kansou

ミクスチャーブログ

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「前半めちゃくちゃ仲悪かった女子たちが後半で仲良くなる話」もっとくれ

「めちゃくちゃ仲悪かった女子たち(3人以上)がある共通点や出来事をきっかけに仲良くなる話」

が死ぬほど好きで、それを遠くから見ていたいという願望がつねにあります。

 

俺の中での、その究極系がドラマ『問題のあるレストラン』

キラキラ巻き髪量産型女子・川奈(高畑充希)、東大卒喪女・新田(二階堂ふみ)、引きこもり対人恐怖症女子・千佳(松岡茉優)。

決して交わることのないと思っていた3人が、あることをきっかけに一つになる。

 

「恋愛依存症」と称する川奈と、生まれてから一度も恋愛をしたことのない新田の相性は最悪だった。ついには、大事な客の誕生日ケーキを顔面にぶちまけ取っ組み合いの喧嘩をするしてしまう。

新田と千佳も最悪だった。コミュニケーション能力欠落のシェフと、プライド激高の素人。そんな2人の気が合うはずがなく、「口の裏側火傷しろ」「目にミカンの汁入れ」「割り箸毎回変なふうに折れろ」「タッチパネルの反応一生にぶくなれ」と喧嘩ばかり。

そんな3人に「問題」が降りかかる。川奈は勤務先の男からストーカー被害を受け、新田は自分が初めて好きになった男に金で売られ、千佳は実の父親に殺意を抱いていた。

傷ついているのは、辛いのは自分だけじゃない。性格も環境も違う、ただ年齢が近いだけの3人が、少しずつだが、共鳴し合っていく。

 

そして、それぞれの問題が一応の形だが終わりを迎え、ついに同じレストランで働くことになる。

ある日、3人は食材の買い出しのため近所のスーパーに出かける。果物コーナーでおしゃべりながらリンゴを選ぶ、並木道を並んで歩く、荷物が重そうなおばあさんを見つけ一緒に信号を渡ってあげる。これだけでも涙腺が非常にヤバいのだが、本番はここからだ。

移動販売のキッチンカーで温かい飲み物を買う3人。そこで川奈のコートのポケットからイヤホンが飛び出していたのを新田が見つけ、そっとポケットの中にしまう。

川奈「わっ、ありがとう」

新田「何系?」

川奈「…シューベルト。似合わないよねぇ」

千佳「やってたんすか?」

川奈「小さい時」

千佳「あたしも小さい時」

新田「あたしも小さい時」

まるで違う人間だと思っていた3人が「シューベルト」という共通項で繋がっていく。

3人は公園の椅子に腰掛け、温かい飲み物を飲み、片方ずつイヤホンをつけながら、シューベルトのピアノソナタ第21番を聴く。最初は新田と千佳が、次は川奈と新田が。それぞれ想いを馳せながら、静かに音楽に耳を傾ける。

3人の周りの時間だけがゆっくりと流れているような、ささやかだが、幸せな空間。

そんな2人の顔を、千佳がじっと見つめながら、ぼそっとつぶやく。

 

「生きてて良かったな。生きような。」

 

千佳がなにか言ったことに気づいた新田がイヤホンを外して「ん?」と尋ねるが、千佳は(なんでもない)と、はぐらかす。

新田はそのイヤホンを千佳に渡し、付けようとするのだが、長さが足りず川奈のイヤホンが外れてしまう。

その様子がなんともおかしくて、ふふっと3人が笑い合う。

 

問題のあるレストラン6話

 

俺「………生゛き゛る゛ッッッッッ!!!!!!(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)」

 

…今すぐこの場面を絵に描いて家に飾りたい。彫刻を彫って玄関に置きたい。

 

俺は「こういうの」を死ぬまで見ていたい。見ていたいんです。

でも俺がもし現実で、この角度で、この距離で、この3人を見ていたら、確実に通報されるじゃないですか。

俺は彼女たちの邪魔だけは絶対にしたくない。俺の存在など1ミリも視界に入れてほしくないんです。花の周りにハエなど飛んでいなくていい。

 

そう、俺は逮捕されないためにエンタメを見ている。

 

「こういうの」あったら、もっとください。まだ捕まりたくない。