私!さえ子!
ある日突然、恋人・雄介が事故で死んじゃった〜!
でも数年後、偶然出会った男・成瀬は、恋人の心臓を移植されていた〜〜!?しかも、めっちゃ恋人の記憶とか人格が乗り移ってる〜〜〜!?もち、お互いめっちゃ好きになっちゃう〜〜〜!!!
でも成瀬めっちゃ既婚者で〜〜す!!!!
という胸キュン地獄ホラードラマ『さよならのつづき』。ストーリーはともかく、メインキャストを務める4人のキャラクターが「当て書きか?」と思うくらい怖いくらいにハマってるんですが、生田斗真があまりにもイケメン♂パラダイスの中津すぎて発狂してしまった。
生田斗真が演じるのは「人の心を柔らかくする柔軟剤のような男になりたい」が口癖で、明るく誰にでも好かれ、別け隔てなく接することができ、初対面の人間ともすぐ仲良くなり、仲間や友達も多く、自分の夢を高らかに語り、人の夢を決して笑わず、恋をした相手には真っ直ぐ一途なド陽キャ・雄介。
待っていた…俺はこんな生田斗真をずっと待っていた…
特に、恋人・有村架純演じるさえ子との出会いのシーンがヤバすぎた。仕事に失敗し、ハワイの空港で一人落ち込む有村架純(初対面)を見つけた生田斗真…
急に置いてあるピアノに座り…有村架純を指差し…
生田斗真「チャララァァアアア〜〜〜〜…ララアァァアア〜〜〜ン…ジャッ!!!ジャッッ!!!ジャジャアアジャラララアアアアアア〜〜〜〜〜!!!!!!!♪」
突然、ジャクソン5の「I want you back」を弾き語る。
生田斗真「ジャジャジャジャジャアアアアア〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!♪」
観光客たち「フォオオーーーーーーーー!!!!!!!」
有村架純「…?」
生田斗真「今の君に必要なもの…教えよっか…?」
俺「ギィイイイヤァアアアアアアア〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
このシーンだけで、いかにこの生田斗真が「ヤバいやつ」なのかが伝わるでしょう。こんなもん惚れねぇわけがねぇ。ここまで良いヤツだと逆にサイコパスとしか思えねぇ。善玉サイコパス。
が、そんな男がドラマ開始早々、雪崩に巻き込まれて死んでしまう。
死んだ〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?!??!?!
あまりにも突然すぎる死。そんな最愛の恋人を亡くした有村架純演じる、さえ子。
「おいしいコーヒーをたくさんの人に届けたい」という夢を持ち、それに向かって最短距離で真っ直ぐ進むことのできる強い人間だ。
なんでも器用にこなすように見えるが、「私のことが好きでたまらない男を見つけること」と強がったり、明らかに生田斗真に惚れてるくせに「旅先の今だけの楽しい関係で」などと言っちゃう恋愛にはとことん不器用。
しかし、相手のことを一度好きになったらまるで猫のように甘えてくる魅力しかねぇ恐ろしい最終兵器彼女なのだ…
生田斗真を亡くしてからは、クヨクヨしてちゃいけないと気丈に振る舞うも、いるはずのない生田斗真の姿をずっと探していた…
が、いた。生田斗真の心臓は、ある男に受け継がれていたのだ。
坂口健太郎。真面目で優しくどちらかと言えば内向的な性格だったのだが、生田斗真の人格と記憶が徐々に乗り移っていき、別人のように明るく行動的になっていく。
学校の隅っこで一人で小ぃちゃい弁当しか食うような人間だったのに、ハワイの空港で急にピアノ弾くような人間になってしまう。
そして、生田斗真に導かれるかのように、有村架純のことをめっちゃ好きになっていくのだが、この気持ちは自分の感情なのか、それとも生田斗真の感情なのか、戸惑い、苦しんでいく。にもかかわらず、
「いやそもそもお前、別の女とめちゃくちゃ結婚してるやんけオイ!?」
という十字架を背負ってしまった可哀想なやつなのだ。しかも相手が有村架純という史上最強彼女の時点で
「お前、心臓のせいとか言い訳にしてるけど別に移植されなくてもいってたろ」
という疑念はぬぐいきれない、本当に可哀想なやつなのだ…
そしてそんな坂口健太郎を近くでずっと支えながら、回復を願う妻を演じたのが中村ゆり。
あまりにもかわいすぎて目が溶けてしまう。完全にかわいさの常軌を逸していた。かわいさのアウト・オブ・常軌。
童貞が死ぬ前にする「こんなどうしようもない俺をずっと好きでいてくれる天使」の妄想を具現化した存在で、今こういう役を演じさせたら中村ゆりは「最強」以外の何物でもない、今すぐにでもかわいい世界遺産に申請したほうがいい。
3話で坂口健太郎に告白兼プロポーズをする回想シーンがあるんですが、
坂口健太郎「私、ほら地味だし…」
中村ゆり「大丈夫!そのぶん私が派手になりますから!」
坂口健太郎「つまんないし…」
中村ゆり「大丈夫!そのぶん私面白いんで!」
坂口健太郎「頼りがいがないっていうか…弱そうな感じっていうか…ほら男なのにこんなに少ないし、ごはん」
中村ゆり「大丈夫!私強いし、頼りがいあるし、めちゃくちゃ食べるんで!」
坂口健太郎「あの、知ってるかどうか分かんないけど、体弱くて…心臓が」
中村ゆり「大丈夫!そのぶん私の心臓強いから!」
という、マジされたい告白ランキング圧倒的第1位「あなたのダメなところも全肯定告白」をサラリとやってのけやがったのだ…
仮にミキが嫌な女性だったなら、成瀬が結婚していようが
「有村架純ちゃんと坂口健太郎くん早く二人結ばれて〜♡」
と視聴者は思ってしまうだろう。しかし、そうならないのがこのドラマの、中村ゆりの恐ろしいところなのだ。
視聴者に一瞬で「は?成瀬てめぇマジで貴様ミキちゃん泣かせたらどうなるか分かってんだろうな?」と思わせられる圧倒的な説得力が中村ゆりにはあるのだ…
そう、このドラマはある意味「最強にかわいい有村架純」と「最強にかわいい中村ゆり」によるかわいさの頂上決戦。そして
「坂口ぃ…てめぇどっち選ぶんだぁ?」
という究極の選択を突きつける物語でもある。…こんな選択を迫られてしまった健太郎には同情するしかない、もし俺が健太郎の立場だったら一生かかっても選びきれずにストレスで両目を潰してるでしょう。
そして、その答えを知ってるのはただ一人…たのむ、斗真、いや雄介教えてくれ…
「今の君に必要なもの…教えよっか…?」
って言いながらピアノ弾いてくれ…