア!??!!!!?!?!!??!????

えマジでなに怖いどゆこと…もう俺はしばらくアンメットのことしか考えられない。とりあえず俺は今日からアホみたいに長いグミを常に持ち歩きたい…

ミヤビに対して申し訳なさすぎるが記憶消してもう一回見たい…