ネトフリのドラマ『地面師たち』で後藤(ピエール瀧)が何回話を遮ったのか、数えました。
あと、ハリソン山中(トヨエツ)の好きなセリフも書きました。
1話 2遮
3:11「なんの疑いもなく…私を自分のものにできると思っていたあいつが…一瞬で無惨な姿になり…死んでいったんです…恐らく私は…あの時のエクスタシーが忘れられないのかもしれません…拓海さん…私と組ませんか…?地面師になりませんか…?あなたの人生を狂わせた詐欺師…それが地面です…今度はあなたが…誰かを地獄に堕としてみませんか…?」
※拓海(綾野剛)に。自分が熊を撃ち殺した過去を打ち明けながら。冒頭からハリソンのヤバさが分かるシーン
11:44「いい仕事ですね…」
※拓海に。偽装免許証を見ながら。部下がやった仕事はちゃんと褒める、ハリソンの人柄が分かるシーン
25:50「もうええやろ!え?あんた登録年次いつなん?えらい若いから心配になってな、いつ?なんやまだ年次制研修1回しか受け取らへんのかいな。そんなんでこないな大事な決済務まるんかいな。ちょっと心配になってきましたね」
30:23「どこでもええやろそんなん!これ以上何を確認することあんねん?せっかくこちらの先生が島崎さん本人やって証明書作ってくらはったのに、そんな今日会っただけのなんも知らんペーペーの司法書士が、弁護士の先生や天下の公証人の本人確認を疑ったりしてええんかい?ねえ先生?なあ?あんたの職業倫理どないなってんの?」
40:43「もっと大きなヤマを狙いませんか…?そうですね…死人がゴロゴロ出るようなヤマです…つまらないじゃないですか…誰でもやれるようなことをチマチマやっていても…小さなヤマよりも大きなヤマ…容易いヤマよりは困難なヤマ…誰もが怖気付いて二の足を踏むような…難攻不落のヤマを落としてこそ…どんな快楽も及ばない…セックスよりもドラックよりも気持ち良いエクスタシーとスリルが味わえる…皆さんもそれを求めて…この仕事をしてるんじゃないですか…?」
※チーム全員に。ハリソンが金のために地面師をやっていないことが分かるシーン
2話 0遮
30:47「待ってください…あなた…人を殺したことがあるんじゃないですか…?なにか困ったことがあったら連絡してください…」
※過去の拓海に。一瞬で拓海の本質を見抜くハリソンの洞察力が分かるシーン
3話 0遮
5:11「どうですか…?なにか付け入る隙はありそうですか…?」
※尼僧の変態プレイを見ながら。異常な映像にもまったく動じないハリソンの冷静沈着ぶりが分かるシーン
4話 2遮
0:49「追い詰められた時の人間の表情は素晴らしいですね…このまま手を離された時の表情も見たいくらいですが…ダイ・ハードという映画を覚えていますか…?映画の最後、強盗グループのリーダー・ハンスがビルから落ちるシーン…あれはもちろん合成ですが実際に13メートルの高さから落とされていて…スタッフが…スリー…トゥー…ワン…ゴー…で手を離すと説明されていたのに…実際は…スリー…トゥー…ワン…!で手を離した…だからあの…驚嘆と恐怖がミックスした…リアルで素晴らしい表情が撮れたそうですよ…ハンス・グルーバー…あれは良い悪役でした…頭脳明晰…冷酷無比…極悪非道ながらもジェントルマンで…ユーモアもペーソスも持ち合わせた…実に魅力的なキャラクターだった…あの映画が傑作たえりえてるのは…薄汚い正義の主人公ではなく…彼の功績ですよ…」
※拓海に。ハリソンの映画評が聞けるシーン。「ハリソン山中の映画チャンネル」というYouTubeをやってほしい
42:00「こんなんまだ早いでしょ!先に決めることあるんちゃいますの?」
49:20「それは言えません…守秘義務がありますから…」
※下村(リリー・フランキー)に。守秘義務をきちんと守るハリソンの律儀さが分かるシーン
53:00「それは分かるけどやな!さっさと決めへんと他社さんに持ってかれますよ?川井さんはすぐにでも売りたいんやから」
53:33「そのまま目をつむってください…私が体を押してあげますよ…そうですね…スリー…ツー…ワン…ゴー…!でいきましょうか…そのまま私の手をつかんで…道連れにするなんて考えないでくださいよ…ご家族のためにも……では…スリー」
※下村に。絶対に伏線回収をするハリソンのヤバさが分かるシーン
5話 0遮
21:22「ポートエレン・ファースト…1979年…拓海さんが生まれた年にスコットランドアイラ島で蒸留されたもので…世界中のウイスキーマニアが1滴でも舐めたがるレアなものです…」
21:52「およそ物の価値なんてものはその時々で変わるものです…このポートエレンの蒸留所は1983年に閉鎖されているんですよ…これなんか当時のスコットランドでは3、4000円で売られていた…だが…昨今のウイスキーブームで幻のウイスキーと呼ばれるようになり…世界中のウイスキーマニアが今はもう製造できないポートエレンを高値で買おうと競い合っている…でも…彼らのほとんどは…本当の味なんて分からないでしょう…では…彼らは一体…なにを買っているんでしょうね…」
※拓海に。拓海の生まれ年のウイスキーを振る舞うハリソンのサービス精神が分かるシーン。「ハリソン山中のウイスキー万歳」というブログを開設してほしい
22:44「でもじゃあ例えば…そのポートエレンに自我があるとして…ボトル自身はその希少価値を自覚しているでしょうか…土地も同じですよ…土地は土地として太古からそこに存在していただけです…野生動物に縄張りの意識はあったとしても…土地の所有欲はない…人間は本能があらかじめ壊れた動物と言われていますが…その代わりに知恵を持っている…知恵が文明を生み出し…生物界の頂点に君臨させ…そして…こんなにひどい世界を作り上げた…その最たる愚行が土地を所有したがるということです…本来は誰のものでもないはずなのに…人間の頭の中だけで土地の所有という概念が生み出され…それによって戦争や殺戮を繰り返してきた…人類の歴史は早い話…土地の奪い合いの歴史です…土地が人を狂わせるんです…だとすれば…土地自身には人間を滅ぼしたいという本能があるかもしれませんねぇ…すいません…長々とくだらない話を…ポートエレンのせいかもしれません…いつか…拓海さんも聞かせてくださいね…私に誘われて地面になろうと決めた…その本当の理由を…いつか…そのうち…」
※拓海に。ハリソン山中がなぜ地面師を続けるのか、その信念のようなものが垣間見えるシーン。
6話 2遮
6:05「殺す…?あなたの悪い口癖です…殺すぞ…殺してみろよ…それを聞くたび…その想像力のなさに苦々しい気持ちになっていました…麗子さん…あなたは実際に人を殺したことがあるんですか…?やっていただけるならボーナスとしてギャラに1億足しましょう…いかがですか…?それでも断るとおっしゃるなら………ということで」
※麗子(小池栄子)に。女性だろうとなんの容赦もないハリソンの恐ろしさが分かるシーン
20:22「オーバードーズ…?そんな誰もが思いつくような安っぽい殺し方はあなたには似合いません…裏切りの代償としても対価に合わない…最もフィジカルで…最もプリミティブで…そして最もフェティッシュなやり方でいかせていただきます…」
※裏切った竹下(北村一輝)に。1ミリも何を言ってるのか分からない、ハリソンの豊富な語彙力を堪能できるシーン。「明日を生き抜くためのハリソン語録100」という本を出してほしい
24:02「あー!そういう杓子定規なんはやめませんか?川井さん、今朝から体調が思わしくないんですわ、こないに大勢の前に来るのも久しぶりで、それにこのあと寺のほうにもいかんとならんのでしょう?」
28:38「もうええでしょう!そんなんいくら本人かて細かい年月まで覚えてませんよ!ほな、あんた自分が務めてるこの法律事務所いつできたか知ってますか?知らんやろが?そちらにもお聞きしますわ、石洋ハウスがいつできたか知ってますか?ただでさえ体調悪いんやから、こないに大勢の初対面の人間に囲まれてあれこれ聞かれたら、そらあ答えられるもんも答えられなくなりますよ?青柳さん、もうええでしょう」
7話 3遮
0:53「さあ!もうええでしょう!川井さん体調悪いんやし、ねえ?どないですか、青柳さん?お寺の見学はやめにして石洋に向かうっていうのは?本人確認も済んで物件の下見にも立ち会うてもろたことやし、十分でしょ」
5:35「さあ!もうええでしょう!川井さん、このあと寺の仕事もあるんやから、我々は引き上げましょ」
7:02「大概にせえよお前!失礼やろがい!なんで川井さんがこんなん…」
47:40「残念ですね…拓海さんとはもう少し一緒にいたかった…」
※拓海に。銃を突きつけられながらまったく動じないハリソンの冷静さが分かるシーン
48:47「こんな低能の猿が地面師になれるはずないでしょう…ねえ拓海さん…あなたは私の最高傑作でした…」
※拓海に。全てを捨て駒にするハリソンのヤバさが分かるシーン
まとめ
ピエール瀧が話を遮った回数
9回
ハリソンが「拓海さん」と言った回数
25回