SUPER EIGHT(元関ジャニ∞)の『ハリケーンベイベ』名曲すぎて狂ってしまった。曲名を聴いた時は「は、ハリケーンベイベ…?なんじゃその曲名…?この令和に…?」と困惑したんですが、それもそのはず曲の提供者は、日本一の変態紳士こと、岡村靖幸。
なんの曲を歌おうが、岡村靖幸が歌った瞬間にその全てが「岡村靖幸」の色に染まってしまう圧倒的な歌声と歌い方のクセを持ち、曲においても1秒で「あ、これ岡村靖幸の曲だろ」と分かってしまう唯一無二の個性を放つ正真正銘の天才にして、バケモノ。
そんな岡村靖幸が岡村靖幸をいっさい隠すことなくアイドルソングとして完成させた最高に狂った楽曲だった。
とにかく、お聴きください。
ヴヴヴヴヴヴヴウウン…ンデケンケエンケネケッッッチッッチチイッ…!ンネエケネネケエケンンデェデンデェエエエ…チキオッンッ、チュクッ
「スゥゥウ゛パァエイィィトゥ……ウゥウウゥウウウゥゥ…」
さっさと歌に入ったほうがいいとされているこの現代において、そんな言葉を殴り飛ばすようなイントロの「やりすぎ」感。始まって10秒「なんかヤベェ曲はじまった…」と思わせるだけのパワーとインパクト。完全に耳が非常事態。
安田「チェッッッッ…!クしてみたいぜェ…ベイベェエエエエエッ…!君の純なところをォォオオゥウウウ…」
優勝した
「チェッッッッ…!」この息の吐き方、あまりにも岡村靖幸。吐息で人を殺めてしまうほどの色気を放つ、まさに「妖息」としか言いようがないブレス。
大倉「研究してみたいさレィデェエエエエエァアァッッ…あの頃の激しさをォオオオオゥウ……」
優勝した
「ァアァッッ…」「ォオオオオゥウ……」語尾の伸ばし方があまりにも岡村靖幸。スマートだがねちっこい、ヘビのようなエロさ。「研究してみたい」と言ったなら一生研究されかねない恐怖すら覚えるほどの執念的な愛が歌声から伝わってくる。
村上「時代はァアヘンァァアア風にィイイ困難そうでエエエわかァ!んないけれどオオオゥウウ…」
優勝した
「わかァ!」のこのアクセントの付け方、あまりにも岡村靖幸。本当に心からマジで1ミリもわかんないんだな、というのを一瞬で聞き手に理解させるほど感情を込めた歌い方。岡村靖幸の中の岡村靖幸。
丸山「でもォッッ!いつでも僕はアアア遠慮オオオなくゥア゛バンチュールしたアアアアいッッ…!!!チュクブンブッッッチゥ!!!」
優勝した
「ア゛バンチュールしたアアアアいッッ…!!!」の「ア゛」の「がなり」があまりにも岡村靖幸。例えば岡村靖幸の『カルアミルク』における「カルゥア゛ァミィイイイルククゥでェェェエエヘェエエエ…オオオゥ…」を彷彿とさせる完璧な岡村靖幸。
おわかりいただけただろうか。そう、全フレーズが、突如として開催された「岡村靖幸オリンピック2024」において、SUPER EIGHT全員が金メダルを受賞。
決して単にモノマネをしているわけではない、岡村靖幸の特性である「イヤらしいが決して下品ではない紳士的なエロ」をそれぞれが理解し、自我が岡村靖幸に飲み込まれるギリギリのラインを保ちながら、背後に「イマジナリー岡村靖幸」を飼い慣らして、安村靖幸、大村靖幸、村村靖幸、丸村靖幸、横村靖幸、として歌っていた。
そんなエイトに応えるかのように、岡村靖幸もキレまくっており直接的なエロ単語は一言も使ってないのに、狂気的な愛、「ソレ」をビンビンに感じさせる歌詞とメロディは、完全に摘発ギリギリの「法の抜け穴ソング」。にも関わらず「アイドルが歌うべきラブソング」としても最高。
サビの歌詞をご覧ください。
変身したらいつもスターでいるよ
念じたら君のスターでいるよ
カモン Baby カモン Baby
僕の劇場 スーパーショウ
電気ショックの様に感じてるさ
元気爆発でステップ踏むよ
カモンBaby カモンBaby
僕の劇場 スーパーショウ
このヤバさが伝わるでしょうか。
一人の男が一人の女に死ぬまで興奮しているドエロラブソングとしての側面と、どんなことがあっても舞台に立ったその瞬間から誰かのスターでいてくれる「アイドル」という職業の本質を突く側面のダブルミーニング。
これをSUPER EIGHTが改めて歌う意味、そして岡村靖幸がこの楽曲を提供した意味、全てが噛み合い、絡まり合い、とんでもない名曲が誕生していた。
一度でいい、騙されたと思ってハリケーンベイベを聴いてほしい。そしてSUPER EIGHT×岡村靖幸の相性のヤバさを感じてほしい。いや、聴゛いてェエエエエほしィイイイイイイイイイイゥウウウウ……!!!!!オォォオオゥ…