モテたいか?全国のモテたい男どもよ、全員ドラマ『アンサンブル』を観ろ。
もう一度言う。モテたい男は『アンサンブル』を観ろ。そして松村北斗が演じる弁護士・真戸原優のマネを全力でしろ。それだけでいい、それだけでお前はこれからの人生、一生恋愛に苦労することはないだろう。
そう、 真戸原優とは1人の人間の名前ではなく、モテる男の「総称」
最新4話だけでもこの真戸原優がいかにモテるのか、異性との距離の詰め方、惚れさせ方、告白の方法、落ち込んだ時のメンタル回復、そのテクニックが鬼のように盛り込まれていた。完全なる恋愛チャットGPT。
そのほんの一部を紹介しよう。これでお前もわれわれ真戸原優の一員だ。
「◯◯さんが行かないなら、行かないです」
これだ。全人間が言われたいセリフぶっちぎりナンバーワン。それが「◯◯さん行かないなら、行かないです」だ。ちなみに2位は「今ついてるお値段より全品半額でご提供いたします」
飲み会終わり、盛り上がる周りが「二次会行く人〜!?」「ハ〜〜イ!」などと浮かれながらカラオケ屋に向かってるさなか、最後に店を出た優(松村北斗)と瀬奈(川口春奈)
瀬奈「みんな元気だな〜笑」
優「フフ笑」
瀬奈「…真戸原くん行かないの?」
優「…」
瀬奈「…?」
優「…小山さんが行かないなら、行かないです」
瀬奈「そ、そうなんだ…(えっ…それって…?キュン)」
優「はい…」
俺「キィイイイイヤァアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
これだ…「俺の全ての行動は君によって決定する」まるで、君を守るためだけにプログラムされた恋愛ベイマックスか!?と言わんばかりのこの従順さ…
こんなもの言われた日には相手の女性は、「えっわたしがいかないならいかないってなに?なに?すきなの?わたしのことすき?すきなの?すきってことでいいですか?いいですね?えっえっえっえっえっ」と脳がドロドロに溶けて死ぬ。
倒置法
これだ。恋愛における最強のテクニック、それが「倒置法」だ。多くの恋愛漫画、恋愛ドラマにおいて誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。
「サバだよね。その魚」
などと、最後に言葉を置く喋り方なのだが、現実世界において「いねーよ!こんな喋り方する奴いねーよ!」とお前は思うだろう。いや、いる。お前だ。
この倒置法を使いこなすことで、お前は多くの女性を惑わし、狂わせる悪魔の男へと変貌するのだ!
使い方はこう。例えば、目当ての女性がお前のために手作りのケーキを作ってきたとする。当然、相手はお前にケーキ感想を求めてくる。
女性「ど、どうですか?美味しいですか」
お前「うん…美味しいよ」
まずは一口食べて普通に褒めろ。そして「ほ、ホントですか?良かった〜〜〜」と相手が安堵の表情を浮かべたその瞬間!
「好きだよ。◯◯の作ったケーキ」
これだ………
この瞬間相手は「好きだよ…」のタイミングで自分のことを言われたと勘違いし激しく動揺するだろう、その瞬間!すかさず
「このケーキ」
と言葉を置く。すると相手は「えっ…?すっ、好き…?なっなにが?あっ…ケーキかっ…ヤダ…アタシったら…」となり、爆発して死ぬ。
これが「モテる」と言われる世の中の全人間が使っている倒置法(スタンドアローンラブジェネレーション)だ。
だが、真戸原優の恐ろしさはこんなものではない…いいか?
飲み会の帰り道、二人は居酒屋でうまかった料理について、他愛もない会話をしていた。
瀬奈「あ、あのアレが一番好き!長芋タルタル!おでん串カツも!」
優「…」
瀬奈「…あっ…あれ?あんまりだった…?」
優「…っ…好きです…」
瀬奈「…?」
優「おでん串カツ…僕も好きです…」
瀬奈「あっ、ああっ!おでん串カツね…はぁ、びっくりした…あたしなわけないよね…あーちょっ、ちょっと飲みすぎたかも…」
優「小山さんのこと、じゃなく、ないです」
優「好きです。小山さんのこと、好きです」
俺「ギイイェエエエエエエエエエエアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
やばい。これはやばい。倒置法そのものをフリにしたあまりにもドストレートな告白…こんなものは12キロのスローカーブの後に、197キロのストレートを投げられたようなもの。こんなもの言われた日には、確実に相手の女性は爆発して死ぬ。
夜。隣同士の布団で見つめ合いながらコソコソ話(両端に両親、妹がいるものとする)
これだ。これを読んでいる男は100%実家ぐらしだろう。そう、真戸原優も同じく実家ぐらし。弁護士という職業でありながら実家ぐらしというギャップ、その時点ですでにエグい。
そんな実家ぐらしのお前に松村北斗は、好きな相手にする行為の「最適解」を示してくれた。心して聞け。
優と瀬奈はひょんなことから一晩を共にすることになる。しかし、優の実家には
「なにがあっても家族は川の字に寝る」
というすこぶるキモい家訓があり、それに従って瀬奈も同じ部屋で眠ることに。なぜか隣同士に布団をセッティングされる二人。両端には、両親、そして妹。眠れるはずがない。
寝返りを打つタイミングで、見つめ合う二人…
優「…(笑)」
瀬奈「…(笑)」
優「ねれないんですか…?」
瀬奈「ねれないんですか…?」
俺「ギィイイヤァァアアアアアアアアアアアアああああああ!!!!!」
優「どうしたんですか…これ…」
(瀬奈の人差し指には絆創膏が)
瀬奈「かみできった…」
優「…」
瀬奈「…」
優「…」
瀬奈「…」
見つめ合う二人…
優…瀬奈の小指に…そっ…と指を…かける
俺「ギィぎゃyぎぐっぐあいあいあいあいあいああああああああああこんなんただのセックsイイヤァァアアアアアアアアアアアアああああああ!!!!!」
ピンチの時、トラックを追いかけ全力ダッシュ
これだ。女性が暴漢に無理やりトラックに乗せられそうになったとき、お前ならどうする?会社に報告?警察に電話?いやしない。真戸原優はそんなことはしない。本能のままに
「止まれ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
と叫びながらトラックを追いかけて全力ダッシュする。
当然、止まるはずがないし、人間の足では車には敵わない。どんどん引き離されていく。しかし真戸原優は絶対に諦めない。どんなに離れた場所でも絶対に追いつき、愛する女性を守るのだ。
お前も、もし大切な女性が連れ去られそうになった場合、頭ではなく「体」で行動しろ。最後に相手の心を動かすのは、小手先のテクニックではない。己の「肉体」そして相手を思う「愛」だ。
チャーハン
これだ。瀬奈とひょんなことからすれ違い、モヤモヤが止まらない真戸原優は、ひたすら「チャーハン」を作る。
優「ジャッ!!!!ジャッジャッジャッジャッジャ!!!!!」
父親「優?今日はもう大丈夫だぞ?」
母親「全然お客さん来ないし」
そんな両親の言葉にも耳を貸さず。一心不乱に鍋を振る。
優「ジャッ!!!!ジャッジャッジャッジャッジャッジャッ!!!!ジャッジャッジャッジャッジャッ!!!!!」
したたる汗…浮き出る血管…噛みしめる唇…ほぐれていく米…香り立つ湯気…その全てが大切な相手への「愛」を感じる素晴らしいシーン。
チャーハンだ。迷ったときはチャーハンを作れ。お前がチャーハンを作っている姿を見れば、どんな相手だろうがイチコロだ。
以上
…これらをマネすることで、きっと意中の女性の心のキャパはお前でいっぱいになるだろう。
行け、新たな真戸原優。相手の心に一生消えることのない「北斗七星」を刻んでやれ。
それはそうと、なんじゃこのドラマ!?!!!?!???